「す、凄い・・・」
最初は何が起きたか全く分からなかった。覚えているのはもう間に合わないと思って顔を下げた
途端謎の物体がこちらに向かって飛んで来たまでだ。するとその物体が俺をボコボコにした
木偶の棒の顔面にキックをお見舞いした所までは知らなかった。そして今桂里奈ちゃんを
お姫様抱っこして少年がゆっくりと降りていった。よく見るとオレンジ色の道着を着ている。
一体何者だ?謎の少年はゆっくりと着地すると桂里奈ちゃんを下ろした。
「大丈夫か?」
「あ、あい!」
「あいって・・・変な返事するなぁお前」
桂里奈ちゃんの返事の仕方にクスッと笑っている。そう少年の笑顔を見ているとあの木偶の棒が
立ち上がった。よく見ると鼻息を鳴らしながら少年を睨みつけている。
「テメェ・・・何しやがる」
「うっせえ。それにお前らか?サイヤ人ってのは?」ギロッ
木偶の棒に向かって少年は物凄いガンを飛ばす。ここにいる俺や梓さん達も怖くて震えるぐらい。
「そ、それが何だってんだい!」
「そうか・・・・・・」
「待て!・・・もしかしてお前は・・・」
「ああ俺の名前は皆が探しているアイドルの・・・“青田千次郎”だ」
「「「「「「「「「「「!!??」」」」」」」」」」」
「な、何だと!!??」
何と少年は青田千次郎という者だった。奴らが探していたその男が今自分達の前に
立っているのだ。しかし木偶の棒は嘘だと思っているらしい。
「おいおい・・・お前があのラディッツをやった青田千次郎?ふざけるな!
まだ尻も青そうなガキじゃないか!」
「尻が青いガキにやられてるお前が偉そうに言ってんじゃねぇーよ」
「何だと!?」
「だってそうじゃないか。やられてるんだぜ。“尻の青いガキ”にな」
千次郎はからかいながら木偶の棒に近づく。
「お!!な、何だ!!もう死ぬつもりか!え!!」
「・・・・・・」
「言っとくがさっきは油断していたからな!」
「いいから早くこいよ」
「!!」
そう千次郎がからかっていると木偶の棒が拳を振りかざした。
「喰らえっ!!こいつは挨拶がわりだっ!!!」ブンッ
「いけないっ!早く避けろ!!」
俺は必死に声を上げて千次郎を守ろうとした。しかし、
「まぁ待てよ。しっかりと相手してやるから」
「!?」
「・・・・・・・・・・・・?・・・・・・え・・・・・・・・・!?」
(・・・早い・・・・・・)
何と木偶の棒の拳はハエが止まるかのようなスピードしか見えないくらい千次郎に
当たっていなかった。それに木偶の棒が拳を振り翳している最中に俺を片手で抱いている
ぐらいだったから。
「お兄さん大丈夫ですか?」
「え!?あ、はい・・・」
急に聞かれたため思わず間抜けな返事をしてしまった。木偶の棒はキョトンとしていて、
もう1人の少年は無言で千次郎を睨みつけていた。
「皆さん。ちょっとこっちに・・・」
「え!はいっ!!」
千次郎の言葉に誘われる様に俺達は勝手に足が動いていた。止めようと思っても勝手に動く。
この時俺はこう思った。やっと助けに来てくれたと。特にみほと呼ばれていた少女は千次郎を見てびっくりしている。千次郎は木偶の棒達から少し離れたところに来ると突然、
「すみませんでしたっ!!!!!!!!!!!!」
「!?」
「え!?」
「何!?」
「どうしたんだ?」
それは謝罪だった。千次郎は頭を下げたまま続けて言う。
「すみませんでしたっ!!俺の・・・俺のせいでこの大洗がめちゃくちゃになって!!
本当にごめんなさいっ!!」
「・・・・・・・・・」
梓さん達は黙って千次郎を見ていた。
「だからさ!!この大洗をめちゃくちゃにしたアイツらは俺が責任を持って闘う!
だから皆はここから離れてくれないか!!」
そう言い終えると千次郎は顔を上げた。皆少しの間何も言わずにただ見つめていた。
するとオレンジのロングヘアーの少女が口を開いた。
「今私・・・ハッキリ言ってあなたを信用していいか分からない」
「・・・・・・」
「正直あなたのせいで私達は、大洗の人達は無差別に殺された・・・」
「・・・・・・」
「本当なら今すぐぶん殴ってやりたいけど・・・・・・あなたがあの変な化け物を
やっつけってくれるんだったら」
「・・・くれるんだったら?」
「私達はあなたを許します」
少女は真剣な目つきで千次郎に思いをぶつけた。後ろには皆が無言で頭を下げた。
そんな様子を見ていた千次郎はニコッと笑い親指を立て少女にこう言った。
「・・・・・・任せろ!ぜってえー負けねぇから!!」
そう言っている所を見て俺は思った。この少年青田千次郎に懸けてみようと。
千次郎はニコッと笑った後俺の方に顔を向けた。一体何をされるんだろうと思い
身構えてしまった。しかし千次郎は俺に向かって歩いてきてポケットから何やらそら豆のような
豆を渡した。
「これは仙豆って言って、これを食べたら傷が回復するんです。お兄さんは肩に穴が
空いているからこれを食べて下さい」
そう言って俺の口に仙豆を入れてくれた。正直顎を動かすのもしんどいが治ると言われたので
必死に噛む。ボリボリと音を立てて飲み込むと突如体が少し膨らんだ。
「うわあ!!膨らんだ!」
「大丈夫。すぐ戻るから」
少し膨らんだ後体がまるで空気が抜けたボールの様に抜けて言って穴が空いていた肩が
みるみる塞いでいき、俺の体は試合観戦の時みたいに傷一つも無く綺麗に治った。
慌てて肩を触るとちゃんと塞いでいた。塞いだことを理解すると俺はますます千次郎のことが
不思議に思った。
「本当に治ってる・・・」
「でしょ!凄いですよね仙豆の力って!!」ニコッ
とてもニコニコしながら俺の方を見つめてくる。今から闘うっていうのに緊張なんかしないのか?そうイザコザしていると突然みほと言われていた少女が千次郎に向かって話しかけた。
「あ、あの!?」
「うん?」
「私のこと覚えてますか?」
「え?えーっと・・・あ!!あなたは!!」
「はい。西住みほです」ニコッ
「みほさーーん!!!!」
千次郎は大きな声を上げてみほの手を握ってブンブン上下に揺らした。どうやら顔見知りらしい。
「みぽりん。この青田って人知ってるの?」
「うん!だってこの人が私の戦車道を素晴らしいっと言ってくれて人だもん」
「そうなのってえぇーーーー!!!!!」
「そ、そうだったんですか」
「西住殿の戦車道を最初に褒めた人・・・」
「意外だ・・・・・・」
「いやーみほさんとここで再会とは運が良いなぁーへへ」
そう千次郎が笑っていると、
「もうそろそろいいか?死ぬ前の会談は」
「!?」
「あぁもう充分だ。もう行くから先に待っててくれよ」
「そう言ってもなぁナッパの野郎が早く呼べと言ってるんだ」
何と木偶の棒と一緒にいた少年が自分達の上をフワフワと空中を浮きながら俺達を
見下ろしていた。それにも驚いたが俺が1番驚いたのは千次郎の態度だった。
嫌千次郎は分からないのだろう。コイツらが沢山の人を無差別に殺しているだなんて。
「さて・・・じゃ俺行ってくるわ!!あ!そうだ!お兄さん!!」
「な、なんだい?」
「みほさん達のこと・・・・・・頼んだよ」
「え!?ちょ、ちょっと」
「大丈夫。お兄さんならちゃんと守れる」
まだわかったっと言ってもいないのにそそくさと千次郎は少年と何処かへ行った。でも・・・
「・・・・・・よし!!皆さん今からここを離れましょう!俺について来てください!」
こんな俺を信じてくれてるんだ。だから今度は必ず守ってみるよ。千次郎。辻本。
■
「悪いな。遅れちまってよ」
「き、貴様・・・」
一方慎也に連れられてやって来た千次郎はナッパに対して発破をかけていた。
そしてニヤニヤと笑っている。
「なんだぁそのツラは・・・ますます気に入らねえな・・・・・・」
ナッパはその笑みに怒りが込み上がっている。そう感じているのだと思うと
千次郎はニヤニヤを止められなかった。
「へっへっへっ・・・そんなにあっさり殺してほしいのか?」
少し大きく高笑いしながら千次郎を脅すナッパ。すると千次郎の顔からニヤニヤが消え、
眉を顰めた。千次郎はナッパから視線をずらして辺りを見回した。そしてゆっくりと喋り始めた。
「大洗の町を・・・こんな蝋燭のろうが溶けたみたいにしたのは・・・どっちだ?」
「あーそれか。俺がやったんだ。お前を殺す為にわざわざな」
「わざわざか・・・・・・どうやったんだ?」
「何。空から火球を落としただけさ」
「そうか・・・・・・・・・」
そう言うと突如千次郎の髪が揺れ始めた。そしてそれに便乗すると言わんばかり
千次郎の周りの地面にヒビが入り、石などが地面に逆らって浮き始めた。
「許さねぇぞ・・・・・・!!きさまら〜〜〜〜!!」ゴゴゴゴゴゴ
「ぬ・・・ぬぬ・・・・・・!?」
「戦闘力7000・・・・・・8000・・・!!馬鹿な・・・!!!」
「何!地震!?」
「違うあの青田って人から物凄い気が・・・」
「凄い・・・・・・」
「一体何者何だ。彼は・・・一体・・・・・・」
その余りにも千次郎から出ている物凄い気が慎也とナッパそして逃げている
最中の修平達を驚かせていた。
「し、慎也・・・青田の戦闘力はいくつになった!!」
「8000以上だ・・・!」グシャ
「は・・・8000以上・・・!?」
スカウターを壊し、汗を一滴流して伝える慎也。それを聞いたナッパは口を大きく開けて
千次郎の戦闘力に驚愕していた。一方戦闘力などという物など知らない千次郎は慎也の方を
向いているナッパを睨みつけている。
「心配するなデブ野郎。テメェには界王拳は使わねぇよ・・・」
「カイオウケン!?」
何だそれはと思い千次郎に聞こうとした慎也を遮る様にナッパが千次郎に突っ込んでいった。
「テメェみたいな尻の青いガキにこのナッパ様が敵うわけがないんだ!!!」グアアーーッ
大きな声を上げて千次郎にタックルを喰らわそうとした。それを予測した千次郎は、
ズン!
目にも止まらない速さでナッパの後ろに動き、頭に蹴りを入れた。
(なにっ!!!?)
「グワァァァァ!!!!」ズダダッ
「え・・・・・・・・・」キョトン
「う・・・うぐっ・・・!!!い・・・いつのまにう・・・後ろへ・・・!?」
一体何が起こったのかナッパは分からなかった。すると千次郎がナッパを見て鼻で笑いながら、
「威張ってるわりには大したことないな“おデブちゃん”」
ナッパを馬鹿にしていた。遂に大洗に到着した千次郎。界王星の修行の成果は
正にサイヤ人もびっくりするぐらいの凄さ。このままの勢いでまずはナッパを倒そう!
行け!!千次郎!!
「来いよ・・・“おデブちゃん”」
千次郎やっぱ君は凄い!
どうも読者の皆様ご無沙汰してます。ボノぼんです。
嫌ー期末テスト期間中の癖に投稿するという自殺行為でもうボロボロです。実は期末テストが
3日間あるので3日目に投稿しようと思ったのですがやっぱ早く投稿しようと思い天皇陛下の
バースデーに投稿を決意しました。今1日目が終わりひとまず楽ですが明日から再開なのでこれを書いたら勉強しようと思います。その前にテスト勉強が優先なんですけどね。(私は馬鹿です)
でも一応今回のテストで私の学校生活2年目が終わるので次が肝心なんです。だって受験生に
なるんですからもっと頑張らないといけないです。嗚呼嫌だなぁ。これ投稿したら
勉強しようっと。
感想よろしくお願いします。時間も有れば評価もよろしくお願いします。
では次回も見てくれるかな?(いいともー!)
さいならー!!!!!
!!I'llbe back!!