第501MS戦記   作:木ノ本悠里

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皆様、お待たせいたしました。第4話です。
今回も戦闘はありません。すいません。
感想に出して欲しいMSなどあれば、コメントしてください。


第4話

パーティーの翌日、俺はミーナの命令で三日間の休暇をもらった。そして、今は格納庫に向かっている途中だ。

「まだまだ、チームを動かすのは時間が掛かるな。チーム分のMSも来てないし」

 

なんだかんだぼやきつつ、俺は格納庫に着いた。

 

「へぇー、なかなか設備が整ってるな。これなら連日の出撃でも大丈夫か」

とか言っていると白髪のおっちゃんが入って来た。

 

「おう!お前さんが新しく来たMSチームの隊長か?」

 

「ああ、はい。MS小隊隊長の木ノ本です」

 

「そうか!俺はここの整備主任のボブ・ロックだ!よろしくな!」

俺に握手を求めてきたボブさんに俺はしっかり握手をした。

 

「はい!よろしく頼みます!」

 

「ああ!出撃の時はいつでも呼んでくれ、武装の変更から機体のメンテナンスまで何でもこなしてやる!」

そこにミーナがやって来た。

 

「悠里、あなたに指令部から連絡が来たから一緒に連絡室に来て」

 

「ああ、わかった。それじゃボブさんこれで」

 

「そうか、紹介したい奴らがいるから、また後で来てくれ」

 

「はい、わかりました」

俺たちはハンガーを後にして連絡室に行った。

 

 

~連絡室~

 

「連絡は連合本部のコーウェン准将からね」

 

「准将から?一体なんだ?」

不思議に思いつつ、俺は通信機をとった。

 

『君が木ノ本大尉だね。初めまして、私は連合本部のジョン・コーウェン准将だ。早速だが君に頼みたい事がある』

 

「自分にですか?」

 

『ああ、ウィッチとMSの共同戦線は世界各地にあるが実際に連携を取れているのはあまりに少ない、だからこそ出来る限りのデータが欲しいのだ。そのために君の隊はテストケースとして試験機体を送る』

 

「試験機体をですか?」

 

『そのための人員は送るのでそれは大丈夫だ。

そして、さらにそこは中隊規模での作戦行動をしてもらう。パイロットをあと6人ほど送るから合わせてやってもらう』

 

「具体的に自分はどうすれば?」

 

『君には部隊長をしてもらう』

 

「えぇ!自分がですか!?」

 

『そんなに大変ものではない。実際には3チームほど作ってもらい、各隊を率いてもらい出撃前に機体の選択、チームの編成をしてもらう』

 

「な、なるほど……わかりました、なんとかします」

 

『そして、もうひとつ、君にはV作戦の後期計画である、RX計画への参加を命じる』

 

「RX計画とは一体?」

 

『V計画は今まで企業に頼っていたMSの開発を連合軍で統合し、新たにMSを新設することだ。

その過程でできた、RX-78-2ガンダムのスペックが非常に良かったので、RX計画ではさまざまな面で特化したガンダムを開発することだ。

もちろん、ウィッチとの連携を考えいる。先ほど言った試験機体はこれをテストベッドにガンダムを開発するためのデータを取ってもらうためだ。データを取る際だがウィッチにも乗ってもらいたい』

 

「ウィッチのデータも取れと?」

 

『ああ、そうしてもらえると助かる。MSの開発にもストライカーを開発にも使えるからな』

 

「それについては自分の判断でウィッチを選抜をしていいんですね?」

 

『ああ、MS隊隊長の君に一任する』

 

「わかりました、ベストを尽くします!」

 

『よく引き受けてくれた。早速だが近々、射撃重視の機体を送る。私も目を通したが癖があるから頑張ってくれ。ブリタニアの命運は君達にかかっている。頼んだぞ』

 

「は、はい!」

 

「通信、終了しました」

通信兵がそうゆうと通信が切れた。

 

 

「大変な事になったわね」

通信を聞いていたミーナが若干渋い顔をしている。

 

「あ、ああ、これまた大変なことを仰せつかったもんだ…」

 

「私も協力するから、頑張りましょう」

 

「そうだな、じゃ、俺は格納庫に戻るわ」

そういい、俺はまた格納庫に戻ることにした。

ボブさんが紹介したい奴って誰なんだ?

 

俺は通寝室から格納庫に移動していた。

「はぁ、新型のテスト、機構の調整、そして新チームか、やることが多くて、参るな…」

 

とぼとぼ、歩いていると、向こうから髪を二つにまとめた女の人が歩いてきた。

その人は俺の知らない人だった。

通り抜けようかとすると声をかけられた。

?「おい、貴様、こんな所で何をしている」

 

悠「何って…」

 

?「ここは関係者しか入れないはずだ」

 

悠「あのね、俺はウィザードだっての」

 

?「なんだと!貴様みたいな奴がか!」

 

?「あり得ん、そんな格好で軍人だと!?」

そう言われる俺の格好はTシャツにジーンズという普通の格好であった。

 

悠「いや、だって俺、非番だし」

 

?「信じれんな、お前が軍人だと思えない。

さっさと一般人は帰れ!」

 

悠「何ぃ?出会い頭にそんな事を言われる覚えはないんだが!」

俺と女の人は今にも乱闘を始める勢いだったが美緒がやって来た。

 

美「二人共!何やっとるか!」

 

?「少佐…」

 

悠「美緒か…」

 

美「一体どうしたんだ?」

 

悠「その前にこいつ誰だよ?」

俺は気になっていた事を美緒聞いた。女の人は俺の方をずっと睨んでいるけど。

 

?「貴様にこいつ呼ばわりされる覚えは無いんだがな?」

 

悠「あんたが名乗らないからだろう?」

?「普通、自分から名乗るものだがな?」

こいつ、さっきから挑発して来やがって!

 

悠「突っかかって来たのはそっちだろが!」

キレそうな俺を美緒は止めた。

 

美緒「落ち着け、悠里。彼女はバルクホルン大尉、

この501のエースの一人だ」

 

?→バルクホルン「ふん!」

バルクホルンと呼ばれた奴は鼻を鳴らした。

 

美緒「バルクホルン、こいつは新しく501に配属された木ノ本悠里大尉だ」

 

バ「なるほど、こいつが例の」

バルクホルンは俺をじろじろ見てくる。

 

バ「信じられんな」

 

悠「んなぁ!どうゆう事だよそれ!」

 

バ「ありのままを言っただけだが」

バルクホルンは俺を睨み付けそう言ってくる。

 

美「喧嘩はするな二人とも!」

さすがに、怒った美緒。

 

バ「すみません、少佐」

 

美「認めないのは勝手だが部隊のモチベーションを下げる事はするな」

 

バ「以後、気を付けます。訓練があるのでこれで、失礼します」

そう言い、バルクホルンは俺の前から立ち去って行った。

 

 

 

バルクホルンが去り、廊下には俺と美緒が残った。

 

美「すまんな、悠里。バルクホルンは真面目過ぎるんだ」

 

悠「あれは、堅物すぎだろ?」

 

美「そう言うな。彼女にはああなる理由があるんだから」

 

悠「戦う理由ってことか?」

 

美「そうだ、しかし、これはまた今度だ。お前は行くところがあるだろ?」

 

悠「そうだった、ボブさんに呼ばれてたんだ!

それじゃ、また後でな!」

 

美「ああ、わかった」

そう言い俺は美緒と別れ格納庫に向かった。

 

 

 

~格納庫~

 

悠「ふぅ、着いたぁー」

格納庫に着いた俺に気付き、ボブさんがやって来た。

 

ボ「遅かったな、悠里」

 

悠「いろいろとありまして」

俺は事の全容をボブさんに話した。

 

ボ「なるほどな、まぁ、心配するな。いざって時には俺達もいる。きっとうまく行くさ」

 

悠「そうだといいですけどね。それで俺に話したかった事って何ですか?」

 

ボ「それはだな、あい…」

ボブが言おうとすると声が聞こえた。

 

?「おやっさーん!!」

 

ボ「きたか」

 

悠「誰っすか?」

 

?「何?どったの?おやっさん?」

駆けて来たのは青いつなぎ姿の女性だった。

 

ボ「アニー、お前にこいつを紹介したかっんだ

こいつは悠里、新しく新設されたMS隊の隊長だよろしくやってくれ」

 

悠「木ノ本悠里です!よろしく!」

 

ア「あたしはアニー・ブレビック、おやっさんの一番弟子さ!」

 

ボ「さて、紹介も済んだ事だし、そろそろ本題に入るか」

 

悠「なんすか?本題って」

 

ボ「さっき、本部から連絡があってな、そろそろ試験機体と通常運用の機体が届くそうだ」

 

悠「ついに、来たか…」

 

ボ「明日にでも使える状態に仕上げる。お前さんはもう上がれ。行くぞ、アニー」

 

悠「わかりました」

 

ア「へーい、こりゃ、寝れんかもね…」

 

悠「ついに、始まるんだな…俺のここでの、最初の任務が!」

そして、悠里にとって初めての正式な部下が配属される事になる。

 

 

 

 


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