「こちらR、指定物を受け渡した。」
〈よし、直ぐにその場から離れろ〉
「了解。」
そいつはやらせねぇなぁ
「なっ!?」
(間違いなく気配は無かった筈っ!?)
「
蒼頡(ソウケツ)シンヤです、そして
「だ、誰だ?その人物は?」
「ん?知らない訳無いだろう?
キミの雇い主、いや、使い魔の主だろ?」
「・・・何が望みだ?」
「お、話が早い。」
「せめて首筋のナイフを下げて貰える?」
「いや、それは出来ない、逃げられるからね。」
「・・・それで?」
「・・・良い毛並みだな。」
「へ?」
いつの間にか偽装の魔法が解除され普段の姿になっていた
さわさわ
「ひゃんっ!?みみさわらにゃいで!!」
「ん~・・・ちゃんと掃除してるのか?
ほれ、耳垢、動くなよ?キレイにしてやるから。」
フキフキ
「んぁっ!?」
「動くなって。」
「だってぇ~。」
「ほれ、尻尾も。」
「うえぇえっ!?」
「ほれ。」
「あぅ///」
「ん~・・・なんか無理してないか?」
「ぁう?」
「尻尾の動きが妙だ、
大方、シグナムあたりに一度迎撃されたんじゃないか?」
あ、当たりだ
「はて、手持ちの救命キットに湿布とかあったかな。」
今度はナイフも外し背負っていたリュックをあさり出すシンヤ
「あ、あったあった、ほれ、脇だせ、湿布張るから。」
「ぇ?」
「あんだよ?」
「ふ、服、脱ぐの?」
「は?めくる程度で張れるだろ?」
「み、みないで張れる?」
「ぁ~、そう言う事か、。
安心しろ、俺は
それはそれでなんだか負けた気がする
「あぅ・・・冷たい。」
「当たり前だろ?湿布なんだから、
2、3日は大人しくしろよ?
腹部の打撃ダメージは後に残りやすいからな?」
「ぅ、ぅん、わかった。」
(どうしてここまでしてくれるの?)
「
「ぇ?」
「憎いんだろ?『夜天の書』が。」
「お前。」
「ただな。」
「涙?なんでアンタ泣いてるの?」
「・・・すまん、
死者は蘇らない、そして残され生きる者は
「それは。」
「それとな。」
「ん?」
「な゛っ!?」
「俺がどうしてって顔だな?」
「それは。」
「あの二人には修羅道に挑む覚悟を持って貰わなきゃならん。」
「それは一体?」
「あの三人は仲が良い、いや、良すぎる、
だから
そうなると手が付けられない。」
「どうして?」
「お?」
(あれ?なんで普通に話してるんだっけ?)
「まぁ、アイツ等は
つまりその均衡が崩れれば、
「ま?」
「あぁ、用は目的の為に見境が無くなるヤバイ事になる。」
「ぇっと、つまり?」
「じょ・・・冗談、だよね?」
あ、耳ぺたん可愛い~
「冗談なら良いんだけど二人共鍛えてるからな、
正直、プレシア母さんが全力で相手して30分だからな。」
「は?」
「元々の体力もあるけど、
魔力シールドを4層張って
3層抜ければ負けの模擬戦を繰り返してるからな~、
それで30分持てばいい方なんだ。」
「た、確か、プレシアさんって。」
「SSクラスに上がったけど、
それと撃ちあえるのが二人だ、
まぁ、上手く隠れてやってくれ。」
「で、できるかなぁ。」
「最悪。」
「でも、それって貴方立場が。」
「だろうな、そして
「・・・つらい?」
「え?」
なんだろう、どうして私がシンヤを抱き抱えたのは
ほんとに、このままじゃダメって思ったから
「・・・わかんないけど、がんばれ、シンヤ。」
「ぉぅ、ありがと。」