リリカルなのは 変動記   作:扶桑畝傍

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12話

〈海上に4つ、か〉

《恐らく落雷に置ける発動かと思われます》

〈落雷?〉

はて?たしかフェイトの魔力で・・・あれ?

ダメだ、思い出せない、

ここ最近、原作を思い出そうとすると

靄(もや)が掛かった様な感じで

思い出せない

〈・・・もぅ、元の歴史に戻らないって事か〉

《シンヤ?》

〈独り言だ、

 なのはが出たんだって?〉

《はい、シンヤには待機命令が出ています》

〈待機、ねぇ〉

首輪タイプのバインドしておいて

待機はねぇよな

〈ハッキング〉

《既に解除してます、

 見た目だけそのままにしてます》

〈話が早くて助かる、

 多分、フェイトも来る筈だ〉

《・・・反応ありました、

 ですが、一つしかありません》

〈・・・アルフがいない、

 しなの、アリサの家に転移するぞ〉

《なぜ?》

〈いいから〉

《了解、転移ポート形成します》

《転移完了》

「周辺探知、いる筈だ。」

《・・・え?反応検知、

 アルフの物ですが、かなり微弱です》

「間に合えよ。」

急ぎアルフへ向かう

あぁ、フェイト

ごめんね、私、もぅ

「このあほぅ、

 簡単に命を捨てるんじゃねぇよ。」

「ぉ、おま、ぇ。」

「省エネモードになってろ、

 その方が治療しやすい。」

「な・・・んで。」

「・・・しなの、強制コード、

 獣魔形態へ封印。」

《発動》

 

〈ぇ、ちょ、このサイズは〉

「子犬だ、

 そこまで押さえないと

 不味かったからな、

 アリサの家に行くぞ、

 治療しなきゃならん。」

〈・・・すまない〉

「フェイトを助けたいんだろ?

 なら協力できる、

 俺の目的の一つが、

 “フェイトの親なんだからな”」

〈フェイトの・・・あんた、

 一体、何者なんだ?〉

「さぁな、お節介プラス、

 自己満足にしか動かねぇ小学生だよ。」

〈小学生っ?!〉

「・・・見た目以上に元気だなお前。」

傷口を突っつく

あ、悶絶した

「いいから大人しくしとけ、

 それと、フェイトの安否を心配しろよ。」

シンヤ・私室

「そうですか、俺の出番が無いのは

 良い事ですね。」

〈それはそうと、

 何時ハッキングして解除したのかしら?〉

「たかが待機の筈なのに

 “首輪のバインド”は

 俺の自由行動の条件に反するので速攻。」

〈エイミィが拗ねちゃったのよ?

 1万桁もある暗証番号を破られたって〉

「軽く100万通りを

 秒もかからず解除出来るのがしなのなので。」

〈・・・今後は?〉

「なのはで対応出来るならそれで、

 アリサ、すずかは、状況に応じてで。」

〈そう、ね、

 彼女達のデバイスに

 封印能力を付与しなかったのは、

 これを見越して?〉

「俺が巻き込んだようなものです、

 せめてもの罪滅ぼしです。」

〈・・・抱え込まないで相談して頂戴?

 これでも、クロノの母親をやってるのよ?〉

「・・・授業参観が近日中にあるので、

 出て貰えますか?俺、両親は他界しているので。」

〈何時かしら?こっちの都合は

 ()()()()()から〉

「日付はメールに添付して置きます、

 今日は流石に疲れたので寝ますね。」

〈子供は体が資本!

 ゆっくり休んで頂戴、シンヤ〉

「・・・ありがとうございます、

 ()()()()()()()。」

〈え?〉

《通信、切りました》

「・・・精神面、

 この身体に引っ張られてるのかな?」

《恐らく》

「・・・乗り越えたつもりでも、

 寂しさは本物だな。」

《シンヤ》

〈・・・うわ、身体が全快してる、

 ほんとにあんた何者なんだ?〉

「お、起きたか、

 大方、()()()()()()()()()()()に、

 やられたんだろ?」

〈・・・なんで、アイツの名前を〉

「お前に話しておいた方が良いな。」

〈何を、だよ?〉

「恐らく、俺の覚えている事は、

 ()()()()()()()()()()()()()()()()。」

 


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