知恵の女神の祝福   作:小鳥遊 渉

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ようやく転生条件選定です
設定的にはサクっと転生させるつもりだったのですが
なぜ3話も掛かったんだろうか・・・


プロローグⅢ

気が付くと私は警察の取調室のような場所に座っていた。

目の前には机があり、明かりのついたライトスタンド

紙とペンそれに対面には先ほどのパンツ・・・ではなく

昔付き合いのあった後輩が神々しい服を纏い座していた

 

「あ、気付いた?ここは冥界の図書館の資料作成室だよ」

目の前の女性は自分にそう告げる

「じゃあ、転生時の能力内容を詰めていこうか」

「わかりました。ですが、トラウマを克服してあまりある人生なんてそう簡単にできるんですか?」

疑問に思ったことを聞いてみた、人の一生など長くて100年程度のものである

脳ではなく魂に刻まれた忌まわしい記憶が癒えるのがその程度で済むとは到底思えなかったのだ

「大丈夫、ボクと主神からのお願いでもあるんだけど、能力のひとつがそれに関係しているから」

主神が言うなら大丈夫なのだろう、ちっぽけな人間では到底考えつかない内容だろうと結論づけた

 

「ああ、そうそうボクにはとりあえず敬語はいらないよ、なんてったってボク会社の後輩だからね」

当時ならともかく今はそういうわけにもいかないだろうと、釈然としないものを感じつつも

私は素直に頷き、わかったと返した。

 

「それじゃあまずは能力に関してボク達からのお願いで不死になってもらいたいんだ。

もちろん、今のままの記憶をもったままにね。キミが先程考えたように人の一生なんて

たった100年だからさ、それまでにトラウマが癒せないと何度も転生を繰り返すことに

なってしまう。本音言うとさ、それだと色々面倒なんだよね手続きとか。

いくら神が色々出来ても、亡くなった生物の総数を簡単に捌けるわけじゃないから

これは納得してほしい。さっき言った様に色つけちゃうよ。なんと肉体年齢自由自在

おまけのおまけに容姿まで。デフォルトの容姿は忘れないように記憶させておくから

頭の中で思い描くだけで変化できるよ、ただし怪我の類は直ぐには治らないから

別の能力とかで治したりしてね」

 

「破格すぎやしませんかねぇ・・・?怪我を治せないにしてもこれだけでなんとかなるような・・・」

ありえない内容につい敬語になってしまった、しかし彼女は気にもしないようで

「・・・曾孫に股間をつぶされる様をみたら・・・ねぇ・・・」

一言呟いて私を黙らせた。それを言われたらどうすることもできない

結局・・・甘んじて受けいれることにした。

 

「それで他の能力なんだけど、パッと考えついたもの言って見てよ。ほらこういう

転生物の小説とかでもよくあるじゃない、Fateの宝具を使いたいとか

DQ・FFの魔法・特技が使いたいとか。だいたいなんでもかなえてあげるよ

ボクは青い狸じゃないけどね!」

 

彼女はそう告げると柔らかな笑みを浮かべた

しばらく思考に没頭し、目の前の明かりが点滅しはじめた頃

ようやく考えがまとまり、彼女へこう答えた

 

「今まで各機器でハマったゲームの能力を余すところ無く使いたいですね。

たとえばMMOではラグナロクオンライン、PCゲームではカミカゼ☆エクスプローラー!

携帯機ではセブンスドラゴン2020-Ⅱとか。あまりたとえになってないけど・・・」

 

答えた時彼女の顔が柔らかな笑みから意味ありげな笑みに変わった

「もっと有名どころの技じゃなくてもいいの?たとえばDQとかFFとかペルソナとか・・・」

確かに有名どころの能力を使えば余すところ無く使えて楽しいかもしれない、だが・・・

「有名どころの能力って戦闘特化してる部分が大きいじゃない?人生を楽しむ

ただその一点に特化するなら戦闘に身を置くより、日常を大切にするほうが楽しめる

と思うんだよね。生前の若い頃なら俺TUEEEとかやってみたいと思っただろうけど

あいにく老衰して考え方まで老いちゃったから・・・」

 

私はそう答えた。

これで転生が始まるのかと思ったが、彼女はあさっての方向を向きなにかを考えて

いるかのようだった。が、私の視線に気付くと慌ててこちらに向き直った

「・・・わかった、じゃあキミが生前各機器にて最もハマったゲームの能力と余すことなく

それを行使できるよう魂を作るよ。キミの希望はそれだけ?そう・・・じゃあそうだな、

あといっこくらい能力あげよう。これだけだとボクだけからの気持ちになっちゃうしね

是非主神からの気持ちも受け取ってほしい」

 

そこまで言われたらこちらも断れないが、これだけ有利な能力をもらって

それでも尚何かもらえるものがあるのかと考えていると、彼女が再び口を開いた

「主神からキミへは、ボク達からキミにお願いしたのと似てるんだけど、

成長限界の突破と状態異常の無効化だよ。以下に不死とはいえ洗脳されたり

意識不明になったら蘇生のしようがないからね」

 

なるほど、御尤も。転生先がどんな世界かは知らないが

世界観の違う3つの世界の能力が使えるだけで十分異端だ

もし捕らえられて実験動物になんてされたらトラウマが消えるどころか

追加されてしまう。さすがにそれは看過できない問題だ。

 

「転生後の能力に関してはこれくらいでいいかな?ボクからの能力、主神からの

能力、そしてキミが考えた能力。計3種類の能力をふんだんに行使して必ず

トラウマを掻き消してほしい」

 

彼女の声があたりに響くと同時に意識が薄らいでいく

 

ああこれが転生するということか、と不意に理解するが

ふと気になったことがあり最後に彼女に問いかける

 

「ところで・・・机においてあった紙とペンは・・・何の意味が?」

「ネタ」

「えっ?」

「ほら、お決まりでしょ?取調室にはライトスタンドと紙とペンだよ!」

・・・私には彼女の思考がわからない・・・

そういえば彼女の名前は前と同じでよかったのだろうか

私の記憶が確かなら、レア=メーティスだったかなぁ・・・

 

そんな事を考えながら意識を失った

 

 

 

「ボクの名前まだ覚えててくれたんだ、全然呼んでくれないから忘れてるかと

思ってたよ。まぁいいか、これからキミの人生は長いんだからね。キミの人生

余すところ無く全部主神と一緒に見させてもらうよ・・・」

 

彼女以外誰もいない空間でそう彼女が呟くと、彼女は元の暗闇へと帰っていった。

 

 

 

 

 

 




DQ・FF等有名なものの能力はもらっていませんが
カミカゼの能力を使えば大体どんなものでも再現可能ですので
十分チートだと思います。

アレ本当になんでもできるんだよな・・・
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