酒呑みで何が悪い⁉︎   作:サンダル履いたアロハの猫

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 そして感想ありがとうございます。
 


02準備して何が悪い⁉︎

 

 おはよう‼︎

 昨日、トールから恩恵(ファルナ)を貰い、晴れて新米冒険者になった俺だ‼︎

 今日は、ギルドに冒険者登録をしに行くぜ。

 荷物を持って、昨日呑みすぎて二日酔いになって「あぁー!うぅー!」と唸っているトールを横目にギルドに向かうとしよう。行って参る

 どうやら俺の泊まっている宿からギルドに向かう道には多く屋台が並んでいるみたいだちょうど腹も減っていたしなんか食べるかね。

 屋台を物色していると《じゃが丸くん》の屋台を見つけた。

 いや、じゃが丸くんって何?コロッケと何が違うの?しかし興味はある!かなりある!よし食おう

「おばちゃん、じゃが丸くん一個おくれ!」

「いらっしゃい、味ば何にするんだい?」

 まじかよ、じゃが丸くんって味に種類があるのかよ。えーっと、ん?プレーンってのは塩だよな。それはわかるけどなんだ小豆クリーム味って、抹茶なんかもあるのか。

 俺はこうゆう時は王道のプレーンを選ばない!それが燕さんクオリティ!だけど小豆クリームに手を出せるほど勇気も無い、だからここは!

「おばちゃん、じゃが丸くん抹茶味くれ。」

「毎度あり、40ヴァリスだよ。」

 ヴァリスは、この世界の通貨で俺の感覚的には10ヴァリス100円って感じだ。

 因みにじゃが丸くん抹茶味は結構美味かった...。次は小豆クリーム味に挑戦してみ......やっぱ、プレーンにしよ...。逃げて無いよほんとだよ

 

 

☆☆☆

 

 

 食べながら歩いているとすぐにギルドに着いた。

 前も思ったけどギルドの扉こんな吹きさらし状態で、防犯耐性大丈夫なのか?

 ギルドに入り日本人特有の受付に行ってキョロキョロしてると昨日、リストをくれた受付嬢のおばちゃんが来てくれた。受付いってすぐ人来てくれないと心細く無い?俺だけかな?

「おはようございます。本日はどのような御用件でしょうか?」

 前も思ったけど、どう見てもガキの俺にちゃんと敬語を使うんだな、仕事が出来そうな人だ。

「ファミリアに入ったので、冒険者登録をお願いします。」

 そう言うと、すぐに登録するための記入用紙を持ってきた。

「こちらの記入用紙にお名前、年齢、L v.、所属ファミリアをお願いします。」

 言われた通りに記入用紙を埋め終えて記入用紙をおばちゃん返す。

「名前は【燕・サカミチ】年齢は【12歳】Lv.は【1】所属ファミリアは【トール・ファミリア】ですか、お間違いありませんか?」

 俺がおばちゃんに「大丈夫です」というと、おばちゃんはテキパキと慣れた手つきで作業していく。手際いいな結構長く勤めているのかな?

「トール・ファミリア、新しいファミリアで間違いありませんか?」

 俺が「そうですよ」と答えると新しいファミリアはいろいろ説明をしなくちゃいけないから時間をもらうと言うので、俺はそれを了承した。

 そこで、昨日のロキ・ファミリアの入団試験がどうなったのか気になったので、おばちゃんに聞いてみた。

「昨日の教えてもらったロキ・ファミリアの入団試験って何人受かったかって知ってます?俺、昨日入団試験に行く前にトールのファミリアに入ったので、詳しく知らないんですよね。」

「そうですか、入団試験前にファミリアに入ったんですね。道理で...。」

「なんか、あったんですか?」

「いや、何かあったわけでは無いですよ。」

「ん?」

 どうゆう事だ?何も無かったのにその反応はおかしく無いか?そんな反応されたら何かあったと言ってる物だぞ。

「実は昨日の試験受験者数は100人超えてたらしいんですよ。」

 100人⁉︎流石はオラリオ1、2を争う派閥、受ける人数の桁が違うな。あれ?ちょっとまて、試験受験者人数"は"って事はあんまり受かって無いのか?

「受けた人数は100人と多いんですが、合格者人数は"0人"だったみたいでそのほとんどの試験受験者は心が折れてオラリオを出て行ったみたいなんですよ。」

 マジか......え、そんなにロキ・ファミリアの入団試験って厳しいの?その上、心を折られたってマジかよ。受ける前にトールに会えてよかったよ。今夜は一杯奢ろう

 俺は、書類関係を一通り終わらせてからおばちゃんの初心者冒険者としての有り難いお話、次にファミリアとしての有り難いお話。正直ちょっと疲れたが真面目に聞いた。俺は集められる情報は集めるタイプなのである!

 こちらからもいろいろ聞いて、多くの情報を聞いた。例えば、ダンジョンの階層やモンスターのこと、バベルにはヘファイストス・ファミリアのお店があって上級冒険者用の装備から名前を売りたい新人鍛治師の作品なんかもあるらしいこの情報はでかい。あと酒や飯のうまい酒場の一覧。ありがてー!

 おばちゃんに「今日からダンジョンに潜るんですか?」と聞かれたけど、俺は「3日後から潜る」と言ったら驚かられた。理由を聞かれたから、「街の構造を覚えるのとダンジョンに潜る準備をしたいから」と答えたら驚かれた。なんでも若い新人冒険者は何も考えずダンジョンに突っ込んで行ってしまうからだそうだ。何も考えずってマジよ...。

 新人冒険者セットはいるかと聞かれたが、内容を聞くと大した物が無かったのでいらないと答えた。なんだよナイフって剣ですら無いのかよ...。

 ダンジョン探索アドバイザーと言う人がいるらしい、用はギルドの職員がダンジョン探索の為のアドバイスをしてくれるみたいだ。俺のアドバイザーは今年はこの仕事ができるおばちゃんがしてくれるみたいだ、なぜ今年はと言うと来年は退職するみたいだ。何故かはしらん

 おばちゃんにバベルに行ってみると言ってギルドを後にした。

 

 

☆☆☆

 

 

 《バベル》

 ダンジョンの上に建てられたやたらとでかくて高い人工建造物で、なんとこんなものを1000年前の建築家が作ったみたいだ。東京タワーが可愛くなるくらいデカくて、サクラダファミリアのように細部をこだわっているのに本当か嘘かダイダロスという建築士が一世代で創り上げだという話だ。因みにダイダロス通りと言う場所がオラリオにあるが、その名の通りダイダロスが創ったようだ。ダイダロス凄すぎだってばよ

 因みにバベルには入るのが初めてで、この塔を階段で登るのかとちょっと絶望していたのだがどうやらエレベーターがあるみたいだ。ホントダイダロスすげーな。

 エレベーターでヘファイストス・ファミリアのお店がある階に、行って武器や防具を見ていたのだが、流石は上級冒険者装備だな値段も上級冒険者だぜ。詳しく言うと安くて数百万高いものになると億なんて物もある。いや、こんなの高すぎて逆に戦えないぜ...。使い捨て覚悟の投げナイフ一本が3000ヴァリスってどうよ...。

 お目当ての新人鍛治師エリアにきた。

 なるほど、すげー安い!

 いろいろ見て回ったら、掘り出し物なんかがあるかもしれないな。俺の武器は槍と投げナイフだから槍はともかく投げナイフはいいのがあったら買っていくか消耗品だしあって困る事はないだろ。

 あと鎖帷子くらいは買っておくか。

 あとは......やべーなこれといって思いつかない。とりあえず、見て回って良いものがないか調べてみるか。

 俺は店の端っこの人の少ない場所に行って、武器や装備の物色を始めた。

 俺の経験上、掘り出し物は意外と隅っこにあるってアニメで見た。どれどれなんかないかなー

 そんな中に槍が一本あった。

 どこから見ても普通の槍だ、それこそ俺が使っている格安の槍と見た目はほぼ変わらない。その槍を手に持って明らかにおかしい事に気が付いた。重い、重すぎる。

 細かくはわからないがこの槍は少なくとも俺の体重より重い。戦斧や薙刀のような力を重要視する武器はやたらと重い事があるが、槍は違う。どちらかというと中間距離をスピードと手数で戦う武器である。

 俺みたいに、《力》のアビリティが高くて槍を使う奴なんてまずいない。

 この槍は長さは2(メドル)で竿が太すぎる訳でも無い本当になんの変哲も無い槍であるが、体感的には60キロはある。

 俺の記憶が正しければ、三国志最強と言われた呂布の薙刀が40キロだと言われている為、この槍の異常性がよくわかる。

 一体、何を使ったらこんな重くなるんだよ...。とゆうか誰がこれを使うんだ?俺みたいに《力》が高く無いと持ち上げて振り回す事はできないだろ...。こんな端っこにあるって事は初心者鍛治師が初心者冒険者向きに作った物だろ......単純に失敗作か?

 いや、その割には重さ以外はいいできだ、バランスもしっかりしているし歪んでる訳でも無い。

 何を思ってこれを作ったんだ?

 こんな色物みたいな槍、俺以外のやつは使わないだろ。

 そう俺以外は(・・・・)

 俺はこの槍が気に入っていたむしろ重い事は俺にとって喜ばしい事だ。なんせ子供ころに棍棒を使いたいと思ったくらいだ。

 値札を見ると2000ヴァリスと格安だった。

 俺の使ってる槍は村に住んでる時に村に来る商人から買った1番安い槍だ、それでも3000ヴァリスはした。それより安いなんてマジかよ

 値札に、製作者の名前と思われるものが書いて合った。

 【ノラ・ゾーナ】

 このノラって名前の鍛治師が作ったみたいだな。

 人のことは言えないけど、名前からじゃ男か女かわからないな。

 俺的には有り難いが槍一本2000ヴァリスか、生活できてるのか?

 それとも普段は、ダンジョン探索で生計を立ててるのかな?

 まぁいいやこの槍と適当な鎖帷子と投げナイフを持って会計しに行った。

 全部でいくらかと聞いたら店の親父に

「お前さんこの重いだけのポンコツ槍を買っていくのか?変わった奴だな。」

「俺が、この槍を買う事になんか問題あるのか?」

「いや、金さえ払えば問題ねーよ。変な奴だとは思うけどな。」

 変な奴だと言われてしまった。侵害だな!ちょっと変な槍を買うだけだろ。

「この槍は、他の槍に比べてやたらと安いけど製作者ってどんな奴なんだ?知ってたら教えてくれよ。」

「コイツは売り出した当初はもっと高かったよ、だけど全然売れなくてな値下げして端っこに放置してたのさ。」

「いくらだったんだ?」

「元々の値段か、俺の記憶が正しければ確か2万ヴァリスだったな。」

 9割り引きかよ。どんだけ売れなきゃそうなるんだよ!

「コイツを作った奴は、ヘファイストス・ファミリア内で能面ちびって呼ばれてるLv.1の小人族(パルゥム)だよ。」

 このおっさん、随分そいつの事を知ってるな有名なのか?

「随分と詳しいが有名なのか?」

「あぁ、悪い意味でだがな。この槍を見た通り使えない物を作るって有名な上あいつ自身も変な奴だからファミリアで浮いてるしな。」

「そうか、教えてくれてありがとよ。」

 金も払ったし買った物を置きに宿に戻る事にしよう。

 

 

☆☆☆

 

 

 バベルを出て宿に着くとすっかり夕方になっていた。

 荷物を置きに宿に戻ると俺の部屋にトールがいて大量のパン食べていた。

 バイト先がパン屋と言っていたし多分売れ残りを貰ってきたんだと思うけど、それにしても多く無いか?トールお前その体で実は大食らいなのか?

「おかえり〜。今日、バイトしてる時にさ店長に眷属ができたって話したら、お祝いにってこんなにパンくれたんだぜ。流石に私だけじゃ、こんなに食えないから燕も食え‼︎」

 そういえば、朝にじゃが丸くんを食べてから何も食べて無いな、見た感じ食パンだけじゃ無くて菓子パンや惣菜パンもあるな。

 その中に俺はある惣菜パンを見つけてしまった。そうこのパンなのにあげて作る為にテカテカしてるこの見た目、そして食欲をそそるスパイスの匂い!間違いないこれは《カレーパン》である‼︎

 俺はカレーパンを手に取って一口食べると「うまい!うますぎる!」とこの世界に来てから初めて食べるカレーパンに12年ぶりに食べるカレーパンに歓喜していた。

「それは、うちの店長が作ったカレーパンだぜ。オラリオでうちのパン屋しか売って無いんだぜ。うめーだろ。」

 トールはクロワッサンを食べながら、自慢げに言った。いいのか神様それで

「そういや、その槍は新しい槍か?バベルで買ってきたのか?」

「あぁ、ギルドで新人向け防具を売ってる場所を教えてもらったんだ。この槍は変人の小人族(パルゥム)が作ったんだとよ。」

 カレーパンの食べ終えて、次のパンに手を伸ばした。

「変人ね〜。」

「俺が思うに、このオラリオで一旗あげようって奴にまともな奴っているのか。変人ばっかだろ。まぁ俺はこの街に来て、3日目だからあんまりでかい事は言えないけどな。」

「いや、私もそう思うぜ。多少はイカれてないとここぞって時に使い物にならなくなるしな。その点、燕は合格だな!面白そうで私の眷属になったんだ、どう考えてもイカれてる。」

 自分の眷属にイカれてるって主神の言う言葉かよ...。

「いや、だってそうだろせっかく冒険者するんだ面白くなきゃ意味がねぇだろ。」

 そんな話をしていたら、トールが忘れてたとばかりに話をしてきた。

「そういや、燕のステータスについて少し考えたんだ。」

「考えたって何を?」

「何をって...。今後、どうするかとか何故燕のステータスは異常に高かったとかな。」

 俺のステータスについての話か、俺としてはあまり触れてほしく無いけど今後に関わる事だからなやむ終えないか。

「まず、燕のステータスが異常に高かった原因は燕のスキルにあると思う。ステータスって言うのは、その人の人生そのものだ。つまり、意外と知られてないが恩恵(ファルナ)を与えられる前に、魔法やスキルを持っている事がある。魔法に関しては魔法と親和性が高いエルフにたまにある事でそれ以外種族に起きる事はほぼない。燕は蒸気暴威(ジョウキボーイ)が出てた、これは昔から使えたのか?」

「いや、俺の人生で魔法が使えた事は無いな。両親も魔法が使えるなんて聞いて無いし、ましてやエルフとはなんの関係も無いな。」

 トールは「そうか」と言って、腕を組んで悩んでいる。コイツは悩み時、腕を組むんだな

「まぁ、そっちはついでだ。昨日は、ステータスの数値に目が行って気づかなかったけど、このレアスキルだ。【大酒呑み】はともかくとして、問題はもう一つのスキルの【星熊童子(のんべえ)】の方だ。このスキルは制限はあるが経験値(エクセリア)を取得する事と上昇させる事ができる。もしこのスキルを燕が酒を飲み始めた時か鍛え始めた頃に既に獲得していた場合、納得できるんだがどうなんだ?実際、昔から大酒呑みで酒乱だったんだろ?」

 そのトールの考察に俺は舌を巻いた。

 実際5歳の時には【大酒呑み】が発動していたし、その時に星熊盃を出したんだよな。確かに、冷静に考えたら俺のステータスは高いんだよな。

「確かに、昔から大酒呑みで酒乱だな。細かく言えば、5歳の時に父親に酒を呑まされた時からだな。そういえば、父親の話では俺が初めて酒乱になった時は大人5人で抑えたって言ってたな。」

 トールは「やっぱりか」と言って俺のステータスが書いてある紙のスキル欄を指した。

「つまり、恩恵(ファルナ)を刻んで無い人に入る経験値(エクセリア)はたかが知れてるけど、このスキルで多少上乗せされその上、星熊盃で酒を呑んで経験値(エクセリア)が追加されてこれが貯まるに貯まって7年分の恩恵(エクセリア)がこのステータスだとしたら......このステータスでも納得がいく。」

「なるほどな、俺のステータスにそんなカラクリがあったなんて驚きだぜ。っで今後はどうするよ。」

「とりあえずは普通の初心者同様上層で経験値(エクセリア)稼ぎをしてくれ。とりあえず一ヶ月は、主神権限で5階層より下に潜るのは禁止する事にするぜ。燕が目立ち過ぎて他の神どもに目をつけられたく無いからな。」

 俺としては一ヶ月もかよと思ったが、主神権限なら仕方がないかと了承した。

「それと、ヘファイストスに(ホーム)を斡旋して欲しいと今日会った時に頼んだら、明後日なら時間があるから来てくれって言ってたから、明後日会いにいくぞ。」

 ヘファイストス様か......【ノラ・ゾーナ】についてついでに聞いてみるかな。やっぱり様をつけなきゃダメなのかな。

 そう思いながら俺は、酒を星熊盃に注いで今日もやっぱり酒を呑む。あれ星熊盃トールに取られたんだけど...。

 

 

 




★★★

 あとがきでーす。

 今回のあとがき今まで通り、くだらない事を書こうと思ったんですけど、何と感想が来ていたんですよ。ありがたやー
 これからも気の赴くままに書いていくのでよろしくお願いします。
 そういえばダンまちの世界ってワインとか清酒もあるみたいですけど基本的にはエールが酒の中でも主流ですよね。俺エールって呑んだことないんですけどビールと何が違うんですかね?知ってる人いましたら教えてください。
 それとダンまちの世界ってビールはあるんですかね?アニメを見た感じ無さそうですけど、これも知ってる方いましたら無知な俺に教えてください。
 これからもよろしくお願いします。

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