知恵の女神の祝福   作:小鳥遊 渉

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主人公が病室にいる理由
名前あたりの公開、ピンと来る人にはきます

しかしプロットがないと毎回が難産すぎる


2話

その後しばらく沈黙が続いた

 

しかし、私も沈黙したままで丸く収まるとは思っていない

少しでも情報を得ようと先ほど私に対して問いかけてきた人を観察する

 

声の感じからして女性か、もしくは変声期前の男の子・・・ないな

これは女性でよさそうだ。今チラッと見えたが髪は長い

それに濃い紫色の髪をしている。

年齢的には高校生くらいか、隣にほぼ同じ容姿で小学生くらいの子がいる

 

(とらハ3で、濃い紫色の長髪、女性・・・月村忍?でも隣の子は、だれだろう?)

 

とらハ3で月村忍には妹なんていなかったはず

不思議に思い、話しかけてみることに決めた

・・・決して沈黙に耐え切れなかったわけではない

 

「質問に質問で返すみたいですみませんが、ここはどこで、あなたはどなたですか?

それに、何故私はこんなところに?」

私がそう言うと彼女は一瞬ハッとした表情になり今にも謝罪してきそうな顔をした

「・・・ごめんなさい、まずそこからよね。ここは海鳴市の海鳴大学病院で

私は海鳴市に住む月村忍よ、隣の子は妹のすずか

それであなたがココにいる理由なんだけど・・・」

そう言うと口を噤んだ、まるで私に聞かせたくない事を話そうとしているかのようだ

妹さんのすずかさんも怯えたように忍さんの後ろに隠れてしまった

「何か言いにくいことなんですか?些細なことでも私にとって都合の悪い事でも

教えてもらいたいのですが・・・」

私がそう言うと観念したかのように口を開いた

「・・・わかったわ、あなたがココにいる理由は――――」

 

―――彼女の話をまとめるとこうだ

今私の対面に寝ている高町士郎さんが仕事で重体になったと聞いて

婚約者の高町恭也さんとこの病院に駆けつけたらしい

駆けつける際、急ぎの余り脇道から出てきた私を避けきれずに

車で轢いてしまったとのこと

 

「・・・つまり車に轢かれてここにいると」

彼女は重々しく頷いた

「それで実はまだ警察には連絡してないのよ、ここに来るのを優先しちゃって・・・

言い訳させてもらうと、恭也の父親が危篤だったので彼を優先させてもらったわ

ここは私の家が投資している病院だから融通が利くの、そんなわけであなたをここに

入れたの。それがここにあなたがいる理由よ」

 

なるほど、事故って私はここに運ばれたのか

私よりも婚約者の父親を優先した理由も納得できる

確かに赤の他人よりも親類の心配をするのは人として当然だ

 

「ところで、聞きたいことに答えて貰ってもいいですか?記憶が曖昧なので・・・」

「ええ、あなたは被害者だから・・・あなたのことも調べさせてもらったから

答えられる質問には答えるわよ、ただしあなたが先ほどしたことについても後で

じっくり聞かせてもらうわ」

「わかりました、・・・私は誰ですか?」

問いかけた瞬間彼女の顔が強張る、予想外だといわんばかりの表情だ

「事故の衝撃で記憶喪失になったのかしら・・・あなたの名前は上ヶ瀬伊織、性別は男

年齢はすずかの一つ上で5歳ね。あなたの親が失踪した為、海鳴市の児童擁護施設で

暮らしているわ」

小学生くらいに見えたんだが、幼稚園だったか・・・発育いいんだな

ん?聞き捨てならないことがちらほら・・・

「児童擁護施設ですか、私の親権はだれが?」

「・・・やけに難しい事知ってるのね、あなたの親権は今は児童擁護施設の院長が

持っているはず、でもそれに関してちょっと提案があるんだけど・・・

罪滅ぼしってわけでもないんだけど、あなたうちに来ない?」

示し合わせたようにすずかさんと恭也さんが頷く

「それがいい、父さんに掛けた不思議な術の事もききたいしな

なにより月村の庇護下なら生活も安泰だろう」

恭也さんは一言告げると士郎さんの様子を伺った

士郎さんの意識はまだ回復していないようだが

顔からは苦痛の表情が消えて穏やかな眠りについているようだった

「わかりました、私には頼れるものがないみたいなので

あなたの家に入れてもらいたいです。え・・・と、忍さんでよろしいですか?」

ここにきてすずかさんと忍さんの顔がようやくほころぶ

「ええ、これからは伊織って呼ぶわね。よろしく伊織」

「伊織おにいちゃんて呼べばいいのかな?私は呼び捨てでいいよ」

「うん、わかった。よろしくねすずか」

 

話がまとまったところで忍さんは少し席を外すといって

病室の外に出てしまった。




多少無理矢理ですが原作キャラと絡ませるお話
能力については次でお話します
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