うわ~・・・俺、現実に戻りたくねぇ~
なに?
ドM?マザコン?バトルジャンキー?
ロ・リ・コ・ン
「って、戻らない訳にも行かねぇんだよなぁ。」
〔その通りだね、シンヤ〕
「クソ親父。」
〔酷いねぇ〕
「なんで死ぬ方を選んだんだよ!!」
〔僕たちの世界で散々犠牲にして来たからね、
せめてのこの世界の人には
犠牲者を出さない様にしたんだ〕
「やっぱ、アレなのか?」
〔うん、僕が『聖』側の王〕
〔私が『魔』側の王〕
「はぁ、予想通りか」
〔もぅ、少しは驚いてよね?〕
〔そうだよ?僕たちには、
命に匹敵する程の秘密なんだから〕
「で?」
〔せっかちさんは嫌われるぞ?〕
「母さん、
俺は一人で良いんだ。」
〔いや、もうわかってるだろう?〕
「ちっ。」
〔アリサちゃん、
遠いご先祖は巫女さんだったのね?〕
「・・・しかも憑依状態が出来る。」
〔そこまでの才能が?〕
〔違うわ貴方?
たぶん、先祖帰りよ、
それに、使えば使う程〕
「いずれは無くなる力だ、
アリサには必要ない力だ。」
〔それを取り込んで
貴方はどうする気?シンヤ〕
「・・・封印される。」
〔どこに?〕
「この星じゃないどっか別の星とか。」
〔無理ね、貴方はどれだけ
この世界の土着神に好かれてるかわかってる?〕
「海の底。」
〔海神からは受け入れ拒否が来てるけど?〕
「山。」
〔お犬様から伝言よ?
山の神々も土着神も〕
寿命を全うしてからでなければ駄目だ、と
「はぁ、
全うしようにも、
俺の力はどうするんだよ?」
〔簡単だよ〕
〔使えば良いの〕
「だから、使えば使う程。」
〔勘違いしてない?〕
「母さん?」
〔僕たちの属性を、だよ?〕
「属性?」
〔僕は『魔を祓う力』〕
〔私は『魔を貯める力』〕
「だから・・・あれ?
なら、なんで俺は生まれる事が出来たんだ?」
〔そう、反発するなら〕
〔混じり合う事も無かった筈よね?〕
(根本的なとこで、間違えてたのか、俺)
〔だから、シンヤは
『人間としての寿命は全う出来るんだ』〕
「は?親父、本気で言ってるのか?」
〔うん、色々タイミングが厳しいけどね〕
〔今、あの子達、戦ってるわよね?〕
「ぁ、あぁ、そう頼んでたからな。」
〔今日、シンヤは誕生日だったよな〕
「え?い、いきなりなんだよ?」
〔そうそう!
ハッピバースデー!シンヤ!〕
そう言って
俺の身体が出て来る
〔コレが精一杯〕
「母さん。」
その姿は薄くなっていた
〔ごめんね?
今度は丈夫な身体だから!!〕
〔そうさ、
ロストテクノロジーをふんだんに注ぎ込んだ
新しいシンヤの身体だよ、
アレも大きめにしたし!〕
「・・・親父、やっぱ。」
〔なんだい?〕
「一発殴らせろ!!このクソ親父!!
これじゃ不味いだろうが!!」
〔えぇっ?!小さいのかい!?〕
「デカすぎだよ!!あほぉお!!」
〔大丈夫でしょ、
ちゃんと大人になれば〕
「母さん!!」
〔ま、冗談なんだけどな〕
「お・や・じ!!」
〔それじゃ、今生を楽しんで来なさい!〕
〔シンヤ、その力はどう使っても構わない、
でも〕
「わかってるよ、
・・・お盆ぐらい、帰って来いよ。」
〔いや、無理だ〕
「え?」
〔地獄でのお仕事決まってるから〕
「は?」
〔〔シンヤが来るまで地獄に居るから〕〕
「・・・閻魔様と補佐官さんに迷惑かけるなよ?」
〔〔いや、無理ww〕〕
『全くです。』
「あ、補佐官さん。」
『はい、お久しぶりです、シンヤさん。』
〔あら?もうお迎え?〕
『逆です、
とっくに予定の時間を過ぎているんですよ。』
〔あちゃ〕
〔それじゃ、シンヤ〕
「あぁ、
〔うん、またね?〕
〔うん♪またね!シンヤ!〕
▽
『よろしかったのですか?』
〔何が?〕
『仕事ではなく、消滅する事を伝えなくて?』
〔無間地獄でしょ?〕
『はい、流石に一つの世界を亡ぼした方を
素直に刑期で開放は出来ませんので。』
〔そうだね〕
〔そうね、罪は償えるなら償わなくちゃ〕
『・・・。』
〔なんだい?〕
『てっきり、アレコレ理由をつけて
まだ居座るのかと?』
〔息子の手〕
〔そうね、あの子、気づいてたわ〕
『・・・そうでしたか。』
〔もう一度、あの子がここに来た時は〕
『はい、例に及ばずちゃんと裁判をします。』
〔お願いね、補佐官さん〕
『逝ってらっしゃいませ。』
「ば~か、
これじゃ、殴れないだろぅ、
おやじ、母さん。」