魔法科高校の劣等生〜魔法世界に這い寄りし過負荷〜 作:味噌漬け
番外編1 謹慎中の出来事
「そういえばミソギくん。謹慎の間って何してたの?」
教室にてほのかが球磨川に話しかける。
球磨川はジャンプを読みながら口を開いた。
『んー?』『謹慎中かい?』
「うん。連絡もつかなかったし、会った時も海にいたじゃん?だから、今まで何してたのかなーって…」
ほのかが球磨川に聞くと、彼は淡々と答えた。
『そういえば言ってなかったっけ』
『出版社を襲撃してたんだよ』
「へ〜。出版社を襲撃したんだ〜。大変だったねぇ…」
球磨川の言葉にほのかはほのぼのと言う。
「………あれ?」
しかしその後、少しだけ球磨川の言ったことを吟味すると、思いっきり彼へと首を回し振り向いて叫んだ。
「出版社を襲撃した!!?なんで!!?」
ほのかのツッコミに球磨川はヘラヘラ笑う。
『そんなの決まってるじゃないか』
『ジャンプを読むためだよ』
「ジャンプなら今も読んでるじゃない!!」
『実はね』『古本屋で買ったやつはもう十周くらい読んでてね』
『流石にそろそろ新しいやつが読みたいから』
『出版社を脅し……交渉して、ジャンプ作ってもらおうとしたんだよ』
「今、脅しって言ったよね?間違いなくそう言ったよね?」
『なんのことかな?』
『んで、せっかくだから昔の作家の死もなかったことにしてね』
「なにやってるの!!?…って何かいるー!!」
球磨川はしれっと言うものの、大人数の死を無かったことにするという諸行に大声でツッコむ。
そしてほのかが教室の廊下に人が群がっているのを見て驚いた。
彼らはもれなくGペンを持っている。
『というわけで!!』『新連載!』
『週刊少年ジャンプで【グッドルーザー球磨川】』
『みんなよろしくね!!』
「誰に向かって言ってるの!?」
球磨川はトンチンカンな方向に向かってジャンプを見せびらかす。
すると何故かほのかの周りに雫を始めとした友人たちがジャンプを持って教室になだれ込んできた。
「みんな!!?なんで!!?」
流石に困惑するほのか。
そして彼らはほのかにジャンプを見せる。
「ほのか、これ面白い読むべき」
「ほのか!お兄様にも好評でしたよ!!」
「球磨川君もたまにはいい事するじゃない!!」
「ほのかも読みましょう!!」
「すっげぇ!面白いぞ!!」
『さぁ…読もうよ』『ほのかちゃん』
「「「ジャンプジャンプジャンプジャンプジャンプジャンプジャンプジャンプジャンプジャンプジャンプジャンプジャンプジャンプジャンプ」」」
ジャンプを持ってかごめかごめの如くほのかを取り囲む友人達。
そのカオスっぷりにほのかのメンタルは限界を迎えた。
「い………いやぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
ほのかは恐怖と困惑のあまり目を閉じて耳を手で覆い、思いっきり悲鳴を上げる。
すると次の瞬間、視界が急に明るくなった。
「……はっ!!?あれ……?」
ほのかはベッドから起き上がる。
チュンチュンと小鳥が囀る良い朝だ。
「ゆ、夢……?」
ほのかは目をごしごししながら困惑する。
「夢かぁ……」
ほのかは夢であったことに安堵する。
しかし、心のどこかで夢とはいえ、球磨川が皆からある意味認められたのが嬉しい自分がいたのも確かであった。
番外編です。九校戦編が出来上がるまで、たまに投稿します。
暇つぶし程度に読んでくださると嬉しいです。
もし良ければ書いて欲しいネタがあれば、どしどし下さい。
ちなみにグッドルーザー球磨川の連載は嘘です。やってほしいけど
今回はありがとうございました。