「はっ、管理局も墜ちたものね、
こんなガキを動員するまで人員不足とは。」
「・・・プレシア・テスタロッサ、
抵抗するなら実力行使で捕縛する。」
「・・・ウジでも湧いてるのかしら?」
「・・・さ、三度目の警告だ、抵抗するなら。」
▽
「がんばって、クロノ!」
「あ、あはは、クロノ君、キレそう。」
▽
「はぁ、貴方じゃ話にならないわ、
聞こえているんでしょう?管理局。」
〈えぇ、聞こえているわ〉
「ふん、残りのジュエルシードを寄越しなさい、
アレは全て揃ってこそ、
真価を発揮するのよ?寄越しなさい。」
〈はいそうですか、と、
渡せるものでもありませんし、
既に運搬中です、ここにはありません〉
「・・・生きの良い魔導士ね?」
〈なんの事ですか?〉
「・・・フェイトまで。」
▽
「なのは。」
「うん、フェイトちゃん!」
「ここが動力炉ですね。」
局員のお兄さんがコンソールを触るけど
「やはり受け付けませんね、
なのはさん、フェイトさん、
すっごい笑顔で言われた
「それじゃぁ、いくよ!レイジングハート!」
《はい》
「バルディッシュ。」
《イエス》
「ディバイ~ン。」
「サンダー。」
「バスター!!「スマッシャー!」」
▽
「え?振動?」
「アリサさん、動力炉からです、
動力炉の“封印”に成功です。」
「ねぇ、それ壊したのよね?」
「さぁ?」
▽
「ちっ。」
「今、連絡が来た、
動力炉の封印が完了した、
例えジュエルシードをそろえても
アルハザードへ行く事は出来ないぞ!」
「別に行かないわよ。」
「なっ?!」
「なにを勘違いしてるのよ?
私がジュエルシードを欲するのは、
▽
「え?」
「あのカプセルは。」
▽
プレシア・テスタロッサの背後にある
カプセルの中には少女が浮いていた
「あぁ、私の愛しい娘アリシア、
もう直ぐよ、
もう直ぐ、呼び戻してあげられるからね?」
「生体反応は無いぞ、プレシア・テスタロッサ。」
「いいえ、生きているわ。」
(さて、転移して魔力隠蔽で隠れてるけど、
クロノのヤツ、ガン見してやがる、
お仕置き決定だな)
《シンヤ、あのカプセルに居る人物に
生命反応はありませんよ?》
(あほ、女の子が裸で浸かってるんだぞ?
せめて隠せよって普通思うんだけど?)
《はっ》
(お前、20番決定な)
《お願いします!!本気でそれは!!
それだけはやめて下さい!!》
「そこ、五月蠅いわよ?」
「なっ?!シンヤっ?!どうしてここに居るんだ!?」
「ったく、しなののせいでバレたろ。」
《それは、シンヤが20番とか言うからです!!》
「・・・貴方、魔力隠蔽しなくても
どうして平気なのかしら?」
「さぁね、答える義理は無い。」
砲撃形態でしなのを構える
「止すんだシンヤ!!
キミは絶対安静な程ボロボロなんだぞ!!」
「そこのガキンチョの言う通りよ、
大人しくしてなさい。」
「・・・へ?」
「なによ?」
「い、いや、心配、してくれるのか?」
「・・・そぅ、ね、
そんな事どうだってっ?!」
吐き出される血は
プレシア・テスタロッサに時間が無い事を知らせていた
「ぐっ、時間がないわ、
この9つでも、オーバーロードさせればきっと。」
▽
「ぷ、プレシア・テスタロッサ周辺で、
次元震を検知!!
ジュエルシードが暴走を始めています!!」
「不味いわ、局員達を一斉転移、
離脱させて頂戴!」
「了解!」
▽
「離脱?」
「はい、プレシア・テスタロッサの周辺で
次元震を確認したとの事で、
局員は離脱が指示されました。」
「そぅ。」
〈アリサ!聞こえるか!〉
「アンタに名前呼びは
許可した覚えはないわよクロノ!」
〈いいから早くこっちに来てくれ!
シンヤがプレシア・テスタロッサと
戦闘を始めてしまったんだ!!〉
▽
「くっ、サンダーレイ。」
紫雷がランダムにシンヤに迫る
「波動防壁全開、しなの!」
《波動カートリッジリロード》
「人の話を聞け!!プレシア・テスタロッサ!!」
「聞く耳持たん!!」
激しく紫雷と蒼雷が火花を散らし
クロノは離れざるを得なかった
「なっ、なんて力のぶつかり合いなんだ。」
〈ねぇ、クロノ〉
「アリサ?」
〈なんで、シンヤ、そこにいるの?〉
「それは僕が知りたいよ!!」
〈だって、立ってるのすら危ないのに〉
「兎に角、シンヤを確保するにも
アリサ!なのは!フェイト!
全員こっちにきて!?うわっ!?」
慌てて障壁を立ち上げ何とかしのぐ
「急いでくれ!!
あちこち虚数空間も増えだしている!!
▽
「いそご、フェイトちゃん!」
「うん、でもここからだと迂回しないと。」
「大丈夫!ね?レイジングハート?」
《はい》
「ランチャーフォーム!セットアップ!」
少女が持つにはおかしい質量を放つ砲身は
レイジングハートが
供与されたデータの一部を再現?
《一直線程度、切り拓いて見せます》
「フルチャージ!!」
周辺に散らばる魔力を収集し始める
「え、ちょ、なのは?」
「レイジングハート、アンカー射出!」
《はい》
身の丈に合わない砲身から、4本のアンカーが
周辺に射出、固定される
「銃身固定完了!
フェイトちゃん!後ろで障壁を張っててくれる?」
「は、はい!」
(局員の人達が転移した後でよかった)
「ディバイ~ン。」
《ブラスター》
「ふぁいやー《ファイヤ》!!」
二人の声が重なり
極大なディバインバスターが
周辺をえぐり取りながら文字通り
「うわぁ、すごい事になってる。」
「にゃは~、ちょっとずれちゃったね?」
《経験不足です、すみません》
「いいのいいの、
レイジングハート!」
《はい》
▽
「なんつーバカ魔力。」
「な、なのはちゃんの底は計り知れないわね。」
局員達は
アレが自分達に向かない事を祈っていた
▽
「いつつ、なのはのヤツ、
なんてバカ魔力を・・・
シンヤ!!大丈夫かっ!?」
辺りは瓦礫だらけだけど
「あっぶねぇ。」
「こんな砲撃が出来る局員がいるなんて。」
避けられた二人は互いに目を合わせる
「なぁ、ジュエルシードだけじゃ
魂の定着は出来ないんだ、信じてくれ。」
「いいえ、
私の計算に間違いは無いわ、必ず出来る。」
「それは
“全て揃っていてなおかつ”
触媒が揃っていればの話だ、
貴女の娘、アリシア・テスタロッサを
生き返らせるには、
“触媒”が足りないんだ、頼む!」
「シンヤ!いい加減にしろ!!
崩壊が進んでいるんだ!!避難してくれ!!」
「うるせぇ!!」
「なにぃっ?!」
「しなの、リミッター、どこまで解除できる?」
《駄目です》
「プレシア・テスタロッサもろとも
引き上げるには必要だ、
腕だろうが、足だろうがもってけ。」
《死ぬ気ですか?》
「いんや、まだやる事はあるからな、
死ねねぇよ。」
「とーちゃ~く!シンヤ君!!
大人しくお縄に頂戴しなさい!!」
「え?あの、し、しなさい!」
「ぁ~、フェイト?なのはに合わせなくていいからな?」
「フェイト。」
「母さん。」
「私は貴女の母親じゃないわ。」
「でも!」
「そうだわ、フェイト、
一つ教えてあげる。」
「っ!?」
私は、貴女を娘とは思っていないわ
それに、貴女が大嫌いなのよ
素早く側によるアルフとなのは
「フェイト!?」
「フェイトちゃん!しっかり!!」
「プレシア・テスタロッサ、
お前と言う奴は!!」
「五月蠅いわよガキ、
私の娘はただ一人、アリシアだけよ?
そんな
「なら、なんで
「なんですって?」
「この世界に転生してから
ずっと側に居たんだよ、アリシア・テスタロッサはな。」
「アリシアは私の側に居るわ!!」
「“肉体と言う器”は、だろ?」
「シンヤ、とか言ったわね。」
紫電が顔を掠める
「っ?!なぜ、避けない?」
「シンヤ!!」
「アリサちゃん!どうしたのその顔っ?!」
目元は腫れ
ぐしゃぐしゃな泣き顔だった
「
(届いて!!アリシアの声!!)
「・・・アリ、シア。」
「《おかあさん!!
お願い!!シンヤの言う事きいて!!
本気で私を生き返らせようとしてくれてるの!!
おかあさんも助けてくれるって!!》」
(・・・不思議ね、この感覚)
(アリサ、助かった)
(バカ)
(・・・すまん)
「プレシア・テスタロッサ、
今一度言う、触媒が足りないんだ、
アリシア・テスタロッサを生き返らせるには
“プレシア・テスタロッサ”自身が必要なんだ。」
「私、が?」
静まり返る周辺を壊すのは
もう誰にも止められない
ジュエルシードの暴走だった