世間にとってはまだ、どん底小説家だけど。
「ハハハハハハ・・・ねぇ、もっと僕を楽しませてくれヨ笑」
「くっ・・・ゴホッ!!ゴホッ!!」
「い・・・異次元だ!」
闇千次郎のストレートをまともに受けた慎也は、口から血を吐き出しよろめいている。
そんな2人の間に入って観戦している修平は、闇千次郎の強さにただ茫然としている。
「くくっ笑どうしたの?かかってこないの?」
よろめいている慎也を見て、首を傾けながら笑う闇千次郎。
明らかに有利なのは自分と分かっているのか、慎也の目の前でしゃがみ込みながら嘲笑する。
「くっ・・・・・・!!!」
「フフッ・・・まぁ、頑張った方だし、そろそろ楽にさせてやるか」
そう言うと、闇千次郎は立ち上がり右手を慎也に向けた。
キュイーン!!
右手からは紫黒色の気弾が出来始めていた。
それは悍ましいオーラを正に凝縮した様なモノだ。
「ハハハハハハ・・・これで、お・し・ま・い ♪ 」
「く、糞っ!!!」
「あ、ああ・・・ダメだ。何とかしないと・・・!!」
気弾から逃げようと体を動かすも、さっきのダメージでまともに動くことが出来ない慎也。
もう逃げる事は無理と判断したのか、歯軋りをした。それを見た闇千次郎の口角が更に上がる。
修平は、闇千次郎が放とうとしている気弾を止めようと考えるも恐怖心で考えが思いつかない。
「じゃあね。哀れな戦士ちゃん」
「うおおおおおーーーーー!!!!!!」
「や、止めろーー!!!!」
闇千次郎は、嘲笑しながら慎也に向けて気弾を放とうした。
避ける事を諦めた慎也は、叫び声を上げた。
同じく修平も静止しようとするも間に合わないと思ったのか、
慎也の巻き添えを喰らわない様にとガードを作った。
(正直、このガードでは耐えれる威力じゃない・・・!!)
そう思いながら、ガードを更に堅めた。
(さぁ、来るなら来い!)
もうすぐ気弾の爆風がやってくる頃だ。
そう思うと、全身の筋肉がより強張る。
しかし、一向に爆風はやって来ない。
修平は何がどうなっているのか把握しようと目をゆっくり開くと、
「え?」
「くっ・・・ゲホッ!!ゲホッ!!」
口から血を吐き出し、膝をついて弱っている闇千次郎がいた。
◼️
「チッ・・・どうやらここまでみたいだねー笑」
「どう言う事だ!?」
苦しそうに笑う闇千次郎に修平は、疑問を問いかけた。
すると、右手を額に重ねてこう言った。
「・・・完璧に乗っ取ったと思っていたけど、まだ自我があったみたいだよ・・・
今回はここで終了だけど、次は最後まで楽しむからねー♪」
「それじゃ、Adieu♪」
パチンッ!!
そう言うと、指を鳴らし頭をガクッと下げた。
少しの間頭を下げていたがゆっくりと頭を上げ始めた。
それと同時に修平は拳を構える。
しかし、その拳は次の瞬間下ろすことになった。
「あ・・・・・・うっ!あれ?俺何してたっけ?」
「せ、千次郎!?」
顔を上げた瞬間、すぐに分かった。
先程までの暗いオーラではなく、明るいオーラを感じる。
「本当に千次郎なのか?」
「え、うん。そうだけど・・・一体何が・・・」
本気で心配している修平に対し、状況が全く把握出来ていない千次郎。
(まさか、覚えていないのか?・・・自分が何してたのか?)
そんな千次郎を見て修平は、驚きが隠せなかった。
さっきまで悍ましいオーラを出し、
慎也をヘラヘラ笑いながらボコボコにしていたことを覚えていないなんて
明らかにおかしいとしか言いようが無い。
「あれ?何で傷が治ってるんだ!?」
慎也に付けられた傷が殆ど治っており、血が止まっていた。
異常と言っていい程の再生力が無ければこんな事にならない。
それすら知らないと知った修平は、困惑していた。
パンッ!!
「!?」
「危ない千次郎!!」
そう思っていた矢先、突如謎の気弾が2人を襲った。
状況を理解していない千次郎は、硬直したままだった。
それを見た修平は、千次郎を守るため飛び込んだ。
「くっ!!!」
「お兄さん!!」
しかし、飛び込んだ時に気弾が修平の背中を掠めた。
すると、目の前から誰かが歩み寄って来た。
「何勝手に・・・・・・終わらせてる・・・んだ・・」
「お、お前は!?」
何とその正体は慎也だった。
ボロボロの体で気弾を放ったせいか、かなりふらついている。
慎也を見た千次郎は、すかさず身構えた。
「青田・・・どうやらさっきまでの威勢は無くなったようだな」
「え?だから、さっきから何言ってんだよ!?」
慎也にも訳の分からない事言われ、困惑する千次郎。
「まぁ良い・・・ハァ・・・お前を殺せば、話が済むからな・・・」
キュイーン
そう言いながら、慎也は気弾を作り始めた。
千次郎も気弾を作ろうとしたが、
(あれ?一向に気が湧いてこないぞ!?)
何故か、気が溜まらないという非常事態が起きてしまった。
(く、糞っ!!何で、何でだ!!?)
どうにかして気を溜めようとするも、全く溜まらない。
どうやら、意識を失った時に何かあったのは間違いないらしい。
まさか、あの時・・・
「僕の力を貸してあげるヨー」
あの変な者に力を貰った時か。
そうだ。そうに違いない。
じゃないと、他に思いつかない。
「だとしたら、大ピンチじゃん・・・」
クスッと下を向いて笑う千次郎。
その笑いはただの笑いでは無く、諦めの笑いだ。
1人で笑っていると、突如目の前から気弾が飛んで来た。
「くっ!!」
何とかギリギリで避けるも、足が掬われどちらかというと
避けたと言うより転けたと言っていい避け方だ。
「おいおい。何だその間抜けな避け方は?笑」
「くっ!《界王拳》!!」
ギャイーン!!バチ!バチ! シューン・・・
「ダメだ!上手く発動しない」
「喰らえっ!!」
ドスッ!!
「グハァッッ!!」
慎也の拳が千次郎の腹にメリメリと音を立てて入った。
それと同時に千次郎の口から血が吐き出された。
慎也は、ポケットからリモコンを取り出すと、なにやらボタンを押し始めた。
「この・・・俺が・・・引き返す事になるとはな」
どうやら、ここに来た時に乗った宇宙船をここに呼ぼうとしているようだ。
もし、ここで逃げられたらみほ達の約束が果たせなくなる。
「待てよ・・・まだ勝負は・・・終わってねぇだろ!!!」
再び立ち上がった千次郎は両手を上に挙げ、気を集め始めた。
(もう一度、元気玉を集めないと・・・!)
しかし、今の千次郎は傷は治っているが気力は殆ど無かった。
(駄目だ・・・このままだと一向に溜まらねぇ・・・)
どんどん気が減っていく。もう無理なのかと思っていた時だった。
「諦めるな!!千次郎!!!」
「!?」
「俺も協力する!アイツは今ここで倒すんだ!!」
修平が助けに来てくれた。自分よりも気が少ないのにも関わらず、
協力してくれるなんて・・・そう思うと何処から力が湧き始めた。
「分かった・・・一緒に倒そうお兄さん!!」
「あぁ!」
「「うおおおおおおおお!!!!」」
息を合わせて力を注いでいく。最初は小さかった元気玉も少しずつ大きくなっていき、
バスケットボールボール並の大きさになった所で2人の限界がやって来た。
「もうこれ以上は無理だぞ!!」
「分かってる!でも、これを1人で持つのは難しいよ!!」
2人の力を混ぜ合わせているからか、元気玉は1人で持てる程の重さでは無かった。
それに元気玉を慎也に当てるのも至難だ。
「何をやるつもりか知らんが・・・この俺には・・・当たらんぞ!!!」
キュイーン
慎也は右手に気弾を集め、千次郎達のいる方向に飛ばそうとしていた。
今の2人に気弾を飛ばされたら、元気玉は弾け飛んでしまうだろう。
「さぁ・・・地獄へ行くがいい青田!!!」
溜めた気弾を千次郎達に飛ばそうと右手を向けてきた。
((マズイ!!??))
「死ね!!」
慎也は右手に溜めた気弾を放とうとしたその時だった。
「う、うおおおお!!!!!!!」
「何だ?」
ザグッ!!!
「な、何だと!!!?」
突如、何者かが慎也の背中を切り裂いた。
突然の出来事に慎也は理解が追いつかない。
「ヘヘッ・・・や、やってやったぜ・・・!」
「あ!アンタは!?」
慎也を切り裂いたのは何とヤジロベーだった。
瓦礫の中に隠れていたヤジロベーが千次郎達を救う為にわざわざ助けてくれたのだ。
「へへーーーんだ!!テメェなんかがこのヤジロベー様がやっつけてやらぁ!!!」
そう言うと、ヤジロベーはもう一度慎也に飛びかかった。
しかし、
「まぐれで当たったのが・・・そんなに嬉しいか・・・・・・」
「え?」
ブンッ!!
(あ、空振っちまった!?)
「死ね!!」
ドガッ!!
「ぎゃうっ!!!!」
慎也のカウンターのキックをまともに顔面にもらってしまった。
ヤジロベーは、大きく跳ね飛んで行く。
「まだ終わりじゃないぞ」
「ひいっ!!!」
さっきまで有利だったヤジロベーが今度は追い詰められてしまった。
遠くで見ていた千次郎と修平は機会を伺っていた。
「くっ!!奴に元気玉を当てる隙が見当たらん・・・」
「お兄さん・・・次慎也がヤジロベーっていう奴に攻撃を仕掛けたらコレをぶち込もう!」
「何!?でも、どうやって奴がいる所まで進むんだ!?2人で持っていないと、
せっかく溜めた元気玉が消えちゃうんだぞ!!」
「それは分かってるよ。だから、さっき考えていたんだ」
「コレを1人でも持てて、進むことが出来る作戦を」
すると、千次郎は修平の耳に作戦を伝えた。
「え?そんなこと・・・出来るのか?」
「あぁ・・・俺とお兄さんだからこそ出来る作戦だ」
心配な表情をする修平に白い歯を見せる千次郎。
2人は、目を閉じて2度深呼吸する。
「「スゥー・・・ハァー・・・」」
2度深呼吸し終えると、目を開きお互いを見つめ合う。
(行くよ、お兄さん!)
(あぁ!!)
互いに頷き、慎也の方に首を向ける。
そして、
「「うおおおお!!!!!!!」」
一斉に慎也の方へ向かって行った。
「馬鹿が・・・2人でそれを支えながら突っ込んで来るとは」
人差し指に気弾を少し溜めながら慎也は2人を馬鹿にした。
「死ね!」
バンッ!!
慎也は溜めていた気弾を修平に飛ばした。
「ぐっ!!」
気弾は修平の右太ももを掠めた。
その時、修平の体勢がやや崩れる。
「糞ッ!千次郎すまん!!(よし!今だ!!)」
体勢が崩れたと同時に千次郎が元気玉を手放し慎也の方へ突っ込んだ。
千次郎が前へ突っ込んだのを見た修平は両腕に力を込めて、
「うおおおおおおおお!!!!!!!!!」
何と千次郎の方へ元気玉を投げつけた。
元気玉は千次郎の所まで飛んで来て、千次郎の掌に収まった。
「何!?」
これには慎也自身も驚く他無かった。
「よし!ナイスお兄さん!!」
元気玉を受け取った千次郎は、慎也との距離を徐々に詰めて行く。
後少し近づけば、元気玉を当てることが出来る射程圏内に入る。
「糞ッ!!さっきからちょこまか動きやがって!!!」
バンッ!!
「よっと!お兄さんっ!!」
ドガッ!!
慎也が再び気弾を飛ばすも、千次郎は簡単に避けた。
そして、持っていた元気玉を修平に蹴り返した。
「くっ!強く返し過ぎだぞ!!」
「ごめんごめん!」
そして、2人は遂に慎也の目の前へと迫っていた。
(マ、マズイ!!??)
慎也は、何とかして避けようと後ずさりをしようと足を動かす。
しかし、
ズキッ!!!
「!?」
突如背中に激痛が走った。
「糞ッ・・・斬られた所の傷が・・・!!」
ヤジロベーによってつけられた傷がさっきよりも開いてしまった。
そのせいで足が完全に止まってしまった。
「今だーーー!!!!!!!」
修平は、元気玉をオーバーハンドして千次郎にパスした。
「うおおおお!!!!!!!」
目の前にバウンドした元気玉に千次郎は手を乗せる。
身動きが取れない慎也に向かって大きく踏み込む。
「これで終わりだ〜!!!!」
「行っけーーー!!!!」
もう絶対外すことは無い。射程圏内に入った今、慎也はもう避けることは不可能だ。
迫り来る死から逃れるのを諦めた慎也は、仁王立ちで腕を広げて待ち構える。
「ハハハ・・・来いよ、来いよ青田ーー!!!!」
「ああ、喰らわせてやるよ・・・骨の髄までな!!!!!!!」
そして、渾身の元気玉を修平にゆっくりとぶつけた。
「うぉらあああああ!!!!!!!」
ギュイン!!!
「ぐぅぅぅ!!!???」
元気玉は、慎也の胸にメリメリと音を立てて陥没した。
すると次の瞬間、
カッ!!!!!!!!!
辺り一面が過剰な光に包まれた。
「ぐ、ぐわああああ〜〜〜っ!!!!!!!」
それと同時に慎也の悲鳴が響き渡る。
バスケットボール並の大きさでも威力は凄まじい。
しかし、その威力をまともに喰らっているのは慎也だけでは無かった。
「グハァッッ!!!!」
「うわぁぁぁ!!!」
元気玉の反動をまともに喰らった千次郎は口から血きながら吹き飛ばされた。
2人の近くにいた修平も爆風をまともに受け、吹き飛ばされた。
光の中で悲鳴を上げる慎也は、スパークを出している元気玉と共に上へ上がっていた。
「糞ッたれーー!!!!!!!」
そして、元気玉はスパーク出し終わった直後大爆発を起こした。
ゴォォォン!!!!!!
大爆発を起こした後、辺り一面を包んだ過剰な光は無くなり元に戻った。
それと同時に千次郎と修平も地面に叩き落とされた。
遂に元気玉を慎也に当てることが出来た千次郎。
果たして、慎也を倒すことは出来たのだろうか。
《続く》
久しぶりの投稿がまさかの今年最後・・・。
どうもボノぼんです。
久しぶりに投稿して疲れています。工業系の学校なので殆ど執筆する時間がありませんでした。
本当は11月に投稿を目指していたのですが、溶接の大会や中間考査があったので諦めました。
次回は、これもまた久しぶりの投稿になる「西住家のOUT SIDER」を投稿する予定です。
頑張って元旦を目指して投稿しようと思います。
それではあっさりとしていますが、今年の投稿はこれで終わりだと思います。(多分)
本年も私の作品を読んでくださりありがとうございました。
来年も変わらず読んでくれるよう頑張ります。それではよいお年をお迎えください。
感想よろしくお願いします。後時間も有れば評価もお願いします。
では次回も見てくれるかな?(いいともー!)
さいならー!!!!!
!!I'llbe back!!