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マイクの声が会場に鳴り響いた。その声を聞いた生徒達は全員その場で騎馬を崩す。
《んじゃ早速上位4チーム見てみようか!まさかまさかの大・逆・点!エンターテイメントしてくれるぜ〜!!一位、伏黒チーム!》
マイクが伏黒チームを呼び上げると伏黒は疲れたように大きく息を吐くと鵺を労いながら仕舞い、心操は顔にうっすらと笑みを浮かべながらぐっと拳を握り、尾白は申し訳なさそうな顔をし、庄田は訳が分からなさそうにあたりを見渡す。
「お疲れ鵺。今はゆっくり休め」
「っし」
「嗚呼、罪悪感で胸が痛い」
「え?は?え?」
《二位、轟チーム!》
「はあ。まぁ二位なら上々と言ったところでしょうか」
「悪い。最後の最後で迷惑をかけた」
「轟くんのせいじゃないさ!俺たちは最善を尽くしてここにいる。今は胸を張ろう」
「うぇ~い…」
《三位、爆豪チーム!》
「あ~んもう少しだったのに!」
「思うこともあるけど、まあ三位なら良いだろ」
「そんなこと思うかよ…アイツが」
「だァァァァァァァ!!クソがァァぁぁぁぁぁ!!」
《四位、緑谷チーム!》
「〜〜〜〜〜〜ッッッッッ!!!」
「わ!すっごい涙!」
「ああ…ベイビー達を活かしきれませんでした…」
「そう言うな。今はひとまず勝利に酔いしれよう」
《以上の四組が最終種目へ進出だァ!!それじゃあ一時間ほど昼休憩挟んで午後の部だぜ!じゃあな!おいイレイザーヘッド、飯行こうぜ!》
《寝る》
《ヒュー!》
チーム全員の名前を呼び出すとプレゼントマイクが漫才を織り交ぜながら午後の部の開始時刻を告げる。そして会場にいる人全員昼休憩の時間となった。
◇
「テメェ!影野郎!なんだあの技!あんなん聞いてねぇぞ!」
「そりゃあ、言ってなかったからな」
爆豪がキレ散らかしながらこちらに向かってくるのをスルーし、
「ケロ、伏黒ちゃんあんな超秘を隠してたなんてずるいわ」
「狡いって……。あれは飯田のあー、レシプロ?とか言う技と同じでほぼほぼ自爆技だ。乱発出来ないし。もっと言えばしばらくは鵺が使えねぇよ」
蛙吹の言葉に誤った使い方だと説明しながら食堂へと向かっていく。途中で蛙吹と別れ、歩いて行くと
「よぉ」
「……嫌味でも言いに来たのか伏黒」
如何にも不機嫌です、と顔に書いてあるような態度を取る拳藤がそこにはいた。こういう競技の後にはあまり態度に出さず、家に帰ってから発散させるタイプの人間だと知っている伏黒からすると本気で悔しがっているのがすぐにわかった。
「五位とは惜しかったな」
「喧嘩売ってんのか一位」
「あー、すまん」
慰めるつもりで言ったがかえって煽るような結果になったことを察して咄嗟に謝る伏黒。拳藤はそんな様子を見て軽く「ハァ」とため息を吐くと伏黒に対して謝る。
「悪い完全に八つ当たりだわ。分かりづらいけどあんたが慰めてくれたのは何となく察してたんだけどね。後、最終種目も頑張んなよ。応援してるから」
そう言いながら笑う拳藤を見て少し無理をさせたなと思いつつも「おう」と答える伏黒。そのままその場から去ろうとして拳藤に食事に誘われ、一緒に行動していると。
「よう、伏黒」
紫色の天パに目つきの悪さが特徴的な心操と尾白がそこにはいた。一瞬、珍しいと思ったが尾白が思い詰めた顔をしていることからなんかあったことを理解すると拳藤に許可を取って一緒に行動することにした。食堂から各々の頼んだメニューを――心操のは約束通り伏黒が奢った――頼むと4人で椅子に座り、伏黒が軽く拳藤のことを紹介する。
「こいつはヒーロー科でB組の拳藤一佳。一応は幼馴染ってやつだ」
「よろしく頼むぜ。尾白に心操」
伏黒が拳藤を紹介している時にB組と言ったあたりで2人がマジかこいつとでも言わんばかりの顔でこっちを見てきた。
「なんだその顔は」
「え、いやお前、幼馴染のクラスメイトに対してあんな作戦決行したの?え?マジで?」
「は?手加減するよかマシだろ」
「それにしたって限度があんだろ…」
尾白が伏黒の発言にドン引きしていると拳藤が不思議そうにこちらを見ながら尋ねる。
「あんなこと?」
「ん、ああ実はな」
伏黒は一から十まで全て説明したそちらのクラスメイトの庄田を洗脳したこと、鉄哲なる人物を筆頭にB組を散々こき下ろして煽った後に洗脳したことを。すると思い当たる節があったのか拳藤は頭が「ああ、だから…」と呟く。
「なんだやっぱりキレてたか?」
「まぁ、確かにキレてはいたな」
「やっぱ、洗脳もしたこともこみで謝ったほうがいいか…」
「洗脳云々に関しては気にしてはいなかったと思うからいいと思うぞ」
「は?」
拳藤の言葉に1番反応したのは心操だった。目を見開き身を乗り出しているあたり本当に信じられないといった態度がありありと伝わってくる。
「いや、あり得ないだろ」
「ん?ああ、そこを気にしてたのか。心操だったか?安心しろよ。塩崎はともかくB組の男衆は基本単細胞でね。侮辱にはキレても上手く立ち回った奴に対してキレたりはしねぇんだ」
ケラケラと笑いながらそう言う拳藤に心操は愕然としていた。心操からすれば洗脳された輩は確実に警戒するか怯えた目でこっちを見てくるかのどちらかであったから。
「なんだそりゃ」
「ま、そういうもんだ。あんま気負う必要は無いと思うぞ?まぁ、でも侮辱云々に関しては謝っとけよ?伏黒、お前もだからな。協力した以上はお前も共犯なんだから」
「ん、まぁわかった。で、尾白はどうしたんだ。さっきから悩んでるみたいだが」
「……顔に出てたか?」
「まぁな」
「実は…」
尾白の悩みを指摘すると尾白はポツリポツリと話し始める。曰く、今回の騎馬戦では心操は相手を洗脳して撹乱し、伏黒は土壇場で超秘を用いて最高の結果を得てみせた。それに対して自身は何もせずに2人に従うだけだった。だから、最終種目には出ないほうがいいのでは無いのだろうか。とのことだった。
「気にしすぎだろ。それに尾白の役割は近づいてきた奴らの迎撃だ。結果的に活躍はしなかったけど存在が牽制にもなってたから役割は果たしてたと思うぞ」
「んー、私はどっちでもいいかなぁ。その辺りを判断すんのはあくまでも本人次第だしね。ま、後悔しない方を選べばいいんじゃない?」
「俺は伏黒と同意見だ。というかそれ以上に掴んだチャンスを手放すなんて考えられん」
3人の意見を聞いた尾白は少し考える素振りを見せると「最終種目までには答えを出すわ」とだけ言ってその場から離れた。それを見た心操と伏黒は自身も食事を食べ終わっていることもあり、全員がその場で解散することとなった。
その後、伏黒と心操でB組の席まで行って鉄哲チームのメンツに頭を下げたことやA組連中がチアリーダーのコスプレをしていたことは割愛とする。
◇
《さあ昼休憩も終わっていよいよ最終種目発表だ!》
昼休憩が終わりいよいよ午後の部開始時刻。会場にプレゼントマイクの実況の声が響き渡りとそれに呼応するように空気を振るわせるほどの歓声を挙げ盛り上がりを見せる会場。
《最終種目は進出4チーム総勢16名からなるトーナメント形式!!一対一のガチンコバトルだ〜〜!!!》
最終種目の試合内容ら毎年違うらしく、サシで勝負する形式なのは共通なのだそうだ。因みに余談だが昨年はスポーツチャンバラだったらしい。そう考えると今年の試合内容は誰もが不都合なく力を振るえる分アピールが最大限出来る内容だと考える伏黒。
「それじゃ組み合わせ決めのくじ引きしちゃうわよ。組が決まったらレクリエーションを挟んで開始となります。レクに関しては進出者16名は参加するもしないも個人の判断に任せるわ。じゃ一位のチーム…「あの、俺最終種目降ります」
Lotsと書かれた箱を出しながら説明するミッドナイトの言葉を遮りながら庄田が手を挙げて最終種目の辞退を申し出た。それを聞いた周りがざわめき始める。無理もないことだ。最終種目の参加券を今このタイミングで放棄するということは今までの足掻きが無に帰すということなのだから。
「本当にいいの?庄司くん」
「はい、構いませんミッドナイト先生。それにプライド云々以前に何もしていないものが上がるのはこの大会の趣旨に反するものだと思わせました」
B組の庄田が辞退を申請にミッドナイトは本当にいいのかと問うと頑なに断り続ける。皆がミッドナイトの裁定に興味を持ち見つめる。
「そういう青臭い話はさ…好み!!!」
「いいのかそれで…」
ミッドナイトの言葉に思わずつっこむ伏黒。そんなこんなで庄田の辞退は認められた。それで代わりに誰が入るのかとなった際に名前が上がったのが。
「拳藤。君が出てくれ」
「は?私?」
庄田は拳藤を推薦した。
「いやいや、私は確かに5位だから繰上げで参加できるかもだけど、後半は何も出来なかったし参加させるなら鉄哲あたりがいいんじゃ…」
突然の推薦に流石に戸惑ったのか最後あたりは自身が何もできなかったと推薦を断ろうとする拳藤。そしてその言葉に待ったをかけたのは
「いや、俺も拳藤を推すぜ」
「ちょっ、鉄哲。あんたまで」
拳藤が推していた鉄哲だった。鉄哲の言い分は確かに最後まで自身らは行動できていたのかもしれないが最後の最後で伏黒チームに完膚なきまでに叩きのめされた。その段階で足掻いた云々よりも敗北した自身よりもまだ動けた可能性のある拳藤を推したいらしい。
「鉄哲…本当にいいのか?」
「いいぜ!それに悔しいが
豪快に笑いながらそう言う鉄哲を見て拳藤は一度目を閉じて目を開くと覚悟を決めてミッドナイトに自身が参戦できるように申請する。その発言は認められて拳藤が繰り上がってトーナメント進出という形になった。そして再度くじ引きを始め、全員が引き終える。
「抽選の結果、組はこうなりました!」
ミッドナイトの言葉に合わせ、モニターにトーナメント表が映し出された。
「うっし、気張って行きますか」「B組の拳藤だったか、よろしく頼むぜ!」
「やるからには全力で行かせてもらう」「望むところだー!」
「伏黒さん……」「八百万か…油断は出来ないな」
「飯田さんでしたか?少しお話が…」「む、君は確か発目くんだったか」
「あァ?麗日?」「ヒィィィィィ!!!」
トーナメントを見た生徒達は各々が様々な反応をしていく。そんな中でプレゼントマイクの声が会場に響く。
《それじゃあトーナメントはひとまず置いといて。it'sつかの間!楽しく遊ぶぞレクリエーション!!》
その掛け声と共にレクリエーションが始まった。いかにも学生らしい内容だっだが、最終種目を迎える人間のほとんどは参加することがない。あるものは精神を統一させ研ぎ澄まし、またあるものは敢えて参加することで緊張を解きほぐしていた。
それぞれの抱く思いとは別に時間はあっさりと過ぎて行く。そして
◇
《Hey guys!Are you ready!?》
「「「Yeaaaaaaaaaaaaaaah!!!」」」
レクリエーションの時間が終わるのと同時にセメントスの個性を用いた会場の作成も終わりを告げる。そしてそれはついにトーナメントが始まることを意味していた。会場はトーナメントの開始を今か今かと待ちきれない様子で、プレゼントマイクの呼びかけにノリノリで応える。
《いよいよやってきましたが、やっぱりコレだぜガチンコ勝負!!!最後に頼れるのは己のみ!心・技・体に知恵知識、総動員させて駆け上がれぇ!!!》
プレゼントマイクの言葉が会場に響き渡る。プレゼントマイクの言葉と会場の四隅にある炎が荒ぶるのに合わせるように会場のボルテージが今までにないほど最大限に盛り上がる。
《第一回戦!成績の割には何だその顔!ヒーロー科、緑谷出久!VS普通科と侮るなかれ!第二種目で第一位は伊達じゃあない!普通科、心操人使!》
プレゼントマイクに紹介されると同時に現れる両選手が大勢の歓声を浴びながら入場する。
《ルールは簡単!相手を場外に落とすか行動不能にする!あとは「参った!」とか言わせても勝ちのガチンコだ!怪我上等!こちとら、我らがリカバリーガールが待機してっから!道徳・倫理は一旦捨て置け!!だが勿論命に関わるようなのはクソだぜ!!アウト!ヒーローは敵を捕まえるために拳を振るうのだ!そんじゃあ早速行ってみよう!レディィィィィ!スタート!!!》
開始と同時に両者の間で何やら会話が起こる。遠くからで聞こえることはないが十中八九、心操が緑谷のことを煽っているのがいやでもわかる伏黒と尾白。そしてその勘は的中した。心操が喋るのをやめた次の瞬間、「なんてことを言うんだ!」という声が観客席に届くほど聞こえ、それと同時に緑谷が不自然に固まった。
《オイオイどうした!?大事な初戦だ。盛り上げてくれよ!緑谷!開始早々完全停止!?》
プレゼントマイクも困惑気味に実況する。周りも同じようで観客席からはどよめきが生じる。
「これは…心操の勝ちか?」
「伏黒くんは何か知ってるの?」
「ん?まぁな、尾白も味わったんだがあいつの個性は《洗脳》。発動条件は単純なくせして強制力がアホみたいに高い。まさに初見殺しだ」
「伏黒の言ってることは事実だ。実際、俺も気がつけば意識を乗っ取られてた」
そんなと麗日が呟き周りも戦々恐々としていた。そしてふと八百万があることに気がつく。
「尾白さんも?も、と言うことは伏黒さんまさか貴方も」
「ああ、してやられた」
「そう、ですか」
「いや待て。そうだ操られてたことで忘れてたけどお前どうやって心操の洗脳から抜け出したんだ」
八百万の気づきに尾白も思い出したように伏黒に詰め寄る。尾白の言葉に今度は伏黒に目線が集まる。難攻不落に思えた心操の個性の突破口に皆が興味を持つ。
「どうやったん伏黒くん」
「攻略法って訳じゃねぇよ。運良く洗脳のかかりが浅くて白昼夢見ているような状況だったんだ。だからせめて何かできないかと思って個性を暴発させてその衝撃で解けた。ただそれだけだ。だからまだ緑谷に反撃の目はあるが望み薄だぞ」
「そんな……デク君!」
麗日は伏黒の説明を聞いた後にフィールドに目線を戻す。そこには緑谷が自ら場外へ進んでいっているのだ。
麗日の他にも伏黒の言葉になるほどと言いながら納得し、試合を注視する。しかし伏黒は嘘をついていた。伏黒が解いたのではなく、事実は伏黒の影の中にいる顔の見えない巨人と思しき何かが解いたと言うことを。
故に伏黒からすれば最早緑谷に勝ち目はないと思っている。それこそ自分の個性同様彼の個性に意思でもない限り。伏黒が緑谷の負けを確信したその時、
ブォォォォォォォォォォン!!!
突然衝撃波がフィールドを襲い、強い風が吹き荒れる。強風が収まると、その衝撃で洗脳が解けたのか、寸前の所で口元を抑えた緑谷が場外になるの堪えている姿があった。
《緑谷踏とどまったァァァ!!!》
「「「うおおおおおおお!!!」」」
「緑谷君!!!」
「よ、よかったぁ!!」
「は?」
皆が一応にまさかの事態に諸手を挙げて叫ぶか喜ぶ中、伏黒の中では疑問が渦巻いていた。あそこからの心操の個性の脱却はあり得ない。個性を食らった伏黒だからこそこれは断言できる。もしかしたら伏黒の言い訳通りかかりが甘くて個性を意図的に暴発させたのかもしれない。だったら、だったら何故、
「お前はそんなに呆然としている…」
緑谷が浮かべる顔は喜びややってやったと言う達成感ではない。間違っても窮地を脱した人間が浮かべるのない感情、『戸惑い』だ。そして伏黒の頭に浮かぶのは自身と同じ個性を通した第三者の影響と言う考え。
そしてその考えに至った瞬間、さらなる疑問に陥った。何故なら自身と同じ何かを呼び出すタイプの個性ならいざ知らず緑谷の個性は超が付くほどのゴリッゴリの身体強化系。他者の意思がかいするのと超パワーはまるで結びつかない。
元々、伏黒にとって緑谷はおかしな人物ではあった。0か100かにしか調節できないベタ踏みの個性の使い方、これに関しては緑谷がつい最近発現したと言ってはいた。非日常が日常になった今日あり得ないということ自体あり得ないのかもしれない。
が、これも深く考えればおかしな話だ。爆豪とはそれこそ幼稚園からの付き合いらしい。なまじみみっちくめざとい爆豪が気づかなかったということは受験に深くのめり込み周りが目に入らなくなる中学3年の初頭頃になる。そんな雄英に行くか行かないかという進路を決める重要な地点というタイミングで都合よく発現するものなのだろか。
そしてまた頭の中にとある事件を思い出す。それはヘドロ事件。当時、ニュースで大々的に報道されたあの事件、テレビをあまり見ない伏黒ですら知っている爆豪と緑谷が巻き込まれたあの事件、オールマイトが解決したあの事件を。そしてさらにオールマイトという単語が頭によぎる、
「緑谷…それにオールマイト…」
伏黒はぶつぶつと2人の名前を呟きながら考えを巡らせる。オールマイトの急遽な雄英教師の申し出、いやに目をかけられる緑谷、似通った2人の個性。そこまで考えてある考えが頭に浮かぶ。
「継承された?」
それならばあり得る。他者から授かった授かったものならばあり得る。伏黒にとって個性は個人の世界だと考えている。個性という世界が肉体や精神に引っ張り、それらは形を成していくのだと。もしも他者からの個性だとしたら?他人の世界とも言えるものを譲り受けたのだとしたら?意思の一つや二つが介入してもおかしくはない。残留思念なんて言葉があるくらいなのだから。
「心操君場外!緑谷君、2回戦進出!」
そこまで考えるとミッドナイトの声が会場に響き渡り、その声で意識が浮上する。フィールドを見ると背負い投げでも喰らったのか地面に仰向けで倒れる心操がそこにはいた。周りからも安堵の声が聞こえてくるが伏黒はそれどころではなかった。伏黒の視線は緑谷に注がれる。とっぴな発想な自覚はある。穴だらけな予想でしかないのはわかる。だがそれでも考えざるを得ない。もしかしたら緑谷が次のオールマイトなのではないのかと。
思わぬ事実に唾を飲む伏黒。今度聞いてみてから考えるかとそんなことを思って自分をひとまず納得させると行われる第2回戦に目を向けることにした。