水面に映る輝きの色   作:みなづきとーや

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遅筆で申し訳ありません…。
少しでも『水面』の世界観をお伝え出来たらなと頑張って書きます。
今回も宜しくお願いします。


うみとりく

「園田くんにはお姉ちゃんが必要だよ!キリッ」

 

「え、えっと…アハハ…」

 

海から帰ってきた陸玖と千歌は十千万の食堂にて会合を開いていた。2人は帰って来る途中でお互いの自己紹介をし合いながら歩いてきたのだが、陸玖の病に侵されていた話をした時から千歌の様子が…

前のめりで役にたちたいオーラを醸し出していた。

 

「とにかく内浦で美味しいみかんを食べて暮らせば病気なんて吹っ飛ぶんだよっ!」

「高海さんはみかんが大好きなんですね。」

「あと…それだよ!それ!」

「えっ??」

「もー!!家じゃみんな『高海さん』だよ!わたしは千歌でいーよ!」

 

確かに。

 

「じゃあ…ち、千歌さん」

「千歌おねえちゃん!で!どうかな!?」

 

「えっ…。あっと…ちょっと恥ずかしいですよ。」

 

なんだろうこの姉押しは…

 

「えー!なんでー!プクーッ」

 

姉とは??

 

「ほら!ラブライブ!優勝したおねえちゃんとか言えちゃうんだよ!( ˶ˆ꒳ˆ˵ )フフン」

 

「あれ?千歌知らないの??」

 

何やら後ろから知らない声が…

 

「ん??知らないって何をー??あ、お帰り美渡ねぇ。」

 

「ただいまー。あ、初めましてだね。わたしはここの二女の『高海美渡』だよ。よろしくー。」

 

OLといった服装から千歌の姉としては大人びて見えるその人は、ここ十千万旅館の二女の高海美渡である。

 

恐るべしは高海家…どなたもやたら美人です…。

 

「初めまして。お世話になります。」

 

陸玖は姿勢を正し一礼する。

 

「かたくしないでいーよ?気楽に接してよね!」

 

「ねーねー美渡ねぇ!知らないってなーにー!?」

 

話に割り込みながら千歌が美渡に詰め寄って質問を続ける。

 

「いやだから…もうラブライブ優勝の姉もちじゃん陸玖くん。」

 

「えっ…??」

 

千歌がキョトンとした表情でおどけていると…

 

「あんたファンだったんじゃないの??園田…」

 

「園田…陸玖?そのだ…」

 

「み、μ'sの園田海未さん!??」

 

千歌が天地がひっくり返ったかのような驚きの表情で陸玖に詰め寄る。

 

「海未は…僕の姉です…アハハ」

 

陸玖は引き攣りながら千歌に告げた。

 

「園田くん…いや!陸玖くん!ぜひ!ぜひ!お姉様をしょうか…」

 

顔が近い。千歌だけに。

 

「わ、わかりました!もちろんいいですよ!」

 

勢いもあるが、姉を慕ってくれているのは純粋に嬉しいようで、陸玖は顔を赤らめながらも承諾した。

 

……

 

園田海未。陸玖の姉にして…伝説となったスクールアイドルμ'sの作詞担当。大和撫子と言われ当時の高校生の憧れとなった女性である。

千歌もスクールアイドルを始めたのはμ'sのライブ動画を秋葉原で見たのがきっかけと言うこともあり、また、Aqoursの作詞担当という部分でも園田海未には憧れを抱いていた。

 

……

 

「ところで陸玖くん!なんでずっと敬語なの??かたいよー!」

 

「えっと…僕はまだ15歳なので…高校1年生ですよ?」

 

「え!?1年生なの!?」

 

「はい。二学期から…静真高等学校に新しく通わせていただきます。宜しくお願いします。」

 

爽やかな笑顔で陸玖はそう挨拶をするのだった。

 

to be continued…

 

 




まだ1日も作中で経過していないです…
文章って難しいですね。
美渡ねぇさまが登場しました!早く沢山登場させてあげたいですね!

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