第501MS戦記   作:木ノ本悠里

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第1話

時は1943年、舞台は横須賀から始まる。

木ノ本悠里中尉は横須賀軍基地司令部に呼び出され司令部に向かっていた。

(さて、指令部に呼び出されるなんて一体どんな要件なんだろう?)

 

 

そんな事を考えていると指令室についた。

扉を開けるとそこには二十代後半と言った具合の落ち着いた感じの女性がソファーに掛けていた。

「木ノ本悠里中尉只今出頭しました」

 

「長旅お疲れ様。そこに掛けて」

 

と女性が言うと悠里はゆったりとソファーに掛けた。

 

先に口を開いたのは悠里だった。

「小泉中佐、俺を呼んだ理由は何です?わざわざ本国に呼び出すとはちょっとした理由ではないですよね?」

 

小泉中佐と呼ばれた髪の長い女性は少し間をおいて答えた。

「そうね、私があなたを呼び出すのは珍しい事かもね」

 

「それで本題は何です?」

 

「あら、いきなり本題?まあ、いいわ。あなたに伝える事は2つ。まずはあなたには今日付けで大尉昇進よ、おめでとう。昇進の理由はやっぱり、あの技術ね」

 

「ですが、あれを実戦で使うにはまだまだ改良が必要ですよ?」

「上は少しでも士気が上がるならなんでもいいのよ」

 

「そうゆうものですか?階級なんて最前線に行けばあってないものなのに」

 

「そうゆうものよ」

 

「それはそうと何で今階級をあげる必要が?」

 

「それは二つ目の案件につながるわ、あなたにはブリタニアの第501統合戦闘航空団に転属になったの。」

 

「ブリタニアに、ですか?」

 

「そうよ、大尉、あなたの仕事を考えみて」

 

「なるほど、要するに最前線のブリタニアに行きあれの完成を目指せということですか。」

 

「そうゆうこと、これはあなたにしかできない事よ。それにあそこにはあなたの幼なじみが居るんじゃなかった?」

 

「そういえば美緒の奴501に居たんだっけ」

彼は扶桑のサムライと呼ばれる坂本美緒少佐と幼なじみであった。

 

「あそこには上士官がゴロゴロ居るわ、それに対応するためにあなたには大尉になってもらったの。まああなたの場合技術士官みたいな物だけどね。それともう一つ、あなたにはしてもらうことがあるの」

 

「何です?」

 

「伊達に大尉になったわけではないのだから仕事は増えるわよ。501はまだMSを部隊に取り入れて日が浅いの、そこであなたの出番なわけ」

 

「そこで新型のテスト及びブMSとウィッチとの基礎戦術を指導しろと?」

 

「そうゆう事よ」

 

「はぁ、よりによってMS部隊長ですか」

 

「それもひとえにあなたの技術の高さを上層部がきちんと判断したものだから少しは自信を持ちなさい。

それじゃ、もう一度任務を説明するわよ、木ノ本大尉、あなたは三日後に横須賀港を出る遣欧艦隊の航空空母赤城に乗ってブリタニアの501統合戦闘航空団に転属を命じます。詳しい説明は現地の指揮官に聞いてください。以上です」

 

悠里は多少呆れながら

「はぁ、分かりやした、木ノ本悠里大尉任務を受領しました。」

 

「あなたの活躍を期待しているわ、頑張ってね。機体のスペックは今から渡す資料に全部乗ってるわ、今から行けば多分赤城に搬入しているタイミングね。一応、顔を出しておいてねそれじゃ、いってよし」

 

「分かりました、中佐の配慮に感謝します。それでは失礼します」

と言うと悠里はソファーから立ち上がり指令室をあとにした。

 

「ほんと、あんたの技量の高さに私だって驚かせられるわよ。しかもとんでもない物作ってくれちゃって、やっぱり血は争えないわね」

人のいない部屋で一人呟く小泉中佐であった。

 

 

 

 

 

「よし!いいぞ!搬入してくれ!」

威勢のいい声が赤城の甲板に響く。

 

早速、悠里は自分の乗る機体を見に来ていた。

悠里は元は整備兵であったがある出来事によってウィザードになった。それからは上層部にMS特務部隊に配属されテストパイロットとして様々な戦場を渡っていた。テストパイロットであるため決まった機体には乗らないそれが悠里であった。

「へー、こいつが俺の乗る新しい機体か」

そんな悠里の姿に気がついた整備兵の一人が声をかけた。

「えーと、木ノ本大尉でよろしいですか?」

 

「はい、本日付けでこのMSのパイロットになった木ノ本悠里大尉です。よろしくお願いいたします。であなた?」

 

「申し遅れました、赤城の整備チーフの山本大介上等兵であります」

と名乗った整備兵は悠里よりもかなり年上で軍服をかなり着こなしていた。

 

「山本上等兵、俺の前では敬語は抜きでお願いします、仮にもこれからブリタニアまで行く仲ですし」

 

「分かりました上官がそう言うのであれば」

 

「ありがとうございます、山本さん。それで機体は?」

 

「ガンダムならあそこだ、大尉」

と山本が指を指したには、白いMSがあった。

 

「あれが、ガンダム…」

 

「ああ、形式番号RX-79[G]陸戦型ガンダム。

それがあのMSの名称だ」

 

「あいつが前線で噂のガンダムですか?」

 

「いや、やつはちと違う、統合軍のV作戦において開発されたRX-78-2の余剰パーツを使って作られた」

「余り物ですか?」

 

「余り物だからといって甘く見ると痛い目見るぞ。そもそもガンダムはMSとしては破格の性能を持ってる、それはガンダムのパーツがザクやジムより質の高いの使っている。だから余剰パーツも高水準なんだ。大尉だってテストパイロットをやっているんだからMSの操縦技能は高い、さらに陸戦型ガンダムは性能が高いからテスト用の機体にはもってこいだ、だから中佐は大尉にこいつを任せたのさ」

 

「なるほど、山本さん。俺はこいつに早く乗りたくなりましたよ!」

 

「そうこなくっちゃな!あんたの操縦技能に期待してるぞ。こいつの整備はしっかりしておくから、大尉はしっかり休んでな」

 

「ありがとうございます、山本さん、それじゃ、頼みます」

と言うと悠里は港を後に宿舎えと向かった。

~三日後~

「ふう、ようやく出発か。いよいよだな」

悠里は赤城の前に来ていた。

 

「あと少しで出港かー、早いもんだな。今度はゆっくり休暇取ろ」

とぼやきながら赤城に乗ろうとすると悠里はあの幼なじみの姿を見つけた。

 

「あれ?美緒か?」

見つけた幼なじみに歩いて行くと見慣れぬ少女がいた。

先に気づいたのはその少女だった。

「坂本さん、あの人は?」

 

坂本と呼ばれた女性が振り向いた。

 

「お前!悠里じゃないか!どうしたんだ、こんなところで?」

 

「美緒、いろいろ話すことがあるのは分かるけどそこの女の子は一体?」

 

「そうだな、まずはこいつは宮藤芳佳、あの宮藤博士の娘さんだ。こないだ、博士から手紙がそうで博士を探すと言うことで私が連れてきた。」

 

宮藤と呼ばれた女の子は元気に悠里に挨拶をした。

 

「宮藤芳佳です!よろしくお願いします!」

「芳佳ちゃんか、元気だな、俺の名前は木ノ本悠里、よろしく。美緒とは幼なじみなんだ。君のお父さんのことは本当に尊敬しているよ」

「そう、ですか、」

少しだけ寂しい顔をした芳佳だった。

 

「えーと、坂本さんと幼なじみなんですか?」

 

「ああ、家が近所でな」

 

少し置いてきぼりをくらいかけた美緒が咳払いして会話に入る。

 

「ところで悠里、お前は何でこんなところにいるんだ?」

 

「ああ、俺は美緒のところに転属になった」

 

「お前が!いや、びっくりだなまさかお前が来るとはな、だがお前が来てくれるなら心強いな。ははははは!」

と持ち前の豪快で笑い飛ばす美緒だった。

 

と悠里は腕時計をみた。

「おい、二人ともそろそろ時間だぜ」

 

「ん、そうだな、行こう宮藤、悠里」

 

「はい!」

 

「おう!」

 

そして三人を乗せた赤城を含む遣欧艦隊は横須賀を離れブリタニアに向かった。

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