生体兵器、人類を救い、そして忘れ去られる 作:CODE-CARAUCHI
今回も見てくれる読者にも感謝!!
前回のおさらい
マザー・ドール率いるフェンリル・ドールズが、人類に対して侵攻してきたため人類は各地を転々と移動した後、深い森に逃げ込んだあと、その森を開拓し都市を作った。
その後アポリュロン特殊兵器研究開発所にて、生体兵器の開発がほぼ終わりを迎えた。まぁこんなところかなぁ〜
今回はついに、戦闘シーンがあります!!
今回も楽しんでいってね。
アポリュロン特殊兵器研究開発所にて開発された、
超個体化人造人間である〖ニンゲン〗識別名:XΛ(カイラムダ)がここで生まれてから、どれぐらいの時が過ぎただろうか。
彼女はアポリュロン特殊兵器研究開発所にて、最終試験を終えようとしていた。
それはΧΛ専用の兵器の適合性テストだ。
【複波動磁気分裂刀】
魔導人形の弱点をとことん突いた剣である。
東洋の剣は叩くではなく斬る事を重視した刀を開発したらしく、その性能はとてつもなく素晴らしい物であった。
魔導人形の関節部を狙って斬れば、魔導人形は一瞬にして無力化される。
いままでは叩いて内部への衝撃波で壊していたがこの刀を使えば楽に、効率的にあの忌々しい魔導人形を駆逐できるのだ。
そして、魔導人形の弱点はもう1つある。
それは磁気だ。
磁石を所々に使用している魔導人形がある。
それは斬る事がほぼ不可能と言っても良い。
しかし、この刀には複数の磁石と、刀の形状を生かした空気圧による磁気の無力化によりスルリと関節部を斬り、外す事ができるのだ。
しかし、それには微量ながらも電力が必要なのだ。
それを自身の体から刀へと注ぎ、この鉄板を斬る事ができれば実験は成功し、晴れて我々はこれの量産化が可能になる。
この場所も今や前線付近の研究施設になった。
早い所、この研究を終えて後方へと飛び帰りたい。
そんな思いで挑んだテストは、何事も起こらず成功した。
しかし、それとほぼ同時にサイレンが施設内に鳴り響いた。
「このサイレンは!?」
サイレンは......〘 敵襲 〙
つまり、あの忌々しい魔導人形が攻めてきたのだ。
幸いにもデータは後方へと送っている。
あとはこのΧΛを持ち帰り、改良を続ければ良いのだ。
「実験データの保存、完了しました!」
「よし、急いで逃げるぞ。」
私達は彼女を連れて逃げ始めた。
他の研究員も一緒にだ。
XΛは刀を左手に穿きながら逃げていると、他の研究員とぶつかって刀を落としてしまった。
それを私が急いで取り、彼女の手を引いて脱出口へと向かう。
しかし、一度に大勢が集まってしまい、脱出口には人で溢れかえってしまっていた。
それを遠くから見ていると、突然悲鳴が聞こえた。
その時である。
脱出口で突然爆発が起こり、私達は吹き飛ばされた。
(まさか、魔法!?)
すぐさまΧΛを連れてその場から逃げ出した。
後ろでは案の定、爆発と壁に質量物体が豪快にぶつかった音が聞こえた。
とにかく走り、私はとある部屋へと飛び込んだ。
そして怪しまれないよう鍵を開けたまま天井の通路への入り口を開けてΧΛを先に入れて、私も中へと入った。
そして閉めたその瞬間、扉が開け放たれた。
鍵が閉まっていなかったからか、魔導人形は部屋を見るとすぐに出ていった。
それよりもだ。
この子を連れてこれたのは幸運だった。
不幸中の幸いとゆうやつだ。
そして、私達は移動を開始した。
脱出口は私達が行った場所の他に5つ。
予測では残り2つの脱出口が安全だろうと思った。
それよりも、彼女の装備をあと2つほど回収しなければならない。
1つが魔流効率化制御回路。
鎧のように固い魔石をふんだんに使っている魔素の回路。
ほとんどの魔法の発動が思考1つで済むようになる。
2つ目が妖精。
ΧΛの専用に作られたとある妖精の模造品。
この2つだけはどうしても回収しておきたい。
ここから一度近いのは魔流効率化制御回路。
そこへと向かい、扉を開ける。
梯子が展開されて私はそれを使って降り立った。
そして彼女も梯子で降りて魔流効率化制御回路を装着し始めた。
魔流効率化制御回路は、紫色のバイハイフルと呼ばれる魔石を純度98%にまで上げた魔石を使用している障がい者用の機械を改良した外骨格鎧だ。
体の邪魔にならないように後頭部から椀部、背骨からかかとまでちょっとした間を開けながら体へと引っ付いた。
腰にわざわざ取り付けた鞘の取り付け場所に私が四苦八苦しながらカチャンと鳴るまで押し込み、上下に動く事を確認して私は他の魔流効率化制御回路を破壊し、また脱出口へと戻る。
もしも、その時突然通路に使用していた脱出行路が老朽化で底が抜けたとしたら、それは緊張が緩まった証拠だろう。
何事も起きなかった。
それが緊張を脆くした。
石橋を叩いて渡るとゆうことわざがある。
意味はもう覚えていないが、言葉通りにゆっくりと調べながら進んで行けば良かった。
突然、床がガゴッ!っと外れ、廊下へと落ちた。
そこには魔導人形が背を向けて歩いている所だった。
その魔導人形は素早くこちらを振り返り、手に持っている鉄製の血に濡れた剣を振ったその瞬間、ΧΛがそれを防いだ。
たった数秒...。
魔導人形と私が視線を交わした、そのたった数秒の内の出来事だった。
この子が満足に戦えていない。
私はそれを理解できるだけの理性は持っていた。
素早くその場から離れると、ΧΛは魔導人形とのつばぜり合いから体を勢いよく魔導人形の背後へと回るようにして、柄付近の刃から刃先まで滑らかに首を切った。
首から青緑の液体が溢れながら地面へと落ちた。
魔導人形は斬られた事に気が付かないのかそこに立っていた。
彼女の衣服へと付着したオイルが防水加工された衣服に水滴として張り付いた。
そして、刀へと付いた物を振り払い、腰の鞘へと格納する。
その一連の動作に停止する所が無かった。
この子は確かに成長している。
狙う位置。
そして、あの教えてすらいない斬り方。
それを私は見惚れていた。
私の娘とも言える存在が魔導人形に傷一つ受けずに勝ったのである。
その事に私は喜び、涙が1滴......、私の目尻に溜まった。
夫婦で作っていた娘が、やっと。
やっと、母の仇を討ち取ってくれた。
それになんとも言えない気持ちになり、私はXΛを連れて堂々と廊下を歩いた。
今回の話を読んでくれてありがとう!!
次回のお話は...未定...です。
多対一の戦闘シーンはあるかも...。
まぁ、気長にお待ちください。
次の話も読んでくださいねぇ〜!!