この未来日本に祝福を!? 作:アクセル在住
サトウカズマは転生者である。
「なんだ?ありゃ…」
そんなサトウカズマは恥ずかしながらトラクターに轢かれそうになり、本人はトラックに轢かれると思い込んでショック死して異世界転生を果たすことに成ってしまった。そんなカズマ君は世間一般なら高校生と言える年頃なのだが、生前はニートである。
「ねえ、カズマ。あんなの有ったかしら?」
「知らねえよ。でも、こんな突然現れた大きな島を確認するだけでお金が貰えるなんて嬉しい仕事だぜ」
異世界転生を果たした転生者は原則的に特典と呼ばれるチート能力やチート武器を最初から持ってやって来る。だが、カズマは実質的に特典を選んでいない。何故なら、カズマの特典と言える物はカズマの隣に立つ青い髪の少女 アクアなのだから。
アクアは日本人担当の異世界転生の神様だったが、カズマが特典にアクアを選んだ為に強制的にカズマの異世界転生物語に付き添わなければ成らなくなったのだ。
だが、カズマとアクアは無一文。お金なんて持っていない。この国はベルゼルグ王国という国なのだが、カズマは日本円は勿論のことベルゼルグの金であるエリスせえも持っていない。戸籍は冒険者の資格を取れば何とか成ったが、生憎とお金は働かないと生きていけない。
冒険者なのだから冒険すれば良いと思うかも知れない。だが、雑魚モンスターである大きなカエル…ジャイアント・トードでさえ武装した冒険者を返り討ちにして食べてしまうのだ。その為か、カズマとアクアは日雇いのバイトをして装備代と生活費を稼ぎ…今は牧場の馬小屋に泊めて貰う日々を暮らしている。
「遠くが見えたらな…貸して貰った双眼鏡じゃ良く見えないぞ」
「千里眼が有ればね」
そんなカズマに吉報が訪れた。カズマ達が現在暮らしているベルゼルグ王国アクセルと言う町の近くに海が有るのだが、そんなアクセルの海から見える範囲に突如として大きな島が現れたのだ。当然島が現れたのだからベルゼルグ王国は軽くパニックになり、調査を開始。そんな島の目視での観察だけで報酬金が支払われる依頼も発生し、カズマはその依頼を受けたのだ。ただで島を観察…何かが有れば報告、それだけでお金が貰えるならばやるしかない。
「おい…アクア。何か、近付いてないか?」
カズマは何かに気付いた。それは双眼鏡で良く見ると…島から色々と飛び出して居るではないか。それはカズマが日本で良く見た…生では見てないがテレビ越しで見たものであった。それは…
「ねえ、カズマさん。有れって……」
「ヘリコプター!?えっ?飛行機も有るぞ!!てか、日の丸が着いてる!!」
ヘリコプターや飛行機、いやそれだけじゃない。軍艦、空母まで様々な物が島から出ては周囲を探索している。そしてそれらには共通点が有り、機体の何処かに必ず日の丸の国旗が描かれているか国旗が付けられていた。
「日の丸……えっ!?日本!?なんで日本!?えっ、なんで!!」
そう、日の丸と言えばカズマの故郷である日本である。
「あの~すいません。日本語分かりますか?それとも英語なら分かりますか?」
そんな時だった。そんな声が響き、カズマとアクアは上を見上げる。そこには…
「鳥人間!?えっ!?えっ!?」
「あっ!言葉が通じましたか。良かった~。貴方、日本人ですか?それとも此処の国の人ですか?」
鳥のように両腕が完全な翼と成った航空自衛官の若い女性が翼を羽ばたかせて飛んでいた。歳はカズマと同年代か少し年上だろう。
「アッハイ…俺は日本人で、この世界に転生した存在です」
「そうなんですね!!私、夏川アマメって言います。所属は航空自衛隊で、曹長です!!」
夏川アマメと名乗った女性はカズマとアクアの目の前に降り立ち、翼と成った腕でビシッと敬礼を行った。
「夏川さんですね?俺はサトウカズマです」
「サトウさんですね。この国での生活は長いでしょうか?あっ、別に邦人を保護しに来たって事じゃないんですよ」
「あの…てか、その両腕…なんで翼に成ってるんですか!?」
アマメの翼は何処から見ても鳥のそれだった。普通は有り得ない、そう普通は。だが、人間の普通とは年代や環境で変わるのが常だ。
日本人はマグロが高級だと理解してるが、江戸時代ではマグロはそうでもなかったように。年代や常識は変動する。
「えっ?MO手術って御存知?」
「「MO手術?」」
「サトウさん。では貴方が日本に居た頃、何年でした?」
聞かれたので答えなければ成らない。
「2015年ですよ」
だが、返ってきた答えは。
「今の日本は2700年です」
「「2700年!?」」
カズマの想像を越えた物だった。
2700年。日本は危機に貧していた。
「まさか…火星ゴキブリとの戦争が終わり、日本が平和に成ったかと思えば日本まるごと異世界転生か」
日本は御存知、食料の大半を輸入に頼って生きている。だが、それは出来なくなった。何故なら日本は突如として異世界に転生してしまった為だ。
アメリカや他の国に頼れない以上。日本はこの世界で生きて、この世界の各国と友好関係を結ぶしかない。
「総理。航空自衛隊が現地の人と遭遇する事が出来ました」
「よし。だが、異世界だ。我々の常識は通用しないだろう。JAPANランキングの上位の者にも声をかけてくれ」
日本。異世界に祝福される。
次回…日本国。ベルゼルグ王国と国交を結ぶことに成功する。
インフラ整備を行う代わりに食料を分けて貰い、技術支援も行う日本。
そしてカズマは知る。水道水が当たり前に飲める幸せを。
カズマ「井戸の水を飲んだらお腹が…」
「えっ?ガソリン車?とっくの前に廃止に成りましたよ」
そしてガソリン車が消えた!?
カズマさん、強化させる?
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自衛隊式訓練!!
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強化手術!?
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クズマさんね
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じょうじ…じょうじょう
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じょうじじ