タイムリープしたら10年前の世界だった件   作:ボノぼん

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新学期生活2ヶ月・・・。
大分慣れて来た。


STAGE19 邪悪な力

 

「せ、千次郎・・・・・・?」

 

今、俺こと多田修平の目には信じられない光景が映っている。

 

「ぐっ・・・・・・あぁ・・・」

 

さっきまで圧倒的に押されていた千次郎が、

慎也の首を掴んで圧迫している。

それも、かなり強い力で。

 

「良いぞ千次郎!そのまま、殺っちまえ!!」

 

もう俺も千次郎も、闘い続けられる体力も残り少ない。

今ここで慎也をやっつけなければいけない。

 

しかし、

 

「フッ・・・・・・」

「ちょ、何してるんだ千次郎!?」

 

何と慎也の首を圧迫させていた手をパッと離してしまった。

圧迫されていた慎也は、よろめいていた。

 

「何やってるんだ千次郎!!早くしないと!」

 

一体千次郎が何を考えているか分からないが、

意味の分からない事をしている千次郎に苛立ちを見せてしまった。

 

でも、その苛立ちも次の瞬間、大きく吹き飛んだ。

 

 

バギィッ!!!

 

「ブフッッッ!!!???」

「え?」

 

突如、千次郎が大きく足を振って慎也の顔面をサッカーボールの様に蹴った。

余りにも予想していなかった事だったのか、慎也は数十m先の湊公園まで飛ばされた。

唐突にも一瞬過ぎて目が追いつかなかった。

 

「くっくっく・・・・・・」

 

千次郎の方を見ると、首を横に傾けて笑っていた。

何やら途轍もなく歪な感じだ。

何か・・・さっきまでの様な感じではない。

 

「千次郎・・・・・・」

 

何だ。本当に何だ。さっきから、凄く気持ちが悪い。

千次郎の、あの紫の瞳を見ていると妙に緊張感が走る。

 

「おい。そこの弱い奴」

「!!」

 

千次郎が俺に話しかけてきた。

 

「な、何だ!!」

「おいおい・・・そんなにビクビクしなくて良いだろ笑

 本当、そんなんだから友を殺されるんだよー」

「な!!」

 

何なんだ!さっきから、全然雰囲気がおかしい。

今俺が話している相手は、千次郎なのかと思うぐらい。

首を傾けて話している千次郎を少し睨みつける様に見てしまう。

 

でも、この行動がいけなかった。

 

 

「うん?何その面。僕に喧嘩売ってるのかな?」

「あ・・・」

 

俺の目つきが気に入らなかったのか、

少し不機嫌そうな顔に変わった。

そして、それと同時に千次郎の周りのオーラが歪み始めた。

 

 

ゴゴゴゴゴ・・・・・・!!!

 

 

(な、何だ!?このオーラの量は・・・!!)

「せっかく機嫌が良かったのに・・・お前、殺スヨ?」

「!!」

 

ヤバい。ヤバい。このままだと俺の命が危ない。

早く逃げないと・・・。

 

「くっくっく・・・逃げようとしても無駄だよー」

「え?な、体が動・・・か、ない・・・・・・」

 

突如体が自由に動かなくなってしまった。

よく見ると、両足に黒い糸が無数にくっついていた。

 

「くっ、糞っ!!何で離れないんだ!?」

「無駄無駄無駄ーそれは、象さんが引っ張り合っても千切れないよ」

 

そう言うと、闇千次郎は、ゆっくりと近づき俺の顎を掴んでクイッと上げた。

すると、口を歪ませながら右拳を挙げた。

 

 

バチバチバチィ!!

 

 

「さぁ、言い残す事はあるかい?笑」

 

歪んだ笑みを見せながら、闇千次郎はそう言った。

 

「ちっ・・・・・・千次郎!目を覚ませ!!こんな奴に負ける奴じゃないだろ!!!」

 

俺は言いたい事をそのままストレートに言った。

すると、突然千次郎は笑い出した。

 

「ハハハハハハ・・・何を言うと思ったら、とんだ間抜け発言じゃないか」

 

右拳で顔を隠しながら、笑っている闇千次郎。

明らかに俺の事を軽蔑した目で見ている。

 

「くっ!!」

 

その目を見た俺は、強く歯を噛み締めた。

あの気怠けている態度と伸ばす発言にとても苛立ってしまう。

 

「殺す前に言っとくけど、もう千次郎は元に戻らないよ。

 千次郎は、僕と交代(・・・)したからーねー」

 

闇千次郎は、俺ではなく何処かを見つめながらそう言った。

 

「交代?どう言う事だ!?」

 

闇千次郎の言葉の意味が理解できない。

どういう事なのか、教えて欲しい。

つい、闇千次郎に問いかけていた。

 

「それは教えられないよ。どうしても知りたかったら・・・」

「知りたかったら・・・何だよ!?」

 

勿体ぶる闇千次郎に吠える俺。

すると、次の瞬間だった。

 

「あの世でしらべなっよ!!!」

 

黒いオーラに纏われた右拳が俺の顔面に近づいてきた。

 

(マ、マズイ!?)

 

突然の行動に判断が遅れてしまった。

このままだと俺の顔面に直撃してしまう。

俺は、両腕を捨てる気で、クロスガードした。

 

「ハハハハハ♪♪そんなガードじゃ、防げないよー」

 

クロスガードで対抗する俺を鼻で笑う闇千次郎。

笑われてもしょうがない、こうでもしなければ死んでしまう。

 

(俺が死んでしまったら、元もこうもない!)

 

そう思うと、更にガードを堅くした。

その時だった。

 

 

キュイーン

 

 

「うん?何だ?」

 

突如、謎の白い球体が俺と闇千次郎の間に割って入って来た。

それは、闇千次郎の右拳にゆっくりとぶつかり、

 

 

ズゥーーーーン!!!!

 

 

大爆発を起こした。

 

「うわぁーーー!!!???」

 

爆発直後、俺は大きく宙を舞った。

余りにも予想外の出来事に理解が追いつかない。

宙に数分舞った後、勢いよく地面に叩きつけられた。

 

「グハァッッ!!」

 

背中から叩きつけられたせいか、体中に電気が流れた様な痛みが襲う。

 

「くっ・・・・・・・・・一体何なんだ」

 

痛みが少し和らぎ、何とか立つことが出来た。

辺りを見渡すと、さっきの大爆発のせいか煙が舞い上がっていた。

闇千次郎はどうなったのか、気になっていた時煙の向こうから誰がが歩み寄って来た。

一体誰だ。

 

「ふぅーー・・・・・・上手くいったようだな」

「お、お前は!?」

 

何と、歩み寄って来たのは慎也だった。

闇千次郎にやられたと思っていたがまだ生きていたのか。

 

「さっきのアレは何だ?」

「あぁアレか?何、俺の全ての気を奴にぶつけただけだ。

 まさか、こんな事になるとは思わなかったがな」

 

よく見ると、彼も大爆発で服がボロボロになっていた。

一呼吸つくと、慎也は俺の方を向いた。

 

「さぁ、これで青田は居なくなった。後は、お前だけだ」

 

歪んだ笑みを見せながら、近づいてくる慎也。

 

「待、待て!何で千次郎が死んだって言えるんだ!?」

 

俺は、慎也の一言がとても気になった。

あの、闇千次郎を倒したなんてはっきり言って有り得ない。

あの悍ましいオーラを纏った奴を消すことなんて・・・。

 

「くっくっく・・・何を言ってる。

 さっきから奴の気を全く感じないじゃないか?

 だから、死んだと言ってるんだ」

 

腕を組み、顎を上げながら俺にそう伝えた慎也。

 

「違う!!奴は死んでない!!!

 死んだと見せかけて、俺達を殺すつもりだ!!!!」

「さっきから何を言ってる。青田はもう死んだと言った筈「おい、俺も混ぜろよ♪」

 

慎也と口論になりかけた時、突如背中に冷たいものが走った。

ゆっくりと後ろを覗くと、そこには闇千次郎が首を傾け、俺の肩に手を置いていた。

そして、さっきの大爆発をまともに喰らったにも関わらず何と無傷だった。

 

「!!」

「な、何故だ!?さっきまでお前の気は完全に消えていたのに!

 何故生きているんだ!?」

 

これには俺達も、度肝を抜く他、思いつくことが出なかった。

特に慎也は、顔色が一気に変わっている。

 

「くっくっく・・再生しただけだよ」

「再生?」

「そう、こんな風にね!」

 

そう言うと、が溜まった右手で突如左手を斬った。

 

バチュ!!

 

「え?」

「よく見ておくんだよ。斬られた左手が・・・」

 

ギュルルル!!

 

「戻っちゃった♪」

「嘘・・・だろ・・・・・・」

 

一体何が、起きているのか分からない。

斬られた筈の左手が触手の様なものと結合し、再生した。

最早闇千次郎は人では無い、人の形をした怪物(・・・)だ。

 

(に・・・逃げろ!)

 

心の中の自分が危険だと叫んでいる。

しかし、足が言う事を聞かない。

奴の恐怖心が俺を縛り付けている。

 

しかし、そんな恐怖心に唯一対抗した奴がいた。

 

「ふ、ふざけるなー!!」

 

慎也だけは闇千次郎に向かって凄まじい踏み込みを見せて闘いを挑んだ。

その踏み込みは、たちまち目と鼻の先になった。

 

「死ねーー!!!!」

 

拳を握り、パンチを喰らわせようと振りかぶった。

このまま行けば闇千次郎の顔に当たるだろう。

 

でも、そんな攻撃が闇千次郎に通用しない。

 

「遅いよー」

 

パシッ!

 

「なっ!?」

「パンチっていうのはー」

 

ブィーン!!ポワッ!!!

 

「こうやって、するんだよ!!」

 

ドガッ!!!

 

闇千次郎の右拳が慎也の鳩尾にメリメリと音を立てて入った。

 

「ガハァッッ!!!???」

 

相当な威力だったのか、口から血を吐き出した。

 

「フハハハハハ・・・チョロすぎ♪♯」

 

片目を隠しながら、ヘラヘラ笑う闇千次郎に俺は絶望した。

 

もう、誰もこの怪物を止める事は出来ないのだと・・・。

 

 

 

(千次郎!頼むから元に戻ってくれ・・・!!)

 

心の中でそう叫ぶ虚しい俺が、膝をつきながら。

 

《続く》

 

 

 




千次郎、闇の力を得てしまったせいで心が乗っ取られていますね・・・。

どうもボノぼんです。

皆さん、4ヶ月間失踪してしまい、申し訳ございません。
この4ヶ月間は、新生活の準備と慣れに時間を使ってしまいました。
本当、今までと違う事をするので、本当に毎日疲れます。

2週間後には、体育大会もあるのでますます執筆の時間が減りますが、
頑張っていきたいと思います。
次回は、西住家のOUTSIDERの方を投稿する予定です。

感想よろしくお願いします。後時間も有れば評価もお願いします。
では次回も見てくれるかな?(いいともー!)
さいならー!!!!!
   
                  !!I'llbe back!!
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