球磨の薬指   作:vs どんぐり

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夏イベント欧州方面反撃作戦、お疲れ様でした。
ウチのところは今回も無事、無難に目標を達成することができました。


第71話 山城が設定をまとめる回(天照隊の派閥)

 あー、あー、テス、テス。

 

 

◆――――◆

 

 

 売店に売り物として置いてある地球儀を回しながら、欧州方面まで深海棲艦を狩りに行けるガチ艦隊ってすごいわよねー、と安穏に話していたら長門に怒られたわ。お前たちは他人事のような顔をしていて恥ずかしくないのか、ですって。腕立て伏せ三十回! ですって。もちろん逃げたわ。

 

 ドーモ、山城です。

 

 今日はそんなガチ艦隊ではない、この天照大艦隊の、派閥についての話をしたいと思うわ。

 何故そんな話を、ですって? いえ深い意味はないけれど。でもいつかは整理して話さなくっちゃあと、つねづね思っていたのよ。

 ほら、うちってば天照『大』艦隊なわけで、つまり無駄に……比較的大きな艦隊なのよ。しかも提督が二人、いえ三人もいる。変でしょう。

 鎮守府見学の時なんてほぼ必ず軍事オタクからツッコミが入るくらいよ。そんなことを調べて聞いて、何が彼らの興味をそそるのかしらね? 謎よね。まあ適当にそれっぽい理由でごまかして、射撃演習場でエンジョイしてもらえば満足して帰ってくれるからいいのだけれど。

 けれど外側から見られる分には適当でよくても、内側、つまり私たち天照大艦隊、以下、天照隊、の構成員からしたら、当然のような歪なような、理にかなっているようないないような、問題? があるのよ。

 それが派閥。

 天照隊を二分する派閥。

 竹櫛提督派と、一ノ傘副提督派。

 なんて言っても、別に宗教・政治的に対立しているわけじゃあないわ。皆なかよしよ。でも例えば、

「体育祭しまーす。紅組と白組に分かれてー」

 と皆に言えば、示し合わせたわけでもないのにパッと綺麗に二つに分かれるわ。バランスもほどほどに良く。

 

 そんな天照隊の事情を、この私、山城が簡単に解説していきましょう。

 眠たい解説にならないよう一応の努力は――たぶんできないと思う。ごめんなさいね。

 それと、この話、今まで何度もちょこちょこ繰り返し出てきた話だから、もう知ってくださっている方には「またその話か」ってなっちゃうわ。申し訳ないのだけれどブラウザバックを推奨……したい気持ちも、最後まで付き合ってほしい気持ちもある山城です。

 

 

◆――――◆

 

 

 まず最初に、天照隊が結成されたところから話しておくわね。

 

 昔々、五年くらい昔。あるところに、竹櫛提督が率いる艦隊と、一ノ傘提督が率いる艦隊がありました。

 二つの艦隊は鎮守府の位置的にも間柄的にもお隣さんで、深い交流をしていました。

 ところがある日、一ノ傘艦隊のところの電さんが暴走してしまい、竹櫛艦隊の方へと転がり込んでしまいました。

 その電さんを追った一ノ傘提督も、竹櫛艦隊の方へと転がり込んでしまいました。

 さらにその一ノ傘提督を追った一ノ傘艦隊の皆さんも、竹櫛艦隊の方へと転がり込んでしまいました。

 こうして竹櫛艦隊と一ノ傘艦隊は統合し、今の天照隊ができあがりましたとさ。

 めでたしめでたし。

 

 決して話を簡略にはしていないわ。本当にこんなシンプルかつ阿呆らしい事件で、二つの艦隊はあっさり統合をキメたのよ。

 まあそれはともかく、私が何を説明したいか伝わったでしょう。

 竹櫛艦隊と一ノ傘艦隊、一つ所に統合したにはしたのだけれど、今日に至るまでまだ皆の頭の中には、

「私は元々、竹櫛提督の下にいた、そして仲間たちと一緒だった」

「私は元々、一ノ傘提督の下にいた、そして仲間たちと一緒だった」

 という思いが残り続けているってわけよ、良くも悪くも。

 そしてそれは私たち艦娘だけの話じゃあないわ。提督たちもそうなのよ。むしろね。

 竹櫛提督が部隊編成する時はなんとなく旧竹櫛艦隊のメンバーから選出されることが多いし、一ノ傘副提督も以下略。

 というか頭の二人がバラバラに動いて指揮系統を一本化する気配がないのがアレね、軍事オタクからツッコミを入れられる原因だわ。まあ、今となっては慣れてしまった構造を変えられる方が迷惑だけど。

 ああそれと、対外的に言っている指揮系統が複数ある理由、リスクの分散だとかフォローし合うことでの相乗効果がとかは真に受けられても困るわ。まあ確かに、竹櫛提督がインフルエンザをもらってきてしまった時なんかはそれっぽい効果はあったけれど、せいぜいがそれくらいよね、実際のところ。

 

 どうかしら、理由も実態も単純すぎて、『派閥』なんて言い方は大げさだったかもしれないわね。『派閥』っていう言葉を辞書で調べると――……、あー、排他的ではないわ。さっきも言ったとおり、天照隊は皆なかよし。笑顔あふれる職場だわー。殴り合うほど仲がいい、ってよく言ったものだわー。

 

 天照隊は竹櫛派と一ノ傘派に分けられるって理解してもらったところで、じゃあ次はそれぞれの派閥の特色を見ていこうかしら。

 

 

◆――――◆

 

 

 竹櫛派の戦闘ドクトリンは、空母機動部隊を編成して、堅実かつ快速に攻めよう、ってところね。

 問題は……ええ、いきなり問題の話になるけれど、空母不在の部隊だと落ち着かない気分になってしまうのと、肝心の主力阿呆空母たちがしょっちゅうケンカしているとこかしらね。

 前者は工夫して心を落ち着けているわ。空母でなくても誰でもいいから輪形陣の中心に置いておけば、猫が狭いところを好むように、なんとなく落ち着くのよね。

 でも後者の阿呆空母たち、具体的に赤城・加賀・翔鶴・瑞鶴は何度営倉にブチ込まれても懲りるというものを覚えないわ。ご飯抜きの罰を与えたこともあったけれど……あの時は悪夢だったわ、マジで。

 まあ、まあ、とにかく、竹櫛派の部隊は攻防バランス型ってところね。私たち自身、けっこう高いレベルで戦えていると自負しているわ。攻める・防ぐ・避けるをどれも疎かにならないよう常に意識している。無難なようでいてとても難しい考え方ね。

 

 主な顔触れを紹介しましょうか。

 

 まず竹櫛提督の右腕、総旗艦、叢雲。

 天照隊を代表する艦娘ね。

 この艦隊に『天照大艦隊』と名付けたのもこの子よ。ほら、天照大御神って天叢雲剣を献上されたじゃない。なんかそんな由来があって、つまり叢雲は偉いのよ。

 実際よくもまあ阿呆たちをまとめ上げているなあと思うわ。大変でしょうね。大変だから磯風に逃げるのも仕方が……いえ、この話はナシで。

 あ、そうそう。古い話を知らない子には誤解されがちだけれど、叢雲は竹櫛提督の初期艦娘ではないわ。提督の初期艦娘は電、現一ノ傘派よ。不思議よね。

 

 戦艦、金剛。

 よく叢雲をフォローしているわね。

 竹櫛派のナンバー2、頼れるお姉さんって感じかしら。

 同じ戦艦として私、ちょっと尊敬していたりするわ。「ヘーイ!」とか軽く言っているのに頭は冷静沈着だし。でもスマブラでは絶対に私が勝つ。

 天照隊を縁の下から支えている雰囲気があるわね。

 ちなみに姉妹艦の霧島は天照隊の二大戦力の一人で、拳の殴り合いになれば恐ろしいところがあるわ。

 

 軽巡洋艦、球磨。

 天照隊の二大戦力のもう一人。

 暗殺者。

 鬼姫クラスの深海棲艦に気配を消して接近して蹴りとナイフで仕留めてしまう、敵の体力をゲージで可視化するなら一合でゲージを破壊してしまう、猛者。

 それと不思議な第六感を持っているらしくて、闇プリン流出事件の真相――確か翔鶴が盗み出したのが発端だったわ――を暴いてみせたりなんかもしているわね。

 ただ、なんでもかんでも「意外に優秀な球磨ちゃんに任せれば」っていう天照隊の気風に、ここのところ疲れ気味みたいね。あんまり気軽に頼み事をするのはやめておきましょう。

 

 カレンダーズから、長月。――のことは皆に内緒だし、ここでは言及できないわ。

 私にとっては天使のような悪魔、重巡、古鷹。

 ニート航空戦艦、日向も一応こっち派なのは、ええ、別にどっちでも変わらないわよね。

 あとはまあ、任務を頻繁にサボる白露型駆逐艦とか、ブッ飛んでいる大井北上とか。

 言い忘れてた。この私、山城もこちら側。

 

 竹櫛提督が無難無難に考える反動からか、艦娘たちの方に若干フリーダム感が強いってところかしら。提督は、以前まではほとんどの子に秘書艦をやらせて仕事をきちんと覚えさせようっていうご立派なことをやっていたのに、最近はあきらめ気味ね。仕方ないわね。

 私の主観の話をすると、部屋の窓ガラスを割られたりして腹立たしかったり、ついちょっと魔が差した結果、叢雲や提督に怒られたりしても、そうね、居心地は悪くないと思うわ。どうして扶桑姉さまとずっと同じところにいられないのか自分の不幸を理不尽に思うことはしょっちゅうでも、じゃあもし今すぐ姉さまのところに行けるか、ここに留まるかを選べると言われた……ら……、いや待って、冷静に考えて五分五分だわ。

 まあ、竹櫛派についてはこんなところかしら。

 

 

◆――――◆

 

 

 一ノ傘派は、一言で表せば『ブラック艦隊』よ。近年珍しいわよね、ブラック艦隊。

 一ノ傘副提督は、

「んなことないって。ちゃんとメリハリつけてやっとるよ」

 そうのたまっているけれど、明らかに竹櫛派より出撃頻度が高いし、向かう先も厳しい戦いが予想される海域が多いわ。

 練度がまだまだな子も安心。午前はガチ演習してヘトヘトになった体にお昼ごはんを詰め込んだあと午後ガチ出撃。

 鬼ね。

 大艦巨砲主義な副提督は航空戦艦の私にもよく声をかけて半ば問答無用で部隊に編成するのだけれど、そのとき驚かされるのが一ノ傘派の子たちの士気の高さね。作戦の困難さが予想されればされるほど目が鋭くなっていくのよ。竹櫛派ならブーブー文句が出るところなのに、一ノ傘派は無言で頷きつつ、たぶん頭の中で作戦をシミュレートしているの。皆そういう顔をしているもの。ミーティングで私が、

「ちょ、ちょっと待ってください副提督。その作戦は無理がありませんか」

 って口を挟むと、他の子たちから「おまえは何を言っているんだ」って目で見られたわね。

 すごい――いえ、恐ろしい副提督と艦娘たちの結束だわ。

 ああ、でも、誤解しないで欲しいのは、一ノ傘派の子たちは決して心が鉄になってしまったソルジャーではないってことね。言葉でどう説明したものか――普通なのよ。普通に艦娘として戦いもすれば、楽しむこともする。よみうりランド泊地の視察任務なんてすごい回数をこなしていたんだから。

 それに、つまんない竹櫛提督と違って、一ノ傘副提督はお茶目さん。仕事を雷か誰かに丸投げして一人ネオサイタマに観光に行くような人よ。球磨のサバイバルゲーム仲間でもあるわ。

 

 副提督とその手下たちは砲火力が命、水上打撃部隊を編成してガンガン殴るぜって感じね。たまに論者wwwとも言われたり。というか天照隊に統合される前まで一ノ傘艦隊には空母が蒼龍と飛龍の二人しかいなかった、攻め攻めスタイルだったわ。ええ、論者ね。今はさすがに航空戦力の研究も進めているけれど、それでもやっぱり戦場を切り拓くのは主砲の一撃だっていう考えが根強いわね。脳筋――いえ、論者ですぞwww。

 

 ブラック艦隊のイカれたメンバーを紹介しましょうか。

 

 一ノ傘副提督の腹心の部下にして叛逆者、電。

 天照隊結成の話で出てきたわね。

 竹櫛提督LOVEという意味で叢雲とはライバル関係にあるわ。男の趣味についてはノーコメント。

 一応この子も総旗艦という肩書きを持ってはいるのだけれど、表向きには艦隊を混乱させたくないから、お酒を飲んだ時にこぼした話では責任は叢雲に譲りたいから、という理由で総旗艦という肩書きをあまり使いたがらないわ。

 どちらかというと、叢雲が阿呆艦娘たちの面倒を見る一方で、雷電姉妹は阿呆提督たちの世話を焼く、って感じかしら。

 姉妹艦なだけあって雷電姉妹は息の合った仕事をするわね。ケンカをする時もプロレス技をかけ合う激しいもので、ちょっと引くくらい見応えがあるわ。

 まあ、皆が素直に従いたくなるしっかり者よ、電と……雷、も……。

 

 ……駆逐艦、雷。

 立場は基本的に電と同格。

 さらに天照隊の本隊の中では最高練度。

 働き者であることはさっき言った通り。ちょっと電より世話焼きさん。

 ……なのだけれどね。

 ええ、とっても良い子なのよ。私が見た限り悪気とか見当たらないし。

 こっちの方は一ノ傘副提督LOVEなのも個人の自由、どうでもいいわ。女の趣味についてもノーコメント。

 ただ……ええと、どう言ったものかしらね……そうだ、電の言葉を借りてみましょう。

「雷のダメ人間製造機の通り名は伊達ではないのです。私の姉は疲れた心を性的手段で癒やして中毒にしてしまう……変態です」第24話『叢雲の薬指 12 さよなら純情ようこそカオス』より……。

 

 な、長門の話をするわね。

 戦艦、長門。

 大艦巨砲主義の権化。

 副提督のメインウェポンって感じね。重火力部隊をグイグイ引っ張っていくわ。

 副提督と違って魚雷の爆発力までしっかり頭に入れているのも高ポイント。

 でもやっぱり脳筋なところが玉に瑕かしら。

 その偏った面倒見のよさ、得意の根性論は、艦娘という在り方とは相性がよくないと思うのよね。良くも悪くも、力こそパワー系で組ませたら無敵、ってところかしら。

 あと当然のように負けず嫌いで、以前は戦艦寮スマブラカースト最底辺だったのに、最近は私を追い越しそう。まあ、負けず嫌いじゃあない戦艦なんて一人だっていないのだけれど、長門は人一倍ね。

 

 駆逐艦、吹雪。

 副提督の初期艦娘。

 あまり表立って動くことはないような、でも大切な場面には必ずいるような、最古参らしい振る舞いをしているわね。

 私的にはクセが強くなくて好感の持てる子だわ。

 

 さっきも話に上げた、正規空母の蒼龍と飛龍は本当にリスペクトせずにはいられないわ。艦隊に空母がたったの二人て、いやいやあんた。

 でもそれも昔の話。

 この山城、航空戦艦として微力ながらお手伝いさせていただきたいわね。

 

 竹櫛派から一ノ傘派に引っ張っていかれた龍驤は……今では見違えるように逞しくなって、ええまあ、よかったわね。ブラック艦隊に入るとどうなるか、よく見せてもらったわ。

 重巡は妙高型と、天照隊の結成以前から姉妹艦で二人分かれてもらっていた高雄愛宕。

 小口径砲で頑張らないといけない駆逐艦は、陽炎型が目立っている気がするわ。

 

 一ノ傘派って軍隊色が強いわね。いや本来、艦隊ってこうあるべきなのかしらね。かといってそれを認めちゃうと、同時にブラック艦隊も認めることになるわけで――ふむ、難しい。

 いくらか前までこんな話を耳にしていたわ。竹櫛艦隊と一ノ傘艦隊、別々のままの方がよかったんじゃあないかって。無理して一箇所にぎゅうぎゅうに詰め込まなくても、元々深い交流はあったし助け合っていたし、それぞれの鎮守府にいた方が合理的だったのでは? って。

 確かにそうね。

 でも今はそんな話は聞かない。

 ゆるい竹櫛派にとってカツッとした一ノ傘派は良い刺激になっているし、逆もまた然り。

 何より仲間が増えるのは喜ばしいことよね、と綺麗事を言って締めることにするわ。

 

 

◆――――◆

 

 

 天照隊内の派閥、竹櫛派と一ノ傘派、どうだったかしら。なんとなくでも分かってもらえたかしら。

 簡単解説とか言っておいて、長くみっちりしてしまってごめんなさいね。

 でも、知っておいて欲しかったのよ。

 軍事オタクに、そんな組織は変だ、と指摘されても、

「やかましい。私らには私らの事情があるのよ」

 ピシャリと黙らせたいのよ。派閥があるのが私たちの性格なんだから。欲を言えばその事情まで知った上で私たちを評価してもらいたいってわけ。……一般人に喋ることじゃあないって、いろんな人から怒られそうね。

 

 あんまり長くなるのもよくないし、この動画もここでスッパリ終わっておくわ。

 ご視聴、ありがとうございました。

 

 

◆――――◆

 

 

 ……一応、分隊についても触れておく? あそこはあそこで一つの派閥っぽいし。

 

 ここまで話してきたのは天照隊の本隊のこと。

 ほら、一ノ傘艦隊が竹櫛艦隊の方に転がり込んできたって話したでしょ。すると一ノ傘艦隊のいた鎮守府がまるっと艦隊不在になるじゃない。

 そこに紆余曲折を経て、天照隊の分隊ができたのよ。

 

 構成員をパパッと言うわね。

 一ノ傘副提督の従姉妹、傘姫提督。

 超有能な総旗艦、と呼ばれるのを遠慮して嫌がる空母、斑鳩。

 頭がヤバい潜水艦が五人。

 秘書の妖怪猫吊るし。

 以上。

 ああ、それと撃沈王・大和がここに席を作っているわね。たまに見かけるわ。

 

 

◆――――◆

 

 

 おっと、これを忘れちゃあ駄目だった。

 異世界の提督さんから質問を頂きました。

 ありがとうございます。

 どうして天照大艦隊には海外艦が一人もいないのか? という質問です。はい。

 なるほど異世界ともなると、ずいぶん事情が異なるのね。

 こっちの世界では、世界各国の選りすぐりは一箇所に集まって、とてもとても大きな艦隊を作っているわ。それはもう天照隊なんて比じゃあない、世界超弩級連合艦隊よ。

 そこはネオサイタマ鎮守府。

 よりにもよってネオサイタマを拠点に選ぶのよ。これには異世界の提督さんも驚くんじゃあないかしら。敢えてそうする理由が何かあるんでしょうねえ。意味不明よねえ。

 ちなみに、その艦隊の中にも、派閥というか陣営があるらしいわ。

 何だったかしら――『ロイヤル』とか『重桜』とか、他にもいくつか。まあ、それだけ大きな艦隊ってことね。

 

 

 話すべきことは、これでだいたい話したわね。

 では今度こそ、またお会いしましょう。

 さーよーなーらー。

 




この派閥設定、どう考えても無理が生じてしまいます。
世界設定と合わせると成り立ちません。
『叢雲の薬指』シリーズが始まる前から艦隊が滅びます。
竹櫛派と一ノ傘派について真面目に考えなかった過去の自分を恨んでいます。
ですが今更どうしようもねーですし、でも、どうしたものか、あー……。
いや、どうもこうも突っ走るしかねー。
というわけで、不都合な部分を山城にゴリ押させて通させてもらおう、というのが今話の趣旨でした。
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