タイムリープしたら10年前の世界だった件   作:ボノぼん

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マジで久しぶり過ぎて何書いていいか分かんねえ笑笑。


STAGE17必殺!!気円斬!!!

 

「ぎゃああああ〜〜〜〜っ!!!!」

 

グググググ・・・

 

「死ね!!青田!!!」

 

千次郎を握り潰そうと慎也は更に握力を強めた。

握力を強めると同時に千次郎の声も大きくなる。

 

「ひえええ・・・!!あ・・・あいつはキツイぜ・・・・・・」

「だ・・・駄目だ・・・!死んだな・・・」

 

苦しんでいる千次郎を遠い場所からヤジロベーは見ていた。

無論助けようとはしなかった。

 

「オ・・・オレは見捨てたわけじゃねぇからな・・・

 どうしようもねぇんだからな・・・オ・・・オレを恨むなよな・・・・・・」

 

どうせ助けても無駄・・・。

どうしすれば良いか分からないヤジロベーには無惨にもその答えしか出なかった。

 

 

「フハハハ・・・!!せいぜい苦しんで死ぬが良いっ!!」

「あっああああ・・・・・・!!」

 

ヤジロベーがじっと見つめている先には慎也に握り潰されかけている千次郎がいた。

千次郎はなんとか逃げ出そうとするも、全く意味が無かった。

 

 

バギッ! ボギッ!!

 

その時、今までに聴いたことない鈍い音が千次郎の中から聞こえた。

そう、千次郎の肋骨が慎也により砕け散ってしまった。

 

「あ、ああああーーーーー!!!!!!!」

 

千次郎はうめき声に近い悲鳴上げていた。

 

「・・・・・・・・・!!」

 

千次郎の肋骨が砕け散ってしまった所を見てしまった

ヤジロベーは余りの残酷さに目を瞑ってしまった。

このままだと千次郎が握り潰されてしまう。

その時だった。

 

「おい・・・何でこんな所にいるんだ。一般人が」

「え?」

 

ヤジロベーが振り向くとそこには、

 

「げっ!?オメェ誰だ?それになんて傷だ・・・」

「大丈夫だ。こんな傷ぐらい・・・・・・それよりアンタ早く逃げろ・・・」

 

体中火傷を負い、着ていた服がボロボロになっていた修平だった。

彼は、みほ達と行動を取っていたが、千次郎の手助けをする為にわざわざ那珂湊まで走ってきたのだ。

その時に、慎也の砲撃による爆風で体中に火傷を負ったのである。

修平は、荒々しく息をしながらヤジロベーの肩を掴んだ。

 

「な、何だよ!?」

「すまない・・・ちょっと疲れた・・・・・・」

「で、俺が逃げたらオメェどうするんだ?」

「・・・・・・す」

「え?」

「アイツを・・・・・・殺す

「!!」

 

ヤジロベーは驚いた。自分より明らかに弱そうに見えるのに・・・

修平の目を見ると、強者の様に感じたからだ。

 

「で、でもオメェあれを何か知ってて言ってるのか!?

 サイヤ人だぜサイヤ人!!」

「知ってる!!!だけど、奴には弱点があるんだ!!!」

「何!?」

「見ろ!!アイツの尻尾を!!!アイツが今あんな風に

 変身出来ているのは尻尾とあの変な月があるからなんだ!!」

「でも、奴には最初尻尾が無かったぜ」

「それは、奴が変身したことによって尻尾が生えたんだ!!

 だから、俺がなんとか尻尾を切ってみせる!!

 アンタはその間に逃げてろ!!!分かったな!!!」

「ちょ、おい!!!」

 

そう言い残すと、修平は一目散に走って慎也と千次郎の所へ向かった。

 

「けっ・・・・・・弱い癖に言いやがって、知らねえからな俺は・・・」

 

駆け出していく、修平をヤジロベーはただ見つめていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(千次郎・・・頼むから死なないでくれ・・・!!)

 

一方、千次郎の所へ向かわんと言わんばかりものすごい勢いで向かっている修平。

そして、とうとう千次郎と慎也がいる所まで着き、

 

「おい!!!千、千次郎を離しやがれっ!!!!」

 

慎也の目の前に立ち、威勢よく声を上げた。

 

「うん?コイツは・・・確か・・・?」

「お前が殺した辻本っていう奴の友達の多田修平だ!!」

「多田修平?・・・・・・嗚呼、思い出した!あのカプセル船に居たバカか」

 

修平のことを思い出したのか、嘲笑いながら修平を見つめる慎也。

 

「まぁ、所詮貴様程度の奴が来ても、青田(コイツ)が死ぬことは変わらん」

「ああああ!!!!・・・・・・・・・」

「千次郎!!!」

 

慎也が千次郎の首の骨を折ろうとゆっくり曲げ始めた。

その瞬間、またもや千次郎のうめき声が聞こえた。

修平は、千次郎を救うべく突如右手を天に上げた。

 

「くっ!!・・・この技を使うのは久しぶりだけど、やってみるしかない!」

 

そう言うと、修平の右手から平らな気弾が出てきた。

 

「《気円斬》!!!」

 

ブゥーーン!!

 

修平は気円斬を右手に留めておきながら、狙う場所を探していた。

 

(狙うのは、奴の尻尾だ!!)

 

慎也がこうして変身出来ているのも尻尾があるからだと思っている修平は、尻尾に狙いをさだめた。

 

「フッ・・・何をやっても無駄だ。残念な事に青田(コイツ)はもう気を失っているんだ。

  今更何をしようとも、もう・・・終わりだっ!!!」

「させるかっ!!!!」

 

ギャンッ!!!

 

千次郎の首を折ろうとした瞬間、修平の気円斬が慎也の尻尾に放たれた。

 

「当たれっ!!!!」

 

気円斬はみるみると尻尾に近づき、このまま行くと尻尾に当たる。

慎也はまだ気づいていない。良し!当たった!っと考えていた修平。

しかし、その思いは次の瞬間大いに裏切られた。

 

「フンッ・・・」

 

バンッ!!

 

「な!?」

 

何とさっきまで油断していて全く気づいていなかった慎也が

いとも簡単に気円斬を避けてしまった。

避けられた気円斬はそのまま修平の近くにある公園に落ちていった。

 

「だから、言った筈だ。貴様の様な雑魚が何をしようとこの俺には勝てん。

 特に仲間すらも守れん様な雑魚にはな」

「くっ・・・・・・クッソ・・・」

 

嘲笑いながら、修平を見る慎也。修平は握り拳を作り俯いていた。

せっかくのチャンスが泡となってしまった。

 

「まぁ、何故俺を止めるには尻尾を切れば良いと考えたのは分からんが、

 結局無駄だったな。待っていろ。青田を片付けたら次はお前だ」

 

そう言うと、ニヤッと修平を見つめながら千次郎の首を折り始めた。

 

「やっやめろっ!!!やめろーーー!!!!」

「ハッハハハハハーーー!!!所詮貴様らがこの俺に挑む事自体が間違いだったんだよー!!!」

(ち・・・ち・・・・・・畜生・・・・・・・・・!!な・・・なんて奴だ・・・こ・・・コイツは

化け物になっても冷静で隙がない・・・・・・す・・・すまない千次郎・・・

 み・・・見殺しにはしたくないけど・・・こ・・・コイツの気が凄すぎて

 近寄ることも出来ないんだ・・・・・・!!)

 

完璧に慎也の気に押されてしまい消極的になってしまった修平。

しかし、このままただじっとしているだけだと千次郎は死んでしまう。

でも、慎也の気が修平を拘束していたのだ。

 

「くっ、クッソ〜〜〜〜っ!!!!なっ、何とかしないとっ!!!!!」

 

地団駄を踏み激しく声を荒げる修平。もうどうすれば良いのかも全く分からない。

このまま見殺しにするのか。それか、自分が止めるのか。それとも!それとも!!

そう考えていた時、まさかの出来事が起きた。

 

 

ザグッ!!!!

 

「!!」

 

突如慎也の体に異変が起きた。何が起きたと思い尻尾を見ると、

 

「な!!!?」

 

何と慎也の尻尾が謎の毛むくじゃらの男に斬られていたのだ。

毛むくじゃらの男は慎也の尻尾を斬ると何処かへと走り去って行った。

 

「へ・・・・・・・・・?」

 

一体何がどうなったのか分からない修平はただ口を開けてポカーンとしていた。

 

「ち・・・畜生・・・・・・!!!も・・・もう一匹いやがったとは・・・・・・!!!!」

「オ・・・俺の尻尾を〜・・・・・・!!!」

 

一方、尻尾を斬られてしまった慎也は突如体が震え始めた。

すると、千次郎をゆっくりと放して体がみるみると小さくなっていく。

 

「ぐううう・・・・・・!!」

「何だ!?体がどんどん小さくなっているぞ!!!」

 

さっきまで途轍もない大きさで千次郎を圧倒していた慎也だったが、尻尾を斬られると、

 

「ハァ・・・!ハァ・・・!!ハァッ!!!」

 

以前の様に元に戻ってしまった。そして、大猿に変身していたせいかバテている。

 

(し、知らねぇぞ!!!オ、オレ後からどうなっても!!!)

 

それを岩の裏から見ていたヤジロベーはどうなっても知らんと

責任を誰かに取らせようとしていた。

 

 

ヤジロベーと修平の活躍により遂に慎也を大猿から元の姿へと戻すことに成功した!

しかし、元に戻っても慎也は強い!!千次郎は体中の骨が折れて動けない今どうする!?

頑張れ!!ヤジロベー!修平!!《続く》

 

 





どうもボノぼんです。
読者の皆さん。本当ーーにお久しぶりです!

実は前回の話を投稿してから勉強に追われに追われて全く出来る暇が無く、
今日でやっと投稿することが出来ました!
受験まで後、4ヶ月なので更に追い込みをかける為もしかすると

今回が今年で最後の投稿かもしれません。
「西住家のOUT SIDER」の方は年末年始に投稿しようと思いますので
そちらの方も楽しみにしておいてください。

後、3,4話ぐらいでサイヤ人襲来編が終わらせるつもりなので
どうぞお楽しみにして下さい

感想よろしくお願いします。後時間も有れば評価もお願いします。
では次回も見てくれるかな?(いいともー!)
さいならー!!!!!
   
                   !!I'llbe back!!
  


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