「あ・・・うう・・・・・・ち・・・ちくしょう・・・・・・・・・!」
(な・・・なんだ今のは・・・・・い・・・一瞬にしてスピードもパワーも急激に伸びやがった!!)
突如千次郎が発動した界王拳に驚きを隠せない慎也。
そしてその驚きに便乗するかの様にボロボロのになって横たわるナッパ。
「さあ次はお前だ。“生意気ヤロー”」ギロッ
鋭い目つきで手をクイクイと動かし、来いっと伝える千次郎。その顔は自信に満ち溢れていた。
「せ・・・千次郎さん・・・・・・さっきのは一体・・・・・・?」
「さっきのは《界王拳》っていうやつだよ」
「《界王拳》?」
「体中の全ての気をコントロールして瞬間的に増幅させるんだ。
上手くいけば力もスピードも破壊力も防御力も全て何倍にもなる・・・!」
「凄いであります!それは誰から教わったのですか!?」
「あぁそれは界王様って人から教わったんだ」
「界王様とは誰ですか?」
「俺のまあ・・・師匠っていう関係の人かな」
「す・・・凄い・・・!!あ・・・あんなに強いのにまだ何倍も強くなれるのか・・・・・・!!」
「さっきから一体何を言ってやがるんだ・・・・・・・・・?」
わちゃわちゃしている千次郎達を見て少し苛立っている慎也。
そんなことを知らない千次郎は、自信に満ち溢れている顔で界王拳のことを
修平とみほ達に教えている。
「千次郎・・・その《界王拳》というのがあったら何故最初から出さなかったんだ?」
「そうですよ!そんなとっておきがあるなら始めっからやれば良かったじゃないですか!?」
「へへごめんねみほさん。確かに最初から使ってたら楽に勝てたかもしれない・・・
でもそういうわけにはいかないんだ」
「え?」
「もし上手く気を抑えながらコントロールしないと俺自身がまいっちゃうんだ・・・」
「どういうことだい?」
修平は、目を丸くしながら千次郎の発言に質問した。
「つまり・・・・・・
そう言うと千次郎は、修平にゆっくりと次のことを伝え始めた。
■
「よっしゃー!!遂に出来たぞ!!」
「ウホッ!!!?」
「・・・・・・とうとうやりよった」
遂に界王拳を会得し喜びに満ち溢れている千次郎。バブルス君と一緒に手を繋いで踊っている。
周りから見れば千次郎がバブルス君を振り回しているように見えるが。
「千次郎」
そう2人が踊っている際、界王は、そっと千次郎に声を掛けた。
「うん?何界王様!」
ニコニコしながら界王を見つめる千次郎。どうやら褒めてくれると思っているのだろう。
「この私ですら成しえなかった界王拳をよくぞここまでものにしたな・・・素晴らしいぞ千次郎・・・」
「だろー!やっぱり努力ってのは大事なんだな界王様!!」
「その通りだ。しかし・・・」
「しかし?」
「くれぐれも言うが今のレベルでは界王拳をあまり多用してはならんぞ」
「え!?なんでどうして!?」
せっかく無理をしてまで会得した界王拳を多用するなと言われ、驚いている千次郎。
「まあまあ話を最後まで聞け。何も使ってはならんと言ってはいない・・・
ただ使い過ぎるなと言っただけだ」
「界王様はコントロールを誤れば己の身も壊すことになるからだ」
「そうなの・・・?」
「そうだ。だからせいぜい2倍までのパワーに今は抑えておけいいな」
「・・・・・・」
「それを超える界王拳はお前のカラダに負担が大きすぎるのだ・・・・・・
つまり界王拳にカラダがついていけずしっぺ返しをくらうことになる・・・分かったな千次郎」
「・・・・・・うん。よく分かった!」
こうして千次郎と界王の間にこの様な約束が出来ることとなった。
■
・・・・・・ってわけ。分かった?」
「・・・要するにその界王拳というものは、パワーアップするというメリットがあるが
その分肉体に負担がかかるデメリットがあるということだな」
「そういうこと!えっと・・・名前は・・・」
「麻子だ」
「あー!ありがとう麻子さん!!」
「麻子が自分から名前を教えるなんて・・・」
「え?珍しいのですか?」
「うん・・・」
「でも冷泉さんのおかげで大体のことは分かったよ」
麻子の解説のおかげで大体の者達が界王拳について分かった様だ。
「し・・・慎也・・・・・・・・・た・・・助けてくれ・・・・・・!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
一方少し賑やかな千次郎達とは対照に暗い気持ちが流れている者達がいた。そう慎也とナッパだ。慎也はまだ何も被害を受けていないがナッパは先程千次郎に界王拳をまともに喰らってしまった
ため横たわっている。そして今ナッパは慎也に助けを求めている。そんなナッパを見て可哀想だと思ったのかゆっくりと手を差し出した。
「す・・・すまねえな・・・・・・慎也・・・・・・」
「なあに・・・」
ガシッと慎也の手を掴み感謝の気持ちを出すナッパ。その感謝の笑みを見ながらニヤッと顔を
歪ませる慎也。まるで何かを企んでいるかの様に。だが、そんな風に考えていないナッパは
慎也の手をガシッと掴んでいる。しかし、次の瞬間、
「覚えているか?俺が言ったこと・・・」
「・・・・・・何だ?」
「同じ誤ちを犯したら“殺す”と言ったことをな!!!!」ブアッ
「え!!!!?」
何と慎也がナッパを掴みながら、高く空中に投げたのだ。
「え!!?」
「は・・・・・・!?」
「何!?」
これには千次郎達もびっくりしていた。吹き飛ばされたナッパは空高く吹き飛ばされていた。
「わあああーーーっ!!!なっなにを・・・!!!慎也!!!慎也ーーーっ!!!!」
「動けないサイヤ人など必要ない!!!はああああーっ!!!!」ブゥーン
そう言うと慎也の体中からとてつもなく凶々しいオーラが纏わりついた。
「なっなんて気だ・・・・・・!!!!!」ビリビリ
この凶々しいオーラに千次郎は、冷や汗を一粒流した。そして、これから起こる出来事に
1人だけ勘づき、そっとみほ達と修平の服を握った。
「死ね!!!!」ビッ!!
「待っ・・・待って!!し・・・慎・・・!!!!」
カッ!!
「くっ!!」
「ふグゥおおおお!!!!」
ドズゥーン!
遺言を残せぬままナッパは肉体諸共砕け散った。
ズァオッ!!!
「ふっ・・・・・・」ニヤッ
ナッパを殺した後凄まじい爆風が慎也に響き渡った。
慎也によって引き起こされた爆撃により先程まであった瓦礫の山やドロドロに溶けた家などが
まるで消えた様に跡形も無くなってしまった。
「さて・・・」
何にも無くなった土地からぽつんと1人だけ立っていた慎也は、キリッとした目つきで千次郎を
睨んだ。まるで次殺すのはお前だと言わんばかりに。一方の千次郎は、いち早く勘づいた為
みほ達と修平の服を握って空に飛んでいた。
「な・・・・・・なな・・・・・・何て奴だ・・・・・・じ・・・自分の仲間までこ・・・殺すだなんて・・・・・・」
「おお・・・大洗の町が・・・・・・」
「どうしようどうしよう!!次は次は・・・!!!」
「どうするんだ千次郎・・・!次に殺されるのは・・・多分僕達だぞ・・・・・・!!」
「・・・・・・・・・」
周りが焦っている中1人だけ冷静を保っていた千次郎は、このままではマズイと思ったのか
1番最初に抱き抱えていたみほにそっと耳元で話した。
「みほさん・・・」
「ふぇ?な、何ですか!?」
「ここよりずーっと安全な場所ってどこにあるか分からないかな・・・?」
「安全な所ですか・・・・・・ここからだったら病院かな・・・」
「そっか・・・・・・」
そう言うと千次郎は、一息ついた後もう一度みほに話しかけた。
「みほさん・・・お兄さん達と一緒に今すぐ病院に向かってくれ!」
「え!?」
「もしこのままずっと俺と一緒にいたらみほさんの命が危ない。
だからお兄さん達と一緒に病院に行ってくれ!頼む!!」
「・・・・・・・・・・・・そ・・・そうですか・・・・・・」
千次郎の必死の頼みが伝わったのか理解してくれた様だ。
「そうと決まれば・・・・・・皆!!!聞いてくれ!!」
「え!?」
「何!?」
「何だ!?」
「・・・何だ」
突然大きな声を出したせいかみほ以外びっくりしていた。
「皆!!これから言うことをしっかり聞いてくれ!!」
「皆今すぐここから離れて病院に向かってくれ!」
「「「「「え!?」」」」」
「・・・・・・そういうことか」
千次郎の発言に皆曖昧の様子だが修平だけは理解した様だ。
「何でですか!?あなたがいないと大洗町が・・・!!」
「違うよ。武部さん・・・逆にそれが危ないんだ」
「え!?」
「逆にこのまま千次郎といれば僕達の命が危ないんだ。なんせ千次郎は今からあの少年と・・・
だから僕達は、千次郎と離れければならない・・・・・・そう言いたいんだよね千次郎?」
「そういう事だよお兄さん」
修平の解説に皆段々と分かってきた。でも沙織だけはまだ分かっていなかった。
「でも・・・でも・・・」
「武部さん・・・あの少年は凄過ぎるんだよ!!僕達が一緒に居ても何の役にも立たない!
かえって千次郎の邪魔になるだけなんだ!!」
「すまない武部さん・・・・・・アイツの強さは思ってた以上なんだ・・・・・・でも絶対皆の約束は守る!
だからここは俺に任せてくれ!!」
「は・・・はい・・・・・・分かりました・・・・・・」
なんとか沙織を宥めることは出来た様だ。
「そうだ千次郎!!どうせなら場所を変えて闘ってくれないか!」
「え!?」
「僕達が逃げている間にもし攻撃が飛んできたら元もこうもないからさ・・・」
「それもそうだな・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・!お・・・お兄さん・・・・・・ひょっとして・・・・・・」
「な、何だ!?」
「何。詳しいことは後で話すから・・・・・・・・・!も、もし千次郎が
あの少年に勝つ事が出来たら・・・・・・!」
何かを隠している修平にみほは気づくも修平は誤魔化し通した。
「勝てたら・・・・・・か・・・・・・そうだなとにかくまずは勝たなきゃな・・・・・・何としても・・・・・・」
「・・・・・・・・・千次郎さん」
「何をしている!!さっきまでの勢いはどうした!!怖気付いて逃げ出す相談か!?」
中々降りてこない千次郎達に発破をかける慎也。どうやら彼は、早く千次郎と闘いたいらしい。
「くそっ!!好き勝手言いやがって・・・」
「お兄さん気にしなくていい・・・俺が絶対勝つから・・・!」
「さーてとじゃ場所を変えて闘う前に・・・」
そう言うと修平とみほ達を空中から下ろす千次郎。
皆全員下ろすと、後ろから1年生達がやって来た。
「先輩!!」
「皆!!生きてたの!?」
「はい!!何とか・・・」
「良かった!!」
1年生達が安否を知った途端に沙織はわんわん泣き始めた。
それを見た千次郎はグッと拳に力を入れた。それを見ていた修平は、そっと手を差し出した。
「千次郎・・・・・・正直君が来た時ぶん殴ってやりたいと思ったよ・・・でも君は僕達の前に
謝罪してくれて闘ってくれている・・・・・・これで辻本も少し浮かばれるよ・・・・・・・・・
君1人に運命を任せるのは正直悪いと思っているけど君に全てを託すよ。
絶対死ぬなよ千次郎・・・・・・!」
そう言うと少し瞳から涙がポロポロで始めた。その様子を見た千次郎は、自分が来るのが
遅かったことを改めて後悔した。だが、ここで落ち込んでも仕方ないと思い、差し出されて
修平の手を思い切り握った。修平との熱い握手を終えた後みほの方へ目線を変えた。
みほも目線に気づいたのかじっと見つめている。
「みほさん・・・生きて帰ってきたらまた一杯話そうな・・・!」
「は、はい!」
そう言うと千次郎はみほ達に手を振り慎也に近づいた。
「すまなかったな」トンッ
「ふっどうやら逃げても無駄なのが知っている様だな」
「今からタイマンだ。場所を変えるぜ・・・」
「好きにしろお前が負けることには変わらないからな」
「タイマンで12戦全勝していてもか?」
「さあどうかなぁ」
ビッ!!ビッ!!
そう言うと2人は、舞空術を使いながら大洗を離れていった。
その様子を修平とみほ達はまじまじと見ていた。
「・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・千次郎さん・・・・・・・・・」
「大丈夫だよみぽりん!あの人ならやってくれる!」
「・・・・・・うん・・・」
沙織の励ましの言葉に少しだけ自信なく答えたみほであった。
■
一方の2人は、大洗町を抜け、隣のひたちなか市付近までやってきた。
「さすがだぜ。余裕でついてきやがる・・・・・・!!」ギュウゥーン!
後ろからついてくる慎也に少し賞賛するも、これから闘う相手には
そんなのはいらないと思ったのか首を横に振り回した。
(そんなことより人も動物もいない所は・・・!!)
早く闘う場所を探そうと首を動かしていると、1つだけ何も無い荒地を見つけた。
それに気づいた瞬間顔を少し和ませた。
「よし!!あそこには人も動物もいない!!降りるぞ!!」
そう言うと2人はまるで消えたかの様にシャッと動いた後それぞれの場所に足を下ろした。
千次郎は、キリッとした目つきで睨む中、慎也はニヤニヤしながら、
「なるほど。ここを貴様の墓場に選んだ訳か・・・くっくっく・・・・・・」
そしてこれから茨城県ひたちなか市獅子前で一騎討ちが始まろうとしていた!《続く》
遂に千次郎と慎也による一騎討ち・・・
どうもボノぼんです。
いやー遂にサイヤ人襲来編の本命が来ましたよ。地球人vsサイヤ人(仮)の闘いがですね。
何故慎也が地球人なのかという事は後からちゃんと解説するので楽しみして下さい。
後重大発表です。この「タイムリープしたら10年前の世界だった件」こと「タイ10」のUAが5000を突破致しました!(皆ありがとう!!)前書きに千次郎が感謝の言葉を述べているので
是非そこにも目を通していて下さい。いや本当にありがとう!今度はUA5500を目指すので
どうぞよろしくお願いします。
感想よろしくお願いします。後時間も有れば評価もお願いします。
では次回も見てくれるかな?(いいともー!)
さいならー!!!!!
!!I'llbe back!!