「じゃあ、明日な〜。」
俺は高橋大輝。明日に大学卒業を控えた22歳。今日は大学の友達とお世話になった教授やサークルの後輩の所に顔を出し友達数人と別れた所だ。
最寄りの駅で別れた俺は自転車置き場で自転車に乗り駅前の信号待ちである。
「兄ちゃん、いよいよ明日で卒業だね。」
隣にいるのが双子の弟の大地。双子のせいか勉強の成績も運動神経も似たり寄ったり。その為、大学までずっと一緒だ。
「ああ、楽しい4年間だったな。もうすぐ社会人だ。大地は明後日には上京するんだろ?」
「うん。兄ちゃんと同じ職場ってのも考えたんだけど離れて生活した方が良いと思ってね。」
「まあずっと一緒だったからな。でも長期連休とかは帰ってこいよ?」
「うん。そのつもり。」
そんな事を考えていると・・・・
キキキッキーーーーーー
「あ、危な〜い。」
ドカーーーーーーーーーーン
えっ俺、跳ねられた?大地は?大地もか?
あ、血が沢山出てる。俺達は死ぬのか?やっと社会人になれるのに。22年。短い人生だったなぁ〜。
「ん?ここはどこだ?」
俺は事故にあって死んだはずじゃ・・・
大地は?
それにどこだ、ここは。周りは真っ白だ。横にいた大地も気づく。
「兄ちゃん、ここは?」
「わからん。俺も今気がついた。」
ん?誰か来る・・・・。
白髪の老人だ。
「いやぁ、すまんすまん。遅れてしもうた。」
「あなたは誰ですか?ここはどこですか?俺達は死んだはずでは?」
「そんなに一辺に言うんじゃない。まずお前さん達は死んだ。トラックに轢かれてな。」
「ですよね。じゃあここは天国なんですか?」
「いや天国ではないし地獄でもない。」
「じゃあここはどこだ?」
「その前に儂はお前さん達の世界で言う神様じゃな。名をゼウスという。お前さんは訳あってここへ来てもらった。通常は死んだら門の審判で行先が決まるんじゃがお前さん達は予定に無い死だったのでな。別室に来てもらったと言う訳じゃ。」
ゼウスときたかぁ。何となくそんな雰囲気あるから只者じゃないのはわかってたが。しかし・・・
「予定に無い?」
「そうじゃ。人や物など全てに寿命がある。突然死なども含めてな。じゃがお前さん達の死は予定よりも70年ほど早い。」
『 なっ、70年?』
70年って!!!俺達は92まで生きられたのか。謳歌仕切った人生だった可能性あったのか。
「あはははっ、そうじゃ。双子とはいえ驚くタイミングから驚き方まで一緒じゃな。」
「まあ双子だからな。でもいいよ。普通の大学出て、中小企業就職の平々凡々な人生だったしあの後もそんなに変わらない人生だったんだろうし。」
「そうだね。楽しい人生ではあったしモテもしたけど平凡なのは見えてたよね。」
「そうでもないんじゃがなぁ。」
「と言いますと?」
「まず兄貴の方の大輝はあの後2年後ヘッドハンティングされ一流企業に転職30歳で独立し45歳の年に会社が上場するんじゃ。結婚も遅いが35歳で結婚して子宝にも恵まれる幸せな人生になる予定だったんじゃ。」
「そんな〜。」
上場企業の社長まで行けてたとかどんだけ良い人生だよ。まあでも死んでしまったし嘆いていてもしょうがないか。
「そして弟の大地は上京後就職した子会社で活躍それが認められ一流企業である親会社に異動。その後50歳で社長になるんじゃよ。結婚は25で子供男女1人ずつ。大地も大輝に遅れること2ヶ月後に死ぬ形だったんじゃ。」
「親会社行けてたんだぁ〜。」
大地も凄い人生になる予定だったんだな。
「それで俺達はどうなるんだ?」
「まさかこのまま天国とか地獄ですか?」
「なんじゃ、あっさり切り替えたな?」
「まあ起こってしまったもんはどうしようもないからな。」
「まあそうじゃな。それでお主には選択肢を用意した。1つ目は通常通り門の審判を受けその結果に従う。まあ大抵は次の人生が来るまで順番待ちじゃな。まあお前さんたちならおそらく天国でって事になるじゃろ。2つ目はこちらの用意した世界に転生してもらう。」
「用意した世界とは?」
「通常はお主達の世界にある漫画等の作品のパラレルワールドに転生してもらうんじゃが今は訳あってどこも使えん。そこで儂を含めた神達が管理する世界があってな。そこに転生って形になる。」
漫画とかによくある異世界転生ってやつか。まさか当事者になるとはな。しかし今、神"︎︎達︎︎ ︎︎ ︎︎"︎︎って言ったか?
「ちょっと待って下さい。神達って、他に神様がいるんですか?」
「ああ、いるぞ。儂は総合的な所での。それぞれいろんな専門の神様がいる。」
「管理する世界ってのは?」
「お主達の世界には漫画やゲームでしか出てこなかった魔法や魔物がいる世界じゃ。」
やっぱりそういう展開か。いくらなんでも無理ゲーだろ。平和な日本人だったのに戦うとか無理無理無理無理。
「いやいや、無理があるだろ。魔法どころか剣や格闘すらやった事ないんだぞ?」
「そうですよ。平和な生まれの平和育ちですよ?」
「そこは安心せい。ある程度の装備やアイテムはもちろん好きな能力をつけてやる。記憶はそのままでな。」
「アイテムや能力持ってても戦い方等は知りませんよ?」
「そこは考えてある。」
「そこでの人生終わったらどうなるんだ?」
「またここに来てもらう事になる。」
そこまで優遇してくれるなら良いか。憧れみたいな物はあったし。何より記憶が残った状態だと言うなら楽しめそうだ。
「ならその世界への転生でお願いします。」
「良いのか?色々用意してのスタートとはいえ戦死などもあるんじゃぞ?」
「大丈夫です。その後ここへ来るって事はまたその時に選択出来るんでしょ?」
「まあ、そうじゃが。」
「なら大丈夫です。冒険物はゲームや漫画では結構読んだりしてましたし。」
「そうか。ならまず世界の説明をする前にお前さんの見た目等の話をしようかのう。」
「見た目変えれるんですか?」
「ああ、お前さんがこれから行く世界は総称してリゾクテスと言うんじゃがリゾクテスの世界で生きる為に見た目に変える事が出来る。これはさっき言うたパラレルワールドも同様じゃがな。希望はあるかのう。」
「じゃあ、身長は180あったのでそのままで髪はストレートのロング。色は任せます。細身のマッチョな感じで多少イケメンに。」
「180か。まあ人間族ではまぁまぁ高い方じゃな。」
「人間族って事はやはり他にもいるんですか?」
「ああ、お前さんらの世界ではゲームや漫画などに出ていた種族じゃ。エルフや獣人など色々いるぞい。」
「って事は魔族も?」
「ああ、いるぞ。ここからはリクゾテスの世界の話に繋がるが基本的には5つの王国から出来ている世界じゃ。1つは魔族中心で残りは魔族以外の種族で出来ている王国じゃ。」
「お主は6大元素って知ってるか?」
「ああ、何となくですけど。」
「それに基づいた6大魔法ってのがあるんじゃがそれにはそれぞれ精霊神がおる。お前さんがいた地球の神達とはちと違うが似たようなもんじゃ。」
「それでその6大魔法に付随した属性なんかもある。その辺は向こう行ってからじゃな。これだけ話せば気づいてると思うが、お前さんは冒険者スタートじゃ。というかそれが1番幸せな人生にするのには持ってこいなんじゃよ。歳は15歳。向こうでは成人の年じゃ。」
「まさかこのままいけと言うんじゃあ・・・。」
「あははは、そこまで鬼じゃないぞ。ちゃんと能力など色々つけてやる。武器や魔術の練習場所も用意してある。金は用意出来んがアイテムや装備も多少持たせてやる。じゃないと即死されても困るからのう。」
「良かったぁ〜。」
ホッとした〜。何も無しじゃあ即死確定だもんなぁ。でも何くれるんだろう?
「それで魔術に関しては全属性使えるようにしておくが何か欲しいスキルなんかはあるか?」
「そうですねぇ。異世界定番の鑑定は必須として武器を装備した時の技術的なスキルが欲しいかな。」
「まあ鑑定はリクゾテスではレアじゃがまあ良かろう。特に決まった武器はないのか?」
「ええ、ゲームとかキャラによって変えてたので特にこれっていうのは無いですね。」
「なるほどな。リクゾテスでは最大8個までスキルが付くんじゃが大抵は固定が1つ通常が2つ。多くて固定が3つ、通常が5つで今は最大で両方合わせて8個が1人いる。」
「俺はいくつ付くんですか?っていうかそれって決まってるもんなんですか?」
「ああ、リクゾテスでは生まれた時にスキルが決まっておる。もっとも殆どは職業に付随したのがほとんどじゃな。稀にスキルの種類がバラバラなのもいるが。」
なるほど。すると俺は冒険者に特化したスキルが中心って事か。
「お前さんは最大の8個にしておく。良い人生だったはずじゃからな。今度こそは良い人生を送れるようにと思っての。」
「ありがとうございます。じゃあ後のスキルに関してはお任せします。」
「良いのか?」
「ええ、今の俺では何がいるか分かりませんし。」
「それもそうじゃな。装備やアイテムなんかはこちらで適当に用意する。そして他の事は向こうに着いてからこちらから説明する。」
「ん?向こう言ってからも神様と通信出来るんですか?」
「ああ、お前さんだけじゃがな。こちらから頭の中に話しかけるから頭の中で会話する感じじゃな。じゃからスキルに関しても何か欲しいのあれば言えば良い。」
「わかりました。って事はいきなり戦闘って事は無さそうですね。」
「ああ、それは心配せんで良い。」
「分かりました。」
「では行くぞ〜。」
「はい。行ってきます。」
こうして俺の異世界での人生が始まった。
作者素人なので誤字脱字あるかと思います。寛容な心で読んでいただけると幸いです。