Re:escapers   作:闇憑

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クソ遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。

例によって描きたい事が取っ散らかってしまったので、ザックリと表と裏に分けて二話連続投稿です。


(表)閑話ーー競馬新聞、及び、雑誌記事より抜粋。

1月×日……

 

去年の年度代表馬の発表が行われ、以下のように決定した。

 

 

年度代表馬:バーネットキッド

最優秀二歳牡馬:クアッドターボ

最優秀二歳牝馬:テイエムプリキュア

最優秀三歳牡馬:ディープインパクト

最優秀三歳牝馬:シーザリオ

最優秀四歳以上牡馬:ゼンノロブロイ

最優秀四歳以上牝馬:スイープトウショウ

最優秀父内国産馬:バーネットキッド

最優秀ダートホース:カネヒキリ

最優秀障害馬:テイエムドラゴン

 

ほぼ、妥当……とも言えるが『最優秀三歳牡馬』並びに『最優秀四歳以上牡馬』の選定に関しては、相当に紛糾したと関係者は語る。

 

まず、三歳牡馬に関しては、バーネットキッド、ディープインパクト。

この二頭によって完全に記者投票による得票が二分され、長時間の審議となった結果、ディープインパクトに決定した。

 

決定の理由として、バーネットキッドの3歳牡馬のクラシック戦線の早期離脱による、ダービー、菊花賞等の三冠路線放棄によって起こった、僅か2戦というクラシック戦における『比較対象』の少なさ。

更に、有馬記念におけるレコード同着という歴史的な決着から『実力差は無い』と判断された結果、今年度のダービー馬であるディープインパクトに決定した。

 

四歳以上牡馬に関しても、春天を勝利したスズカマンボが有力候補に挙がったものの、クラシック戦線から参入したバーネットキッドが、宝塚記念以降の古馬中長距離王道GⅠをほぼ蹂躙する形で勝利し続けた結果、得票対象が多岐に渡り、スズカマンボと僅差で今年引退したゼンノロブロイに決定する形となった。

 

この決定に対し、一部のファンから不満の声が上がったものの、バーネットキッドのオーナーである蜂屋源一氏は「妥当な判断でしょう。ディープなら仕方ない」と、落ち着いた態度で決定を受け入れていた。

 

(表彰式に現れた、蜂屋オーナーの写真)

 

なお、写真の『坊主頭に片眉落とし』という強烈な姿については、端的に『有馬記念で引綱を持っていたのにキッドの暴走を止めなかった、石河調教師へのお詫び』との事。

また、厩舎関係者は、ほぼ全員坊主頭にして、あの『大爆笑』に詫びを入れる事になったという。

『バーネットキッド旋風の影響』

 

去年の種牡馬成績が発表されたが。

注目は何と言っても、ノーザンキャップのSランキング10位。そしてツインターボのBMSランキングも同じく10位へと急上昇した。

 

そこで、主な……というより、直接の原因である、バーネットキッド&クアッドターボの2005年獲得賞金を見てみよう。

 

共同通信杯:4200万

皐月賞:1億3200万

宝塚記念:1億3500万

クアッドターボ新馬戦:700万

札幌記念:6600万

札幌2歳ステークス:3200万

天皇賞(秋):1億3500万

ジャパンカップ:2億5000万

朝日杯:6100万

有馬記念:1億2600万(ディープインパクトと同着なため一位二位の賞金総額合算からの分割)

 

合計:9億8600万

 

更に、獲得賞金に含まれてはいないモノの、父内国産馬での秋古馬三冠達成に対する2億のボーナスも追加されている……(後略)

『ヒシミラクルおじさんを超えた!? ジャパンカップ『謎の馬主』の正体とは?』

 

優勝賞金2億5千万。

2005年ジャパンカップの賞金額であるが、当日、もっと凄まじい出来事があったのをご存じだろうか?

 

2003年……単勝1222万円をヒシミラクルに賭け、2億円近い金額を当てた伝説の『ヒシミラクルおじさん』はつとに有名だが。

富豪の集まりで名高い馬主の世界では『単勝3億の賭け金から8億7千万を的中させた『馬主』が居る』というのだから驚きである。

 

これはJRAの歴代獲得賞金の中でもブッチギリの一位であり、恐らく、今後もコレを超える記録は出ないであろうと思われる。

 

その3億も、当日の第6レースあたりから、かなりの倍率変動が見られた事から、おそらく数百万単位で『転がした』結果だろうと推察されているものの『迷惑がかかるから』と馬主や関係者の口は堅く、この恐るべき『勝負師』の正体は、今の所分かっていない。

 

また、ジャパンカップを勝利したバーネットキッドの鞍上である石河大介騎手も『馬主の世界って、桁の違う勝負師も居るんだなぁ……びっくりしました』と答えている。

 

ヒシミラクルおじさんの存在は、馬券を買う我々に希望を与えてくれたものの。

やはり、馬主になるような人物は、勝負に対する『何か』を嗅ぎ取る嗅覚が、常人とは違うのだろうか……

『今年度のドバイ、招待馬はハーツクライに決まる』

 

毎年注目のドバイワールドカップだが、今年度の招待馬はハーツクライに決定。

注目のバーネットキッド、ディープインパクトの二頭は、共に国内路線を選ぶ事となった。

 

関係者の話では『二頭共にドバイへ』との話が有ったものの、石河厩舎がノウハウ不足で海外遠征に対応出来ない事により、国内路線が決定。

それに釣られる形で、井出江厩舎もディープインパクトの国内路線を発表したとの事。

 

一人の競馬ファンとして、海外であの二頭が競う姿も見てみたかっただけに、残念である。

 

なお、バーネットキッドは2月に開催のダイヤモンドS(GⅢ)を。ディープインパクトは3月に開催の阪神大賞典(GⅡ)をステップに、春の天皇賞に向けて調整を重ねると、双方の陣営が……(後略)




2005年度で、馬関係だけで20億円超えた年収になっちゃってますね、蜂屋君……
更に、作家業+αの他に遺産からの不労所得もボチボチあるので……

うん、こんな状況で狂わない人間って事は、やはり元から何かが狂っているに違いない(断言)
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