生体兵器、人類を救い、そして忘れ去られる 作:CODE-CARAUCHI
前回みてくれた人には感謝!!
今回見てくれる人にも感謝!!
前回のおさらいをします。
簡単に言うと、研究都市にて魔導人形が暴走し、都市の人間を虐殺したという大まかな内容です。
今回も楽しんでくださいね〜 (*´ω`*)
壊滅、そして希望
魔導人形が都市の住人を虐殺し、悲鳴と爆発と炎に包まれたあの日からどれほどの時間が過ぎたのだろうか。
研究都市から命からがら逃げることが出来た研究員のチョベル・ラムは、同じく研究都市から逃げることが出来たプログラマーのカイマンと一緒に首都の魔科学技術の最高峰と言われる施設にやって来ていた。
施設長とたまたま来ていた政府の高官に会うことができ、彼は研究都市で起きたことを報告した。
魔導人形の暴走と都市の惨状を報告したあと、身体検査を受け、異常がないことが確認された。
報告を受けた施設と政府は、調査隊を派遣すると共に、今後の対応について会議を行った。
ただ、この会議では話がまとまらず、調査隊の報告が提出されてから、再度会議を行うこととなった。
数日後、調査隊は6割の損害を出しながら研究都市の調査を完了し、首都に帰還した。
調査隊の報告によると
・生存者の確認が出来なかったこと
・魔導人形が攻撃を仕掛けてきたこと
・魔導人形の中で崇拝されている存在がいること
・都市のインフラが変化していること
が挙げられた
研究都市の唯一の生き残りと思われる者たちが話した内容と調査隊が提出した報告を元に、施設の責任者らと政府の高官たちによる会議の末、魔導人形の研究や開発、製造が禁止されることとなり、研究都市を手放すことが決まった。
一旦騒ぎが収まり、平穏を取り戻したと皆が思っただろう。
だが現実は酷なものである。
カイマンは魔導人形のシステム構築をしていたため、研究都市で起きた事件の主犯とされ、極刑に処されたが、死因は研究都市での事故死とされている。
それから数日後......。
崇拝されている魔導人形を元に、魔導人形が列を成して攻めてくるではないか。
第1世代から第2世代、更には第2.5世代まで全ての魔導人形が人類に対して敵対して侵攻している。
その様子は、まさに地獄とでも言うべきか。
政府と施設の関係者は、崇拝されている魔導人形を〖マザー・ドール〗と名付け、魔導人形軍のことを〖フェンリル・ドールズ〗と名付けた。
侵攻してくるフェンリル・ドールズに対抗する手段がないため、人類に避難警報を出した。
そして、人類は魔導人形軍とマザー・ドールに怯える日々が始まった。
人類と政府や魔科学技術研究施設は、各地を転々と移動し魔導人形軍から逃げながら、対抗する手段を研究したが、研究した全てが上手くいかなかった。
このまま人類は魔導人形軍に蹂躙されるがままなのか、そして魔科学技術は自分達にとって益があるのか、危険なものなのではないか、人類の大半がそう思い始めた時には人類の4.5割がフェンリル・ドールズによって殺害されていた。
人類がフェンリル・ドールズから身を潜める生活が始まって、いくほどの時間が過ぎただろうか。
人類は一応深い森の中に逃げ込むことで魔導人形軍の猛攻から逃れることが出来、その森を開拓し仮の首都を作り上げた。
首都の都市開発が一段落し、政府と魔科学技術研究施設の長は今後の対策を考えるため、会議を行った。
その会議では
・魔科学技術特殊兵器開発所を建造し、魔導人形に対抗するための兵器を開発すること
・それまでは魔導人形軍が攻めてきた時の為に、特務部隊を育成すること
・都市の住人が安心して住めるように、首都周辺に巨大な防壁を建造すること
以上の3点を早急に行うこととなった。
都市を覆う巨大な防壁の建造が終了した頃、先に建造されたアポリュロン特殊兵器研究開発所では、魔導人形軍に対抗するための兵器の開発が進み、完成間近まで培養が進んでいた。
ダミーネーム、〖ニンゲン〗
彼ら技術者が魂を込めて開発した、その生体兵器(人造人間)がまさに今、生まれようとしていた。
最後まで読んでくれてありがとう。
次回からは遂に主人公が登場しますし、バトルシーンもあるかも?