遊戯王 ―― strayeD girls ―― 作:James Baldwin
主人公の使う【De:Monstar】、最大のコンセプトがラスボスでしてね……対極にあるようなデッキを適度に使わせないとマジでプレイングが主人公じゃなくなるんですよ……(白目)
御代のフィールドには【波動竜揮 ドラゴグローリア】と守備表示の【波動竜 ドラゴクールソル】、そして永続魔法【竜皇の息吹】【凡骨の意地】に伏せカードが一枚。
効果が分からないカードだらけで一筋縄では行かなそうな布陣だが、黒江に焦りは無い。
「私のターン、ドロー。スタンバイ、メインフェイズ。私は手札から【増援】を発動。デッキから【Fa-Strayed】を手札に加える。ドロー以外でこのカードが手札に加わった時、【Fa-Strayed】の効果発動。このカードを手札から特殊召喚する」
▽
【
レベル4 風属性 戦士族 効果 ATK1000/DEF200
このカード名の①の効果はデュエル中に1度しか使用できず、②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①このカードがドロー以外の方法で手札に加わった場合に発動できる。このカードを自分フィールドに特殊召喚する。
無機物的な風貌の戦士が青い閃光を伴ってフィールドに現れる。
「その後、【Fa-Strayed】の②の効果を、墓地から【増援】を除外して発動。デッキから【Ca-Strayed】を手札に加え、更にデッキから永続魔法【Strayed-Assemble】を発動」
「【増援】からカードを3枚……本当に初心者?」
▽
【Fa-Strayed】
②このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、墓地から魔法・罠カードを1枚除外、もしくは除外せずに発動できる。デッキから「Fa-Strayed」以外の「Strayed」カードを1枚手札に加え、この効果でカードを除外していた場合、更に「Strayed」永続魔法又はフィールド魔法カード1枚をデッキから発動できる。
汎用魔法カードである【増援】一枚から三枚のアドを稼いだプレイングに御代は驚くが、黒江もまた内心で驚いていた。
安定した強さが売りであると白袮は言っていたが、これは安定し過ぎていると思ったのだ。【De:Monstar】では、こうも簡単にアドを稼ぐことはできない。できたとしても、相当手札が良い時だけだ。
「私は【Ca-Strayed】の効果発動。このカードと手札の【Strayed】カード1枚を墓地に送り、デッキから【Strayed】魔法カードを1枚手札に加える。私は【Strayed-Combine】を手札に加えるわ」
▽
【
レベル4 闇属性 魔法使い族 効果 ATK1800/DEF300
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①手札からこのカードと「Strayed」カード1枚を墓地に送り発動できる。デッキから「Ca-Strayed」以外の「Strayed」カードを1枚手札に加える。
「【Ca-Strayed】が墓地に送られた時、フィールドの【Strayed-Assemble】の効果発動。墓地に送られた【Ca-Strayed】を特殊召喚する」
▽
【Strayed-Assemble】
永続魔法
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか発動できない。
①【Strayed】モンスターが墓地に送られた場合、墓地に存在する【Strayed】モンスター1体を対象にして発動できる。そのモンスターを自分フィールドに特殊召喚する。
今度は墓地から魔女装束に身を包んだ妙齢の妖しげな美女が登場する。どうやら、【Strayed】テーマに見た目の統一性はほとんど無いらしい。
「私は手札から通常魔法【Strayed-Combine】を発動。手札の【Boo-Strayed】とフィールドの【Fa-Strayed】、そしてデッキから【Co-Strayed】を素材として墓地に送り、融合召喚。来なさい、【Tru-Strayed Super Captain】」
▽
【Strayed-Combine】
通常魔法
このカード名の効果は1ターンに1枚しか発動できない。
自分の手札・フィールドから「Strayed」融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地に送り、その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。このカードの発動時に自分フィールドに「Strayed-Assemble」が存在する場合、素材の内1体をデッキから選んで墓地に送ることが出来る。
▽
【
レベル10 光属性 戦士族 融合 効果 ATK3000/DEF3000
「Strayed」モンスター×3体
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか発動できない。
ピッチリとした一昔前のスーパーヒーローのようなスーツに身を包んだ大男が空から着地する。
ズドンッと地響きが起きる辺り、相当上から落下してきたのだろうと全く関係の無いことを考えながら黒江はカードの効果を処理する。
「【Tru-Strayed Super Captain】が融合召喚に成功した時、このカードの①の効果発動。墓地に存在する【Strayed】モンスターの種類だけ相手フィールドのカードをデッキに戻す。対象は【波動竜揮 ドラゴグローリア】【波動竜 ドラゴクールソル】、そしてその伏せカードを選択するわ」
御代の場のカードを三枚バウンスすれば彼女を守るカードは一枚も残らず、逆に黒江の場には攻撃力3000と1800のモンスターが存在することになる。ぐっと勝利に近付くことだろう。
黒江の目論見はそのまま完遂されるかに思えた。
だが、それを許すほど波動竜の指揮官は易しくはない。
「その時、【波動竜揮 ドラゴグローリア】の効果発動。1ターンに1度、フィールド上で発動したモンスターカードの効果を無効にして破壊する」
▽
【Tru-Strayed Super Captain】
①このカードが融合召喚に成功した場合、自分の墓地に存在する「Strayed」モンスターの種類の数だけ相手フィールドのカードを対象にして発動できる。それらのカードを持ち主のデッキに戻す。
▽
【波動竜揮 ドラゴグローリア】
①:フィールド上で効果モンスターの効果が発動した時に発動できる。その発動を無効にし、そのカードを破壊する。
これが嫌な予感の正体であったかと納得するが、今このモンスターを破壊される訳にはいかない。
黒江は冷静に【Tru-Strayed Super Captain】の更なる効果を使う。
「……【Tru-Strayed Super Captain】の③の効果で、融合召喚されたこのモンスターは除外されず、1ターンに1度、戦闘及びカードの効果では破壊されない」
▽
【Tru-Strayed Super Captain】
③融合召喚されたこのカードはフィールド上に存在する限り除外されず、また1ターンに1度だけ、戦闘及びカードの効果では破壊されない。
【波動竜揮 ドラゴグローリア】の長剣が【Tru-Strayed Super Captain】に迫るが、彼が臆するなと言わんばかりにニカッと白い歯が輝く笑みを見せると半透明のシールドが彼を護る。
「……厄介」
「私は【Ca-Strayed】をリリースして自身の②の効果を発動。墓地から【Boo-Strayed】を特殊召喚する」
▽
【Ca-Strayed】
②自分フィールドに存在するこのカードをリリースし、墓地に存在する「Strayed」モンスター1体を対象にして発動できる。そのモンスターを自分フィールドに特殊召喚する。
▽
【
レベル4 炎属性 雷族 効果 ATK2000/DEF0
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
魔女の自身の命を用いた邪法によって、炎と雷電に包まれた男が墓地の底より蘇る。
黒江にはいよいよもって【Strayed】が何をモチーフにしたデッキなのか分からなくなった。
「【Boo-Strayed】の効果。フィールドに他の【Strayed】カードが一枚以上存在し、このカードが表側攻撃表示で存在する時、フィールド上に存在するカード1枚を破壊し、このカードの攻撃力を1000ポイントダウンする。私は【Strayed-Assemble】を破壊する」
「自分のカードを破壊……?」
「勿論、無駄なことはしないわ。【Strayed-Assemble】が破壊される時、代わりに手札から【Strayed】カード1枚を墓地に送る。私は【Mi-Strayed】を墓地に。この際、墓地に送られた【Mi-Strayed】の効果発動。このカードが【Strayed】カードの効果で墓地に送られた場合、自身を自分フィールドに守備表示で特殊召喚する」
▽
【Boo-Strayed】
①自分フィールドにこのカード以外の「Strayed」カードが1枚以上存在し、このカードが表側攻撃表示で存在する時、フィールドに存在するカードを1枚対象として発動できる。そのカードを破壊し、このカードの攻撃力を1000ダウンにする。この効果は相手ターンにも発動できる。
▽
【Strayed-Assemble】
③1ターンに1度、このカードが墓地に送られる場合、代わりに手札から「Strayed」カード1枚を墓地に送ることが出来る。
▽
【
レベル4 水属性 水族 効果 ATK0/DEF2000
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
②このカードが「Strayed」カードの効果によって墓地に送られた場合に発動できる。このカードを自分フィールドに守備表示で特殊召喚する。
【Boo-Strayed】とは正反対に霧状の涼し気な見た目の男が出現する。
このカードの効果もあれば、ある程度は耐性を得られるはずだ。このターンで決着を着けるのは難しいと悟った黒江は、少しづつでも着実に勝つ方向にシフトした。
「バトルフェイズ。【Tru-Strayed Super Captain】で【波動竜揮 ドラゴグローリア】を攻撃。攻撃宣言時、【Tru-Strayed Super Captain】の効果、フィールドに存在する【Strayed】カードの数掛ける300ポイント攻撃力を上げる」
▽
【Tru-Strayed Super Captain】
②このカードが戦闘を行う攻撃宣言時に発動できる。このカードの攻撃力はターン終了時までこのカードを除いた自分フィールドに存在する「Strayed」カードの数×300アップする。
「パンプアップは仕方ない……くっ」
竜見御代・LP8000→6100
【Tru-Strayed Super Captain】の拳が【波動竜揮 ドラゴグローリア】を粉砕し、爆風が御代を襲った。
「私はカードを1枚伏せて、エンドフェイズ。墓地の【Co-Strayed】の効果発動。このカードが【Strayed】カードの効果で墓地に送られたターンのエンドフェイズ、デッキから同名カード以外の【Strayed】カードを2枚手札に加える。そのままターンエンド」
▽
【
レベル4 光属性 天使族 効果 ATK0/DEF0
このカード名の①の効果はデュエル中に1度しか使用できない。
①このカードが「Strayed」カードの効果によって墓地に送られたターンのエンドフェイズに発動できる。デッキから「Co-Strayed」以外の「Strayed」カードを2枚手札に加える。
これ以上できることは無い。
とはいえ【Boo-Strayed】と【Mi-Strayed】、更に伏せカードもある今は先程までと打って変わって黒江の方が磐石の構えである。
しかし、黒江はどうしても不安感を拭えないのであった。
「私のターン、ドロー。私は今のドローで【物陰の協力者】を引いた。よって【凡骨の意地】の効果で更に1ドロー。スタンバイフェイズ、私は罠カード【牙竜転生】を発動。除外されている【波動竜 ドラグランス】を手札に」
なるほど、伏せカードはリソース確保用であったのかと納得するのも束の間、お返しとばかりに御代の展開が始まる。
「私は手札から【波動竜の担い手】を通常召喚。通常召喚成功時、デッキから【波動竜】カードを手札に加える。私は【波動竜へ至る道】を手札に加える。更に【波動竜の担い手】の②の効果、手札から【波動竜 ドラグランス】、墓地から【波動竜 ドラグガード】を特殊召喚」
「さっきと同じ動きね。それなら私は【Boo-Strayed】の効果発動。このカードの攻撃力を1000ポイントダウンして、【波動竜の担い手】を破壊させてもらうわ」
「……この程度は織り込み済み。私は自分フィールドの【波動竜 ドラグランス】を墓地に送り、手札から【馬の骨の対価】を発動、二枚ドローする」
これで御代の手札は再び4枚。手札リソースの尽きないデッキだ。
「私はレベル4の【波動竜 ドラゴクールソル】にレベル1【波動竜 ドラグガード】をチューニング。シンクロ召喚、レベル5【波動竜弓 ドラゴサギッタリウス】」
「また低レベルSモンスター……厄介な効果を持っているのでしょうね」
▽
【波動竜弓 ドラゴサギッタリウス】
レベル5 風 ドラゴン族 シンクロ 効果 ATK2000/DEF1500
「波動竜」チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
颯爽と現れたのは巨大な弓を携えた竜。
またレベル5とシンクロモンスターにしては低いレベルのモンスターだ。黒江は既に御代のデッキにおける低レベルモンスターの厄介さを理解していた。
「その通り。【Mi-Strayed】を対象にして、【波動竜弓 ドラゴサギッタリウス】の①の効果発動。エンドフェイズまでその効果を無効にする」
「……なるほどね」
▽
【波動竜弓 ドラゴサギッタリウス】
①相手フィールド上のカード1枚を対象に発動できる。選択したカードの効果をエンドフェイズまで無効にする。
カードについて勉強、研究をしておくか、実際に使われるまで効果を確認できないのがリアル・ソリッド・ビジョンを用いて行われるデュエルモンスターズだ。
最近では高価だがデュエル用のAIを搭載した最新モデルのデュエルディスクも存在し、前もって学習したカードの効果をデュエル中に復唱してくれるのだが、高校生である竜見御代にそんな高価な物を買う経済力など無いわけで。まあ、そもそも公認大会では使用が禁止されている場合が多いのだが、なんにせよ御代の記憶の中に【Strayed】カテゴリーの効果は存在しなかった。
御代は既に効果を知っている厄介な存在よりも、効果を知らない暫定厄介な存在の対処を優先したのである。
「手札から速攻魔法【銀龍の轟咆】を発動。墓地のドラゴン族通常モンスター【波動竜 ドラグガード】を特殊召喚。更に手札から通常魔法【死者蘇生】発動。墓地から【波動竜の護り手】を特殊召喚する」
「ぞろぞろと出てくるわね」
「私はレベル2の【波動竜の護り手】とレベル5の【波動竜弓 ドラゴサギッタリウス】にレベル1の【波動竜 ドラグガード】をチューニング。
────波動竜随一の将よ。戦いの呼び声に応え、乱世にその勇姿を示せ。
シンクロ召喚、レベル8【波動竜将 ドラゴウィクトーリア】」
「やっと、エースのお出ましかしら?」
▽
【波動竜将 ドラゴウィクトーリア】
レベル8 風属性 ドラゴン族 シンクロ 効果 ATK2500/DEF800
「波動竜」チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
空より来るは、橙の鬣をたなびかせた巨竜。
これまでの竜達とは正しく格が違うと言って良い雰囲気を纏っている。
だからこそ、黒江はこのモンスターこそが御代のエースモンスターだと確信した。
「私は【Tru-Strayed Super Captain】を対象に【波動竜将 ドラゴウィクトーリア】の①の効果を発動。対象のカードを破壊する」
「無駄よ。1ターンに1度、【the-Strayed Super Captain】は戦闘又は効果で破壊されないわ」
▽
【波動竜将 ドラゴウィクトーリア】
①:相手フィールド上のカード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。
今度は【波動竜将 ドラゴウィクトーリア】の大翼によって巻き起こされた暴風が【Tru-Strayed Super Captain】を襲うが、それもまた男は無傷で乗り越える。除外への完全耐性と破壊耐性、強力な効果だ。
そして、【波動竜将 ドラゴウィクトーリア】の攻撃力は2500。パンプアップ効果を持った【the-Strayed Super Captain】には遠く及ばない。
これで現状見えている札で今の黒江の布陣を突破することは不可能となった。
しかし、御代のデュエル・タクティクスはまだ終わっていない。
「黒江、訂正してもらう。私の本当のエースはこれから出る」
「なるほど。なら、貴女の本気を見せてもらいましょうか」
表情こそ変わらないが自信満々な雰囲気で宣う御代に、黒江は珍しく興味を惹かれた。こちらも無表情だが。
「私は手札から通常魔法【波動竜へ至る道】を発動。手札・フィールドのモンスターを素材にドラゴン族融合モンスター1体を融合召喚する。けど、今から出てくる融合モンスターを融合召喚する時、素材としてデッキから【波動竜の担い手】を墓地に送ることが出来る。私はそれに加えてフィールドの【波動竜将 ドラゴウィクトーリア】を墓地に送る」
そのモンスターは、御代にとってもっとも思い入れの深いカードであった。
「召喚条件はドラゴン族シンクロモンスターと戦士族モンスター。
────小さな心は優しき波紋と共に。友の声、再び響かせる力を。
融合召喚、【波動竜騎士 ドラゴエクィテス】」
▽
【波動竜へ至る道】
通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①自分の手札・フィールドからドラゴン族融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、そのモンスター1体をEXデッキから融合召喚する。
この効果で「波動竜騎士ドラゴエクィテス」を融合召喚する場合、自分のデッキの「波動竜の担い手」1枚も融合素材とすることができる。
紺の鎧を身に纏い、強大な槍を携えた竜の騎士がフィールドへと舞い降りる。
「それが、貴女のエース」
「そう。【波動竜騎士 ドラゴエクィテス】こそが、私というデュエリストの切り札」
古きカードと言えど、己の切り札を何より信じている御代は口上の通り、仲間達の声を再び響かせんとその効果を使う。
「【波動竜騎士 ドラゴエクィテス】の効果発動。墓地に存在するドラゴン族シンクロモンスター【波動竜揮 ドラゴグローリア】を除外して、このターンの間、【波動竜騎士 ドラゴエクィテス】はその除外したカードと同名カードとして扱い同じ効果を得る」
「コピー効果……そういうことね」
「更に、除外された【波動竜揮 グローリア】の②の効果。墓地から【波動竜 ドラゴクールソル】を除外。除外された【波動竜 ドラゴクールソル】の②の効果で、【Strayed-Assemble】を破壊する」
「破壊される代わりに手札から【Strayed-Entry】を墓地に送るわ」
▽
【波動竜揮 ドラゴグローリア】
②このカードが除外された場合、墓地のカード1枚を対象として発動できる。そのカードを除外する。
▽
【波動竜 ドラゴクールソル】
②このカードが除外された場合、相手フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。
【波動竜騎士 ドラゴエクィテス】のコピー元から、聡明な黒江はすぐに御代が何を企んでいるのかを理解する。
「バトルフェイズ。【波動竜騎士 ドラゴエクィテス】で【Tru-Strayed Super Captain】に攻撃」
「その攻撃宣言時、【Tru-Strayed Super Captain】の効果。フィールド上に存在する【Strayed】モンスターの数だけこのカードの攻撃力を500上げる」
「その時、【波動竜揮 ドラゴグローリア】の効果を得た【波動竜騎士 ドラゴエクィテス】の効果発動。その発動を無効にして破壊する」
御代が狙っていたのはこれだ。
【波動竜騎士 ドラゴエクィテス】の攻撃力は3200。既に③の効果を使用している【Tru-Strayed Super Captain】は自身の②の効果で攻撃力を上げなくては戦闘によって破壊される。その効果の発動に対して、【波動竜揮 ドラゴグローリア】の効果をコピーした【波動竜騎士 ドラゴエクィテス】の効果を発動し、【Tru-Strayed Super Captain】を破壊する魂胆である。
【波動竜騎士 ドラゴエクィテス】の長槍が【Tru-Strayed Super Captain】を貫き、周囲に爆風が吹き荒れる。
「これで一番厄介な大型を消せた」
「残念ながら、そうはならないわ」
「なに?」
しかし黒江とてそれを理解して尚、徒に御代の企みに乗ったわけでは無い。
「私は罠カード【Strayed-OverCome】を発動」
「罠カード……っ」
「自分フィールドの【Strayed】モンスターはこのターン、戦闘及び効果では破壊されない」
▽
【Strayed-Overcome】
通常罠
①このターン、自分フィールドの「Strayed」モンスターは戦闘・効果では破壊されない。
爆風が晴れた時、そこにはあらゆる妨害を超克した【Tru-Strayed Super Captain】の堂々たる姿があった。
「っ、それでも戦闘及びダメージは受けてもらう」
「この程度のダメージ、どうということは無いわ」
遊佐黒江・LP8000→7800
先程までの嫌な予感、脳裏でけたたましく鳴り響く警鐘はいつの間にか止んでいた。
黒江は自身に追い風が吹いているのを感じて、薄らと笑みを浮かべるのであった。
To be continued.
――今日のキーカード――
【
レベル10 光属性 戦士族 融合 効果 ATK3000/DEF3000
「Strayed」モンスター×3体
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか発動できない。
①このカードが融合召喚に成功した場合、自分の墓地に存在する「Strayed」モンスターの種類の数だけ相手フィールドのカードを対象にして発動できる。それらのカードを持ち主のデッキに戻す。
②このカードが戦闘を行う攻撃宣言時に発動できる。このカードの攻撃力はターン終了時までこのカードを除いた自分フィールドに存在する「Strayed」カードの数×300アップする。
③融合召喚されたこのカードはフィールド上に存在する限り除外されず、また1ターンに1度だけ、戦闘及びカードの効果では破壊されない。
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今日のキーカードはこれね。
【Strayed】デッキの大型エースモンスターよ。モンスター3体を融合素材とするだけあってとてもパワフルな効果を持っているわ。
①の効果で相手のフィールドのカードをバウンスしてがら空きにし、②の効果で一気に勝負を決めに行くこともできるわ。序盤から終盤までどのタイミングでもエースモンスターとして活躍できるカードね。
加えて③の完全除外耐性と、1ターンに1度の破壊耐性がこのカードのエースとしての安定性を更なるものにしているわ。今回のデュエルでも大いに活用された効果ね。
……こんなところかしら。
それなら、また次回の『遊戯王 ―― strayeD girls ――』で会いましょう。