タイムリープしたら10年前の世界だった件   作:ボノぼん

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今日は、肩こりが酷くない。


やめて下さーい!桃と千次郎と鬼六と

「うーん・・・ムニャムニャ・・・うー」

 

「全く界王様も人が悪い。よりよってこんな少年をわざわざ界王星に呼ぶだなんて・・・」

 

見習い鬼は、車を運転しながらミラー越しに映る千次郎を見ていた。

 

「スゥー・・・スゥー・・・」

 

千次郎は蛇の道を舞空術で走っていたが、やはり人間誰にも限界があるため疲労が溜まり寝ていた所を用事で蛇の道を歩いていた見習い鬼に助けられて今車の荷台に乗って寝ていたのだ。

 

「早く連れて帰ってあげよう・・・こんなに疲れているの見ている方も辛い」

 

そう言うとさらにアクセルを踏み出した瞬間、

 

「っ誰だよ!!こんなところに石を置いて行った野郎は!ってあれ!?あの少年はどこ行った?」

 

突如、道の石をタイヤで踏んでしまったため車体が大きく揺れてしまった。その瞬間千次郎は

荷台から落ちてしまったのだ。

 

「どうしようどこへ落ちたんだ!?早く見つけないと大王様に怒られてしまう!

 もし落ちたとしたらあそこに違いない」

 

焦りながら見習い鬼は、閻魔大王に連絡した。

 

 

 

 

◾️

 

「うーんふあぁぁぁってあれ!?ここどこだ!」

 

一方眠りから目を覚めた千次郎は荷台から落ちたことに気づいていなかった。

 

「あれー?おかしいな・・・疲れたから道の真ん中で寝ていただけなのに・・・」

 

頭をキョロキョロ動かしながら辺りを見回していると、

 

「うん?何だあれ?」

 

自分の目に何か一つ引っかかったためよく見るとそこには沢山の桃が付いていた木があった。

 

「うわぁ桃の木があるぞ!丁度腹が減っていたから運がいいや!ラッキー!」

 

そう言うと木に飛びついて桃を取りアーンと言いながら頬張り始めた。

 

 

 

 

それから何分経っただろうかあんなに沢山あった桃は寂しくもただの木へと変わり果てて

しまった。腹をさすりながら大きくあくびをしていた千次郎。沢山食べたためか木にもたれて

ウトウトしていた。食べ物を沢山たべた後にくる昼寝はまさに極楽。睡魔が来て眠りに

つこうとしたその時だった。

 

「うわぁーーー!!!!!!!桃が無くなってるじゃないか!!」

 

「うん・・・何だろう?」

 

突然大きな声がしたので目を開けるとそこには金棒を持っていた赤鬼がいた。

 

「誰だ!俺の桃を喰っちまった野郎は!!」

 

しかもかなり怒りを覚えていて目を真っ赤にしていた。すると赤鬼は鼻息を荒々しく立てながら

千次郎に近づき、

 

「テメェか!俺の桃を勝手に喰った野郎は!!」

 

激しく怒鳴り声を上げながら千次郎の胸ぐらを掴んだ。

 

「ま、待ってくれよ!頼む!腹が減っちまったから喰っちまっただけなんだ。それにそんなに

 怒るなよ・・・なぁ」

 

千次郎は赤鬼を嗜めようと思ったが、

 

「そ・ん・な・に・お・こ・る・な・よ・・・だと・・・ふざけるなぁ!!!!!!!」

 

「うわぁちょ、ちょっと!」

 

突然胸ぐらから肩を掴み始めて、

 

「あの木はなぁ!俺が毎日毎日手入れして、荒枝を切り落として、水を上げてやっと実も出来て

今日食べようと思ったら全部食べられてちまって・・・それでそんなに怒るなよだとふざけるのも

大概しろ!!」

 

すると突然赤鬼は涙を流して、

 

「テメェは俺の今までの努力をどう落とし前付けてくれるんだよ・・・グスッ」ツー

 

「えっと・・・そのーごめんなさい」

 

やっと自分がやったことに理解したのか涙を流している赤鬼に謝罪した。しかし次の言葉に

千次郎は恐怖を感じた。

 

「まぁいいや・・・桃が食えないなら・・・“お前食うしかないなぁー”!」

 

そう言うと肩に置いている金棒を肩から下ろして千次郎に金棒を向けた。

 

「え!それは流石に『落とし前付けてくれるんだろ』!?」

 

そしてゆっくり振りかぶって、

 

「しーーね!!!!!!!」ブンッ

 

金棒を思い切り千次郎の頭にぶつけた。

 

バキッ

 

「グワァァァ!!!!!!!」ドサッ

 

突如走る頭の痛みにただ叫ぶことしか出来なかった。

 

「もーういっちょ!!!!!!!」ブンッ

 

すかさずもう一度金棒を思い切り振ってきた。

 

「やばい・・・今度まともに喰らったら本当に死ぬ・・・」

「早く避けないと・・・」

 

逃げようと体を動かそうとするが頭を殴られたため体が言うこと聞かなかった。

 

 

バキッ!

 

 

「うわぁあああああーーー!!!!!!!」

 

甲高い叫び声と共に千次郎は意識を失った・・・。

 

「やった!やった!やった!やった!遂に死んだ!!ヒャハハハハハハ!!」

 

赤鬼は喜びをとてもあらわにしていた。

 

「せて腹が減っては戦はできぬと言うからな・・・早く飯にするか・・・」

 

そう言って千次郎の足を掴んだ次の瞬間、

 

「俺の足を勝手に触るな・・・下衆!」

 

「な、何だとまだ生きていたのか!?」

 

赤鬼は喜びから恐怖へと変わった。なぜなら死んだはずの千次郎が今こうして生きていたからだ。

 

「うわぁ!何だよテメェ!早く死にやがれ!!」ブンッ

 

赤鬼はもう一度金棒を思い切り千次郎の頭にぶつけたが、

 

「そんなの・・・“聞かないよ“」

 

ギュルギュル

 

「何だと!再生したのか!?」

 

赤鬼は金棒を何度も何度も千次郎の頭にぶつけるが全く効いていなかった。

 

「何だ・・・もう終わりか?じゃ今度は俺の番だ」キュイーン

 

「ま、待ってくれ!俺が悪かったから!な!」

 

「本当に悪いと思っている?」

 

「あぁ本当だ!だから殺さないでくれ!頼むこの通りに」

 

赤鬼は頭を垂れながら涙を流して命乞いをした。

 

「分かった・・・」

 

千次郎は手に溜めていて気弾を消した。

 

「あれ?俺確か意識を失ってそれからあれ?どうなったんだっけ?」

「あ!あのすみません!勝手に桃を食べちゃって!本当にごめんなさい!」

 

突如急に千次郎はガラッと雰囲気が変わり赤鬼に謝罪し始めた。

 

(こいつは・・・自分がさっきまでやっていたことを忘れているのか・・・)

 

赤鬼はその行動を見て驚いていた。

 

「いやいいよ!何もそこまで謝らなくて『本当にごめんなさい!落とし前は

付けますから!!』!?」

 

泣きながら謝っている千次郎は見て赤鬼はしどろもどろだった。

 

「わ、分かったからじゃ、じゃあ名前だけ教えてくれないか?」

 

「名前は・・・青田千次郎ですが」

 

「千次郎かいい名前だな俺は“鬼六”だ」

 

「鬼六さん本当にごめんなさい」

 

「鬼六さんなんて鬼六でいいって鬼六で」

 

鬼六は嗜めようとするも、

 

「いや!鬼六さんと呼ばせてください!どうせならこれが落とし前として」

 

千次郎の謝罪の気持ちに勝てる訳でもなくとうとう折れてしまった。

 

「そういや千次郎だったけ?何でお前さんはこんなところにいるんだ?」

 

「実は俺界王っていう奴に会いに行かなければならなくて」

 

「何!?界王様だと!だったら早く行かなきゃいけないじゃないか!」

 

「で、でも俺ここがどこなのか分からなくて・・・」

 

「ここは俺の私有地だ。多分お前がヘマして蛇の道から落ちてしまったんだろう・・・えーい!

こうなったら千次郎俺の前に来い!」

 

「え!?ちょっと!」

 

振り解こうとするも鬼六に連れて行かれ、

 

「いいか千次郎!今から俺はお前を金棒で打つ!」

 

突然言われた言葉なので首を傾げてしまった。

 

「え!?打つ・・・の?俺を?」

 

「そうだ!ここから蛇の道は高さ1000m以上ある!安心しろ!俺は力に自信があるから」

 

「そういう事じゃ無くて『行くぞーー!!』話聞いてーない!!」

 

「そーーーれ!!!!!!!」ブンッ

 

 

キーーーーン

 

「うわぁーーーーーーー!!!!!!!」

 

「よし成功した!!頑張れよ!千次郎ー!!」

 

鬼六の励まし声を聞く暇もなく千次郎は飛んで行った。

 

 

 

 

 

 

 

◾️

 

「本当にあそこに落ちてしまったのか?」

 

「はい!恐らく鬼六の庭に・・・」

 

蛇の道の真ん中で閻魔大王と見習い鬼が話していた。

 

「はぁー何であの“人喰いの鬼六”の庭に落ちてしまったのだ?」

 

「実は道の真ん中に石が落ちてしまって・・・そのまま荷台から落ちちゃって・・・」

 

「そ・・・う・・・か」

 

閻魔大王は千次郎が喰べられたと思うと思わず目を瞑った。その時だった。

 

「うわぁーーー!!!!!!!どいてどいて!」

 

「えっ!!」

 

閻魔大王が目を開けるとそこには、

 

「せ、千次郎さん!!」

 

「うわぁー!!!!」

 

ドーンと大きな音を立てながら千次郎は蛇の道に戻った。

 

「ど、どうやって戻って来れたんだ?」

 

「実は鬼六さんが金棒でここまで飛ばしてくれたんです」

 

「鬼六が!?」

 

閻魔大王はびっくりした。あの鬼六が人を喰わなくて人を助けたのだ。

 

「じゃ俺界王の所に行ってくる!」

 

「ちょっと、おい!!」

 

呼び止めようとするもそのまま行ってしまった。

 

「何とあの鬼六が人を助けたなんて・・・」

 

「本当なのか信じられんがアイツを信じるとしよう・・・さてわしらは帰るぞ!」

 

「え!もうですか!」

 

「他に何かすることでもあるのか?」

 

「いえ何も・・・」

 

「だったら早く車のエンジンを掛けるんだ」

 

そう言わせて閻魔大王は車に乗って外を見つめて、

 

「千次郎・・・早く向かうのだ。お前しかもうこの世界を守られないのだ。頼むぞ」

 

そう言うと目を瞑った

 

 

 

 

 




今回は千次郎が蛇の道に落ちてしまった出来事を今回の話にしました。

どうもボノぼんです。

やっとワクチンを2回接種できました。おかげで熱が出て頭フラフラです。
これを書き終えた後眠るとしますか・・・。

感想よろしくお願いします。

では次回も見てくれるかな!(いいともーー!!)

さいならー!
      
                 !!I'll beback!!
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