1998年9月21日
佐渡基地
「ふあ~、眠ぃ…」
昨夜は都と寝て激しい行為したからな……鈴乃まで割り込んで板挟みされて疲れたぜ
目にクマがあり欠伸をしながら廊下を歩いてる途中、早乙女とバッタリと遭遇する
そう言えば早乙女と話せてはなかったな
「よお、早乙女」
「豊臣少尉、お疲れ様です」
と早乙女は規律正しく腰を曲げずに直立で敬礼する
「ああ、少し聞きたい事あるが構わないか?」
「はい、何でしょうか?」
駒木とはいい、彼奴も真面目だな
少し探るか
「聞けなかったけどよ、お前の好きな音楽ジャンルは何だ?」
「音楽ですか……」
「おう」
早乙女が好きな音楽ジャンルは何だろうな?
一応気になるぜ
「ポップス、オールディーズ、クラシックとか好きですね。豊臣少尉は何が好きなんですか?」
ポップスとオールディーズ……ダリルと同じ趣向の音楽ジャンルじゃないか
水着が平凡だけでなく音楽の趣味も平凡だな
ガッカリだぜ
「俺か?俺はフリージャズだ!特にジャイアントステップスとか良い盛り上がりの曲だぜ」
早乙女はジト目で俺の顔を見る
「あぁ…そうなんですね」
塩対応かよ
「私は何と言えばいいか、優しさに包まれるような音楽が好みでして……坂崎中隊長みたいに母性がある女性ですね」
確かにな……。
「陽気な性格をしていますね、豊臣少尉……貴方なら日本からBETAを追い払うことが出来そうです」
出来そう…って俺はやれば出来る男なんだぜ?
「そうか。お前もやれば出来る女の子だ!」
「誉め言葉として受け取っておきます、では!」
早乙女はその場から去ろうとするが急に立ち止まり俺の顔を見る
「な、何だよ」
「最近、お二方と仲が良いようで親睦を深めているようですが……」
都と鈴乃の事を言ってるのか?
まぁ、そうだけどよ……。
ここは少しカマかけるか
「早乙女は好きな相手とかいるか?」
「好きな相手ですか?」
「おう」
「いません」
即答かよ
「一人くらいいるだろ?」
「だからいませんよ」
これ以上追求しないでおくか
厄介事になりそうだ
「では私はこれで失礼します」
と言って、俺の前から歩き去った。
俺は部屋に戻ろうとしてる途中、都に声かけられた
「豊臣、少し付いてきてくれるか?見せたいものがある」
と俺の手を引っ張り音楽室に向かう
「音楽室に何するんだよ?」
「いいからいいから、後ろ…向いてくれるか?着替える」
は?嘘だろおい……。
俺は後ろを向き、都が着替え終わるのを待つ途中、都の着替えてるところを少し覗く
「の、覗くな!」
と頬を赤らめ恥ずかしがる
「あ、すまねぇ」
再び後ろを向く
10分後、都は着替え終わり「振り向いていいぞ」と言葉を添えた
俺が都が着替えた服装を見ると……それは紛れもなく浴衣姿だ
色は薄緑色だ
「どう…かな?」
頬を赤らめ照れながらもじもじしている
「凄く似合ってるぜ」
「ありがとう、浴衣着たの何年ぶりだろう……正確には覚えてないが」
衛士になった後、暫く浴衣着なかったって事か
このご時世だ、BETAが迫ってきてるのに盆踊り大会してる場合じゃないよな
都はカセットデッキをカセットテープに入れ音楽を再生させた
流れてきたのは、串本節だ
踊り始め音程良くひたすらと踊る
「……」
俺はただ都が踊ってる姿を見ていた
曲が終え、都はカセットデッキの停止ボタンを押す
「どうだったかな…盆踊りするのは久しく感じるよ」
「ああ、凄く良かったぜ……俺はお前の浴衣姿観れて、その……」
俺が何か言いかけようとしたが都は俺を抱き締める
「っておい、何してんだよ!?」
「ん、少しお前を抱き締めたいだけだよ」
抱きしめたいだけって………何か当たってる、感触が柔らかい
っておい、胸が当たってるじゃないか!
どんな状況だ?
頭の中がパニックになってきた
音楽室の扉から誰か入ってきた
「坂崎大尉、こんな所で何をしてるのですか?しかも浴衣なんて着て…」
白々しい態度するなよ鈴乃……顔は笑っているが目が笑っていない
「大倉大尉か、豊臣に盆踊り披露したんだ」
「ふーん……」
雲行きが怪しくなってきてないか?
互いに笑顔を振る舞うがやはり目が笑っていない
「勝負しましょう!」
「構わないぞ、大倉大尉。受けて立つぞ」
二人の間には入れない
これは修羅場になりそうだ……。
「すまん、豊臣。また後ろ向いてくれないか」
俺は後ろを向き、鈴乃が浴衣を着替え終わるのを待つ
「絶対に覗くなよ、覗いたらどうなるか分かってるな?」
殺気だ
都の覇気が出てきた
殺気を感じた
同時に鈴乃からも殺気を出してきた
言われたとおりにするか
10分後、鈴乃は着替え終わり都が「振り向いていいぞ」と言葉を添えた
俺が鈴乃が着替えた服装を見ると……それは紛れもなく浴衣姿だ
色は深緑色だ
「似合ってるかしら?」
と優しい笑みで俺に向ける
「ああ、凄く似合ってるぜ」
俺は焦りつつこう答えた
「ありがとう、浴衣着たの何年ぶりかな」
鈴乃も暫く浴衣着なかったのか
都はカセットデッキを別のカセットテープに入れ替え音楽を再生させた
流れてきたのは、東京音頭だ
2人揃って踊り始め音程良くひたすらと踊る
「……」
俺は都と鈴乃が踊ってる姿を笑顔で見ていた
曲が終え、都はカセットデッキの停止ボタンを押す
俺は都と鈴乃に拍手を送る
都は凄味ある笑みを浮かべる
どっちの踊りが上手かったか確かめたいのだろう
どれも決まらねぇ……。
俺の顔に何か埋められ板挟みされた
この感触は……おいおい、冗談だろ。胸が当たってる
当たってるどころじゃない、これは挟まれてる
都と鈴乃の胸が俺の顔に………。
互いに吐息をしつつ頬を赤らめ照れながら俺の顔に胸を埋めさせつつ板挟みする
「はぁ…お前は優柔不断だな…なぁ、私の方が上手に踊れただろ?」
「都の踊りより私の方が上手だったよね?はぁ…はぁ…」
息を荒げながら顔を近づけ目を瞑り唇を重ねる
自分たちの世界に入ってねぇか?
苦しい…だがな、俺は…こんな事で挫ける人間じゃねぇんだよ!
2人は俺の顔を胸埋めさせるのをやめて息を荒げながら俺の手を引っ張り音楽室から出て強引に部屋へ連れて行かれる
これって、まさかと思うがハーレムか?
考えるな……考えるな
これは夢だ
夢なんだ
と俺は思い込み都は部屋の扉を開け部屋の中に入り鈴乃は俺をベッドに押し倒す
「うわ!」
都と鈴乃の表情は妖艶な笑みを浮かべていた
何かやらかすぞ……これは
「随分と積極的に俺を迫ってくるな」
「ああ、今日の業務はここまでにして少し付き合え」
何をだ?
俺の顔をじっと見る都は不敵な笑みを浮かべつつ浴衣をはだけ胸元が全開に見えるほど晒した
鈴乃も同様浴衣をはだけ胸元が全開に見えるほど晒した後、俺の背後に抱き着く
「え?冗談だろ?」
都は俺の顔に近づけ不敵な笑みを浮かべつつ目を瞑り唇を重ねる
「!」
俺はふと一瞬都の温もりを感じ浸っていく
「坂崎大尉」
鈴乃は不敵な笑みを浮かびながら俺の衣服を捲り乳首責めする
ぐ!ちょいと感じたがこれは……
俺も息を荒げつつ目を瞑り都の唇を重ねながら舌を入れて絡める
「ん……ちゅるちゅる…ちゅぱ」
都も満面の笑みを浮かべている
「(都、鈴乃……そこまで俺の事を気遣いしてるのか)」
俺は都を受け止め浴衣を鎖骨や肩が見えるほど捲り抱き締めた
俺の脳みそがバグらされてるぜ
昼も夜も板挟み……つまりサンドイッチ状態だ
俺はその後、2人同時に激しく欲に溺れる営みに付き合わされた
1998年9月22日
俺はそのまま都と鈴乃と一緒に夜が明けるまで行為し、それを終えた後2人は全裸で寝てしまった
これ非日常的じゃないか?
これが都と鈴乃の日常だとすると……感覚が普通の人とはだいぶ違う
「はぁ…またやっちまったよ」
でも凄く気持ちよかったってのが本音だ。
男の性だな……。
「ん…」
鈴乃が目が覚め、ベッドから起き上がり全裸のまま俺の背後に抱き着く
ホント、甘えん坊にも程があるぜ
「私は豊臣の事、好きよ」
妖艶な笑みで一言を添えられ俺は鈴乃を抱き締める
「俺もだ、鈴乃」
「嬉しい……」
ん?ここに来てからやってない事があるな……そうだ、ジャムセッションだ!
ふと思いついたが、駒木や草野とコミュニケーションはあまり取れてないと自覚した
村田と早乙女もそうだが……そこら辺はどうでもいい
「鈴乃、俺…やり切れてないことが一つあるんだ」
鈴乃は俺の顔をじっと見つつ囁く
「何かしら?」
「ジャムセッションやらないか」
鈴乃は抱き着いたまま目を閉じつつ笑みを浮かべる
「……音のコミュケーションね?」
「自由に音を奏でて楽しいぞ、一回やってみるか?」
と言ったが、鈴乃は抱き着いたまま笑みを浮かべていた
「良いけど、私は聞き専よ?」
「俺がリードしてやるよ。んじゃあ、メンバー編成しないとな……都は…」
鈴乃は優しい言葉を掛けつつ俺の頬にキスする
「都を?ボーカルとか言うんじゃないでしょうね」
「ボーカルはそうだな……鈴乃、お前が担当だ」
実際、スナックのカラオケで鈴乃の歌声聴いたがあれはなかなかいい響きだ。
恭子の声真似とかやってそうだな
「良いわ……で、あとは?」
「そうだな……駒木も入れようか?」
駒木と最初会った時、音楽に興味あり真面目で規律正しい模範的な衛士だったが、今の印象だと可愛く見える
草野が惚れるわけだ
「ギターとかどうだ?」
「ふぅん……」
俺が駒木をギター担当にしようと提案するが鈴乃は妖艶な笑みを浮かび俺の耳裏を指でなぞる
「おぉ、ちょっとくすぐったいぞ」
「駒木少尉に承諾せず入れるのはどうかな~と思って」
確かにそうだな
「3人で編成するか?俺はピアノで都は……サックスとかどうだ?」
「ボーカル2人はどうかしら?」
ボーカル2人ね……
都がようやく目が覚めベッドから起き上がる
「2人揃っていちゃついて何コソコソと話してるんだ?」
しまった、俺、鈴乃に抱き着いたままだ。
どう誤解を解けば……
都は衣服を着て俺の額にデコピンをする
「いだ、何しやがるんだ」
「トランペットをやるよ」
「あ?」
聞こえてたのか?
俺と鈴乃の会話を……聞いてたっていうのか
「演奏する場所は基地内では音楽室しかない。文化会館で演奏したらどうだ?」
文化会館……確か、この近くだったら両津文化会館だな
「司令官に交渉して話をつけておくよ。で、いつまで抱き締めてるんだ?」
鈴乃は慌てて俺を抱き着くのやめ衣服を着る
「先にブリーフィングルームに行くよ」
と都は俺の額にキスしその場から立ち去る
「ふふ、演奏する場所確保出来て良かったわね。あとはメンバー編成だけね」
と鈴乃は優しい笑みを浮かべる
俺は内心嬉しく感じた
「鈴乃、都は演奏経験とかないのか?」
少し気になる
どんな楽器で演奏したのかな?
「ん~、小中高は一緒の学校にいたからわかるけど軽音部にいてたと思うわ」
軽音部か
となるとバンドやってた可能性があるな
「都が担当したのは確かドラムやベースにギターだったわ」
かなりの豊富な経験のお持ちのようだ
「じゃあ、期待できそうだな。俺はドラムを担当する」
俺は衣服を着て部屋から出ようとするが鈴乃の胸が俺の腕を挟み込み形でくっ付く
「おま…誤解されるだろ」
「ふぅん、上官に向かってお前呼ばわりするんだ」
(お前呼ばわりするなんて随分と余裕ね、豊臣少尉)
恭子の言葉が遮った
あー、怒らせちまったか……
「大丈夫よ、私は怒ってないから」
鈴乃は優しいんだな
恭子も鈴乃みたいな性格の女性になればいいのにな
鈴乃は満面の笑みで俺を見つめる
その顔は中隊長としての鈴乃ではなく甘えん坊でただ構って欲しいだけのか弱き女性だ
「ん、そろそろ行くぞ」
「ふふ、行こ♪」
さて、駒木たちを驚かすとっておきの催しの準備しないとな
「まずは貴様を個人的な講義を受けてもらうわ」
鈴乃はいきなり口調を変え個人的な講義を受けさせると言い放った
おいおい、何で不敵な笑みを浮かべてんだよ
「嫌かしら?」
これは断れねぇ雰囲気だ
いや寧ろ断る気なんて更々ないぜ
「嫌じゃないさ、ただお前と一緒にいるだけで俺は」
「幸せを感じている……」
「鈴乃…いや大倉大尉」
俺の心を読んでたんだな
全く、分かりやすいぜ
「なぁに?急に他人行儀で呼んで」
「あ、あぁ…業務の時間だからな」
そう言って俺は鈴乃と一緒に部屋から出て廊下へ歩く
勿論俺の腕を鈴乃の胸で挟み込み形でくっ付いたままだ
10分後、そのまま一緒に廊下へ歩き続けたが、不安が迫ってくる
「(駒木だ、拙い……鈴乃には悪いけど離れなければ)大倉大尉、もうそろそろ離して貰えないでしょうか」
丁寧な口調で言ったが鈴乃は「嫌よ」と断った
まだ気付かれてないか……。
しかし、俺と鈴乃の背後から草野が空気読まず声を掛けた
「おはようござ……えぇ!?大倉大尉、何してるんですか!?」
あー、見られちまった……。
「草野か、これには訳があってな…」
俺は言い訳を考え何とかこの場を切り抜けようとするが
「訳とは何ですか?豊臣少尉」
駒木に見られちまったよ……どう言えばいいんだ。
「朝からお熱い事してますね」
「違うんだ!これは…誤解なんだ!」
その時、天啓が閃いた
「……そうなんだよ…昨日の夜、大倉大尉が酔い潰れてな。そこで俺の部屋に入れて寝かせたんだ」
苦し紛れの言い訳だ
これなら切り抜ける…と思う
「酒に酔い潰れた……坂崎中隊長もですか?」
ギクッ!
何で分かったんだ
駒木は俺に疑いの目を向ける
鈴乃は満面の笑みで俺の腕を胸で挟み込んでいる
「まぁ…そうだな」
駒木は「ふーん、そうですか」と言葉を添え眼鏡をクイっと上げつつ対抗心を燃やした
草野に近づきそのまま腕を掴み豊満な胸で挟みくっ付いた
「ちょ、駒木さん!?ええっ!!?」
「これでお互い様ですね」
無理矢理かよ
草野が困ってるじゃないか
「……唐突に言うが、俺とバンド組まないか?」
駒木は状況を理解してない為か「バンド?」と一言を添えながら草野の腕を豊満な胸で挟みつつ俺に話しかける
「私、楽器経験は」
駒木は続けて言おうとするが草野が腕を振り切り駒木に話しかける
「良いじゃないですか!やりましょう」
「え?草野君、貴方は…?」
「あれ?駒木さんには言わなかったんでしたっけ?実はこう見えて軽音楽部にいて色んな楽器で演奏しました」
ほぅ、草野は楽器経験はあるのか
これは意外だぜ
「そうか、じゃあ話は早いな。草野、どの楽器で演奏してたんだ?」
「えっと……サックスですね…」
「サックスか、良いねぇ…センスあるぜ」
俺はそう言って、草野は愛想笑いした。
「で、話を纏めると坂崎中隊長と大倉大尉、豊臣少尉の3人で演奏の催しをしようとしているけどメンバー確保する為、私と草野少尉を加えようとしてた……そうですよね?」
図星、丸分かりだったのか!
「声なら自信があります!甲高い声と低い声、その2種類の声色を使い分けて歌を、歌えます…」
駒木は余裕たっぷりの表情で恥ずかしつつ淡々と言い放った
となるとデュエットか
「『Fly Me To The Moon』はどうだ?」
この曲なら2人ボーカルで歌える筈だ
「”私を月に連れて行って”?」
お、鈴乃は分かってるな
「何ですかそれ?」
「曲名の直訳ね、駒木少尉はこの曲知ってた?」
「いえ、全く……」
鈴乃は俺の腕を離し駒木に近づける
駒木は困惑し「え?私も歌うんですか?」と言葉を添えながら驚愕する
「早乙女も誘うの?」
早乙女はダリルと同じ音楽趣向だ
…断るかもな
「早乙女は俺と真逆の音楽趣向がある。一応誘ってみるが過度な期待はしない方が良いぞ」
「そうなの……」
鈴乃は少し残念そうに悲しげな表情を浮かべた
「承服しました、他に歌う曲はありますか?」
駒木は承諾し、他に歌う曲はないのか?と問いかける
拙いな、全然考えてなかったぜ
少し頭回転させるか……どの曲を演奏しようか…?
「最低では2、3曲を選別し演奏しますよ。以前配属してた基地に音楽隊がありまして、そこはかなり練習をしていて時々催しで演奏披露しますね」
成る程な
「いつイベントやるのですか?」
駒木はそう問いかけ鈴乃は和やかな笑みを浮かべこう言った
「明日ね」
「明日!?一発本番って奴ですか!」
駒木は戸惑うのも無理はない
「ジャムセッションイベント、実は…前々から下準備してたのよ」
と鈴乃は笑みを崩さず言い放った
「え?下準備ってどういう事だ」
「ん~、駒木少尉がここに来る前かな」
駒木は「あー、成る程。そうですか」と言葉を添えながら呆れ顔になる
「都と私が一時期嫌ってた事覚えてる?」
何日前か忘れたがそんなことあったな……
「その10日間で私は都と一緒に練習してたのよ、豊臣は私と都は嫌ってると思い込んでたのも無理はないわね」
え?
まさかあの時、嫌ったフリしてたのかよ……。
「そ、そうか……1曲は決まったとして、あとは何の曲で演奏するんだ?」
「ポップスとかはどうかしら?」
ポップス……ダリルの音楽趣向の一つか
「別にいいけどよ、駒木たちの意見を聞かないと…」
俺は駒木に意見を聞こうとしようとした時、駒木があの名曲の名を口にする
「A列車で行こう」
「あ?」
「駒木少尉…それって」
鈴乃はキョトンとした表情で駒木の顔を見る
「Take The 'A' Train……ビリー・ストレイホーンが作詞・作曲したジャズのスタンダードナンバーです。その日本語カバーで曲を歌ったのは」
「美空ひばりだろ?流石の俺でも知ってるぜ」
美空ひばりと言えば『愛燦燦』『川の流れのように』が有名だ。
波乱万丈な人生歩んだ歌手の一人であり歌謡界の女王と認める存在となった
「まさか駒木がA列車で行こう、知ってたとは俺は驚いたぜ」
「私の父親がよく聴いてましたから」
ふむ、駒木の父はジャズが好みだったのか……。
「成る程な、とりあえずこの2曲を選曲だな。あと何曲入れればいい?」
駒木と鈴乃のデュエットか
草野はサックスで都はトランペット
いいねぇ、盛り上がるメンバーだ!
あとは、村田と早乙女だけだな。
「早乙女と村田の交渉は私に任せて。駒木、貴女も一緒に来るのよ」
「承服しました」
大丈夫か?
「少し待ってて」
と鈴乃は駒木を連れて早乙女、村田のところに行った
数分後、俺の元に戻ってきた鈴乃は駒木と共に難しい表情を浮かぶ
断られたんだろうな、この有り様だと
「断られたのか?」
ビラとかの募集配らず、部屋凸でゴリ押し勧誘したからな
高校の頃、バンド経験を得たがメンバー集めるのホント大変だったぜ
「……承諾したわ、早乙女はキーボードで村田はトロンボーンね」
と満面の笑みを浮かび喜びを表した
「そうか…んじゃあ、メンバーは決まったな。鈴乃と駒木はボーカル、草野はサックス、俺はドラムに都はトランペット、早乙女はキーボード、村田はトロンボーン。うん」
「駒木は私がサポートするから音をついて行くだけでいいわ」
都と鈴乃は俺らが知らずにいつの間にか練習を重ねたが駒木と草野は練習してない
一発本番か
「自分も駒木さんをサポートします」
決まりだな
「演奏リストは私が作成するわ。最初に演奏する曲は『Fly Me To The Moon』次に『A列車で行こう』美空ひばり日本語カバーバージョン。あとの3曲は……」
どうすっかな……。
「無理にジャズオンリーにしなくても良いのでは?」
と駒木はくつろいだ顔で言葉を綴った。
「そうですね……それは豊臣少尉の気分次第で」
草野は平和な顔で俺に向け言った
「ふふ、そこは豊臣自身に委ねるとしか言えないわね」
鈴乃も愛想笑いで言い放った
「2曲は駒木や私の好みの曲であとの1曲は……」
「ジャイアントステップスだ」
ジャズの定番と言えばこの曲だろ
「よし、この選曲で行きましょ。駒木と草野は音楽室に来るように」
「りょ、了解です」
「承服しました」
とりあえず一件落着だな
俺は安堵な表情で胸を撫で下ろした
都が何も知らない顔で俺に近づいてきた
「話は終わったようだな、選曲は?」
「ん、ああ、皆と話し合った結果で決まったぜ」
と俺は楽しい顔して都の顔を見つめつつ言葉を綴ったが、都は満面の笑みで俺に誘い出す
「行くか?秘密の場所」
秘密の場所?
ああ、住民避難用シェルターか。
「シェルターに行くのか?まだ業務中だぜ」
「違うよ、付いてくれば分かる」
都は俺の手を引っ張り基地の外へ出た。
基地の外に出てから15分後、都と俺はシェアハウスに到着する
「ここって都と鈴乃が住んでるシェアハウスじゃないか」
俺はそう言うと、都は小さい声で淡々と言った
「鈴乃以外他の衛士達が知らない秘密の場所だ」
都はそう言うと、シェアハウスの中に入り地下へ降りてある部屋へ入る
その部屋の中を見ると……
「これって……!?」
映写機、ソファーがありプロジェクタスクリーンを備えてるシアタールームだ。
「おお、映写室か」
「佐渡島には映画館は一つもないからな、個人的に映画見てるんだ」
ほぅ、そう言えば佐渡島に映画館が一件あるのだが、それは元にいた世界であり仮にオープンするとしてもあと19年待たなければならない。
「何見てるんだ?」
「恋愛、アクション、SFかな」
俺は部屋を見渡してると本棚に映画関連の本がずらりと並べている
その一冊に紛れてるのは日活ポルノ映画の特集本だ。
「都も意外なモノ見るんだな」
俺は少し揶揄うと都は頬を赤らめ照れる
「……皆には内緒だぞ?」
そう言って都は別の部屋の扉を開ける
中に入ると……マッサージ台と…ん?厳重に鍵をしている棚が幾つかある
「鍵がある棚だけど、その中身って…」
都は慌てて棚を隠す
「これは個人的なモノだ。ほら、通帳とか印鑑を棚にしまわなきゃダメだろ。それだよ」
怪しい……。
「ちょいと聞くが、このマッサージ台ってまさか」
鈴乃と……?
大体想像できるぜ?
ここで都と鈴乃があんなことやこんな事まで……。
いかんいかん、何を考えてるんだ俺は!
冷静になれ、ここはあくまでもただのマッサージルーム
変な事はしていない筈だ。多分
「ん?」
「どうした?都」
都は体をもじもじと動きおねだりしたいと表情になる
何か様子がおかしい
「……悠一、マッサージしてくれないか?」
は?何を言ってるんだ
都は照れながら少し笑みを浮かべる
「冗談は顔だけにしてくれ」
俺はそう言うと都は衣服を脱いで黒い下着一枚……半裸になった。
「おいおい、何で服を脱ぐんだ」
俺は頬を赤らめ目を逸らす
そりゃそうだろ……。
「断るなら私は今日一日中、お前を離さないぞ」
都は俺の背後に穏やかな笑みしつつ抱き締めた
「分かったよ、アンタが言った以上やめたとは言わせないぜ」
「やめるつもりなんてないよ」
都は笑みを浮かべながら俺にキスしマッサージ台で俯せになり俺は都の背中に布を被せる
「何処凝ってるんだ?」
「首に、肩…背中と腰だな」
随分凝ってるな……。
俺は都の首周りを指圧でマッサージし始めた
「もう少し弱くしてくれないか?強過ぎだ」
「はいはい」
指圧を調整しつつ都の首周りを指で押す。
ご満悦な顔になってきたな
「うん、凄く良いぞ……」
「どうも」
ん~、首はもういいかな。
次に背中を指圧でマッサージする
「いた!背骨が当たって痛いぞ……」
「すまねぇ」
都は喜んでいる
俺はその手で都が俯せになってる状態で背後から胸を揉んだが、喘ぎ声は一瞬だが少し出してしまい泣きっ面で俺を睨む
「ひゃぁん!……そこは、しなくていい」
「あ、わりぃ」
ムスッと顔をされ俺は真面目にマッサージをして腰を親指でぐりぐりと押す
「ん……あぁ、悠一のマッサージ。気持ちよかったぞ。少し凝りがなくなったよ」
都は優しい笑みを浮かべ俯せをやめてマッサージ台から降りて俺を抱き締めその豊満な胸で当てる
「え?都……当たってる」
「いいんだ…」
なんかいい雰囲気になってないか……?
都は俺の顔を胸で埋め頭を撫でる
「!」
「よく頑張ったな、悠一。今は少しの間だけ私の傍にいていい、ううん…いつでも私の傍にいて構わない」
………。
都はウットリと目を閉じて和やかな顔になりつつ微笑む
しかし、いい雰囲気は長く続かず都のジャケットのポケットに入ってるポケベルが鳴り響いた
ポケベルを手にし、表示されてる番号を確認する
「1052167……」
暗号文……何処にいるの。
ポケベルの暗号文って解読しないと分からないからな
親父とお袋がそれにハマった理由が分かった気がするぜ
俺がまだ生まれてない頃だ。
「鈴乃に勘付かれたか……」
都はそう言うと脱いだ衣服を着直し俺の頬にキスした
「行かないと…」
「ああ、基地に戻ろうぜ。皆心配してると思うぜ」
「そうだな」
都は俺の手を恋人繋ぎをして和やかな笑みを振る舞いシェアハウスから出て基地に戻った。
基地に戻った俺と都は恋人繋ぎしたまま廊下へ歩いていたが、鈴乃がその場に現れ慌てて恋人繋ぎをやめる
気拙い雰囲気だな……。
都は済んだ表情で笑みを浮かべている
冷静に振る舞ってるな…これは
それに対し鈴乃は優しい笑みを浮かべているが目が笑っていない
互いに目がバチバチと向き合う
「お疲れ様です、坂崎大尉。随分と長い時間をかけて偵察したようですが」
「佐渡島の自治体を全部は見られないからな。一つずつ見回りしてるよ」
2人の会話は明らかに不自然だ
都の目が変わり表情が豹変し鈴乃に怒りの言葉を言い放つ
「……私の将来結婚の相手を寝取るとは言語道断だ!大倉大尉、貴様はそれ相応の処罰を下す!」
「あ?」
将来の結婚相手?
おいおい、何を言ってるんだ
確かに俺は都の事は好きだけどよ、そこまで考えてたのか……。
「な、何を言うかと思えば…」
鈴乃も怒りを隠せず都に言い争いになる
「坂崎大尉も駒木少尉を手出しして夜這いしようと目論んでいますよね?草野少尉がいるのに何故そのような事を?」
「駒木少尉は関係ないだろ!私は豊臣少尉の事が好きでどうしようもなく胸がドキドキするんだ!」
大胆な告白……ええっ!!?
これはヤバいと思い俺は間に入り仲裁する
「おい、2人共喧嘩はやめようぜ。な?都と鈴乃は互いに仲良くやっていきたい。また仲が悪くなったらせっかく起案したジャムセッション楽しめないぜ」
ホント、勘弁してくれ……お前らが争う姿なんて見たくないんだ
「……」
「……すまない、私の個人的な感情が入ってしまった」
都は落ち込んだ表情で俺に謝り鈴乃は悲しげな表情で俺を見つめる
「ん、そう言えば駒木は何処にいるんだ?」
「駒木か?格納庫にいる筈だが」
「少し話してくる」
俺はそう言って駒木のところに向かった
格納庫に入り、そこには撃震がずらりと並べられていた。
2個中隊の配備数ってところか?
「豊臣少尉」
駒木が俺に話しかけてきた
「この基地に配備してるのは2個中隊しかないんだな」
「ええ、他は新潟に出払いましたからこの基地の守りが薄くなるといつBETAに襲われるか…」
不安か……誰だってそうだ
「奴等が来る前に思う存分楽しもうぜ。その時はその時で考えばいいさ」
「ええ、そうですね。ところで単に私のところへ態々話しに来たという訳ではないですね」
「へへ、お見通しって事か」
駒木は将来、立派な将校になりそうだな。
「あ、バンド名決まってなかったな……大倉大尉から何か言われなかったか?」
「大倉大尉からですか?名前とかどうのこうのとか言ってましたね」
鈴乃も同じ考えだったのか
早く決めねぇと……
「んじゃ、大倉大尉のところへ行こうか」
「え?今からですか。私は機体の調整しないといけないので」
そんなの後でいいだろ……と言いたいところだが下手に出しゃばったら半グレと同類になっちまう
ここは潔く身を引くべきだ
「そっか、大倉大尉は何処にいるんだ?」
駒木はジト目でめんどくさそうに言葉を放った
「はぁ、ホント貴方は好かれていますね…大倉大尉に。坂崎中隊長までそうじゃないですか。中隊長執務室にいる筈です」
「おう、ありがとな!」
「礼は不要です……」
ん?どうしたんだ?
顔が赤くなってるぞ
「熱あるのか?」
「ありませんよ。ただ……」
これは、まさか……駒木は恋に落ちてる?
「お前、草野の事が好きなんだろ」
俺は駒木に速球で言い放った
それに対し駒木は更に顔が赤くなり照れる
「ち、ちが…違います!私は…その…」
挙動不審しオドオドしている
「違うならいいけどよ……恋愛ドラマの見過ぎは程々にしとけよ」
と俺は駒木を揶揄い言い放ち格納庫から出て鈴乃がいる中隊長執務室に向かった。
「大倉大尉、豊臣です。少し宜しいでしょうか?」
鈴乃がいる中隊長執務室の扉を叩き、中にいるか確認する
「いいわよ、入って」
鈴乃の声が聞こえ、ドアノブを捻り扉を開ける
「私に何か用があってここに来たんでしょ?」
分かってたのかよ………もしやニュータイプ、な訳ないよな。
勘が鋭過ぎる。
「察しが良いな」
「ふふ、中隊長が部下の事、放っておくと思う?」
確かにそうだ、放ってはおけないな
鈴乃は子供みたいに無邪気な笑みを浮かべる
「バンド名、皆と相談して決めようぜ」
早く決めないとな
まぁ、無名でも構わねぇけど
「そうね、全員会議室に集合だね」
「全員って…AとB両方ともか?」
「何言ってるの、いつもの面子でしょ?」
俺と都、鈴乃、駒木に草野、村田と早乙女……7人だな
メンバーと担当を纏めると
俺はドラム、都はトランペット、鈴乃と駒木はボーカル、草野はサックス、早乙女はキーボードで村田はトロンボーンの7人
選曲は『Fly Me To The Moon』次に『A列車で行こう』美空ひばり日本語カバーバージョン。『ジャイアントステップス』
あとの2曲は……?
「皆で決めましょう。そうとなれば早速会議室に行くわよ」
と言って鈴乃は俺の手を繋ぎ会議室へと向かった
会議室に入室し、この場にいるのは俺と鈴乃だけだ
他の皆が来るまで待つことにした
「他の皆はまだ来てないな」
「そうね」
鈴乃は嬉しそうな顔をして、会議室の外に誰かいないのか何度も確認する
「誰もいないわね」
両腕で俺の背後に首を回し包み込む。
「ん?」
「ふふ、二人きりの空間ね」
これはまさか……?
鈴乃は俺の背後に抱き着きその豊満な胸で当てる
当たってる当たってる
凄い弾力で柔らかい触感……。
「ふふ」
?
鈴乃は突如、妖艶な笑みで俺を抱き着いた
おいおい、欲求不満かよ
「今日は私の部屋で寝て構わないわよ、拒否権はない……」
「何か辛い事でもあったのか」
「ううん、貴方と一緒にいたいだけ♪」
一緒にいたい……か。
良い雰囲気でここには二人だけ…そう二人だけの世界だ
俺はニヒルな顔で鈴乃の顔をじっと見る
「?」
「ああ、俺は鈴乃の事好きだぜ」
「それは分かってるわ」
と言って、鈴乃は俺の腕を掴み自らの豊満な胸を触らせる
「!」
「指、動かして」
俺は躊躇いもなく、指を動かし鈴乃の胸を揉み始める
胸を揉まれた鈴乃は案の定、喘ぎ声を出しつつ吐息する
「あぁ…ちょ、指の動かし方がいやらしいわ」
動かせって言ったのはアンタだろうが
もう片方の手で鈴乃の髪を触れる
触れた途端、それはよく手入れしている綺麗な髪の毛だ
「指、止まってるわよ」
左手の指が止まり鈴乃の胸を掴んだままだ
鈴乃に指摘され再度指を動かしつつ胸を鷲掴みしながら揉む
「あぁ…手つきが…ん…」
俺は調子に乗り両手で鈴乃の胸を鷲掴みしながら揉み始める
「あぁ…ん……ぁ…」
鈴乃は吐息をしつつ俺の頬を触れ目を瞑り無言でキスした
このまま激しい営みを会議室でやろうとしたが、都が会議室の扉を開け入室してきた
当然ながら俺と鈴乃が激しい営みしようとした瞬間も見てしまい、冷静さを欠けた都の顔は般若に宿った
「……私より鈴乃の方が良いのか?」
都は俺に近づき無理矢理右腕を掴み自らの豊満な胸を触らせる
「!」
「こうなれば自棄だ、悠一今すぐ市役所に行って婚姻届を取りに行って提出しよう」
え?
婚姻……おいおいおいおい、待ってくれ!
心の準備が整っていないぞ
こういうのは互いにゆっくり話し合ってから提出するもんだろ?
しかし、冷静さを欠けたことを自覚し正気に戻った都は頬を赤らめ照れる
「……と言いたいところだが、今は…保留だ。まだまだ楽しみたい事が沢山あるだろ?」
都は俺の顔を見て優しい笑みを浮かべつつ告白した
「私はお前の事が好きだ、冷静さを欠ける事は誰にだってある……その、何と言えばいいんだ?私も鈴乃みたいに髪伸ばせば好かれるのか」
都がロングヘアーに?
想像つかないと言ったら噓になるが、どの髪型でも似合ってると思うぜ?
「どの髪型でも都は似合ってると思うぜ」
「坊主頭もか?」
答えづらい………どう言えばいいんだ?
そうだな。と一言を添えるか?
意外だな。と言うべきか?
言葉を選ぶの悩むぜ
「……私が不祥事とかしない限りは丸坊主はしないよ」
「ほっ、少し安心したよ」
俺は胸を撫で下ろす
「絶対にしないからな?」
「分かった分かった、都は髪型変わろうがどんな服装でも似合ってるぜ」
「一言余計だ」
都は俺の頭に目掛けて拳骨を喰らわした
「いで!何しやがるんだ」
「鈴乃、悠一は私の部屋で寝かせる」
「えぇ…」
鈴乃は嫌がっている
「えぇ…じゃないだろ。それに、私の恋人でもある」
んー、まぁ…付き合い長ければそうなるな
…って出会ってから1年も経ってないぞ
とは言いつつ俺も告白しちまったからな……。
「ふふ、都は豊臣の事が好きなのね」
鈴乃は都を揶揄う
「まだ短い付き合いだが、こうしてずっと一緒にいればいいのにな」
都……お前
「……バンド、名前決まったのか?」
都は話を切り替えてバンドの名前を何付けるか?を話を進める
「あ、そうだ。まだ決まってなかったわね」
鈴乃は凛々しい表情で都の顔を見つつ話しかける
「んじゃあ、メンバー全員揃ってから決めようぜ。駒木と草野は?」
「もうすぐ来る筈だ」
と都はそう言った後、駒木と草野が会議室に入り椅子に座る
それと同時に都、鈴乃は俺を真ん中に座らせ板挟み状態で座る
「では、バンド名の候補を考えて意見を言ってくれ」
都はそう言うと皆は深く考え込む
途中で村田と早乙女が会議室に入り椅子に座った
さて、バンド名を決める楽しい楽しい会議の始まりだ
鈴乃が軽い口調で意見を言い放つ
「はーい、私は『坂崎都とクレイジーキャッツ』を候補に入れます」
「却下」
と都は即答した
「えー?何でよ」
「この名前だと私がメインボーカル務める事になるぞ」
確かにな、一理ある
どっかで聞いたことあるバンドがいたような……?
駒木が無言で挙手し意見を述べる
「駒木、何か候補あるか?」
「はい、両津組は如何かと」
おいおい、それは流石にダメだろ……。
「却下だ」
続いて草野が挙手し緊張した表情で意見を述べる
「あの…自分は『うりょっち』に候補に入れたいです」
うりょっち?
面白そうな名前のバンド名だな
結構人気になる……かもな、あはは
「候補に入れる」
都は草野の案を候補に入れた
村田と早乙女が挙手して自分の意見をはっきり口を開き言い放つ
「自分はアニューを候補に入れます」
「私はリターナーを候補に入れたいと思います」
「却下だ却下……」
どっかで聞いた名前のような気が……
気のせいか。
「なかなか名前決まらないわね」
鈴乃は苦笑いを浮かべる
そりゃ、そうなるよな…………。
「草野の案だけか?豊臣の意見聞いてないな。意見を述べよ」
…………。
誰もいないのかよ
しょうがねぇな…俺が意見を述べるか
「トラスト……と言う名前はどうだ?」
都は俺の意見を聞いた途端、鋭い目線でじっと見つめ誇らしげな笑みを浮かべる
「ほぅ、良いじゃないか?」
高評価貰ったぜ
で、他の意見は……。
「ないのか?ならこの名で決めさせて貰うぞ。異論はないな?」
都がそう言うと、「異議なし」と皆揃って一言を添えた
「バンドでのリーダーは……鈴乃、お前がやれ」
鈴乃は軽い口調で優しい笑みを浮かびながら言い放った
「了解です♪」
衣装はどうすんだ?
まぁこのままの服装でもやれることは出来るが
「このままの格好で演奏しながら歌うのもいいが面白みが欠けるな……少し大人びた服装で行こう」
トラストのメンバーと担当を纏めると
俺はドラム、都はトランペット、鈴乃と駒木はボーカル、草野はサックス、早乙女はキーボードで村田はトロンボーンの7人
選曲は『Fly Me To The Moon』次に『A列車で行こう』美空ひばり日本語カバーバージョン。『ジャイアントステップス』
あとの2曲は?
「あとの2曲、まだ決めてないのか?」
「あぁ…どんな曲が良いかなと迷っててな」
ホント、迷うぜ
「駒木はどんな曲が良いと思う?」
都は駒木に「どんな曲が良いと思う?」と問いかける
「私はどんな曲でも構いません。佐渡島にいる皆が喜んでくれるなら…それだけで十分です」
駒木は佐渡島にいる皆の事を思ってるんだな
少し泣かせたぜ
「既存の曲ばかりでいこう。『A Whole New World』『Things』で決めるぞ」
都は一枚のメモ用紙をボールペンで文字を書く
プログラム表か?
そして翌日、俺達はジャムセッションイベントで勢いよく演奏し汗かき歌い上げた
マブラヴアニメ最終回迎えますね
第二期はあるのでしょうか?というかあって欲しい!
そういえばavexの会長がマブラヴアニメ全編作り上げると宣言しましたね。
大倉中隊長、結局最後まで出てこずクーデターには関与しなかったみたいですね(-_-;)
関与してたの?してないよね?してないよね!?
という訳で次回はいよいよ佐渡島防衛戦です!!
大変お待たせ致しました。
と言いたいところですがそれは後半からですね
ではお楽しみに!