知恵の女神の祝福   作:小鳥遊 渉

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本編再開!
今回は交渉回になります
穴があったらごめんちゃい


28話

数m先に茶髪と緑髪の制服を纏ったような女性が現れる

どうやらデバイス等はもっていないらしい

ということはなくても僕達を屠るのはたやすいということか・・・ふむ

 

「時空管理局提督のリンディ・ハラオウンです、こちらはそこのクロノの補佐官の

エイミィ・リミエッタよ、お話はこの2人で聞かせてもらってよろしいかしら?」

エイミィが紹介されたときお辞儀した、この人はなんか同族の匂いがする・・・

「ええかまいませんよ、僕は上ヶ瀬伊織です。名前が分からないと交渉しづらいでしょう

それでは解説は・・・そうだな、ユーノ任せた」

「ええっ?僕が?」

「そりゃ発端はユーノだから説明する義務があるさ」

「そういやそうだった、じゃあ説明します。ここで今まで何があったかを・・・」

するとユーノは海鳴市で起こった事を説明し始めた

 

「今伊織から説明するように言われたユーノ・スクライアです

名前から分かるように僕は遺跡を求めて放浪する一族のスクライアですが

ここ・・・海鳴市へは放浪で来たわけではありませんでした

小さい一人乗りの次元航空艦で発掘物を管理局に向けて運んでいるときに

エンジントラブルで地球に落ちてしまって、発掘物であるロストロギア・・・

ジュエルシードが海鳴市にばらまかれてしまったのです

そんなこともあって現地協力者の高町家の人達とジュエルシードを封印して

回っていたのです

今回クロノ執務官が察知した戦いは模擬戦で、これからのジュエルシードの封印のために

僕達が取れる戦術を試していたに過ぎません」

 

ユーノが一人で説明を行った

僕らに管理局の説明をしたとかの失言はないようだ

「そうだったの・・・魔法の説明はしてるけど管理局の説明はしていないみたいね

それじゃあそこらへんから説明させてもらえるかしら?」

「ええお願いします、どんな組織か分からなければどう接するところか検討もできないので」

僕は平静を装いながら内心「かかった!」と歓喜していた

これなら交渉を有利に進めることも可能だろう

「それでは説明させてもらいます、私達の所属する時空管理局は

次元世界における司法機関です。主に魔法犯罪の取り締まりや救助活動などを

行っています、ただ今回のような次元世界の崩壊を招きかねないロストロギアの

対応は最優先で行っています。ここまででなにか質問はありますか?」

 

なんだかすごい低姿勢だけど、僕達がクロノになにかすると思ってるのかねぇ

それともそれも交渉術のひとつか、リンディさんは交渉に慣れてそうだし用心しとこう

≪本当なら質問ないけど、しといたほうが怪しまれないよね?≫

≪ああ、ユーノから説明受けていなかったら分からない単語ばかりだろう

それなら1つくらい質問して相手の警戒心を少しでも和らげよう≫

≪恭也さんもそう考えてますか、では僕から1つツッコミますね≫

念話でそうはなし、僕はリンディさんに向けて口を開いた

 

「そうですね、次元世界というのはなんですか?聞いたことないのですが・・・」

「あ、ごめんなさい。次元世界というのはこの地球や我々が住むミッドチルダなど

各々の世界を含む上位世界の構造になるわ。詳しい説明は専門家じゃないと理解

しきれないところもあるかもしれないけど、まぁ1つの世界をまとめて

次元世界と呼ぶといった形でいいわ」

「よくわからないですけど、まぁいいか・・・つまりジュエルシードは

地球を崩壊させかねない危険なロストロギアということですか?」

「ええあれは危険なものだわ、ひとつひとつに内包された魔力が膨大すぎる

下手に暴走させたらこの世界どころか他にいくつもの世界が巻き込まれてしまうわ」

 

≪ユーノぉ?願いをかなえるとかなんとかいってなかったかぁ?≫

≪僕は文献にそう載ってたのを見たんだって、膨大な魔力なんていわれても・・・≫

 

「そんなに危険なものだったのか、それなら封印なんてせずに破壊したほうが楽だったな」

「とんでもない!破壊なんてしたら膨大な魔力が暴走しますよ!」

なんか無駄にあせっているようだが、これはあれか?貴重なものを壊すなってことでいいのか?

イマイチ信用できなそうなんだよなぁ・・・

 

「それじゃ今回の件はどうします?僕達は僕達で平穏を護る為戦いますが」

「それはダメです、クロノを倒したことから実力の高さは分かりましたが

ロストロギアはこの世界にあってはならないもの、それに管理局に納めようと

したことから私達が収めるべき事件だと分かりました

これからは私達管理局の人間が全権を持ちます、途中介入したことについては謝るわ

だから他の人達は日常の世界に戻ってもらいたいの」

 

なんかなまっちょろいことを言い出した

ここは一応相談しておくか・・・結論でてるけど

≪・・・恭也さんどう思います?≫

≪明らかに利用しようとしているな≫

≪ですよね~、まぁここでは終わらせませんよ≫

≪どうする気だ?≫

≪まぁみてからのお楽しみです≫

 

「日常の世界・・・ね、戻ったとして再び巻き込まれない保障がありますか?」

「それは・・・保障はできない、でも最善は尽くすわ」

「それでは巻き込まれると認めたようなものですね、それに戦力はどうします?

そちらの戦力としてはそこのクロノとクロノより戦力が劣る武装集団が数人ほどでしょう」

「・・・・・・なぜ、そう思うの?」

「簡単な推理です、僕達の模擬戦を最初からみていたあなた方はクロノ一人で制圧が

可能だと思い、クロノを向かわせてきたもののあっさり撃墜、その後武力介入を止めて

交渉に移行したということはクロノが最高戦力ということになります。

それにここに転移する際僕達を取り囲むように戦力を配置することもできたはず

それなのにしていないということは余剰戦力がそれほど多くないのと

それほど強くないということを示しています。こんなところですかね

それでその戦力でなんとかなると思ってるんですか?」

「・・・すごい推理力ね、概ねあってるわ・・・」

 

「それと、これはあまり言いたくありませんが・・・

あなた僕達を利用しようとしましたね?僕達の世界が崩壊しそうなのに

それを逆手にとって協力させようとする空気の流れを読みました」

ホントは相談した結果、結論を得るまで至ったんだけど、言わない

≪おい伊織、それを言うのか?≫

≪ええここまで僕達が関わってしまったからにはなのはちゃんとかユーノも

事の推移を見守るだけではなく、自分達で解決しようという気持ちが強いでしょう≫

≪伊織くん私のことよくわかってるんだね・・・その通りだよ≫

≪しかし伊織君、司法機関に任せられるなら任せてしまえばいいのでは?≫

なのはちゃんと士郎さんが念話で話しかけてくるが

なのはちゃんは予想通り、結構頑固だしね

士郎さん・・・その答えは用意してあるよ

≪僕達は新しい技術に触れてしまいました、人間が新しい技術を掴み

便利な技術を学んだとして、それを軽々と手放せる生き物ですか?≫

≪それは・・・確かに、無理だ・・・だが・・・≫

≪だからこそこちらに有利な条件をこの交渉で引き出すんです

無駄にこちらに干渉させたりはしません、僕はこの世界が大好きですから≫

それに報酬も毟れるだけ毟りとってやる

 

「・・・・・・ホントに子供なのか疑ってしまう程ね、あなたの言うとおりよごめんなさい

確かに私達はあなたたちを利用しようとしました、戦力として惜し過ぎるわ・・・」

はっきりと認めた、まぁここまで状況証拠がそろってたらそうなるよね

「戦力として戦ってもかまいませんが、条件がいくつかありますので

それを呑んでくれた場合です」

「聞きましょう、大体のことなら私の権限の許す限り応えるわ」

「それでは・・・まず1つ、僕達が有する技術・能力及び人員にはノータッチの事

これは現在この世界の人が進化の道筋にあるからです、下手に外的要因が加わると

どんな事態に発展するのかわかりませんので・・・

 

2つ目に僕達とあなた方では立ち位置が違いますので命令権はありません

あくまで民間協力者としての立場を貫かせていただきます

こちらはわかりますね、僕達は軍隊じゃありませんのである程度は自由に動きます

僕達にしかできない連携もありますのでこちらも了承してもらいます

 

最後に僕達はボランティアではないので報酬を用意していただきます

報酬に関してはこちらの高町士郎さんと祐天寺美汐さんに一任しますので

交渉をお願いします≪毟れるだけ毟りとってください≫」

最後の条件に念話を噛ませる、士郎さんと祐天寺さんはそろってうなずいた

リンディさんも渋々ながらわかったわと条件を呑んでくれた

 

こうして交渉は成立した

リンディさんらはクロノを回収して療養させるらしいが

いつぐらいから回収作業をはじめるとかは言っていなかったので

そう遠くないだろう、連絡先も教えてもらったしね

 

まぁそのときがくるまで僕達はのんびりと日常を謳歌しながら

ぼちぼちがんばろうかなぁ~

でかい報酬もあるしね

 

金銭的な報酬に関しては士郎さんと祐天寺さんが微笑んでたくらいだから

心配はしていない、ただ交渉が終わったときリンディさんの体が煤けてた気がする

きっと気のせいだろう・・・手荒なことはしてないはず・・・多分

 

僕としては管理局とはビジネス的関係でいておきたいんだけど

さてさてどうなることやら・・・

 

 

 




作中の空気だった人に関しては話についてこれなかったと解釈してください

それと次元震も起こってないのに管理局がこれたのは
番外編の話が絡んできますが、闇の書を監視していたグレアムが
闇の書の様子がおかしいことに気付いたので、地球の近くを巡回していた
アースラに呼びかけたことが発端でした
アースラ組は闇の書を伏せられたまま別の事件に関わったということになります

さらに作中でなのはを管理局に紹介していませんが
これも意味のあることなので・・・

それではまた次回
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