知恵の女神の祝福   作:小鳥遊 渉

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年始とか無理でしたー!


今回から主人公合流です


38話

【ワープポータル】で転移した後、僕は屋敷に気配がないのが気にかかった

念のため恭也に確認してみたが、同様に人の気配がしないことに疑問をもっていたようだった

なのはとフェイトは僕達が訝しげな表情をしている意味がわからなそうだったが

おそらく2人は屋敷の状況が掴めてないんだろうと思ったが、特に何も言わなかった

 

忍姉さんとすずか今日は火急の用事はないとか言ってたと思うんだけど・・・

今日はすずかの習い事もないはずだし・・・嫌な予感がする

「恭也さん、忍姉さんに連絡つきますか?」

不審に思った僕は恭也さんに確認を取ってもらうことにした

「ん、携帯があるから連絡はできるが、ただ出掛けてるだけじゃないのか?」

「いえ、忍姉さんもすずかも今日は出かける予定はないはずでした

 少なくとも今朝の時点では何の準備もしてなかったはずです

 それに忍姉さんならともかく、すずかが私用で出かけてたとしたら

 ファリンがいないのは不自然なので・・・ファリン護衛とかできないし・・・」

「ふむ、そう言われればそうだな・・・少し待て」

恭也さんはそういうと携帯を取り出し、慣れた手つきで履歴から忍姉さんを呼び出す

数回の呼び出し音の後忍姉さんが電話を取ったようで忍姉さんが何処にいるか

聞いているみたいだった

 

その間なのはとフェイトはクロノへ念話を試みていたようだが

何の応答もないようで心配そうな顔をしていた

 

暫く経ち恭也さんの電話が終わったらしく、電話をしまい僕達に話しかけてきた

「どうやら忍達は翠屋にいるらしい、すずかちゃんやノエル達もいっしょにいるとのことだ」

「・・・怪しい」

「なにがだ?」

「決まってるじゃないですか、忍姉さんが恭也さんに会いに行く目的以外で

 翠屋に行くことですよ」

「そんなに珍しいことだとは思えないんだが・・・」

それは恭也さんが翠屋でウェイターしてるからですからね・・・

危うく口に出しかけたが何も言ってないセーフ

「それはそうと、僕達に何も言わずに翠屋へ行くということは

 忍姉さんにとって面白いことを僕ら抜きで考えてるということですが

 ・・・恭也さんなら、この意味分かりますよね?」

 

僕がそう言うなり恭也さんがハッとした表情になった

どうやら分かったみたいだ、事の重大さを・・・

なのはとフェイトは何のことかわからず呆然としてるけど

 

「・・・伊織、さっきの転移は翠屋にもいけるのか?」

「勿論ですが、人目に付く様な場所はあんましオススメしませんよ」

「そのことだが、忍の話だとまだ開店したばっかで、すずかちゃんの友達が

 お客さんとして来てる以外は身内しかいないと言っていた」

「それなら問題ないですね、じゃあ翠屋のバックヤードでいいですか?」

「ああ、頼む・・・忍が面白いこととか正直ぞっとしないからな」

「僕も何度被害を被ったことやら・・・あ、ところでなのはとフェイトが呆然としてますが・・・」

「まぁ翠屋に行った後気付けしてやればいいだろう、じゃあ伊織頼んだ」

「わかりました、【ワープポータル】」

スキルを使うと見慣れた光の奔流が立ち上る

2度目ともなれば驚くこともないようで、恭也さんは僕の方を向き

一度頷いた後光に飲み込まれた

「ほら、なのはとフェイトも行って行って」

残された僕はなのはとフェイトを後ろから押してポータルまで移動させ

二人を転移させたあと僕も同じようにポータルに入った

 

一瞬の浮遊感の後、バックヤードに降り立ったが

なのはとフェイトは未だに僕と恭也さんが焦ってる意味がわからないようで

頭の上にクエスチョンマークを浮かべて首を傾げている

・・・ちょっとかわいいと思ってしまった

それはそうと先に行ったはずの恭也さんが居ない

もう客席のほうに行ったのだろうか

 

「なのは、フェイト、客席のほうに行ってみよう」

僕はそう言って強引に二人の手を引いてバックヤードから出た

裏には誰もいなかったが、それに気付いたのは客席に出てからだった

 

客席の方に行くとなにやら見知った顔を見ることになった

「すずかと・・・はやて?」

「お兄ちゃん、なんでバックヤードから出てきてるの?それになんで2人と手繋いでるの?」

「師匠やん、なんで裏から出てきてん?」

ほぼ同時に同じようなこと言われた、すずかからはちょっと怖いオーラが見えるけども・・・

そういや2人の手引いてたんだったと思い、手を離した

「「あっ・・・」」

「ん?」

なんか後ろから聞こえたような気がした・・・気のせいだな

気のせいと思わないとすずかの視線が怖くなりそうだし

「僕が裏から出てきたのは、客席に行き成り出たらお客さんびっくりしちゃうかなって

 転移先をそっちにしただけだよ、なんか誰も居なかったけど・・・なんかあったの?」

「お兄ちゃん、そんなことよりなんでなのはちゃんとフェイトちゃんの手引いてたの?」

そんなことって・・・結構大事だよね、魔法がバレるかバレないかの瀬戸際だし

「2人がかわいかっ・・・いやいや、2人がなんか考え込んでたから

 手っ取り早く連れてきただけだよ」

「ふーん・・・」

内心冷や汗だらだら流しながら冷静なフリしてるけど

これはちょっと居た堪れない・・・・・・

他に人を探すフリしてはやてにアイコンタクトを飛ばす

(頼む、僕をすずかの追及から助けて!)

するとはやては僕の視線に気付いたのか、一度ウィンクをした

(助かっ・・・)

 

「師匠ってモテモテなんやね~」

 

(ってない!火に油注いでどうするんだ!)

僕を助けるどころか爆弾を投下され益々窮地に追いやられた

これはもうだめかもわからんね

きっと僕の背中は煤けてるはずだと思う

「とまぁ、冗談はさて置き、師匠後ろの子紹介してくれへん?」

(はやて!信じてた!)

今この瞬間だけははやての背中に天使の羽が見えた・・・気がした

「僕の後ろの2人だよね、茶髪の方がここ翠屋のマスコットの高町なのはちゃんで

 金髪の方が友達のフェイト=テスタロッサちゃんだよ」

「高町なのはだよ、なのはって呼んでね」

「私はフェイト=テスタロッサっていうの、あのフェイトって呼んでほしいな」

「私は八神はやてや、隣の金髪はシャマルいうんや、よろしくな!」

シャマルさんが2人によろしくと言い、優しく微笑んだ

 

みんなが名乗り合い和気藹々と親交を深めていたが

僕はその輪から外れるようにこっそりとその場を離れようとした

「お兄ちゃんどこいくの?」

でも無理なようで、すずかに見つかってバックヤードまで連れて行かれ

敢え無く説教タイムと相成ったのだった

 




なんとか1月中に38話投稿できました
月刊状態になってきてますが
そろそろペース上げて行きたいです

仕事もある程度落ち着いたので
次は今までより若干早く投稿


できるといいな!
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