知恵の女神の祝福   作:小鳥遊 渉

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ようやく無印も話が進みます
今までと比べると今回長めかも?


あと今回ROのとあるアイテムが出ます
説明は後書きに書いておきますので分からない人は
後書き参照でお願いします



39話

すずかによる僕の説教タイムが終わりを告げ、話は本題に移る

・・・・・・のはいいんだけど、はやてのいる席に戻ってから

視界の端にちらちら映るカップル(?)がうざったい

このカップルについては割愛したい・・・んだけど

一言だけ言うとするなら「いつのまに?」としか言いようがない

 

なんでユーノと美由紀さんがバカップルみたいな雰囲気出してるんだ・・・

 

それはともかく、すずかに翠屋の開店時間が遅れた理由を聞かないと

忍姉さんやすずかがここに来ていた理由がそこにあるはず!

 

「ところですずか、翠屋がちょっと前に開店したのは聞いたんだけど

 開店時間が遅れた理由は知ってる?」

「うん、なのはちゃんのお父さんが教えてくれて・・・・・・」

すずかは午前中ここであったことを話してくれたが

気になる名前がでてきた、代官山十四郎だ

(カミカゼだけじゃなくスズノネもか・・・本当にここはとらハ3の世界観なのだろうか・・・)

もちろん伊織はその名前を知っている、本人に会ったことはないが

油断のならない人物だということまでは把握していた

「お兄ちゃん、どうしたの?」

話を聞いたとたんに黙り込んだせいか、僕のことを不審に思ったのか

顔を覗き込むように近づけて聞いてきた

「いや、なんでもないよ・・・っていうかすずか近い!」

「あ、ごめんごめん、でもこのくらいの距離感おにいちゃんなら慣れてるからいいよね」

「家ならいいけどさ、ここは翠屋なわけだし・・・ほらみんな見て・・・・・・」

最後まで言葉を続けられなかった

なぜなら僕が周りを見渡すとニヤニヤして生暖かい視線を浮かべる者

悔しそうにぐぬぬ顔をこちらに向ける者、またかと言いたげに溜息をつく者で埋め尽くされていた

唯一フェイトだけ他のみんながなんでそんな顔になっているのか分かって居なさそうだったが・・・

 

「それはともかく、こっちのみんながそんな話をしてたのか

 僕達の方はちょっとヤバそうな事態になってるんだけど・・・・・・」

僕はそう言って現状を話した

主にクロノが営倉にぶちこまれたことやリンディさんが乱心した事などだ

「へぇ~、そっちはそんな事態になってるの・・・でもお兄ちゃん思うんだけどさ」

「ん?何?」

「それお兄ちゃんが【ワープポータル】で営倉まで行って、

 クロノさんをこっちに転送して詳細聞けばいいんじゃないかな?」

 

すずかが意見を言った瞬間、一時の間その場に静寂が訪れた

尤もはやてとシャマルさんだけは何のことか分からない様相であたりを見回していたが

・・・数秒間の静寂の後、僕はその意見に対して答えを出した

「すずか、それ採用。ちょっと行って来るね-LOAD SYURA-【ワープポータル】」

アースラで戦闘になる可能性も考え、一応攻撃職になっておき転移した

・・・後から聞いたんだけど、僕が転移した後、僕の魔法を見たシャマルさんが落ち込んでたらしい

なんでも魔力の隆起が全く観測できなくて自信なくしたとかなんとか・・・

魔法体系が違うんだししょうがないと思うんだけどね

 

そんなこんなでアースラまで転移したんだけど

「ここどこだ?」

行き成り道に迷った

仕方なくうろついてみて目に付いたドアを片っ端から開けてみることにした

「このままうろついてたら不審者どころか出会いがしらに張っ倒されかねないな・・・

 確か倉庫に何か・・・・・・あったような・・・・・・」

流石に艦の中にまでサーチャーが飛んでるとは考え辛いものの

監視カメラくらいはあるかなと思いズボンのポケットを漁るフリして倉庫を漁る

「遠い昔生体3攻略のために作った事が・・・あ、ガードマフラーあった

 これなら大丈夫だろ【クローキング】」

ポケットから出すにはちょっと大きいかもしれないけどこれくらいなら許容範囲かな

普段着にマフラーを巻いてスキルを使用し、壁に張り付くようにして移動する

 

体感時間約数十分歩き回り、目に付いた扉は全部開けてみたんだけど

トレーニングルームだったり待機所だったり武器庫だったり・・・

お目当ての営倉がどこにあるかは未だに分からない

酷いときは純和風の空間に獅子脅しがあったりもした

(艦の中にあるようなもんじゃないでしょ、わけがわからないよ・・・)

そんなこんなで色々な部屋をめぐりつつマッピングしてようやくそれらしき部屋を見つけた

不思議なことにこの部屋に着くまで誰一人としてすれ違ったりしてない

不審に思いつつ、扉を開けてみると薄暗い室内に簡易的な机と椅子が置いてあり

その下ではクロノがぐったりとして床に横たわっていた

急いでクロノに駆け寄ったがクロノの意識はなく、頭に殴られたような跡を見つけた

『すずか、クロノ見つけたからそっち送るね、ちょっと調べることがあるから

 僕は調べ物が終わったらそっちに戻るよ』

念話をすずかに送る、こういうときだけは念話が便利に感じるよ

魔導師だったら念話を傍受されることもあるけど、こっちは心配ないしね

『は~い、ってお兄ちゃん!?』

『文句は帰ったら聞くからあとでね~』

有無を言わせず念話を終了させた

「足元置き出来るかな、昔は出来たんだけど・・・【ワープポータル】」

少なくとも僕が転生する前にやってたときはもう出来なくなったはずだけど・・・と思いつつも

無事クロノの体が転移され、目の前から消え去った

暫くポータルを眺めていると光が弱まり、何事も無かったように元の薄暗い室内に戻る

 

「さて、調べ物をさっさと終わらせないと帰ったときのすずかが怖いな」

僕は営倉の扉を閉め、クローキングを再度使用し壁伝いに歩き始めた

しばらく歩いたところで違和感に気付く

先程まで漂っていた無機質で機械的な空気が酷く淀んでいるように感じる

例えるなら人工的なダンジョンからカタコンベのような墓地に迷い込んだような空気だ

そしてどうやらその空気は現在歩いている通路の行き止まりにある

扉から漏れ出しているように感じる

「これは・・・本格的にマズいかもしれない」

気がつくとそんなことを呟いていた

僕自身は戦闘経験が豊富ってわけでもないが

この空気はROをしていたときに何度か体感している

・・・・・・仲間と共にMVPボスを倒しに行ったときのようなそんな空気だ

 

そんなことを思いながらも歩き続けていたのでとうとう扉の前まで着いてしまった

僕は扉を少しだけ開いて中の様子を確認してみた

少し扉を開いただけだが通路に腐臭が漂い、自分の本能が警鐘を鳴らす

中を覗いたところ艦橋のようで正面にリンディさんらしき緑の長髪が座っている姿が見える

らしきというのはこの通路は艦橋の後ろから伸びている通路だからだ

リンディさんは僕の視線に気付いたのか立ち上がった後振り向きこちらを睨み付けて来た

(ヤバい!バレた!)

「侵入者よ!確保しなさい!」

「っ!【テレポート】」

リンディさんが武装隊に指示を出すのと僕がスキルを使うのはほぼ同時だった

咄嗟にスキルを発動させたまではよかったが

驚いたせいでアースラ内にランダムジャンプしてしまった

なんとかリンディさんからは逃れたものの現在位置はクロノが捕らえられてた営倉であり

ここも安全とは言えない、というよりも現在進行形で危険だ

何故なら目の前にはROの世界にしか居るはずのない魔物がこちらを見下ろしている

 

(なんで㌦様がこの世界に存在してるんだ・・・)

通称㌦様、正式名称イビルドルイド

この世に未練を残し死して尚、知識を求める魔導師と言われている

不幸中の幸いか、この場に魔物は目の前の1体しかおらず

通路に続く扉も閉まったままだった

(さっさと片付けてとっとと帰ろう)

思考が終わると同時に目の前の㌦様が僕をターゲッティングし魔法を詠唱し始めた

「目の前に近接型がいて詠唱とは余裕だな、所詮㌦様は㌦様か

 【練気功】からの~【修羅身弾】っと」

詠唱が終わる前に練気功で自分の周囲に気弾を浮かべ、その気弾を使用し

㌦様の腹目掛けて修羅身弾を叩き込んだ

僕の瞬間的な踏み込みで足元の床が抉れたものの、僕自身も移動しているので問題ない

㌦様はインパクトの直後ノックバックで壁まで叩きつけられそのままその場から消え失せた

「やっぱ修羅は強いねぇ、当時の環境下で最強の一角だったことはあるな

 っとと、さっさと翠屋に戻るか【ワープポータル】」

僕がポータルに入る直前に営倉の扉が開かれたようだったが

その時すでに遅し、僕の姿はそこから消え去り

抉れた床と白いハーブだけがその場に残されていた

 

 

 




アイテム・能力説明

ガードマフラー(RO:フリルドラc刺しマフラー)
アサシンスキルのクローキングが使えるようになるマフラー
クローキングの説明は9話にあるので割愛

テレポート(RO:アコライト系)
以下の効果より選択して使用可能
①同MAP内(今回は艦内、地上で使用した場合は同市内)の中で
 ランダムに転移する
②拠点に戻る(月村家自室)

練気功(RO:チャンピオン系)
気弾を最大まで発生させる(通常5個がMAX)

修羅身弾(RO:修羅)
Mob単体にダメージを与えてノックバックさせる
使用時に気弾を1個消費する
要はすごい飛び蹴り


やっと無印も終盤まで漕ぎ着けました
次もそれなりに早く投稿したいものです

ではまた次回
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