伏黒のヒーローアカデミア   作:アーロニーロ

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準決勝、そして決勝

 

 

 コポコポとコーヒーの炊かれる匂いが医務室に香る。その中で伏黒恵は非難を込めた目線を送り、そんな伏黒にエンデヴァーはひどく気まずそうな顔をしていた。リカバリーガールが出来上がったコーヒーをカップに注ぐと伏黒に差し出す。

 

「大丈夫かい?ほら、熱いから気をつけな」

 

「ありがとうございます。おかげで完治しました」

 

「そうかい。一応、あんなことがあった後だからね。相澤と山田に事情を説明したら気を利かせて機材トラブルってことで5分ほど準備が延長したから少し休みな」

 

「すんません。ご迷惑をかけます」

 

 思わぬ気遣いに咄嗟に伏黒は頭を下げて礼を言う。礼を言う伏黒にリカバリーガールはにっこりと笑う

 

「礼儀正しいねぇ。でも、謝る必要はないさね。謝るべきなのは」

 

 フンッ!という声と共に隣に座っていたエンデヴァーの足目掛けて杖を振り下ろす。エンデヴァーは「うぐ」という声をあげると

 

「こいつの方だよ」

 

「……謝罪が遅れた。すまない」

 

 と、一言謝った。何故、伏黒が医務室にいるのかというとあの後髪を上げて顔を見せながら名前を言うとエンデヴァーはギョッとした顔で炎を引っ込めた。その後一体全体なんでこんなことをしたのか聞くために場所を考えたところ雄英校に関わるものしか立ち入れない医務室で説明すると言われて今に至る。

 

 伏黒としても勘違いで殺傷能力に全振りしたような個性を向けられて流石に納得はいかなかったが、流石にあそこまで申し訳なさそうな顔をされては文句も言えなかった。それに何よりも気になることが多すぎた。

 

「別に大丈夫です。それより禪院って、あの(・・)禪院ですか?俺と禪院家になんの関係が」

 

 そこまで言うとエンデヴァーは不思議そうな顔をして、

 

「甚爾の息子、あるいは縁者ではないのか?」

 

 と聞いてきた。聞かれたらところで伏黒は自身の現状を説明する。母が自身を産んだ直後に死んだこと、父は基本的に女と共に出かけることが多すぎて名前は愚か顔すらも覚えていないことを。そこまで聞いたエンデヴァーは少し顎をなで、熟考してからしばらくして話し始める。

 

「恐らくだが君の父の名前は甚爾であっていると思う」

 

「似ているからですか?」

 

 伏黒が流石にそれだけだったら納得できないと暗にそう含めながら問うとエンデヴァーは首を横に振い否定する。

 

「確かにそれもあるが時系列にあるんだ」

 

「時系列、ですか?」

 

「そうだ。君はあの時、俺の【異能殺し】と言ったことを覚えているか?」

 

「まあ、薄らとは」

 

「端的に言うと【異能殺し】は禪院甚爾という傭兵の二つ名だ」

 

 そして語られるのは今から20年近く前の話だった。犯罪行為が街を歩けばほぼ毎日出くわすほど今とは比べ物にならないほど治安が悪い時代。(ヴィラン)の実力も今以上のものだったらしい。当然、ヒーローだけでは手が足らず自分の身を守れないお偉いさん方は個人で傭兵などを注文していたらしい。その中でも有名だったのが、

 

「俺の親父(暫定)だったと」

 

「そうだ」

 

「だったらなんで【異能殺し】なんですか?物騒なことこの上ない」

 

 伏黒の言葉に何かを思い出したのか頭を痛そうに抑えるとエンデヴァーは苦々しく語る。

 

「君の父が依頼を受託していた相手というの金払いのいい客だった。それが善悪関わらずにだ。それでも見放されなかったのは仕事の成功率が100%と必ず遂行したという実績にある。どんなに強力な個性持ちであろうとも強靭な五体を用いて勝利をもぎ取り続けた。そうして仕事をこなし続けていくうちにこう呼ばれるようになった」

 

「【異能殺し】と。モロにヴィランじゃないっすか」

 

「あんまり大きな声では言えないが公安の連中も依頼してたからかヴィラン認定はされてなかったがな」

 

 さらっととんでもないことを言うエンデヴァーの言葉を無視してあんまりにあんまりな事実に今度は伏黒が頭を抱える番だった。何故ならば

 

「アンタも俺の親父の被害者だったと」

 

「被害者というよりも戦ったことがあると言うのが正しいな。後にも先にも敵対したものでアイツより強いやつはいなかったほどだ」

 

 強いという面では誇ったほうがいいぞ。とかなり的外れなことを言ってくるエンデヴァー。あんまりフォローになってない言葉に伏黒はため息を吐くとあることを思い出す。

 

「そう言えば時系列ってなんですか?」

 

「ん?ああ、一時期【異能殺し】が活動を停止していた時期があったんだ。その時期というのが今から18年から16年前。君が生まれた、あるいは君が生まれるまでの間、アイツが結婚生活を送ってた可能性のある時期なんだ」

 

 そこまで聞いた伏黒は思わず天を仰ぐ。念のため知ってるかどうかはわからないがリカバリーガールに聞いたところエンデヴァーの言葉に嘘はないことを言った。今この瞬間、伏黒にとって禪院甚爾という存在が父親(暫定)から父親(確定)にすげかわった。となると後は父がどうなったかだが、

 

「その驚きようからして親父は死んだっぽいですね。あの莫大な預金は親戚のじゃなくて親父のだったわけだ」

 

「確かに10年ほど前に【異能殺し】としての禪院甚爾と出会した。その際には気に食わないがメリケン…オールマイトと共同で捕縛に移った。結果的に致命打は与えられたが、逃げられてしまってな。あの時君に個性を向けたのは甚爾がここにいては多くの人間に被害が出ると思ったからだ。それにあれほど強くしぶとい男が死ぬとは思えない」

 

「No.2とNo.1の共同で?そんなに強いんですか?」

 

「ヒーローは人を殺してはいけないからな。仮に殺しがありだったら俺とサイドキックだけで挑んでる。まあ、生かす殺すを抜きにしてもアイツは強い。動きはじめの速度がオールマイトよりも速いだけじゃなく、真正面切って殴り合えたのほどの増強型の個性に極まったアングラ系の武器術や体術も合わさってほぼ敵なしだったよ」

 

 そこまで聞くと伏黒は時間のこともあり、エンデヴァーに礼を言ってその場から去る。少しだけ重くなった足取りを決勝戦で発散させてやろうと誓って。

 

 

とある医務室での幕間

 

「全く嫌になる程似てるなあの男は」

 

 つい先はほどまで隣にいた伏黒という男が完全に去ると同時にブスっとした顔をしながらそう呟くエンデヴァー。そんな様子を見たリカバリーガールは茶々を入れる。

 

「そう言えるだけの余裕があって何よりだよ」

 

「……なんのことだ。御老人」

 

「年寄り扱いするんじゃないよ。忘れたのかい?アンタ昔、【異能殺し】に手酷くやられたじゃないかい」

 

 リカバリーガールの言葉にエンデヴァーはズキッと胸を抑える。そんな様子に強がりを言ってたのだと知ったリカバリーガールは軽くため息を吐くとその場から去る。医務室で1人になったエンデヴァー。体から発せられる炎を解除するとスーツを捲り胸元を見る。そこには生々しく刻まれた深い太刀傷が戒めのように刻まれていた。

 

 それを見たエンデヴァーはオールマイトとは違ったある種の超越者を思い出す。こちらに向かって牙を剥き出しにした猛獣を思わせる笑みを浮かべ、手に持った野太刀で切り掛かってくる瞬間を。そして不快そうな顔をして舌打ちをすると体から炎を再点火。そのまま立ち上がり、医務室を後にした。

 

 

《機材トラブルで待たせちまったなオーディエンス!!これより始まるは雄英高校体育祭のラストバトル!一年の頂点がこの一戦で決まる!いわゆる決勝戦!ヒーロー科、轟焦凍VSヒーロー科、伏黒恵!》

 

 プレゼントマイクの実況にスタンド達は過去一の盛り上がりをもって応える。今この瞬間、一年という括りの中での最強が揃った。片や推薦入学者でかつNo.2ヒーロー・エンデヴァーの息子である轟。そしてもう片方は入試成績トップにして万能とも取れる個性で体育祭では第一種目、第二種目ともに轟の上を行き続けた伏黒。

 

 まさに頂上決戦。二年生を含めてもなお最上位に位置付けられるほど逸脱した実力を持つ2人の行く末に観客は愚かその場にいる生徒、教師、下見に来た一部を除いたヒーロー達が息を呑み注目する。フィールドにいる伏黒と轟は互いに睨み合い静寂を保つ。そしてこの沈黙は

 

《レディ〜!!スターーーート!!》

 

 プレゼントマイクの合図と共に轟によって破られた

 

 バキキキキィィィィィィィィィィィィ!!!

 

 地面に手を当て小山と見紛うほどの大氷塊を生み出し、目の前にいる伏黒目掛けて一気に放出した。瀬呂戦で見せた氷結には及ばないにせよそれでも凄まじい規模の氷塊がスタジアムに形成される。

 

《おぉーっと!轟、開幕早々に瀬呂同様に氷をブッパ!まさかまさかの速攻勝利かぁ〜〜!?》

 

《アホ言うな山田。あの程度で敗れるほどアイツ(伏黒)は柔じゃねぇよ》

 

《イレイザー!山田って言うのやめて!》

 

 繰り広げられるプレゼントマイクと相澤の漫才の言う通り、誰もこれで終わったなどとは思っていかった。現に轟も大質量の攻撃を行ったにも関わらず一向に警戒を解く様子がない。皆が一様にフィールドを見守る。すると、

 

 ガガガガガガガガガガ

 

 まるで何か鋭いもので削られていくような音が聞こえ始める。その音を聞いた轟はすぐさま半身から冷気を垂れ流す。そして、

 

 ボゴォォォォッ!!

 

 氷塊が凄まじい勢いでぶち破られる。氷塊に開いた穴からは【玉犬・渾】が現れるとそのあとを追うように伏黒が出てくる。

 

《やっぱりと言うか伏黒無事ぃぃぃぃ!!しかもあの氷塊をもぐらみてぇに掘り進めやがったぁ!!って、あれ?なんで【玉犬】?こういう時って火力の高い【虎葬】のほうがいいんじゃ…》

 

《火力の高さだけ見ればな。【虎葬】の場合は火力は高くとも他の影絵と比べると愚鈍だ。攻撃して氷塊砕くよりも早く氷漬けになるのが関の山だ。それに対して【玉犬】は火力や耐久面でこそ劣るが速度や回転数は圧倒的だ》

 

《なるほど、だから【玉犬】を選んだと!》

 

「モグラってそんなケッタイな!」

 

「轟の火力もヤベェけどそれに対応しきる伏黒も相当ヤベェな!」

 

 最初の攻防で再度観客に格の違いを実況と共に知らしめる二人。そんな2人を見たスタジアムのボルテージがひっきりなしに上がっていく。そしてそれに比例するように2人を取り巻く空気は張り付き始める。

 

「自分より速い輩に目の前を塞ぐなんて愚策がすぎる。それに強個性だから知らないが攻めが大雑把すぎるぞ」

 

 氷塊から出てきた伏黒の言葉を聞いた轟は今度は直接触って凍らせようとする。それを見越していた伏黒は轟の足が上がると同時に【玉犬】をけしかける。想定外の速さに対応しきることが出来ず、無造作に掴まれる轟。咄嗟に凍らせようともするもあらかじめ伏黒から轟についての情報を吹き込まれていた【玉犬】が炎を放つ左半身を掴むことで氷結を避ける。

 

「ガアァァ!!」

 

 【玉犬】は口腔から力強い咆哮を漏らしながら場外目掛けて轟を投げ飛ばす。

 

「チッ」

 

 轟は空中に投げ出されながらも冷静さを失うことはなく手が地面に触れるとそこを起点に氷壁を展開。そこをまるでスケートのように滑ると場外を回避する。回避ついでに展開した氷壁を【玉犬】目掛けて放つが難なく避けられ大口を開けた【玉犬】に噛まれそうになる。しかしそれも回避すると左手で【玉犬】の首を掴む。掴まれそのまま放火されて【玉犬】が戦闘不能になる。ということはなく轟は不自然に固まる。その隙を逃すはずもなく轟の頬に拳を叩き込むと同時に飛び退く。

 

《左側を掴んだり、飛び退く前に殴り飛ばしたり、前者は間違いなく指示なんだろうが後者はおそらく【玉犬】の意思によるもんだな。伏黒のセンスもいいがアイツの個性自体もひどく優秀だ》

 

《ホウホウ》

 

《轟も動きはいいし個性も一級品なんだが……攻撃が単純だ。緑谷戦以降から調子が崩れてるなぁ。しかも伏黒はどこか俺に似ている。どんな事情があれあんな隙見逃すはずがない。あ、ほら》

 

《え、なに?って、うげぇ!?伏黒の奴、【虎葬】を出してやがる!おいおいまさか轟はこのまま爆豪の二の舞かぁ!?》

 

 プレゼントマイクの言葉に観客の目線が伏黒の方へ向く。するとそこにはそばに【虎葬】を待機させた伏黒が轟の動向を見守っていると軽くため息を吐く。

 

「驚いたな。まるでやる気が感じられん」

 

「あ?」

 

「さっきからやることといえば馬鹿の一つ覚えみたいに氷ばっか出すことだけ、工夫の一つでもあるのかと思ったら特に無いし。これなら爆豪のほうが遥かに戦い甲斐があった」

 

「それは……」

 

 煮え切らない轟の態度に伏黒は再度ため息を吐く。

 

「もういい。終わりにしよう」

 

 そう告げると【虎葬】は爪を限界まで剥き出しにし、片手を引き絞りクラウチングスタートと見紛うほど低い重心の構えを取る。

 

「何を……」

 

「お前には関係ないことだ。決めるぞ【玉犬】」

 

「くっ」

 

 轟の言葉を興味なさげに振り切ると伏黒は【玉犬】とのコンビネーションを轟に見舞う。伏黒の蹴りを避ければ【玉犬】の爪が避けた先に置いてあったかのようにタイミングを合わせて轟に迫る。そんな2人を跳ね除けようと氷を放とうとしても放たれる前に潰されるか放てても伏黒の元に戻った【玉犬】がぶつかる前に全て粉砕する。先ほどの爆豪と同様に半ばリンチに近い状態にまで轟が追い込まれていく。

 

「ぐは……っ!!」

 

 放った氷塊を【玉犬】の手によって鑿岩機のように砕かれると轟の腹に伏黒の重い一撃が入る。肺に息が詰まり、一瞬息が出来なくなったと同時に胸ぐらを掴むと背負い投げの要領でそのまま地面に叩きつける。仰向けに倒れるとそれを見下ろした伏黒が底冷えするような視線をおくりながら侮蔑を含めて喋る。

 

「じゃあな、運に恵まれただけの凡愚」

 

 【虎葬】を使うまでもなく伏黒の勝ちを観客が確信しつつある中、

 

「しっかりしろ!伏黒!」

 

「頑張れ!轟くん!」

 

 B組のスタンド席から拳藤のA組のスタンド席から緑谷の声が聞こえた。その言葉に伏黒はB組のほうから飛んできた叱責に轟はA組から飛んできたエールに反応する。拳藤の言葉を聞いた伏黒は黒く染まっていた思考が少しずつ晴れやかになっていくのを感じると大きくため息を吐き、緑谷のエールを聞いた轟は左半身に炎を纏いながら立ち上がる。

 

「どうやらお互いに多少は肩の力が抜けたっぽいな」

 

「そうみたいだ」

 

「……俺は今から最大の一撃を放つ。だからお前も放て、それで締めにしよう」

 

 ボウッッッッッッ!!!

 

 伏黒の言葉に轟は音を立てながら激しく炎が吹き荒れることで肯定の意を示す。それを見た伏黒は【虎葬】の元まで下がると【玉犬】を影に戻して近くで胸の前で両手を手前にひろげ親指を交差し鳥が羽をひろげるようなポーズを取ると【鵺】を呼び出す。

 

「【鵺】+【虎葬】。―――【雷跳虎臥(らいちょうこが)】」

 

 その言葉と共に【虎葬】と【鵺】が混ざり合う。しばらくすると虎葬の腕から始祖鳥のように羽を生やし、二股の尻尾が一本にまとまり蛇のようになり、顔の前面全体を頭骨にも似た仮面で覆われたような奇妙な生き物がそこにはいた。

 

《うおぉおぉぉい!おま、伏黒ぉ!そんなことできたのかよ!》

 

「ついさっき思いついたんだ。即興にしちゃあ悪くない出来だろ?」

 

「ああ、そうだな」

 

 プレゼントマイクの言葉と共に盛り上がり会場が最高の盛り上がりを見せる。そんな様子は伏黒と轟の耳には入らない。先に仕掛けたのは伏黒のほうだった。

 

 まるで限界まで縮めたバネのように【雷跳虎臥】は弾かれたように轟目掛けて襲いかかる。伏黒は説明していなかったが、【虎葬】には他の式神と同様に特徴的な能力を持つ。それは一言で表すとするなば『溜め(チャージ)』である。特定の姿勢、つまりは先ほどのクラウチングスタートにも似た姿勢のまま力を溜めれば貯めるほど威力が増すというものだ。その破壊力は絶大、セメントスの作り上げたコンクリートの壁を何枚もぶち抜く程に。

 

 しかもここで【鵺】が混ざったことで威力はさらに跳ね上がる。それは自身の肉体に電気の負荷をかけられた【虎葬】は限界を超えた身体能力を得ることとなる。跳ね上がった身体能力から繰り出される一撃の破壊力はかのオールマイトに迫るほど。轟から5歩手前のあたりで拳を前に突き出す。それは空手で言うところのノーモーションの逆突きに近い形で一気に解き放つ絶対の一撃。

 

 轟!!!

 

 【鵺】による電撃を含んだ烈風の塊は嵐と見紛うような凶器となって轟に襲いかかる。そして轟も自身の視界に映る空気を限界まで冷却する程の大氷塊を【雷跳虎臥】目掛けて放ち、そしてすぐさま膨大な熱量を宿した手を前に出すことで緑谷戦で見せた時以上の爆発がフィールドに巻き起こる。

 

 ドゴォォォォォォォン!!!

 

 力の奔流同士がぶつかり合い会場全体を揺らし、歓声全てを飲み干すほどの爆音は余波で窓ガラスを叩き割るほどのほどの衝撃が駆け巡る。そして、ミッドナイトら片方の観客席側の壁から衝突音を聞き取る。土煙が駆け足で音のした方に近寄ると気絶して壁にもたれかかっている姿を確認した。

 

「轟君場外!勝者、伏黒くん!」

 

 ミッドナイトの言葉に一度周りが静まり返ると一拍置いてからスタジアムが歓喜に沸く。

 

《決まったぁぁ!!以上で全ての競技が終了!!今年度雄英体育祭一年優勝はA組伏黒恵ぃぃぃぃぃぃぃ!!!》

 

 歓声の中、右腕が吹き飛んだ【雷跳虎臥】に礼を言って影に戻すと周りに目を向ける。360度全ての方向から送られる歓声にこそばゆく思いながら拳を天高く掲げるとさらに観客が沸く。しばらくしてから伏黒はフィールドから去った。





雷跳虎臥(らいちょうこが)
→伏黒が自身の個性と見つめ直し結果、2体の式神を合わせて顕現させて生み出された個体。組み合わせは【虎葬】と【鵺】。元々、OFAの出力50%近くの膂力を誇る【虎葬】が【鵺】の電気によって肉体を強化されて80%近くまで強化された。フルチャージまでのためはOFA100%の一撃に匹敵するほど。
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