「さぁ、話して貰うよ!シンヤ君!!」
「・・・あの姿は、
格闘戦をする為のバリアジャケットだ、
本体は、小学生の俺だ。」
「あれ?なんで?」
「あ?」
「普通、喋らない~、とか、
教えない~、とか?あれ~?」
「・・・二人に話してないんだろ?」
「そ、それは。」
「なら、“早い方がいいな”」
「え?」
「あぁ、俺はすずかに話してある、
なのはがこんな事やってるのは
“言っていない”」
《あり得ない程フラットな応対ですね》
《シンヤですから》
「月村すずか、アリサ・バニングス、
秘密を共有する親友になるか、
そうしないかは、お前で決めろ、
“俺は話した”」
「・・・こわい。」
「あそ、それと、
あの子、今後もぶつかるぞ?」
「え?」
「ジュエルシードを集めてるんだ、
いずれぶつかる、
その辺も、レイジングハートと
良く話すんだな。」
▽
《いささか性急では?》
「いや、急がないと
巻き込んでからじゃ遅い。」
《一般人のアリサ・バニングスですね?》
「あぁ、彼女はごく普通の女の子だ、
月村すずかは、どう出るかわからないし、
吸血鬼の戦闘力があるのかさえ怪しい。」
《魔力を保有していても、戦えないと?》
「見たままの年齢、9歳の女の子が、
大分おかしい俺と同等に
“戦えるとでも?”」
《失念していました》
「どうだか、
しなの、フェイトのデバイス、
なんか変じゃ無かったか?」
《デバイスですか、
確かに、インテリジェントデバイスにしては、
一切喋らなかったですね》
「・・・次の会合の時、
ハッキング出来るか?」
《理由は?》
「上の制限で、
発言権とか制限されてんじゃねぇかってな、
そんな気がする。」
《・・・レイジングハートを
ぎゃふんと言わせたいです》
「・・・お前、何年前の言葉だと?」
《ノーコメントです》
▽
あれから
アリサとなのはが喧嘩しただの、
また温泉行こうなど、
“月村すずか”からの催促が止まない
「お前、インドア派じゃなかったのか?」
〔あら?そうみえまして?〕
テレビ電話はバッテリー喰うから
正直、控えて欲しい
〔それと、例の女の子の件なのですが〕
「フェイトが?」
〔はい、同じ、海鳴市に住んで居る事が
判明しました〕
「プライバシーェ~。」
〔“私のなのはちゃん”の
邪魔・・・あんなに近く寄れないのにぃ~〕
「・・・女の子同士なら、
ボディタッチぐらい大丈夫だろうに。」
〔よろしいのですかっ!?〕
「むしろ今までよく我慢してたな。」
〔で、でも、
いきなりは嫌がられるでしょうか?〕
「・・・すずか、お前さん、
去年のプール授業はどうしてたんだ?」
〔え?普通に手を繋いだり
ビーチバレーで触れ・・・ぁ〕
「なら大丈夫だろ、
ま、程々にな、フェイトに関して
情報は?」
〔大体3日に一回の割合で
買い出しに出ているようですわ、
その際、アルフと呼ばれる女性は
見かけていませんね〕
「ん?いない訳ないだろ、俺も軽くだが、
戦って・・・。」
〔どこかでジュエルシードを
収集しているかもしれませんね〕
「ありえなくは無いだろうが、
ジュエルシードを封印出来るのは、
『レイジングハート』と、
フェイトが持っているデバイスだ、
アルフ単独では出来ない・・・と、思う。」
〔どうしてそう思うのかしら?〕
「・・・出来るなら、
最初の段階でやっていた筈だ、
それに“時間が無い”と言うのも引っ掛かる。」
〔時間が無い、ですか、
わかりました、こちらももう少し調べて見ます〕
「なのはを頼んだぞ?」
〔ほんと、貴方は変な人ですね〕
「うっせ。」
▽
今日は街を離れなければいけない
小学校の課外授業で動けない
レイハさんには伝えたけど、内心不安だ
▽
「不安が、現実になったな。」
《来ましたね、時空管理局が》
「はぁ、下手に動けなくなったぞ。」
《如何しますか?》
ふと、着信音が鳴る
「はい、シンヤです。」
〔すずかですわ、
連絡が遅れてしまい、申し訳ありません〕
「・・・誰がそこに居る?」
〔え?〕
〈しなの、逆探知〉
《了解》
〔すずかちゃ~ん、
誰かとお話~?〕
「なのはもいる、か。」
《この回線は、例の時空管理局の戦闘艦経由です》
「わり、すずか、
用事があるんだ、また、後でな。」
〔え?ちょ〕
▽
「うそ、なんで?」
「エイミィ?どうしたんだ?」
「た、大変です、
逆探知されています!」
「ばかな!?最新鋭の戦闘艦、アースラなんだぞ?」
「コンディションレッド、
各員は戦闘配置、アースラ、
地球軌道上へ退避!」
「は~ろ~。」
直接、艦橋へ転移し
小学生体型で登場する
「いや~、いきなり艦橋へお邪魔するのは
不躾だとわかっているのですが、
“人の家の電話を盗聴する輩に
お灸を据えなければ”と、思いまして。」
「ソレに関してはごめんなさいね、
貴方がレイジングハートを
“完全修復した”デバイスの所有者、
蒼頡(ソウケツ)シンヤ君ね?」
「けっ、プライバシーのへったくれもないな、
“時空管理局”ってのは。」
「お前!!」
「・・・息子さんのそう言う口調、
良くないと思いますよ?」
「なっ?!」
「あら?貴方にお話したかしら?」
「この“しなの”は、
情報収集が趣味でして、
“アースラ”ですか、
これが最後まで戦い続ける戦闘艦、
案外殺風景なんですね。」
「・・・戦闘艦に花の一つでも
置いた方が良いかしら?」
「そこはお任せしますよ、
それと、俺は“別な目的で動いてますので”
ジュエルシードには興味ないんですよ。」
「目的?」
「俺の名前だけ明かされて、
貴女の名前を聞けないのは不公平では?」
「そうね、
リンディ・ハラオウンよ、
そこの、クロノの母親よ。」
「母さん!!」
「改めまして、蒼頡シンヤです、
応接間ぐらいはありますよね?」
「そうね、コンディションレッド解除、
警戒態勢のまま待機してて下さい。」
「で、ですが。」
「エイミィ?警戒態勢で待機よ?
後、緑茶とお菓子も用意してくれるかしら?」
「ええ?」
▽
「・・・今度、抹茶ラテを買ったらどうですか?」
緑茶に砂糖を何杯入れるんだソレ
「あら?そんなドリンクが売ってるの?」
「えぇ、地元のコンビニと、周辺だけの
地域限定物です、
最近はSNSで拡散されつつあるらしいんで
販売店が増えてるそうです。」
「そうなの!」
「・・・母さん、仕事の話は?」
「え?」
「いや。」
二人「甘味の世間話より優先する事ある?」
「まさかの艦長と話が合うなんて。」
「大体、お前!!小学生だろ!!
なんでそんな危険なデバイスを持っているんだ!!」
「所でリンディさん、
抹茶菓子で美味しい老舗があるんですよ。」
「あら?どこかしら?」
「しなの、マップを。」
《はい、こちらです》
「あら、貴方のお家から近いのね?」
「えぇ、家に“買い置き”があるので、
食べに来ませんか?」
「えぇ?いいの?」
「はい、久し振りに甘味の話が出来るので、
正直、嬉しいです。」
「ぁ~、艦長?」
「エイミィ、
彼の家にゲートを設置してくれるかしら?」
「お、良いですね、
そうすれば何時でも家に来れますし、
老舗にも行けますね。」
「ほんとう!シンヤ君、
良いのかしら?」
「えぇ、構いません、一人暮らしなので、
部屋も余ってますから。」
「わ~い!」
後にこの二人は甘味荒らしと言われたり
言われなかったりするかも。