「ハァハァハァ・・・・・・」
「や、やった・・・・・・!!尻尾が切れた・・・!!」
ヤジロベーが慎也の尻尾を斬ったことで、元の姿に戻ってしまった慎也。
余りにも凄い出来事に修平は、嬉しさの余り声が漏れていた。
(し、知らねぇからな俺は!ど・・・どうなっても知らねぇからな・・・)
一方ヤジロベーは、尻尾を斬った後すぐに岩場に隠れた。
「き、きっさまらぁ〜〜・・・・・・俺をそんなに怒らせたいのか〜〜・・・・・・」
切り札である大猿の力を失った慎也は、怒りに怒った。
しかも自分より劣っている底辺生物に尻尾を斬られたと思うと尚更怒った。
そして、そんな怒りを抑える事など出来る訳でもなく__
「いいだろう・・・そんなに死にたいなら望む通りにぶっ殺してやるーーーっ!!!!
このゴミ共がーーーーーーっ!!!!!」
体の底から黒い叫び声を上げた。
(そらみろ!!)
叫び声を聞いたヤジロベーは、ますます岩場の奥に隠れた。
隠れている時、慎也が修平の方に飛んできた。
「あ・・・」
「まずは貴様からだ」
ドガッ!!
「・・・ガバァッ!?・・・」
「どうした?敵討ちに来たのじゃないのか?やり返して来いよ」
「く・・・糞っ・・・・・・」
バギッ!!!
「グハァッ!!!」
「さっき俺に見せた本当の力を見せてみろよ?え!?」
「ゲホッゲホッ!!」
どうする事も出来ぬまま慎也に痛めつけられている修平。
先程の鋭い蹴りといい、このままでは本当に死んでしまう。
「フンッ!まぁ良い・・・次は・・・俺の尻尾を斬りやがった野郎だーっ!!!」
(ひいぃっ!!覚えてやがった!!!)
ヤジロベーは途端に体中がブルブル震え出した。
もうすぐ命が無くなると思っているのだろう。
「さてそうと決まれば、まずはこのゴミから始末するか・・・」
そう言うと、慎也は修平の首を掴んで持ち上げた。
「ぐっ・・・あっ・・・・・・・・・!!」
「ハハハハハハ・・・ゴミでも血だけは赤いらしいな・・・」
修平の体から流れる血を見て嘲笑う慎也。
「黙・・・れ・・・・・・」
首を掴まれている為、上手く言葉が出ない修平。
「せめて親友の隣で死なせてやろうか?俺は優しいんだよ」
「うるさい・・・お前みたいな奴に・・・・・・死んでたまるか!!」
慎也の容赦ない言葉にとうとう怒りを通り越した修平は、慎也の腕に噛み付いた。
ガブッ!
「うっ!!きっさま〜〜っ!!!」
不意打ちという事もあってか、噛まれた腕を抑える慎也。
「ハハハハハハッ・・・エリートだのこうの言ってる癖にこんな攻撃も避けられねぇないとはな笑」
そんな慎也を見て笑う修平。しかし、もう立つ力も無いのか座ったままだ。
修平に笑われたのが、気に入らなかったのか気弾を作り始めた慎也。
キュイーン
「このゴミが・・・調子乗りやがって・・・・・・死ねぇーーー!!!」
そう言うと、作った気弾を修平にぶつけようとした。
すると次の瞬間、
「待てーーーーっ!!!!!!!」
「!!」
「!?」
突如、何者かが慎也と修平の間に入った。
かなりの速さで入って来たので、誰かと思い目を向けると、
「何勝手にお兄さんを殺そうとしてんだ。テメェ・・・」
何とそこにいたのは、千次郎だった。
「せ、千次郎!!」
「お兄さん・・・コイツは俺が倒すって決めてるんだ」
そう言うと、ギロッと慎也を睨み付けた。
「ハハハハハハッ・・・青田。まだ生きていやがったとは・・・
今更何も出来んお前が何の真似だ?笑笑」
「俺と勝負しやがれ!!俺とお前の決着はまだ着いてねぇだろ!!!」
「そうかそうか・・・そんなに俺と勝負したいのか?青田」
嘲笑いながら千次郎との距離を詰める慎也。
対する千次郎は、慎也をじっと見つめていた。
すると、
バギッ!!
「グハァッ!?」
「おいおい、さっきのは躱せただろ?どうやら相当へばってやがる」
慎也の鋭いパンチが、千次郎の鳩尾に入った。
不意打ちに近い攻撃だったので、よろめいている千次郎。
そんな千次郎を慎也は見逃さなかった。
ドガッ!!
「う・・・・・・がっ!!」
「ほらどうしたどうした!?俺と勝負したかったんじゃないのか!?え!?」
よろめいていた隙に今度は膝蹴りで千次郎の鳩尾を蹴った。
流石に応えたのか、血を吐き出してしまった千次郎。
そして、地面に倒れてしまった。
そこからは、慎也の容赦ない攻撃だった。
バギッ!!
ドガッ!!
ガッ!!
殆ど無抵抗に近い千次郎を踏みつけたり、馬乗りで殴り回した。
「ゲホッ!!!!ゲホッ!!!!」
「ハハハハハハッ!!!所詮落ちこぼれの癖に手こずらせやがって!」
バギッ!!!
「ブフッ!!!!!!!」
そう言うと、大きく脚を上げて、千次郎の顔面目掛けて踵を落とした。
余りにも酷い攻撃を見ていた修平は、見るに絶えなかった。
(くっ!!僕のせいで千次郎が・・・!!)
自分を匿ってくれている千次郎に申し訳ない気持ちが浮かんだ。
このまま、黙って見ているだけだと千次郎は死んでしまう。
しかし、自分も慎也の攻撃を喰らっているせいか思う通りに体が動かない。
「糞ッ!!!」
こんなにも胸糞が悪い気持ちがない事は無いと思う修平だった。
■
一方、慎也のリンチに近い攻撃を喰らっていた千次郎は自分を責めていた。
(く、糞ッ・・・また俺は負けるのか・・・・・・守らなければいけないモノを守る勝負に・・・)
(何でた・・・何のためにわざわざ界王様に修行して貰ったんだ?)
大事な勝負に負けてしまう自分が情けなくて、今にもやり返したい。
しかし、体中の骨が砕かれている今は何も出来ない。
そう思うと、更に自分を責めた。
(ヤ、ヤベェ・・・・・・なんか視界がボヤけてきた・・・もう、死ぬのか・・・・・・)
不自然に視界がボヤけ始めた。息も段々少なくなっていく・・・。
(畜生・・・もっとこの俺に・・・
悔しい気持ちが残ったまま千次郎は、死ぬのを待った。
その時だった。
(このまま諦めて死んでも良いのかーい?)
(!!)
突如、誰かが自分に話しかけてきた。辺りを見回すが、誰もいない。
一体誰が話しかけてきたのだろう。
(誰だ!?)
(そんなんだから、あの女も死んだんだよー)
声を上げるも誰もいない。それに何故か見えない何かは、千次郎を侮辱している。
(一体何なんだ!?何が言いたいんだ!!)
(まぁそうヤケになるなよーせっかく力を貸してやろうと思ってるのにー)
(力?)
(そう。君の様に弱い奴に僕の力を貸してあげようと思ってるのになー)
そう言うと、見えない何かは、溜息をついた。
しかし、千次郎はその言葉を聞き忘れなかった。
(おい!だったら、その力を貸してくれ!!このままだと皆死んじまう!!!)
(良いよ♪そのかわり君の精神を貰うよ・・・)
(え?何だって??)
(ううん何も無いよーさぁそうと決まれば手を出して♪)
(あ、あぁ)
見えない何かに焦らされ手を出す千次郎。
すると、何も無い空間から黒い手が出てきた。
(わぁっ!?何だこれ!?)
(僕の手だよ。さぁ、僕の手を握ってー)
(お、おう!)
そして、言われるがままに手を握った。
すると、次の瞬間、
ピカンッ!!
突如物凄い光が千次郎を積み込んだ。
(うわぁっ!!!?何だ!!?)
(さぁ、生まれ変わる時が来た。今からとことん楽しみなよ・・・)
この世の全てが自分のモノになるまで!!!
「あぁ・・・」
ガシッ!!
「グハァッ!」
「この世の全てが・・・俺のモノになるまで・・・・・・」
そう言うと、慎也の首を思い切り絞める千次郎。
慎也を見つめる瞳は柔らかいブラウンでは無く、不快な紫色になっていた。
この勝負、どうなる・・・。
《続く!?》
どうも、ボノぼんです!!
皆さん超遅れましたが、明けましておめでとうございます!!
正直、1月後半に投稿しようと思っていたのですが、
入試勉強に没頭している今、中々筆が進まずの状態でした。
私の試験は、一般の人達とは違い、2月下旬にあるので
次回は3月で、卒業式が終わった後ぐらいだと思います。
まぁ、早く合格して楽になりたいよ〜!
感想よろしくお願いします。後時間も有れば評価もお願いします。
では次回も見てくれるかな?(いいともー!)
さいならー!!!!!
!!I'llbe back!!