この未来日本に祝福を!? 作:アクセル在住
国立宇宙博物館。カズマやベルゼルグ王国からやって来た使節団がやって来た所だ。カズマの時代では無かった建造物であり、ミッシェル曰くだが此処では日本…いや世界の宇宙開発の歴史が勉強できるのだ。当然、カズマの時代に活躍した人工衛星や探査機の事も学べると言う。
「アドルフ。此処は私とミカがやっとく。お前は食事会の方をしてくれ。なに、安心しろ。燈の部下も配置してるから、テロリストだろうが火星ゴキブリが大群でやって来ても問題はないぞ」
「ええ、それもそうですね。デイヴス上級大将」
「その称号で呼ぶな。私は若返ったとは言え、退役軍人だ。今は講演会を時々行う世界最強主婦だぞ」
ミッシェルがアドルフに指示を出し、アドルフはその場を去っていった。此処でのお話が終われば昼食、更にその後はホテルへの案内と様々な段取りが有るのだ。日本処か世界最強の警備チーム(全員MO手術済み)が近くで待機して警護してるために、国賓の警護は問題ない。なに、最悪の場合はミッシェルが変身して襲撃者を瞬殺するだろう。
「ミッシェル殿」
「戦力に関しては安心しろ。私はアドルフと今のミカよりも、強いぞ」
ミッシェルの言葉にカズマは勿論、ベルゼルグ王国からやって来た使節団は驚く。ベルゼルグ王国の使節団は2人だけで王都を攻めてきた魔王軍を壊滅させたアドルフとミカエラの実力を知っている。2人は圧倒的な力で、雷撃で、考えられない程の俊敏とパワーで魔王軍を倒してしまった。そんな2人よりも、ミッシェルは強いのだ。
「なっ!?ミカエラ殿よりも強いのか!?」
そう言ったのはベルゼルグ王国のロイヤルファミリーの右腕と言える大貴族、ダスティネス家の当主であるダスティネス卿だ。彼はたまたま、ミカエラの戦いを見たことがあり…変身無しで一撃熊を秒殺…変身すれば超腕利きの冒険者や王族や勇者で何とか勝てるドラゴンをあっという間に粉砕したのだ。
「ミカお兄ちゃんよりも強いんですか?」
「そうだぞ?お母ちゃんは強いんだよ、お姫様。まあ、私より旦那の方が強いけどな……破壊に関しては私とミカの方が優れてるがね」
まあ、何はともあれ…先に進まないと始まらない。ミッシェルに引き連れれて、筆記通訳のカズマとオマケのアクア、国賓であるアイリス王女と護衛役のミカエラ、そしてベルゼルグ王国の使節団と外交官の田中は宇宙博物館の中に入っていった。
宇宙博物館の中は日本の宇宙開発の歴史が様々な模型や資料、実物大の模型が展示されている。
「おっ!これ知ってるハヤブサだ」
中にはカズマが生前、テレビで見た事がある無人探査機ハヤブサの実物大模型や本物が展示されている。ハヤブサは小惑星から砂を持ち帰った事で一躍有名なり、当時は多くの注目を集めたものだ。
「確かお前はサトウカズマだったな。カズマ、お前は何時…日本に住んでいた」
「2015年です」
「そうか。もう国際宇宙ステーションは無いぞ」
「無いんですか!?」
そう、カズマが知っていた宇宙飛行士が宇宙開発の拠点として滞在していた、国際宇宙ステーションはもう無いのだ。
「2028年に寿命を迎えてな。私も写真と資料でしか見ていない。月面基地は私が子供の頃には有ったけどな」
「月面基地有るんですか!?」
「人工的に重力を強く出来たしな」
そう、ミッシェルママさんが4歳の頃…つまり100年前から月面基地は存在していたのだ。
「と言うか私が生まれる前に人類は火星に到達してたな」
「火星!?」
「失礼、ミッシェルさん。それが手術と関係有るのですか?」
使節団の1人がミッシェルに問う。まあ、確かにそうだろう。宇宙開発と人間を魔人(ベルゼルグ王国視点)とも言える姿に変身させる能力を与えるMO手術と一体何が関係有るのだろうか。
「宇宙と言う物が存在する事は正直驚いてます。ですが…」
「MO手術。元を言えば、増えすぎた地球の人口を火星に移住させる、火星のテラフォーミング計画から始まった」
ミッシェルは彼等を先導しながら話し出す。
そう、MO手術は元を言えば火星のテラフォーミングから始まったと言っても過言ではない。今から500年前、日本は人口が減少気味だったが他国では人口が増え続けていた。このままでは人類の数が増えすぎて地球だけで住まうのは無理だと結論に至ったのだ。そこで昔のお偉いさんは考えた。ならば、火星を人類が住める環境に変えてやろうと。
「えっ?他の星にも住めるんですか?」
「その星に住むために、その星の環境を整えて人間が住めるようにするのがテラフォーミングだ。日本のテストには出るよ」
とアイリス王女の質問にも優しく答えるミッシェルさん。
「だが、当時の火星は大気がほぼ喪われており放射能が降り注ぎ、とても人が住める環境ではなかった。
カズマの時代よりも遥か昔、人類が産まれるよりもずっと昔。火星には充分な大気があり、海が有ったらしい。だが、色々あり火星の大気はほぼ無くなり…海や川は凍土と成った。そんな環境の火星を暖めるにはどうするのか?」
しかし火星は本来…カズマの知識にも有るように大気は薄く人は住めない。研究では過去には大気があり、湖や海に川が存在していたそうだ。だが、その川や海は火星の大気がほぼ喪われたことにより凍り付き…凍土と成ってしまった。そんな火星には今すぐ住めない。そこで偉い人間は考えた。だったら火星を温めて大気を復活させて住める環境に変えようと。
「太陽光を吸収し光合成で酸素を産み出す、品種改良された苔類の植物。そしてその苔を食べ、その生息域を広げる
そこで科学者は考えた。酸素を出す苔、そしてその苔を食べて生息域を広げる生命力MAXな真っ黒い昆虫を大量に火星に放ち、太陽光で火星を温めてもらおうと。
「その昆虫はゴキブリだ」
「「「「ゴキブリ!?」」」」
その真っ黒い昆虫とはゴキブリである。
「だが、我々の想定を越えた事態が起きた。2577年に。火星を温めて用済みと成ったゴキブリを駆除して回収するために、バグズ1号という宇宙船に6人の宇宙飛行士が乗って火星に到着した。彼等もゴキブリの駆除という簡単な任務だと思っていた。だが、ゴキブリは我々の想像を遥かに越えた進化をしていた」
やがて彼等はとある扉の前に到着する。その扉には『刺激が強いから、ゴキブリと火星ゴキブリが苦手な人は注意してね!』と書かれている。
「そのゴキブリがコイツだ」
ミッシェルは勢い良く扉を開けて、カズマ達を誘う。だが、そこには厳重なガラスケース越しとは言え人間大…それも何処から見ても原始人を彷彿させマッチョな人型に進化したゴキブリらしき生物の標本が展示されていた。
「ギャァァァ!!カズマしゃん!!カズマしゃん!!何あれ、何あれ!!」
「ギャァァァア!!なんじゃありゃゃあ!!人間ゴキブリ!?えっ!?何がどうしたら、ゴキブリはこうなるの!!」
その進化したゴキブリの標本を見たアクアは絶叫し、カズマに抱き付き、カズマも想像以上の物を見たためか叫んでしまった。
「なっ…なんなんだ!?コイツは!?」
「本当にゴキブリなのか!?」
勿論、使節団の方々も驚く。因みにアイリス王女はミカエラの後ろに隠れてしまった。
「コイツはテラフォーマー。我々の祖先でありカズマの同級生達の子孫が火星に解き放ったゴキブリの成れの果て。
火星でゴキブリはたった500年程で人型に進化した。ゴキブリの初速、筋力、スピードは人間サイズにパワーアップしており、鍛えた人間でも生身で勝つのは不可能だ」
此処でミッシェル先生は火星ゴキブリことテラフォーマーのスペックを簡単に教えてくれた。
「平均的なステータスだが。時速300キロで走り、400キロ程の物を牽引するパワーを秘めており、その速度とパワーで人間を粉砕する。更に空を飛べ、昆虫の特性だった気門から酸素を吸引し爆発的なエネルギーに変えることも出来る。
しかも痛みを感じない為に銃や剣で攻撃しても怯まない。首を切断しても元が昆虫だから動けて襲ってくる。倒すには喉を潰すか、急所である胸を潰すか、動けなくなるまで破壊するかだな」
「どんな化物何ですか!!」
「安心しろ。地球に侵入した火星出身のテラフォーマーは全て私達が殺した。居るのはMO手術用で、臓器提供をする為のクローンのテラフォーマーしかいないぞ」
このままでは話がそれそうだ。ミッシェルはゴホンと咳払いを行い、本題に入ってくれた。
「MO手術とその発展前であるバグズ手術。これにはこの火星ゴキブリの臓器…免疫寛容臓ことモザイクオーガンを移植する必要がある」
「人間ゴキブリの臓器を移植するんですか!?」
「そうだ。MO手術やバグズ手術とは簡単に言えば他の生物の特性を人間に移植する方法だ。だが、人間に他の生物の遺伝子を移植すれば拒絶反応を起こし死んでしまう。だが、この火星ゴキブリの臓器 モザイクオーガンを移植すれば拒絶反応で死ぬことはない。
私が子供の頃、私の父が受けたのがバグズ手術。MO手術が完成する前の術式であり、これは昆虫しかベースに出来ない。私の父はパラポネラという最強の蟻をベースにし、それに適合した」
パラポネラ。その名前を聞き、カズマは小さくマジっすかと言った。パラポネラは世界最強の昆虫であり、最強の蟻。全生物最強の筋肉を持っており、全ての生物が同じ大きさなら間違いなく最強と言える生物なのだから。
「ではMO手術との違いはなんなのか。MO手術は多様性が高いツノゼミの遺伝子をクッション接着剤にすることにより、ツノゼミの筋力と防御力+ベースとなる生物の力を得ることが出来る」
「何でも?」
「ああ、ドラゴンだろうがカエルだろうがクジラだろうが、何でもベースに出来る。数百万種類は最低でも可能だな」
バグズ手術は昆虫でしかベースに出来なかった。しかしMO手術は地球の全生物をベースに選ぶことが出来るのだ。ツノゼミをクッションにする事により、どんなベースを選ぼうが必ずツノゼミの筋力と防御力+選んだベースの戦闘力と特性をゲットする事が出来るのだ。
「しかしミッシェル殿。どうやってその生物の力を使うのですか?」
「変身薬という薬を使い、変身する。人によっては変態とも言う」
MO手術を行い、力を得た。ではどうやって特性や能力を使うのか?それは薬を使い、その生物と人間のバランスを崩して力を発揮するのだ。
「今は改良されて
「昔は寿命が減ってたの!?」
「ああ、私の仲間も多くは孫の顔を見る前に亡くなった」
だが、この変身薬。今は医学の進歩でデメリットは無いのだが、昔は変身する度に寿命が削られたのだ。これは薬を使い、変身すれば人間の細胞を壊し…ベース生物の細胞を構築する。変身が解除されたらベース生物の細胞を壊し人間の細胞を構築する為だ。人間の細胞分裂の回数は決まっており、若返り能力を持つベニクラゲ以外の能力者は変身する度に寿命が少しづつ減っていくのである。
「そして1つ。たまにだが、遺伝で能力とモザイクオーガンが生まれつき持って産まれる子供が居る。
因みに私は史上初、能力とモザイクオーガンが遺伝して産まれた子供で、私の旦那は世界で2番目にモザイクオーガンと能力が遺伝した子供。ミカも能力とモザイクオーガンが遺伝して産まれた子供だ。
生まれつきモザイクオーガンと能力を持っている人間は、変身してなくても身体能力がかなり高い」
そう、モザイクオーガンと能力は遺伝する時があるのだ。意図的に遺伝させる方法も有るが、それは試験管ベイビーでしか出来ず…普通に産まれて能力とモザイクオーガンを宿して産まれたのはミッシェルとミカエラ位である。
因みに…ミッシェルさんは先天性能力がパラポネラ、MO手術能力が爆弾アリ(希少種)。
ミカエラは先天性能力がパラポネラ+爆弾アリ+???+???、MO手術能力が???アント亜種である。
しかし、そこでカズマは疑問が出てきた。
「ミッシェルさん。MO手術ってどんな人が受けれますか?」
「日本では自衛隊、消防士、警察、医者、海上保安官等の国家公務員。国から認可された警備会社。難病の医療目的での患者。これ等は保証金で受けられる。
後は金持ち連中が大金を払って受けているな。だが、ベースは複数無いと選べないからな。まあ、ツノゼミとショウジョウバエは誰でも絶対に適合するぞ!」
あと、運が悪くどの生物とも適合しなかった場合。ベースはツノゼミかショウジョウバエに成る模様。
「じゃあ、カズマはハエね。引きニートだし」
「何でだよ!!」
MO手術のベースは数百万以上に及ぶ。皆さんも近くの病院にご相談してね!
次回!!日本国との交易拠点と成ったアクセルは発展した。立派な港、踏んで発電する踏み発電の床。飲める水道水。
使節団の文章通訳として頑張ったカズマは報酬を貰い、その報酬で得た武器を手にいざ…クエストへ!?
カズマ「カエルがデケェェェ!!」
アクセル周辺のカエルは大きかった。
そしてミカエラが変身!?
そのアリは原始的だが、最速のアリでありバッタと同等の脚力を持ち…最凶のアリと恐れられている。
カズマさん、強化させる?
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自衛隊式訓練!!
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強化手術!?
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クズマさんね
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じょうじ…じょうじょう
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じょうじじ