トータルイクリプスサンダーボルト 外伝   作:マブラマ

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佐渡島防衛戦です!
いよいよラストが近づいてきましたね!


MIYAKOSAKAZAKI OTHER SIDE

1998年9月24日

 

佐渡島に左遷されてから24日が経ち、A中隊の坂崎都とB中隊の大倉鈴乃が俺を親しく接した

このまま都と一緒にいたい――そう思った。

昨日は楽しく音を奏でて佐渡島の住人を楽しませた。もう一度やりたい……いつか皆揃って本土の何処かでコンサート開きたいと思ったがそれを実現する事は二度となかった

今日、佐渡島が……BETAによって侵攻される

津波警報が鳴り響いて第一波が到着。そのまま機雷原へ突入。

砲台陣地が撃ち始めると、その第一波が消滅である。見かけによらない攻撃力なのか?まだ勝利とは確定していない。

佐渡海峡付近にいる海軍の艦隊も砲撃開始

面制圧攻撃だ

第二波、第三波も順調に殲滅

そして第四波が到着しA中隊は出撃命令が出されBETA殲滅に向かう

俺も撃震の管制ユニットに入り出撃命令下るまで待機していた

「都…無事でいてくれよ」

そんな事を考えている間に第四波掃討完了。

都、早乙女に駒木達が乗る機体は補給開始した

《第五波、到達まで1分》

いよいよか……!

《いつでも出せるぞ!》

整備兵主任らしき男が合図を出す

《初陣だな、しっかり働いてくれ。失望させるなよ?》

と鈴乃は軍人らしくキリっとした表情を浮かべる

「分かっていますよ、大倉大尉」

《ちゃんと見ているからな?手加減はなしだ》

《B中隊、出撃してください。カタパルト接続確認…システムオールグリン!》

女性CPの合図で鈴乃率いるB中隊は出撃する

《B中隊出撃だ!全機、兵器使用自由!》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第五波に砲台陣地が間に合わない。B中隊に一分で出撃とか無茶し過ぎるだろ?

これが帝国軍の現状ってか……クソ上層部が俺達をボロ雑巾のように切り捨てる気だ。

防護壁にへばりついてる突撃級がいるが都達のおかげでBETAの数は少なくなったが油断は禁物だ

《B中隊!お客さんのケツは丸見えだ!しっかりと撃ち込んで差し上げろ!》

鈴乃は誇らしい笑みで部下達に指示を出す

そして「了解」と一言を添え命令に従い皆一同、突撃砲を握り構え38mm弾を放ち始めた

「無礼な観客は御退場願おうか」

《B中隊第五波掃討完了》

《A中隊補給完了…》

突撃級は次々と殲滅……したがそうは問屋は降ろさなかった

海中からデカブツが現れ触手でB中隊の機体が撃墜していく

《生沢!》

鈴乃は部下の名前を叫ぶ

管制ユニットに貫通した生沢という名前の衛士は戦死した

要塞級は海を進む際に、泥濘に刺さってしまわないよう脚を左右に広げて、胴を水底につけた安定状態から

攻撃態勢を取る

突如現れた要塞級を見て鈴乃は驚愕し困惑する

《フォ…フォート級…だと!?》

残弾を確認するが残りは僅か……使い過ぎてしまったか

120mm弾は余裕で残っているが120mm弾は5

俺は鈴乃の機体に近づこうとするが、サイコロ三兄弟が要塞級に立ち向かう

《これが要塞級か…》

《おっ、丁度いいくらいの化け物がいるじゃねぇか》

《こんな触手だけのデカブツなら俺達でも殺れるぜ!》

馬鹿!下がれ!

《此方B03、大倉大尉、要塞級は俺達に任せてください》

サイコロAは鈴乃に嘆願する。

《……》

鈴乃は困惑しつつ呆れた

そりゃそうなるよな……

「よせ!お前らだけでは無理だ!大尉の命令に従え!」

《お前はひっこんでろ、俺は安全に出世したいんだよ》

《手柄を取れば大倉大尉から褒美くれると思うしな》

《中隊は壊滅寸前だがとりあえず俺はそこそこのデカブツを倒して生き延びるぜ》

と、三人揃ってまるで危機感のない自信ありげな笑みを浮かべた

ダメだ、此奴ら……周りを見ちゃいねぇ

次の瞬間、三兄弟揃って要塞級に突っ込む

当然ながら敵う筈もなくあっさりと機体はバラバラに飛び散り、惨たらしい最期を遂げた

《……鬼頭!》

画面モニターから30代ぐらいと思われる細身の風貌で、やや額が広めの中分けの黒髪とサングラスの男性が映った

髪型は2本のアホ毛が特徴だ

《他に戦える衛士はいないか?》

《私と大尉、豊臣少尉を含め極僅かな戦力です、長期戦は厳しいかと》

クソBETAが!

……予想外の事が起きちまった

「おい!要塞級の入水報告は一言も聞いてねぇぞ!クソ上層部に後で抗議してやる!」

《恐らく大陸からの侵攻と思われる!》

くっ……そこまで予想していなかった

俺はこの時舐めていた

BETAの本当の恐ろしさを……京都で何を学んだんだ俺は!

落ち着け…落ち着くんだ。こういう時は

俺は落ち着きを保つ為、管制ユニットの機器にぐるぐる巻きにしたガムテープで固定したカセットレコーダーの電源を入れる

音楽が流れる

曲は『シング・シング・シング』

この曲はスウィング・ジャズの代表曲の一つとして知られており、ビッグバンドやスウィング演奏家の間でよく演奏されている。特にフレッチャー・ヘンダーソンが編成を担当したベニー・グッドマン楽団のそれは有名である

ノリがいいテンポがあるな、気晴らしに聴くのが最適だ!

俺は気持ちよく音楽を奏でつつ聞き惚れながら120mm弾を次々と要塞級に向け放った

ん~、全然効かねぇ。分かってたけどな

「大陸側から来たって事は在日米軍が来る前に先手必勝する…アホでも分かるぜ?」

と得意気な笑みを浮かんだが、そう易々と倒れはしないどころか脱落していく機体が次々と増え続け防護壁が一部崩壊しBETA群が佐渡島の街並みに入り込んでいく

米軍はまだか?何の為の安保条約なんだよ!

これは完全に見捨てられた……な。

この時点で俺と鈴乃、他の衛士達は諦めかけたがその時だ

都率いるA中隊が駆け付け、援護射撃体勢を構えていた

《応答せよ!こいつは我々がやる!》

《了解!B中隊全機後退!》

都達がここに来たことで戦力を消耗したB中隊は後退

補給は……無理だ。

こればかりは流石に俺は鈴乃の命令に大人しく従い都達に任せよう

虚しさが感じた、この時俺は知る由もなかった。

第六波、第七波、第八波と

住民達は避難してるがシェルターにいる一部の人達がBETAの餌として食べられた事は俺はまだ知らなかった

市街地での被害は甚大

この街は……この佐渡島の風景が…都達の思い出の地が…消えていく

俺が悔んでいた。が鈴乃から通信が来た

何やら、橘司令官からの『最後の命令』だそうだ。

……。

佐渡島が……BETAに、荒らされていく

《B中隊各機に次ぐ!橘指令からの最後の命令だ》

この最後の命令が都の遺志を繋がることになる

 

”この悲惨な現実から目を背けるな。そして生きろ”

 

この言葉は駒木に向けた最期の言葉となる。

数日後、北陸地方はBETAの手に落ちた。累計死者・行方不明者、日本帝国全体で約3600万人

そして佐渡島には21番目の巣、佐渡島ハイヴが建設された

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は都の事は本気で好きだった。

人の死や人の優しさ、命の尊さ……俺が知らない事まで教えてくれた

佐渡島陥落から1日後……御剣メモリアルホールと名前の葬儀場で都の葬儀が行われる予定で都含め、草野、村田の葬儀を恭子の計らいにより執り行われた

葬儀の参列者は俺と鈴乃、駒木。軍関係者並びに親戚も勿論だが、親友、同僚、恩人まで来ていた。

皆、悲しそうな眼をしている

亡骸はなく、棺桶の中は空だ

葬儀が始まった。厳かな雰囲気の中、長命寺の住職による読経が始まった

そして焼香も終わり、友人代表の鈴乃が弔辞を読まれた。

「坂崎都大尉、貴女と別れる日が来るなんて想像もしていませんでした。貴女と知り合ったのは幼少の頃、私は同じ幼稚園にいた男児から虐められ、それを追い返したのは彼女です。幼稚園を卒園しても小中高、衛士訓練学校も一緒にいて和気藹々とみんなと話していました。楽しい時、嬉しい時、悲しい時、辛い時も。都は私を受け止めてくれたんです。ずっと一緒にいたい……忘れられない大切な思い出です。草野、村田もよく頑張った。貴女の亡骸を拾ってやれなくてごめんなさい…仇は必ず取るわ。貴女の遺志は私が継ぐ…ゆっくり天国で過ごしてね」

鈴乃は震えた声で啜り泣いた

会場からは弔問客たちの啜り泣く声が聞こえてきた。そして弔電の披露が終わると喪主の挨拶が行われた。

都の父親だ。

「本日はお忙しいところ、娘の葬儀にご会葬くださり誠にありがとうございました。都は明るく社交的で友達の輪を広げ自分の趣味を楽しむ人間でした。趣味の音楽や曲作り、裁縫を楽しんでいましたが、赴任先の佐渡島でBETAに立ち向かい最後まで戦い……帰らぬ人となってしまいました。最後になりましたが、生前賜りましたご厚情に、深く感謝申し上げてご挨拶とさせて頂きます」

こうして式は無事終わった。俺は今日というこの日を忘れないだろう。

……と思っていた。

突然、葬儀場に喪服を纏った男が現れた

此奴は堅気ではなさそうだ

眼鏡かけててインテリっぽく見えるが、この目つきは尖ってる

「嘘…だろ……」

男は唖然としていた。

葬儀に参列していた駒木の方に向け男は近づいて胸倉を掴んだ

「!」

「おい、テメェ…よくも俺の親友を見捨てやがったな。何で知ってるのって思ってるようだが俺は裏の人間だ」

そう、この男は極道だ

「な……!」

駒木は恐怖を覚えた

この男に殺されると察した

「裏社会ではな、アンタが知らない情報が出回ってんだ」

都の母親が仲裁しに行く

「小峠さん、お気持ちは分かるけど駒木さんは都の言葉を背いた…でもね彼女は彼女なりに一生懸命頑張って戦ってきたのよ」

と悲しげな表情で訴える

小峠という男は駒木の胸倉を離し、都の両親、親戚一同に向け頭を下げた

「…この度はお悔やみ申し上げます。ついカッとなってしまい申し訳ありません」

……此奴は悪い奴ではなさそうだ。

駒木は怯え涙を流し鈴乃の胸に飛び込む

「駒木、大丈夫か?」

「はい…」

鈴乃は小峠に向け腐った魚の目で睨み付ける

「久しぶりだな、鈴乃」

「何の用なの!?何も言わずに私達を裏切った貴方が何でここにいるのよ!?」

「…都の訃報は既に知ってる。いきなり現れてすまない…」

「都は、坂崎大尉は佐渡島で死んだのよ!謝っても…都は二度と帰ってこないわ」

どうやらこの男は都と鈴乃に因縁があるようだ。

幸い、佐竹と鬼頭はお手洗いに行ってる。

小峠という男、何があったか知らないが恐らく元衛士だと思う。

「…」

俺の方に向きやがった。

おいおい冗談だろ?疑わしい目で見ているぞ

「君は斯衛軍の豊臣悠一だな?」

「俺は小峠華太、天羽組にいる武闘派の極道だ。都と鈴乃とは衛士訓練学校で知り合い共に戦った。勿論戦場でBETAと戦った事は経験した」

天羽組………だと!?

「駒木、いきなり胸倉を掴んですまない。お前はお前なりによく頑張って戦った。そこだけは褒めてやるよ」

「……いえ、私こそごめんなさい。最後まで坂崎中隊長と一緒に戦いたかった。でも自分が殿を務め私達を……」

駒木はそう言って悲しい表情で泣き崩れた

「そうか……」

小峠はポツリと呟き、鈴乃の顔を涼しい目で見た

「A中隊の早乙女まどかって女だが…」

鈴乃は目線を逸らす

「都の部下だった衛士よ。彼女がどうかしたの?」

小峠は凛とした表情で早乙女の生死を鈴乃に教えた

「軍の公式情報だが生死不明扱いになっている。遺体はなかったから何処かで生きてる可能性は高い」

ん?彼奴、目が泳いでるぞ。

何か隠してるな……探りに入れるか

「アンタ、裏社会の人間だろ。少し気になった事あるが聞いて構わないか?」

「ああ、構わない。話せる事は限られるが」

「早乙女は…早乙女まどかは生きてるのか?」

俺がそういうと、小峠は口籠った

「答えろ!」

「…………」

「何処にいるんだ!?」

「残念だがそれは教えられないな」

何でだよ!!!!

相手は極道だ、勝てる相手じゃない

「彼女はウチで匿ってる。が居場所は教えられない」

「……誰かに狙われてるのか?」

俺は小峠に問いだすが鈴乃に制止された

「……」

鈴乃は悲しげな顔しつつ小峠の顔を見て話し始める

「…私達にそれを伝えに来てくれたのね。小峠」

小峠は頷く

殺戮と破壊を繰り返しつつBETAという敵と戦っている

小峠はそれをわかって……。

「ああ、鈴乃…何も言わずに軍を抜けてすまなかった」

「……」

「許してくれはしないよな……」

「……都は貴方の事が好きだったのよ。いつも競争してどちらが上か競い合いしてた仲だった」

鈴乃……小峠と同期だったのか

「俺はいつも負けていた。彼女は模擬戦でどんな衛士でも軽々と倒してたからな。最後まで勝てなかった。いつかまた競争したかった。でもそれは二度とない」

………。

「豊臣、鈴乃の事頼んだぞ」

「お、おう…」

小峠……お前は俺に鈴乃の事を

小峠はこの場から立ち去ろうとしたが鈴乃に下の名前で呼び止める

「華太ぉッ!」

「何だ?」

「貴方はどうするの?」

「……俺はキリスト恭順派の連中と協力しこの戦争を終わらせる。これが都の仇というならば何だってやる!」

小峠は鈴乃に手を差し伸べるが……

「……気持ちは分からなくもないが、私だって悔しい。だけどあの連中がやろうとしてる事は間違ってる。そんな事しても都が喜ぶの?逆よ!悲しむに決まってるわ!そんなことに手を貸すだなんて私は出来ない!」

鈴乃はそれを拒む

「俺だって好きで連中と協力しようとしてる訳じゃない。親の命令なんだ……親の命令は逆らえねぇ。が俺は連中を信用していない。テオドール・エーベルバッハっていうテログループのリーダーが好き放題してる。黒い噂が多い……だから鈴乃…」

「やるなら貴様一人で勝手に行け!」

「……!」

俺は会話に入れない

空気がピリピリしている

「勘違いしてるようだから一応言っておく、俺は親の命令で連中と協力すると言ったが組の構成員全員が連中の事は信用していない。潜入して情報を手に入れるだけだ」

成る程、だから『キリスト恭順派と協力する』と言ったのか

言い方が紛らわしいぜ……。

「華太……それが本当なのね?」

「ああ、俺は嘘言わない」

「……一応信じるわ。でも貴方との協力は出来ない」

………テロリストに手を貸すわけないよな、当然だけど。

テオドールがやろうとしてる事は大体予想がつく

そして小峠はとんでもない驚愕な情報を俺達に教えた

「これは情報屋から聞いたが、テログループを指揮しているテオドール・エーベルバッハの影武者は100人いる。これは定かではないが彼を支援している黒幕がいる可能性は高い」

黒幕か……あのテオドールの事だ。あり得ると思うな。

世界中を敵に回した哀れな英雄……彼の印象はそう捉えざるを得ない。

「お前らはBETAを一匹残らず殺す事を専念しろ。これ以上は首突っ込むな…いいな?」

そう言い残し、小峠は立ち去って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

佐渡島陥落から2日後……俺は斯衛軍上層部から帰投命令が下るまで帝国軍の練馬駐屯地へと赴任し待機している、佐渡島がBETAの手に堕ちたのは正直悔やんでいる

泣きたいが泣いてる場合じゃねぇ

と俺は涙を堪える、モヤモヤした気持ちのまま会議室へ向かった

鈴乃から何か言われるかもしれない

その向かってる途中、駒木と遭遇し話しかけた

「よ、よお…」

俺は作り笑顔で振る舞う

今にでも崩れそうだ

「……豊臣少尉、先程上層部から転属命令が下され帝都防衛第1師団・第1戦術機甲連隊に赴任することになりました」

「そっか……じゃあ暫くは会えないって事か?」

駒木は悲しげな表情を浮かび視線を逸らす

「いいえ、もう永遠に会わないと思ってください」

は?

「おい、冗談はきついぜ…まぁ駒木の事だから何とかやっていくだろう…」

不穏な空気が流れる

何だありゃ……?

「…もう貴方を愛しません…そうすれば沙霧大尉の為に忠誠を尽くす事が出来る」

沙霧大尉……駒木の上官となる軍人か

「そうだ……な?俺達の最終目標はBETAをこの世から消滅させる…」

「ええ、そんな事は誰にでも理解しています。あの頃に戻りたい……今でも夢に見る程です…草野少尉、村田少尉に早乙女少尉、坂崎中隊長の仇を!」

「お前…都の命令に逆らったんだろ…彼奴は…彼女はお前を生かしたんだぞ!理解できてねぇのは駒木…お前の方じゃないのか?」

「この苦しみを……貴方も背負えばいいわ…貴方なんか坂崎中隊長の何が分かると言うんですか!」

駒木は怒りを露にしつつ泣き言を放った

「迷ってるのか?何を成すべきかを…」

「私は迷いはありません、坂崎中隊長の仇は……貴方が取ればいいんだわ!」

駒木は冷たい視線でそういった

俺は何も言い返す言葉がなかった。

「もう戻ってこないんですよ……どんなに足掻こうと……だから私は、民を導いていない日本を…変えて見せる!」

この瞬間から駒木は今までの自分と決別した

そして、後に彼女があのクーデターに参加するとはこの時の俺は何も知らなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

佐渡島陥落から陥落から6日後、欺衛軍本部の会議室にて帝国軍将校を集い、俺を含めかつて佐渡基地第三予備戦術部隊B中隊の中隊長だった鈴乃とその残存戦力と戦災難民で組織された一団『佐渡島同胞団』を設立。

日本の上流階級者や権力者達は、各々の財産や資金を持ち寄り佐渡島の再建を決意した。同胞団の決起会はインペリアルタワーで行われ、佐渡島出身の帝国軍軍人らも参加して故郷の再建とBETA消滅テロリスト打倒を叫んだ。当時はあくまで難民による市民団体でしか無かった佐渡島同胞団ではあるが、明星作戦により状況が一変する。アメリカ政府は一方的な判断で現場にいる衛士達を知らせずにG弾3発を投下、事実上の隠蔽工作を容認する動きを見せていたのである。これを察知した佐渡島同胞団や難民は激怒し、国連を通してアメリカ政府を糾弾した

しかし在日米軍が撤退した事で徹底抗戦が決定し、演説を視聴していた佐渡島同胞団の面々を怒りを買い日米両関係を悪化させている。

佐渡島同胞団は来るべき故郷の奪還に備えて各地に離散した島民や本土にいる市民に志願兵の募集を行った。BETAへの憎悪を強く持つ彼等からすれば、故郷の奪還とBETAへの復讐は悲願でもあり、募集から一月程度で数万の衛士が学徒兵として帝国軍に入隊している。しかし中には中学高校生程度の少年少女達もおり、その中でも個人的な家庭事情での食糧問題から軍隊への入隊を決意したという事情を持つ者が少なくなかった。

佐渡島同胞団の上層部は、この学徒兵と佐渡島出身兵から成る佐渡島奪還部隊の編成を帝国軍に要請する。当初はこの義勇軍の編成に難色を示した国防省ではあったが、佐渡島再建後の日本政府への貢献を約束したことと、斑鳩少佐の後押しがあったことから佐渡島同胞団の義勇軍編成を認めた。無論あくまで所属は帝国軍、斯衛軍ではあったものの、佐渡島奪還に関する軍事行動であれば比較的自由な権限を与えられている。これは同胞団から国防省への多額の資金提供の賜物であり、後の日米共同のXFJ計画において有効に活用されたと言われている。この資金提供が後の同胞団艦隊編成や94フルアーマー、94サブレッグの開発と提供に繋がっていくのである。

そして俺達は……奪われた故郷を取り戻す!

 

 

 

 

 

 

 

fin




投稿遅れて申し訳ありません
三か月…三か月かかりました(-_-;)
すみません…ホントに
終盤に出てきた小峠華太ですが、これはですね元はヒューマンバグ大学っていう動画チャンネルに出てくる武闘派のヤクザですね、何らかの形で彼は物語を関与すると思います。断言はできませんが(-_-;)
次の話は……まだ考えてないです、はい。
という訳で暫くの間、外伝での投稿はお休みとさせて頂きます。
ではまた!
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