「司令官〜、今日の夜ご飯は〜?」
昼ご飯である鯖の塩焼をお皿に乗っけている自分の方に質問が投げつけられた。
「今から、お昼ご飯ですよ、深雪さん。」
「いいじゃん司令官、もしかして、夜ご飯って決まって無い?」
深雪はキラキラとした眼で、こちらを見る。
どうやら、夜ご飯は深雪が決めたいようだ。
「決まってませんけど、先にお皿を持って行って下さい。そしたら夜ご飯は深雪さんが決めて良いですよ。」
深雪は「やった!」と言って、鯖の乗ったメインディッシュのお皿を3枚運んで行く。
自分はお茶碗に白ご飯を乗せ、運んで行く。
脚の長い木製のイスが4つ付いたテーブルに昼ご飯となるモノを3人分置く。
鯖の塩焼に味噌汁、あと、白ご飯。
完全な和風の食卓の完成である。
漬物等は食べる人と食べない人がいるので、セルフサービスとなる。
ちょうど、昼ご飯の用意ができたところで菊月さんが帰って来る。
「すまない、艤装を外すのに手間取ってしまった。」
「いえ、大丈夫ですよ、ちょうど用意ができたところですから。」
艦娘が揃ったところでさっそく、お昼ご飯を食べ始める。
お昼のワイドショーをつけているので、みんなあまり喋らずにお箸が進む。
「あ、そうだ司令官。今日の夜ご飯は私が決めていいんだよね。」
ほっぺにご飯粒をつけたまま質問を投げかける。
夜ご飯をつくるのは私だが、夜ご飯のリクエストは艦娘達が決めている。
「私は、良いですけど菊月さんにも聞いて下さいね?」
「私は大丈夫だ、基本何でも食べる。」
流石は菊月、即答。
「やった!じゃあ今日の夜ご飯はカレーだね!司令官、お願い!」
キラキラした眼でこちらを見てくる。
本日は木曜日。
このような立場にいる以上、金曜日もカレーを食べる事になる。
「言うと思いました、菊月さんも良いですか?2日連続カレーになっちゃいますけど。」
一応また聞いてみる、菊月はワイドショーに興味があるらしく、テレビを見ながら答えてくれる。
「私はいいぞ、カレーで文句は無い。」
菊月からの同意も得て、深雪は「やった」と小さく呟いた。
半時間程度のお昼ご飯を終えて普通の鎮守府や警備府、泊地だとこれから、演習や訓練になる。
しかし、ここ、宿毛湾泊地には艦娘が二人しかいないので、満足するほど訓練等ができない。
なので午後はそれぞれフリータイムとなっている。
演習や訓練もしようと思えば出来るのだが、本日もいつも通り、他の鎮守府等では見られないだらけた昼下りを迎えていた。