休憩中の出来事
士郎から紅茶と珈琲が振舞われた
各々今回の議題に関して思うところがあるようで
それぞれあーだこーだと意見を出し合っているようだ
それは険悪な雰囲気ではなく、和やかな雰囲気で終始行われた
とある一角のみを除いて・・・
デビットが士郎から振舞われた珈琲を口に含む
それまで硬い表情だった口角が少し緩んだようだった
「それで士郎さん、学園と申しましたが・・・教職員のあてはあるので?
なかったらこちらから政府の文部省へ口聞きしますが・・・」
デビットのその言葉に配膳し終えた士郎がデビットの隣の席に座る
「ええ、お気持ちは大変嬉しいのですが、私自身ボディーガードしてた時代に
何度か不思議な力を使う方々とはご一緒しましたので、その方達ならと思いまして」
「不思議な力を使う方ですか、教職員の資格がある方なのですか?
メティスや魔法に忌避感のない大人を教職員にあてるのはいいことですが
きちんと資格がある人ではないと、一般的な教育もままならないのでは・・・」
「それに関しては問題ないと思います、ボディーガードでご一緒したときに
本業は教師をやっていると伺いました、その人の伝で人を集めてもらうのに
一役買ってもらおうと思っていました、もちろん私の伝もありますしね」
ふむ・・・とデビットは珈琲をテーブルに置いた
「その方は今はどこに?」
「ええそれが・・・世界中を飛び回ってるのでどこにいるかまでは・・・
連絡先は教えていただきましたので、これから連絡してみようと思います」
「それがいいだろう、今のうちに話を通しておくのがスジというものだろう」
「では携帯電話で連絡を取りますので、少し離れます」
そういって士郎は席を離れようとテーブルに手を付き立ち上がるが
「まぁまて、ここで話しても問題なかろう」
デビットに腕をつかまれて妨害され、ここで連絡することになった
「まぁデビットさんがよろしければここで連絡することにしましょう」
そして士郎は携帯の電話帳から1人のアドレスを選択し通話ボタンをプッシュする
暫くコール音が鳴った後、電話が取られたようだった
「もしもし、十四郎さんですか、お久しぶりです」
「お、士郎さんか久しぶりじゃのう
最近ボディーガードの仕事はどうじゃ?嫁に泣かれてないのか?」
「いえ、もうボディーガードの仕事は数年前からやっていませんよ
日本のとあるところで喫茶店のマスターをやってます」
「ほほ、喫茶店のマスターとな、どこの喫茶店じゃ?
今偶々日本に来ておってなついでじゃし寄らせてもらおうかの」
「ええ、かまいませんよ、第二の故郷の海鳴市で翠屋という店を構えてますよ」
「なにやらCLOSEとなっておるが入っても大丈夫かの?」
「・・・さすがに速いですね・・・ええ、入っても大丈夫ですよ」
「(速いとか言うレベルじゃないとおもうのだが・・・)」
デビットから何か聞こえたような気がしたが士郎はスルー
喫茶店入口のドアとドアベルが同時に鳴りその場にいた全員が注目した
「ほ、士郎さんお邪魔しますぞ」
「ええ、十四郎さんいらっしゃい
珈琲と紅茶どちらがよろしいですか?」
「それなら珈琲を頂こうかの」
「はい少々お待ちください」
空いているカウンター席へ案内し、注文を聞いてから珈琲を作り始めた
とは言ってもお湯は常に適温で準備してあるので抽出を開始した
「十四郎さんミルクと砂糖はどうします?」
「ブラックでええんじゃ、このあと日本政府に掛け合わないといかんしの」
「日本政府に?どんな案件か聞いても?」
抽出の時間にちょうどいい話題が出てきたので士郎は尻馬に乗る事にした
「うむ、士郎さんもわしの魔法の事はご存知じゃろう?
実は予てからわしが計画していた事業を始めようとおもうてな」
「事業・・・ですか?」
「然様、近年魔法やメティスを使える若者が増えてきておるしの
そろそろそれを世間に周知せねば迫害の対象となることじゃろうて
わしの権限だけでは全ての若者を護ることなど不可能じゃから
そういった機関を作ろうとおもうての」
「十四郎さんそれは・・・」
士郎は台詞を口に含みつつも抽出が完了した珈琲を十四郎に出す
「ほほ、うまそうじゃ・・・士郎さんありがとう」
十四郎は珈琲を一口口に含んで舌鼓を打つ
「士郎さんいい腕をしておるの、これは流行りそうじゃわい」
「ありがとうございます、とそれで日本政府に掛け合うとおっしゃいましたが
アポはとってるのですか?」
「うむ、すでに首相に話は通してあるでな、今日は実践で魔法を見せようかと思っておる」
「ふむ・・・十四郎さん、実はですね・・・今我々の考えてることがございまして」
士郎は今回の議題とその内容を十四郎に聞かせる
「ほ、士郎さんも同じことを考えておりましたか
しかも機関ではなく学園をですか・・・教師が必要となりますか
わしは以前申したように教員免許をもっとりますのでその案乗らせてもらいましょう
他にもわしに賛同する教員免許を持ってる者も居ります故
その者にもわしから伝えておきましょう」
「それはありがたい、ですが出来れば十四郎さんには学園長をやっていただきたい
日本だけではなく世界に渡って名の知れてる代官山十四郎ともなれば
裏組織も下手にちょっかい出せなくなりますから」
「ほっほっほ、買いかぶりすぎですぞ、わしにはわしのできることしかしませぬ」
「十四郎さんの出来ないことって少なすぎる気がするのですが・・・
それはまぁよしとしましょう、ではこちらの議論が落ち着き次第ご連絡いたしますので・・・」
「いやそれには及ばぬ、分身をここにおいていきましょう
それなら議論にも参加できるでしょうて」
十四郎は魔法を使いもう1人の自分を生み出した
姿形服装まで十四郎と変わらず、見た目で判断することはできない
「さすが世界最強の魔法使いですね、全く分からない」
「世界最強とか名乗ったことはないのじゃがの・・・まぁよいわ
それでは本体はこのまま日本政府へ掛け合ってくるのでこれで
そうそう士郎さん珈琲ありがとう、また飲みに来ますぞ」
そう言って十四郎は魔法を使いその場を移動した
後には分身と士郎以外のメンバーがポカーンと口を半開きにしてるカオスな状況だけが残った
今回はここまで
休憩中のクセに話が進む状況とかカオスです
今回でた代官山十四郎ですが
CLOCHETTEから出てるスズノネセブン!からの出演になります
詳しくはwebで