最初は前後編の予定だったんですが、長くなったのできりました
この展開予想できてた人はいるんでしょうかねぇ・・・
ほどなくして最寄のバス停まで到着する
どうやらなんとかバス発車までには間に合ったみたいだ
僕とすずかはいつもなのはちゃんとアリサちゃんと4人で一緒にバスに乗る
いつもより遅いくらいだから2人はもう着いてると思うんだけど・・・
「伊織くーん、すずかちゃーん」
そんなことを考えてるとなのはちゃんの声が聞こえてきた
先にバス停へ到着していたなのはちゃんが僕をみつけたみたいだ
「おはよ~、なのはちゃん。あれ?アリサちゃんは?」
「おはよ~伊織君、すずかちゃん。アリサちゃんはもうバスに乗って待ってるよ」
なのはちゃんに言われてバスの後部座席をみると
アリサちゃんがこっちを見てるのが分かる
その顔はやれやれ、やっときたのねと言っているようにも見受けられる
「さぁ2人とも学校いこ!」
なのはちゃんが僕とすずかの手を握ってバスに乗る
なのはちゃんが僕と手を繋いだときすずかの顔が曇った気がした
「おはよう伊織、すずか。遅いわよ!」
「アリサちゃんおはよ~、ごめんね~」
「おはよう、アリサちゃん」
僕が挨拶した後アリサちゃんは顔を顰めた、と同時にバスが走り出した
どうやら本当にギリギリ間に合ったらしい
「い~お~り~、あたしのことは呼び捨てにしなさいって言ったでしょ!」
「ああ、ごめんごめんそうだったね。改めておはようアリサ」
「うんうん、それでいいのそれで・・・」
僕とアリサがいつものやり取りをしてるとなのはちゃんとすずかが呆れていた
「伊織君とアリサちゃんまたやってるの」
「2人とも仲いいよね~」
なのはちゃんは微笑ましくみてるけど
すずかの目は笑ってない、顔は笑ってるけど・・・ちょっと怖い
まぁ昼には忍姉の部屋であれがあるから夕飯の時には機嫌直ってそうだけど
その後も学校最寄のバス停に着くまで歓談は続いたのだった
学校についてすずか達1年生組と別れた後僕は一人2年生の教室へ向かった
「おはよー」
簡単な挨拶をしながら教室へ入る
するとクラスのそこかしこからおはよーと返事が返ってきた
「よう伊織おはよう、今日も妹さん達と登校してきたのか?」
「ああ、いつものことだしな」
今話しかけてきたのは悪友である浜北航平
頭はそこまでよくはないが、運動がそれなりにできる
小学生によくいるタイプの平凡な男子だ
顔はそこそこいいのでモテそうだが、普段の言動が二枚目半なので実際はモテてない
かくいう僕もモテないのだが・・・まぁいいけど
だいたいバカをやるときは航平といるときが多いからか、2年生にして
それなりの問題児扱いをされている。僕は航平と違って勉強はできるんだけどなぁ
「まぁ妹さんの話はいいや、それより―――
航平の発言を聞いてる振りして終業式が終わった後のことを考えていた
終業式を抜け出すことは問題ないんだ、いやあるんだが
いつもの航平とやってるバカと比べれば問題ないだろう
しかし校舎裏の茂みとはいったが、拓いてる空間からは少し距離があるから
能力でも使うか、丁度いいのはASSASSINの【クローキング】あたりかな
よし、そうときまったら寝て過ごすか・・・
僕は一方的に話す航平を横目に体を伏せて眠りについた
しばらくすると誰かに身体を揺らされてることに気付いた
仕方無しに体を起こすと目の前に担任の先生が立っていた
揺り起こしてくれたのは隣の席の女子らしい、名前は覚えてない
隣の席の女子に礼を言い担任に向き合った
小言でもいわれるかなとか思ったが、担任の女教師はため息を付いた後教壇まで戻っていった
ふと逆隣2つ先の席の航平をみるとうらやましそうにこちらをみていた
いったいなんのこっちゃ・・・
ほどなくして終業式が始まるというので体育館に移動させられた
移動が終わった後トイレにいくと称して抜け出した
人気のないところに行き能力を発動させる
「LOAD―ASSASSIN― 【クローキング】」
スキルを発動させて人知れず校舎裏へ向かう
しまった・・・校舎裏に着いてから気付いたけどこれからずっと待ってるとすると
熱中症になって倒れてしまうかもしれない・・・
「仕方ないか・・・」
僕はクローキング状態を維持しながら[ファイアブレイク]を発動させた
「これで多少なりともマシになるといいんだけどな・・・」
どれくらい経過したか、体育館の入り口がざわめいてきた
終業式が終わったのか確かめたいが、念話を飛ばすと忍姉やノエルさんにまでバレる
特にノエルさんはやばい、お仕置きと称してどんなことをさせられるのやら・・・
前にお仕置きを食らったときは一晩中常備薬を製薬させられたなぁ・・・
以前のお仕置きを思い出して物思いに耽っていると
僕が今いるところから少し離れたところに人が2人に立っていた
1人は見覚えがある・・・僕の妹のすずかだ、もう1人はすずかの体に重なって
よく見えない、見えるのはすずかとあまり変わらない身長で金髪というだけだ
もう1人いるってことはそいつが告白してきた野郎なのか
僕の妹に不埒な真似しやがったら、全力でバッシュを急所に叩き込んでやる・・・!
そんな物騒なことを考えながら僕は移動を開始した
だんだんもう1人の姿が明確に見えてくる
そして2人の姿を明確に捉えられる場所まで移動したとき
僕の顔は驚愕で染まった、まさか告白してきたのが・・・
アリサちゃんだったなんて!
なにこれどういうこと?
アリサちゃんがすずかに愛の告白?
え?え!?ドッキリ?
未だかつてないほど頭の中が混乱している
しかし僕の混乱をよそに現実は進行していく
「ごめんね、すずかこんなところに呼び出して・・・」
「ううん、アリサちゃん本気なの?私のこと好きって・・・」
(うぅ、お兄ちゃん教室にいなかったし忘れてるのかな)
「本気なの、私はすずかが好き・・・だから嫌じゃなかったらあたしと・・・」
『もう、お兄ちゃん起きてる!?早く校舎裏にきて!』
脳内にすずかの声が響き、やっと正気に戻る
『起きてる、というか僕現場にいるんだけど・・・さすがにコレは予想外だよ・・・』
「アリサちゃんと・・・なに?」
『なんとかアリサちゃんを宥めるいい方法ない?
私なのはちゃんと違うから、お友達を殴って気絶させるわけにもいかないし』
『なのはちゃんェ・・・』
さすがに不憫だ親友のはずなのに・・・
「すずか、あたしと付きあっ・・・くぅ・・・スー・・・」
「アリサちゃん?」
傍目にみればアリサちゃんが行き成り立ったまま寝始めたように見えただろう
僕からすれば<スリーピング>が効いてくれてほっと一息といったところだけど
『お兄ちゃん、アリサちゃんになにかしたの?』
『さすがにこれ以上は小学生じゃまずいからね<スリーピング>で眠らせたよ』
『こんなことできるならはやくやってよ・・・
私は今度アリサちゃんにどんな顔して会えばいいの?』
『さぁ・・・告白されたのは僕じゃないからなぁ・・・
でも幻覚にするか眠らせるか迷ったんだよ?
幻覚だと告白が成功してアリサちゃんがあられもない姿に
なりそうだったからそれを考慮して眠りにしておいたんだけど』
『お兄ちゃん結構えっちだよね、あられもない姿って何を想像したの?』
おおう、怒っていらっしゃる・・・
『いや・・・えと・・・ほら・・・にやけ顔+涎とか垂らされたらドン引きでしょ?
僕はアリサちゃんの尊厳を護ってあげたんだって』
『それは・・・うん、引く・・・なぁ・・・』
まだ納得いってないようだけど、怒気は少し収まった・・・よかった
「【クローキング】LOAD―NOVICE―」
クローキング状態を解除して元に戻る、アリサちゃんはまだ眠ったままだ
「さて、そろそろ帰ろうか・・・結構時間も経ってるから
帰りのホームルームも終わってるだろうし、そのまま・・・」
「あー!帰りのホームルームサボっちゃった!お姉ちゃんに叱られる!」
すずかがいきなりあたふたし始めた
終業式が終わってからすぐこっちにきたから
帰りのホームルームに出れないことなんて分かってたと思ったのに
うちの妹はどっか抜けてるんだよね、そこが可愛いところでもあるんだけどさ
「大丈夫だよ念話で忍姉も聞いてただろうし、からかわれることはあっても
叱られることはないと思うよ、ノエルさんはどうかわからないけど・・・」
「それもそれでいやだなぁ・・・ノエルはお兄ちゃんに任せればいいかな」
「それはちょっと・・・「あれ護ってくれるんじゃ?」むぐぅ・・・」
すずかの台詞に何もいえなくなってしまう
「じゃあお兄ちゃん、帰ろうか。あ、アリサちゃん背負ってってね」
「うん、それくらいは面倒みるよ。僕が眠らせたんだしね」
そうして僕達は歩き出した
他愛もない話をしながら岐路についた
余談になるけどこのとき実は途中からアリサちゃんが起きていて
校舎裏での話を一部アリサちゃんに聞かれてたとは全く気付いていなかった・・・
伊織の悪友で出したキャラは知ってる人もいると思いますが
カミカゼ☆エクスプローラー!の脇役浜北その人です
隣の席という極身近な席の人を覚えてない伊織君鬼畜
というわけで告白してきたのはアリサでした
アニメ本編を見る限りただの友達じゃ説明が付かない空気があったので
妄想でねじ込みました、最期まではやらせんけど
後悔はしていない!
でもちょっとアリサが不憫だから後々補填してあげようかなぁ・・・
ちゃんと伏線も張っといたし・・・
今回で一応転生後の能力を一通り作中に使いました
前々話でも使ってますが回想なので別扱いとしてます
それぞれスキル使用時の括りを
カミカゼが<>、ROが【】、セブンスドラゴンを[]としています
もし見難いから統一してほしいとか意見ありましたらお気軽にどうぞ
能力説明
クローキング(RO:アサシン)
視野の死角地域を利用して他人から姿を隠す
もう一度使用で姿を現す
また別のROスキルを使用すると効果が消え姿が現れる
ファイアブレイク(セブンスドラゴン2020-Ⅱ:ハッカー)
炎系ダメージを軽減する
暑さ緩和(副作用)
スリーピング(カミカゼ☆エクスプローラー:オリジナル)
対象1人を眠らせる
脳を軽く酩酊状態にして眠らせる為
耐性がない人に使うと記憶をある程度都合良く補填する