リリカルなのは 変動記   作:扶桑畝傍

35 / 78
35話

真っ白に燃え尽きた3人と

うっぷんを晴らし

ツヤツヤした母が2人

 

そう

 

一人足りなかった

 

▽

「のぅ、シンヤ。」

「はい、お犬様。」

「『神狼』にはならぬのか?」

「・・・ひと、ではなくなりますから。」

「じゃがのぅ、

 お主が無理をして呪符の解呪したせいで

 両(・)足(・)は(・)既(・)に(・)神(・)狼(・)に(・)変(・)化(・)し(・)て(・)お(・)る(・)の(・)だ(・)ぞ(・)?」

「・・・心臓は吸血鬼として変化し、

 両足は神狼、左腕と耳はデバイスに融合されてる、

 はぁ、俺はどこぞのサイボーグですかね?」

「全く他人事のように、

 狛があの時急に出かけたのは

 シンヤの『聖』に引かれて現れたのじゃ、

 幾らワシとて

 『4つの力を同時に持つのは見た事が無い』

 それがどうなるか、解っておるな?」

「・・・はい。」

「『聖』『魔』『霊力』『妖力』

 互いに反発し合い、融合すると莫大な力に変換される、

 しかし。」

「俺の身体は耐えられない。」

「じゃから。」

「お犬様、それでも

 俺(・)は(・)人(・)で(・)い(・)た(・)い(・)の(・)で(・)す(・)、

 アリサ、すずか、アリシアと

 同(・)じ(・)時(・)間(・)を(・)生(・)き(・)て(・)い(・)た(・)い(・)の(・)で(・)す(・)。」

「地獄じゃぞ?」

「苦痛には慣れてます。」

「そうじゃない、

 それを通すなら、あの子らと・・・。」

「戦(・)い(・)ま(・)す(・)、

 俺はその為に彼女達を鍛えたのですから。」

「・・・ワシはここから動けん、

 逝け、もぅ、会う事もなかろう。」

「っ、お世話になりました。」

「バカ孫め。」

▽

 

アリサ邸

 

「あれ?お家?」

「ん・・・あれ?アリサちゃんの部屋?」

「んぇ?ありぇ?

 シンヤお兄ちゃんは?」

「あら?さっき一緒に・・・ぇ?」

「プレシア?シンヤ君見て無い?」

全員「え?」

 

「ただいま~。」

「っ!?シンヤ!!」

アリサに抱き着かれる

「ぉ、おぉ、どした?アリサ?」

「動(・)か(・)な(・)い(・)で(・)!!」

 

げっ!?『真言』で動きを封じられると

 

「う・・・うごけない。」

「今度と言う今度は許さないわよシンヤ!!

 絶対!!大人しくしてなさい!!」

「そうよ!!シンヤ!!」

動けないのに後ろにすずかが抱き着いて来る

「や、やめっ!?」

「ん?なんか、変な感じがする。」

そ~っと部屋から出ようとするアリシア

「あら?アリシア?」

「あ、プレシアお母さん、

 ヤバそうだから部屋から出よう?」

「どう言う事?アリシア?」

「そうよ、むしろ

 動(・)け(・)な(・)い(・)シ(・)ン(・)ヤ(・)君(・)に(・)既(・)成(・)事(・)実(・)を作るチャンスよ!!」

 

「・・・いや、

 ちゃんと定着したばっかりで疲れてるのよ、

 それに、お犬様が言ってたわ。」

 

女性に免疫が無い男が我慢しとるんじゃ

何時限界が来てもおかしくないぞ?

それこそ

 

周(・)辺(・)に(・)居(・)る(・)女(・)子(・)((・)お(・)な(・)ご(・))(・)は(・)逃(・)げ(・)ら(・)れ(・)ん(・)じ(・)ゃ(・)ろ(・)う(・)な(・)

 

ばたん

 

「え?」

扉が勝手に閉まる

「ちょ、ぁ、開かないわよ!?」

「プレシア!転移は?」

「ダメっ!?妨害されてる!!」

「・・・まさか。」

 

だから言ったろ胸を押し付けるなって

 

振り向くと顔を真っ赤にした

アリサとすずかが、倒れていた

 

「え?いや、うそ・・・だよね?」

「アリシア?お犬様聞いていて

 それを護らないお前らがいけないんだからな?」

 

いつの間にか大人モードに変身しているシンヤ

 

「し、シンヤ君?まさか、私達も?」

「い(・)っ(・)た(・)だ(・)き(・)ま(・)~(・)す(・)!!」

 

吸血鬼の羽を生やしたシンヤに

特(・)別(・)な(・)マ(・)ッ(・)サ(・)ー(・)ジ(・)を(・)さ(・)れ(・)た(・)全(・)員(・)は(・)

翌日、起き上がれなかったそうだ。

 

そして

シンヤが部屋の隅で嘆いていた

 

「我慢シテタンダ、ウン、俺ハ頑張ッタ、

 頑張ッテ我慢シタンダ、責任トラナキャ、

 責任トラナキャ責任トラナキャ責任トラナキャ・・・。」

と、半日程沈んでいた

 




お犬様の境内

「ぁ、やりおったあ奴。」
「え?お犬様?」
「あ?シンヤがなんかしたのか?」
「さて、誰が身ごもるか・・・ん?
 なんと!」
「お犬様?」
「なんとなんと!!
 アヤツは全員回避しよった!!」
「え?」
「いや~、誰も身ごもらなんだww
 参った参った!
 シンヤの精神力を侮っておったわww」
ふひゃひゃひゃと転げまわりながら笑うお犬様
「シンヤのやつ、だらしね「あ゛?」ぉ、おまえ?」
「貴方?
 シンヤはまだ小学生です、
 それにその妾の子達も同い年、
 そもそもが駄目です!!」
「だ~っ!?そ(・)れ(・)を(・)持(・)ち(・)出(・)す(・)な(・)ぁ(・)っ(・)!!」
「いや、よい、狛、
 お前は少しは反省せよ。」
「お犬様っ!?」
構える日本刀
「はぁっ!!」
抜刀で光の刃が飛んで行く
「ひぃいっ!?」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。