アリシアの案内で時の庭園を歩く
アリサはずっと顔が赤いが、大丈夫だろうか・・・
「伊織くん、アリサちゃんこっちにわたしのお母さんがいるよ!」
アリシアは妙に大きい扉を指して嬉しそうにしている
幽霊になってどれくらい経過していたのかわからないが
久しぶりに生身で会えるお母さんにはやく会いたいんだろう
「僕とアリサはどちらかというと侵入者に近いから
アリシアから僕達を君のお母さんに紹介してくれない?」
「あ、そうだね分かった!じゃあ開けるね~」
アリシアがそういって扉を開ける
開けた先には黒いローブを着た妙齢の女性が立っていた
「お母さん!」
「・・・?アリシア・・・?」
「うん、アリシアだよ!わたし生き返らせてもらったの!」
「生き返らせて・・・?後ろの子たちに?」
「うん!あ、紹介するね!わたしを生き返らせてくれた
伊織くんとアリサちゃんだよ」
「今アリシアから紹介された上ヶ瀬伊織です、よろしく」
「わたしは成り行きみたいなものだけど・・・アリサ・バニングスです、よろしく」
「ああ・・・これはどうもご丁寧に、アリシアと・・・今はここにいないけど
フェイトの母のプレシア・テスタロッサです・・・」
アリシアのテンションにリアクションが付いていかないのか
プレシアさんはその派手な格好とは裏腹に
非常に礼儀正しく応対してくれた
「ところでアリシアを蘇生させた・・・とは、いったいどうやって・・・?」
「それは・・・僕の能力は色々できるので・・・魂を肉体に定着させるというかなんというか・・・一言で言うと魔法で?」
魔法による超常現象を言葉で詳しく説明できるわけない・・・
「魔法って、もしかして私達が使ってる魔法体系とは違うのかしら?」
「プレシアさん達が使っている魔法体系はどんなものなんですか?」
「私達が使っているのは高度にプログラミングされた技術を
リンカーコアを使って魔法として引き出しているものよ」
「プログラミングですか、それはミッドチルダとかなんとかいう形式ですかね?」
「あ、知っているのね。そうそうその方式で魔法を使ってるの」
「じゃあ違いますね、僕の魔法は完全な超常現象なので・・・」
と言って気付いた、プレシアさんの顔色があんまりよくない
顔は青白く頬はやせこけている、あきらかになにか病気にかかってるな
「プレシアさん、話は変わりますがあなた今病気にかかっていますね?」
「・・・ええ、よくわかったわね・・・掛かりつけの医者からももう長くないって言われてるわ」
「おかあさん・・・死んじゃうの・・・ヤダ・・・」
アリシアが僕達2人の会話を聞いてて泣きそうになってる
アリサも目尻に光るものが見える気がする
「じゃあその病気ちゃっちゃと治しちゃいましょう、すぐに終わりますので少し待っててくださいね」
「え、でもこれは名医も匙を投げるほどの難病とか言ってたけど・・・」
プレシアさんの台詞をさえぎって[リカヴァ]を掛けた後【ハイネスヒール】を使用した
「どうですか?少しは楽になりましたか?」
僕は一応聞いてみるものの
明らかに血色がよくなり、顔色もよくなっている
「すごいわねぇ・・・さっきまで体がだるかったり
視界もぼやけてたのに、もう全くそんなのなくなっちゃったわ」
「それはよかったです、それでは僕らはこれで
やることも終わったので家に帰らせていただきますね」
そう告げ、帰ろうとすると呼び止められた
「待って、あなたたちに何かお礼をしたいんだけど・・・
何か私達にできることあるかしら?」
「できること・・・うーん・・・あ、そうだ」
僕にひとつ案が思い浮かぶが、一応確認からすることにした
「ミッドチルダ式の魔法が使えるんですよね?」
「ええ、私はこれでも大魔導師と呼ばれたこともあるから
魔法関係なら力になれるわ、もう一人の娘のフェイトもいるし」
「それなら、今僕達が住んでる町にジュエルシードっていうロストロギア?がいっぱい落ちてきて大変なんですが、封印して回収するのを手伝ってもらえませんか?」
「それならお安い御用よ、すでに娘のフェイトに回収を呼びかけてるわ
でも、ひとつ問題があって・・・フェイトを一人にしないで
家族一緒に暮らしたいんだけど、なにかいい案はあるかしら・・・?」
それを僕にいわれても何かいい方法は・・・と思案し、何気なくアリサを見た
・・・一瞬アリサの眼が光っているように錯覚した
「それならわたしが力になれると思います」
今まで空気だったアリサが急に活き活きとしてきた
「アリサなにか妙案でもあるの?」
「簡単じゃない、わたしの家が経営しているマンションがいくつかあるからそっちに家族全員で引っ越しちゃえばいいのよ
お金とかはジュエルシードを封印して回収してくれればロハでいいわ」
アリサにそんな権限あるのかなと思いつつ、いい考えだとも同時に思った
「そうしてもらえれば願ったり叶ったりなんだけど・・・いいかしら?」
「ええ、大丈夫です。勿論こちらからある程度生活費の負担等も
準備しておきますので、それとわたしの家も近いので、困ったことや
わからないことがあったらいつでも尋ねてきてください、電話とかでもいいですよ」
アリサはそう言って携帯電話の番号をプレシアさんとアリシアに教えていた
「とりあえずこれでこの件は解決かな?」
「そうね、ああ、プレシアさん。マンションの場所はうちに尋ねてきていただければすぐにでも案内できますので、家族全員揃った状態でうちに来てくださいね」
「わかったわ、伊織君、アリサちゃん、本当にどうもありがとう」
「アリサちゃん、伊織くんまたね!」
僕達は深々と頭を下げてくれるプレシアさんとにこやかに微笑んでいるアリシアを尻目に【ワープポータル】で海鳴市へ戻ったのだった
プレシアの性格が違う?気のせいじゃないですかね
大魔導師と聞いてポップを思い浮かべた人が
きっと何人かはいるはず
だが悲しいかな漢字が違います
能力解説
リカヴァ(セブンスドラゴン:サイキック)
全状態異常回復(病気含む)
ハイネスヒール(RO:アークビショップ)
体力を大幅に回復させる