手早く隔離結界を形成し
「先ずは!」
《パルスレーザー》
教会に向かって撃ち込むが
「簡単には壊させません。」
野郎に防がれる
「シナノ。」
《わかってます》
(厄介だな)
辺りは住宅街
主砲一つぶっ放せば
辺り一面焼け野原か
溶鉱炉のクレーターが出来あがる
「ふふふ、どうされました?」
「なんでもねぇよっ!!」
振り回すのは『蛇骨剣』
「おっと。」
「ちっ。」
「絡めて電流でも?」
「なんでぇ、わかってるなら
大人しく捕まりやがれっ!!」
「縛られる趣味はありませんので。」
「くそがっ!!」
そもそもの『シナノ』の特性上
『周りになにもないのが前提な火力』
これを封じられると
自ずと格闘にシフトするしかない
が、
相手はそれをわかっているのか
『住宅街を盾に距離を開けるのだ』
「やりづれぇ。」
《同感です、
ですが、解析完了しました、
恐らく教会頂上部分、
あの屋根にある十字架が
この妙な結界を形成している確率が
99.8%です》
「・・・波動爆雷は?」
《範囲を最小限にしても
『数キロ円内(圏内)』は焼失しますね》
「だよなぁ。」
(アースラに頼んでる住民の避難も
全然進まねぇし、こりゃぁ詰んでるか?)
「攻めあぐねいて居るのでしたら
こちらから仕掛けますよ?」
そう言って『住宅街』を考えもせず
『質量弾』が飛んで来る
「シナノ!!」
《迎撃します》
確かに俺に向かって飛んで来る
『上から』
「粉糞っ!!」
ヤツと降り注ぐ質量弾を兎に角捌いて行く
▽
「ふむ、意外とやるな。」
「ちょっ、アルトリアさん!?」
アパートから観戦しているのはこの二人だけだ
「しかしまぁ、ちまちまと、
あそこまで守りに徹する必要が?」
「えっと、あの辺は
『戸塚のおじいちゃんの近くでしょ?』
それに『メック』のお店もあるよ?」
「なに?『メック』だと!?」
「う、うん、
いつも買って帰るバーガーのお店が
あの辺にあるよ?」
「壊されるのは困るな。」
「ど、どうしよう。」
「簡単だ『ロッテ』
いや、『マスター』よ、
私に命令すればいい。」
「え?」
「今更気にするな、
それに『令呪』を持って命令も出来るのだぞ?」
「しないよ!!それに・・・。」
「案ずるな
『霊力はむしろ余っておる』
使わねば加減を間違えるだろうなぁ。」
「え?」
「たわけ、
ただ『味』を楽しむ為に『食事』を
してたのではないぞ?
食材に含まれる『霊力』も吸収しておる、
ひと暴れ程度、どうとでもなる。」
「・・・わかった、
『アルトリア・ペンドラゴン』
セイバーオルタとして、
『お願いするね』
シンヤを助けてあげて!」
「ふむ、断る。」
「えぇええっ?!」
「あ奴は本気を出しておらん。」
「でもぉ。」
「はぁ、マスター。」
「はいっ!!」
「簡単だ。」
「はぃ?」
「発生源を叩けで十分アイツは何とかできる。」
「ほ、ほんと?」
「くどい『ハンバーガーを更に追加して貰うぞ?』」
「うっ、それは止めて、
ん~、よし!
『セイバーオルタ』
あの変な結界の発生源を
『ぶっ壊して!!』」
「承知した。」
▽
「だ~っ!?くそだりぃっ!!」
「おやおや、最初の上から目線の言葉は
何処に行ったのでしょうねぇ。」
「やかましいわ!!」
《心因性ストレスを検知
イライラしても解決しませんよ》
「お前、今直ぐ削られたいか?」
《失礼イタシマシタ》
「おやおや、デバイスと喧嘩とは
随分仲が良いのですね。」
「そうでもねぇよ。」
《そうです、
ただのデータ収集のサンプルです》
「やっぱ削るの確定な。」
《そんなっ?!》
「まったく、何時まで茶番をしておる。」
たった一振りで十字架が粉々に砕け散る
「なっ?!」
「え?おま、
どうしてここに?」
「なに、貴様がいつまでも本気を出さないのでな
《飽きて来たのだ》」
「貴女は一体・・・。」
「ふむ、シナノは知って居ながら
私を知らぬとは、
情報収集が足りておらぬのではないか?」
「・・・そうですね、
コレは私の落ち度ですね。」
「ちょ、待てやゴラぁっ!!」
蛇骨剣を伸ばすが
「仕方ありません、一旦引きます。」
《目標ロスト
悔しいですが追跡出来ません》
「は?お前で追跡出来ないとかあるのかよ。」
《この時空では無いのでしょう、
それに『他の時空にサブデバイス』が
ある訳ではありませんので》
「・・・お前を削って
サブデバイスを作ってやる。」
《断固拒否します!!》
「シンヤ、そろそろ結界が崩れるぞ。」
「え?マジ?」
《あ、コレはいけませんね、
この教会を中心に
『次元震を検知』
周辺を巻き込んで崩壊寸前ですね》
「まったく、
『マスター』宝具の使用許可を。」
〈え?宝具ってどんなの?〉
「まぁ、『霊力』を
『魔術にしてぶつける』とでも言えばいいか?」
〈それって〉
「まぁ、疲れるな。」
〈アルトリアさんっ!?〉
「ほれ、『オルタ』」
波動カートリッジを渡す
「あぁ、魔力問題は解決した、
何時でも使えるぞ?」
〈えぇっ!?〉
「ロッテ、結構不味い早く!」
既に視界の端から
空間が歪んで行くのが見て取れた
〈ぁ~!もぅ!!
セイバーオルタ!!
宝具を持ってこの問題を解決せよ!!〉
「うむ、任された。」
そう言って教会ごとその『空間』を持ち上げる
「うぉ~、コイツはすげぇ。」
「ふん、肩慣らしにもならんか。」
「マジか。」
「精々2割か。」
卑王鉄槌、極光は反転する。光を飲め!
『約束された勝利の剣(エクスカリバー・モルガーン)』!
上空に向かって切り伏せられたその奔流は
空間ごと教会も消し去った
「ふっ、他愛ない。」
「ぁ~、改めて敵対しなくて良かったと思うわ、コレ。」
《シンヤ、
アースラへの説明はどうするので?》
「俺の隠し技って事で。」
「なんだ?もうバレていると思ったのだが?」
「いや、アースラにはろくな情報が
入って無いからな、
シナノがハッキングして確認済みだ、
まだ話すには早すぎるし、
『士郎』にも、ロッテにも迷惑が掛かるからな。」
「ふむ、致し方あるまい、
シンヤ、バーガーを寄越せ。」
「へいへい、
ロッテの隠れ家で渡すよ。」
「うむ、それを報酬として受け取ろう。」
〈ふぇ~・・・目が回る~〉
「あ。」
「そりゃぁ、
魔力酔いするわなぁ。」