「駄目だ。これも失敗だ」
「ああー!もう!何で起きてくれないのですか!?」
頬を抓っても、ハンマーで頭を叩いても、金的を喰らわすも千次郎は、一向に起きない。
何故このようになったのかというと、千次郎は生き返らせてもらうため神と会わなければ
いけなかったのだが初対面で神の顔を見て口から泡を噴いて絶叫しながら気絶してしまったの
である。
「おい!後何かないのか?」
「これとかどうだろうか?」
「おい!何だそれ?」
「ドライノーズスプレー」
「それは鼻がムズムズする時に使うやつだろ!ふざけている時間なんて無いんだぞ」
「でも試してみる価値はあるぞ」
「そうでしょうか閻魔大王様?」
1人の見習い鬼が持ってきたドライノーズスプレーを千次郎の鼻に目掛けて使おうとしている
閻魔大王。もう1人の見習い鬼は止めようとしたが“何が何でも起こさないといけないのだから
多少のデメリットは仕方がない”と言い、
「目を覚ましてくれ・・・千次郎!」プシュ
千次郎の鼻にドライノーズスプレーを発射した。すると、
ピクピク
かすかに千次郎の鼻がヒクヒクと動いたのだ。
「おお!動いたぞ!」
「何とドライノーズスプレーで・・・」
「な!俺のが役に立っただろう!?」
「おいお前たち。そんなことする暇があるなら宮殿にあるスプレーを集めてくるんだ」
「「は、はい!!」」
まさかのドライノーズスプレーが活躍するとは思わなかった2人の鬼達。閻魔大王は千次郎の
気絶から目覚めさせる為にドライノーズスプレーを千次郎の鼻に発射し続けている。
「さあ俺達も千次郎様を起こさせる為にスプレーを探しに行こうぜ」
「そうだなそうしよう」
2人の鬼達はそう言うとドライノーズスプレーを探しに辺りをうろつき始めた。
■
「う・・・ここは・・・・・・」
次の時俺が覚めた場所は瓦礫の山だった。俺の名前は多田修平。友人を助けようとしたら
とんでもないことに巻き込まれた男だ。確か俺は辻本を肩から落としてしまった・・・。
早く辻本を探さないと・・・。そう思いながら立ち上がろうとした時肩にビリッと電流が流れた。
「・・・痛っ!」
慌てて見ると肩にはぽっくりと穴が空いていた。そうだ。確か俺は辻本を助けようとした時に
謎の少年が俺にビームを放って攻撃されたんだ。。だとしたら傷口に菌が入らないように
何か探さなくてはならない。俺はなるべく肩に力を入れずにゆっくりと立ち上がった。
よく辺りを見渡すとある異変に気が付いた。
「何だ・・・・・・何でこんなに周りの建物がぐにゃぐにゃなんだ?」
周りの家やアパートなどがまるでろうそくのろうの様に溶けていたのだ。
まさかあの少年達がやったのか。そう思い俺は周りの異様な光景に固唾を飲んだ。
しかしあの少年達は何が目的でこんな事をしているんだ。俺は必死に脳みそをフル回転させながら考えていた。しばらく考えていると後ろの方から物音がした。咄嗟に振り向いたが誰もいない。
空耳だと思いもう一度足を動かした。
ガサッ
流石に今度は音が大きかった。もうこれは空耳じゃ無いと俺は理解し、そっと音がした方へ
近づいた。そして音がした場所に到着しそっと顔を覗かせた。するとそこにいたのは
肩を震わせながら抱き合っている5人の女子高生達だった。
「君達。そこで何してるんだ?」
俺はすぐに女子高生達の所に向かい様子を伺った。すると誰かと思い1人が俺の方へ顔を向いた。
「きゃあ!え!?人?」
「嘘・・・人だ・・・・・・人だよ!」
「あーい!やった!助かった!!・・・」
「でも何で助かってるの?この人?」
「確かに火傷が1つも無いよ!」
1人の女子高生が俺を振り向いたと同時に残り4人も俺の方へ向き皆それぞれの感情を
声に出しながら俺に近づいてきた。すると1人の女子高生が俺に近づきいきなり抱きつき始めた。
「ちょっとどうしたの?」
俺はすぐに離そうとするも女子高生に離そうとせず俺に抱きつきながら声を上げて泣いていた。
「うわあーん!良かった!良かった!助けが来てくれた!」
「ちょ、桂利奈ちゃん!困ってるよお兄さんが!」
「すいません!桂利奈ちゃん離れよう一旦!」
「うわあーん!離してー!」
桂利奈ちゃんと呼ばれている女子高生は俺から離れても涙はまだ出ていた。その様子を見た俺は
桂利奈ちゃんと呼ばれる少女の髪をゆっくりと撫でた。
「もう大丈夫。心配ないから。俺はここから離れないから」
そう言うと桂利奈ちゃんの涙が段々治った。残りの女子高生達は俺に近づき
自分の名前を名乗り始めた。
「あ、あの私“澤梓”って言います!」
「私は“山郷あゆみ”です!」
「“宇津木優季”と言います」
「“大野あや”です!」
「私は柱利奈!“坂口桂利奈”!!」
「分かった・・・俺の名前は多田修平だ。皆は服装から見ると大洗女子学園の」
「はい・・・試合中に逃走した者です」
梓という少女は顔を赤らめながら俺にここまでの出来事を話してくれた。
梓達は、戦車道の練習試合中にも関わらず戦車を捨てて何処かへ行ったのは
俺も知っているでも問題はそこからだ。
「あの後試合が終了してから地震が来たのは知ってますよね?」
「えぇもちろん。体験したからね」
「その後に空から宇宙船みたいな物が飛んで来たのも分かりますよね?」
「うん。だってその近くにいたから」
「はい。でもそこから変な宇宙人が謎の光を出したのは知っていますか?」
「え!?謎の光?」
「はい・・・その光のせいで大洗が半壊して住人も焼け焦げてしまったんです。
まるで原爆のようでした」
「本当なのかい?・・・・・・」
「はい。ここにいる私達全員で見ましたから」
「本当に怖かったんですよー!」
「私達もろうそくのろうみたいに溶けるかもって思ったから」
「その時に丁度崩れていた家があったからそこに身を隠していたの!」
「でもその際に・・・・・・“紗希”が何処かに行っちゃった・・・」
「本当・・・“紗希”どこにいるんだろ?」
「もしかして死んだんじゃ・・・」
「物騒なこと言わないでよ!!」
「あの悪いけど“紗希”とは一体・・・」
「あ!そうだった。多田さんは知らないですもんね」
「桂利奈と同じチームの女の子!」
「とても大人しい人なんです」
「そうか・・・・・・」
俺は腕を組みながら考えていた。恐らくその謎の光によって死んでしまっているか
何処か彷徨いているか。そんな事を思っているとあゆみさんが口を開いてこんな提案を出した。
「どうせなら探しに行きませんか?紗希を」
「え!?」
「何言ってるの!そんなことしてたらあの宇宙人に殺されるじゃない!!」
「じゃずっとここにいるの!こんな所にいたっていつかバレるよ!!」
「桂利奈もあゆみについて行く!!」
「桂利奈・・・あなたまで・・・・・・」
「梓・・・確かに命を守るのが一番大事だよね。でも私は紗希を助けずに生きるのは嫌だ。
ごめんだけど私も紗希を助けに行くよ」
「・・・・・・」
「修平お兄ちゃんはどうする?柱利奈と一緒に行く?」
「・・・・・・ちょっと待ってね」
俺は桂利奈さんの所に行く前に梓さんの所に行った。
「梓さん。確かに宇宙人は怖いね」
「・・・・・・」
「でも俺もその紗希さんという人を助けたいと思う。本当は梓さんも助けに行きたいよね?」
「・・・・・・はい」
「だったらここから動いてここより安全な病院で身を隠したらいい・・・そこだったら安全だから」
「だから梓さん俺達と一緒に行こう」
俺は肩を掴んで梓さんに問いかけた。すると梓さんの目から涙が溢れて、
「ありがとうございます。多田さん・・・皆・・・私も行っていいかなぁ?」
「「「「もちろんだよ!!“隊長”!」」」」
「よしこれで決まりだね。さあ行こう紗希さんを探しに」
梓さんの方へ手を出した。梓さんはしっかりと俺の手を握って立ち上がった。
そして俺は梓さんを手で握りながら柱利奈ちゃん達がいる所まで走った。
(辻本・・・・・・お前を助ける前にまずはこの娘達の仲間を助けに行くよ。
その間まで待っていてくれ・・・!)
そう心で念じながらもう“死んでいる”とは知らずに・・・。
■
「みぽりんー!こっち手伝ってくれない?」
「はーい」
「すまんの・・・・・・お姉さん方」
「はい。大丈夫ですよ。さあお肩を」
「すまんのー・・・・・・本当にすまんの」
「沙織こっちにも人がいるぞ」
「本当!」
一方こちらはあんこうチーム。あんこうチームは今逃げ遅れてしまった人や家具により
挟まっている人達を救出している最中だった。一度は病院に避難していたが
ウサギさんチームのメンバーがまだ病院まで避難していなかったため、ウサギさんチームが
まだ彷徨っていると思い今現在探していたのである。が、沙織の提案で大洗の住人も逃げ遅れて
いる人もいるから助けようと言ったため今現在1人の老爺を瓦礫から救った所である。
どうやら病院の近くは被害はまだ神社周辺よりはまだ随分とマシのようだ。
(ウサギさんチームの方は大丈夫なのかな?神社近くにいたから・・・)
そんなことを考えていると沙織から声が聞こえた。
「みぽりん?足の方大丈夫?無理だったら休んでいいからね?」
「いや大丈夫だよ。それに私から行くって言ったのにそれはおかしいし・・・」
「そう・・・でも無理だったら休んでいいからね?」
「うん。ありがとう沙織さん」
沙織へ感謝の言葉を言って足をやや引きずるように足を動かした。
「何としてでもウサギさんチームの皆は助けないと・・・うん?あれは・・・!」
ふと足を止めて自分の目の前にいる人を見た。服装は大洗女子学園の服装である。
「もしかして・・・ウサギさんチームにいた子。確か・・・装填手の“丸山紗希”さん!」
そう思った瞬間みほは痛めた足なんか気にせず紗希のとこまで走った。すると向こうも
何者だと思いこちらに目を向けた。
「丸山さん!」
そう言うとみほは紗希の肩を掴んで顔を見た。その瞬間紗希の口から言葉が溢れた。
「・・・・・・先輩?」
「そうだよ!!良かった!生きてたんだ!」ツー
紗希が死んでいなかったことに喜びが湧き、目から涙が溢れ始めた。その光景を見ていた
沙織と華と優花里と麻子も紗希の所へやってきた。
「紗希ちゃん生きてたのね!!」
「良かったであります!」
「丸山さん本当に良かった・・・」
「・・・・・・これで1人は助かったな」
「1人?え!?紗希ちゃん1年生の皆はどうしたの?」
もしかして死んだのだろうか。そう思った沙織は紗希に聞いた。しかしその答えは予想外だった。
「・・・・・・“皆とはぐれた。”」
「え!?」
「じゃ、今までずっと1人でいたのでありますか!?」
「うん・・・・・・」
優花里の大きな声にビクッと体を震わせるも首を縦に振った。
「・・・困ったな・・・」
「どうすればいいんでしょうか?」
「こうなったら危険だけど神社周辺を探してみよう・・・!」
「本気なのか?」
「うん」
「紗希ちゃん1年生の皆は生きてることは確かなんだよね?」
「うん・・・・・・皆生きてる。絶対・・・・・・」
「そっか・・・・・・そうと決まればみぽりん行こう。1年生の皆の所へ」
「うん。これより1年生救出作戦を開始します。パンツァーフォー!」
「「「「オーーー!!!!」」」」
「・・・・・・オーー」
かくしてみほ達あんこうチームと紗希による1年生救出作戦が始まった。
■
一方こちらは磯前神社。この場所は宇宙船が漂着した場所でありそして死体の山が
気持ち悪いぐらい沢山ある所である。
「ひぃ、誰か助けてくれーー!!」
「嫌だ!!死にたくない!!」
「なんなんだよ!あの変な緑の化け物は!」
「フフフフ。栽培マンなんかに手こずるとは大したこともない奴らだぜ」
「確かにそうだが栽培マンは星の土地質によるからな・・・どうやらこの星は
栽培マンに適した場所みたいだなぁ」
そしてその光景を神社の階段に溜まっている死体に座りながら不敵な笑みを浮かべながら見ている2人がいた。そうサイヤ人の阿散井慎也とナッパである。2人は同じサイヤ人のラディッツが
地球に侵入した際地球人の今作品の主人公青田千次郎によって倒された為、千次郎を抹殺しようと地球にやって来たのである。しかし彼らが来たのは茨城県大洗町。千次郎がいる場所は熊本県
なので一向に探してもいないのである。仕方なくこの場所を離れようとした際この町の住人達が
束になって2人を襲撃してきたのである。が、やはり大洗町の半分を破壊した2人にとっては
正に住人達など蟻んこ程度。到底敵うはずじゃなかった。
「ぎゃあああーー!!!!!!!!!!!!」グシャ
そしてまた1人、また1人と栽培マンの餌食になって先程最後の住人が死んだのである。
「ふー・・・・・・やっと終わったか」
退屈そうに欠伸をする慎也。すると隣にいるナッパから話しかけられた。
「なぁ慎也。ふとさっき思ったんだが俺達はまだ半分しか壊していないよな?」
「そうだがそれがどうした?」
不意にナッパの質問に疑問を浮かべる慎也。
「だったらよ・・・いっそのことこの町全員に青田って奴の聞き込みをしたらいいんじゃないか?」
「確かに。そうしたら効率が良いな・・・」
「そうと決まれば早くもう半分の所へ行こうぜ!」
「まぁそう急がせるな」
死体の山から立ち上がりゆっくりと死体を踏んで降りて行く2人。ふと空を見上げて
ぶつぶつと何かを口に出した。
「青田千次郎・・・早く来た方が身の為だぞ。今からこの町のゴミ共にカーネイジ《大虐殺》を
始めようと思うのだからな・・・ハッハッハッハ!!!!!!」
心の底から笑う慎也の顔は正に悪魔の笑みそのものだった。
それぞれの目的と行動に動き出すみほ達と修平達とサイヤ人。
果たして誰が最初に目的を達成するのか・・・。《続く》
ふぅー疲れたー!連載小説を書くのはとても疲れますね。
どうもYouTubeでからすまAチャンネルを見ながら牛乳を吐いた男ボノぼんです。
やっと今山場付近に入りかけた所です。嗚呼とても肩が痛くてたまらない。
そんなことを思いながら最近はとてもびっくりしたことがありました。
前回の書き込みで言っていましたが実は私この作品以外に新しい作品を投稿しました。
「西住家のOUTSIDER〜〜愛を知らない少年の物語」です。実はこの作品がたった1話で
お気に入り現時点で15を突破していました。(スゲェーー!!)私凄くびっくりしました。
そうと思ったらこの「タイ10」も負けていられません。同じアクションのジャンルなので。
一応次回の「西住家のOUTSIDER〜〜愛の知らない少年の物語」は2月下旬辺りに投稿しようと
思います。月刊なので。こちらの作品は喧嘩や暴走族などを一応テーマにしているので
こちらも是非よろしくお願いします。
感想よろしくお願いします。後時間が有れば評価もお願いします。
では次回も見てくれるかな?(いいともー!)
さいならー!!!!!
!!I'llbe back!!