進撃世界に人類最強として生まれたけどエレンがうるさい 作:ちゃっぱ
訓練兵編のプロローグもどきです。
これからの新章もよろしくお願いします。
第二十話、訓練兵の憂鬱
訓練兵と呼ばれてから数日。
どうにもゴロツキ時代の喧嘩癖が抜けないのかよく長官に怒鳴られては飯抜きやら外周やらを命じられてしまう。
それについ反抗したくなるけれど流石にここで問題を起こすのは駄目だと考え我慢している。
敬語だって使いたくないから使わない。だから余計に目を付けられているようだ。
でも初っ端から体力テストみたいなことをされた時人外かと思えるレベルの新記録を叩きだしたので俺を脱退させるわけにはいかないと思われているらしい。
つまり俺は今期訓練兵の問題児として扱われているようだ。
まあ調査兵団に入るのが目的だから目立っても別に問題はない。
なんせ俺が目指す先にあるのは人類最強。
ジークがトラウマになり仲間に思わず俺の名前を話して警告をする程度には派手にやるつもりだ。
それに罰として飯抜きされるのもまあまあ平気だし、大丈夫だろう。
幼少期の頃に味わった餓死寸前までの経験に比べれば気楽にできる。
それに外周を走らされる分には問題ない。むしろ二倍でも三倍でも構わないぐらいだ。
あまりにも余裕すぎて俺以外でもこれぐらいの罰なら平気かと思った。
だが頭がおかしい訓練兵は毎年のように存在するらしく、この前イルゼが夜中に抜け出して訓練兵が外へ抜け出すための地図的なのを調査し記録しようとして教官に見つかり俺と同じように走らされた時は死にそうな顔でやってたし最後は倒れていた。
なんか可哀そうになってきたので水を与えたら「ぜ、ぜひゅ……はぁ……か、神様ですか……?」とか縋るような目で言われても嬉しくない。
そのあと何故かイルゼを介抱するリコに「お前あんなに走ったのに、汗を一滴も流してないのか?」と、ドン引きされた。
俺が何をしたって言うんだ解せぬ。
まあ、モブリットはともかく他はあまり会わないだろうし、気にしなくていいと思う。
あの後モブリットと共に何故かよく一緒にいるイルゼもリコも────どっかで見たことのある顔だけど多分そこまで重要人物じゃないはずだ。
一番の問題点はエレンと話す隙が無いということだろう。
訓練兵というだけあって、チーム全体の助け合い精神。共同で働く責任感とやらを刻みつけるためか、ぶっちゃけ一人の時間が少なすぎる。
自由時間の時に外に抜け出して兵舎裏にいてもすぐ誰かが来ることがよくあるし、寮の中は誰かしらいる。
当然ながら訓練しているときにこっそりだなんて難しい。
学校じゃないから抜け出してエレンと話すのも見つかる危険が多い。問題児の看板を背負っているからあまりトラブルを引き起こすのも止めておいた方が良いだろう。いくら戦闘面が優れていても頭がイカれているから論外だと言われる線は越えたくない。
地下街ならここまで苦労はしなかっただろう。
あそこなら幽霊騒動もあってかエレンの方を見ていても「リヴァイさんそこに幽霊いるの?」と怖がるだけで何も問題はなかったし。
訓練兵である今、普通にエレンの方を睨むとモブリットが「誰かいるんですか?」と話しかけてきて好奇心旺盛なイルゼが手帳を持って突入。
それをリコが呆れつつイルゼを押さえて「リヴァイ、何を見ていた? また猫でもいたか?」と聞いてくるのだ。
今のところ無視をするか大雑把に話を反らしていたが、訝しげな態度からしてそろそろ追求されると思う。なんというか、ものすごく面倒だ。
いろいろと面倒過ぎて、このままリスクを背負ってエレンと話す意味はあるのかと思うことがあった。
でも、一度でもいいからエレンと話したいのだ。
────今、お前は何をしたいのかと。何をしようとしているのかを聞きたい
時間があるのなら、エレンを問い詰めたいというだけ。
俺が安易に話しかけられず、身動きも出来にくい状況を狙っていたのか、本当に唐突にエレンがいない日が増えたのだ。
毎日のように俺の背後にいた筈のエレンが、訓練兵になった途端急にいなくなった。
まるでジークが来た時のようだと思いきや、たまに思い出したかのように俺の傍に現れて、周りを観察するようになったのだ。
(一体あいつは何がしたいんだ……)
正直に言えば────エレンは敵だ。
だからあいつが何をしようとしているのか見定めないといけない。
そう思っていると、不意に肩を叩かれる。振り返った先には荷物を持ったモブリットがいた。
「リヴァイさん、そろそろ次の訓練です。行きましょう」
「……ああ」
とりあえず、今やるべきことはやっておこう。考えるのはその後だ。
現状について問答おまけ。
問1、何でエレンはリヴァイが赤ん坊の頃とかに洗脳的な意味でやり直そうとか過去に戻ろうとかしないの? それぐらい戻ったら流石にいろいろ出来ることあるんじゃない?
答1、ケニーが離れる以前のリヴァイは前世の記憶がありません。そのため故意的にエレンと会っても意味がないからです。洗脳的な意味も前世の記憶を取り戻した時点でその効果は全部消えます。RTA的に言うならバグってゲームが壊れる可能性が高いし前世の記憶ないから意味ないハイリスクローリターンですね。
問2、もう一度最初から。つまりリセット的な意味で過去は何度もやり直せないの?
答2、実はこれでも(スタート地点は理由があり別ですが)何度かやり直してる結果です。事情があり、もうこれ以上やり直せない段階まで来ている状況です。つまり詰み。残機ゼロの状態。未来を見てそこから現時点でどう動くのかはできます。しかし始まりからやり直しはもう出来ないですね。だからエレンは頑張ってる。
問3、リヴァイが前世の記憶をエレンに渡す可能性ってあるの?
答3、あなたは家族や自分の名前、今までの全てを失う覚悟はありますか? リヴァイに言っているのはつまりそういうことです。
問4、現時点で圧倒的に可哀そうなのはどっち?
答4、エレンです。リヴァイはまだ希望を持ってます。
問5、リヴァイが可哀そうになる可能性あるの?
答5、最悪の未来ルートIFいつかやりたいですね。地獄が見れますよ(フラグ)
問6、エレンずーっとRTAやってるんだよね。可哀そう……。
答6、本当に可哀そう……。
問7、なんでエレンはリヴァイとハンジを出会わせたの?
答7、その時点でいろんな未来ルートが存在しているせいです。ゲーム的にいれば様々なシナリオが解放されていてそこからエンディングへ行く道にはエレンが望んだ先がないという状況。実はハンジと無理やり会わなかったらリヴァイが行く先に調査兵団へ入る道筋はありませんでした。なのでエレンが無理やり軌道修正した感じですね。
問8、エレンが勝負するとか言ってたけど、あれどうなったの?
答8、リヴァイの記憶(勝負するとか言ってた部分)を消しましたが、あの時エレンは勝負した先の未来を見たかったという理由もあります。エレンがリヴァイの反応を見てその先の未来を垣間見て「あっ、これは駄目だ」ってなったのを消してます。RTA走者というかデバッカーというか……。
問9、いろいろやることあり過ぎてよく心折れないよね。エレンすごい大変そう……。
答9、そうだろすごい可哀そうだろ。ここから先も地獄なんだぜ……。
問10、なんでエルヴィンはすぐにリヴァイに会いに行かないの?
問10、エルヴィン父が亡くなった件で慎重に動こうとしている結果ですね。表立って動いたら最悪の場合殺される可能性があります。出来れば調査兵団の内部に入って安全だと分かってから話がしたいと思ったようなものです。でも原作のようにゴロツキからすぐさまっていうのは目を付けられる可能性が高い。だから自然と話が出来るようになるまで待つつもりでした。つまり手紙にはそういう危険性が含まれた話が書かれてたってことです。ハンジだから信用して届けたようなもの。賭けでもあった。エレンはそれにもキレてた。
問11、手紙渡していいの? エレン的に大丈夫?
問11、大丈夫だ、問題ない(憤怒)
問12、これ原作ルートある? ちゃんと息してる?
問12、エレンが人工呼吸しまくって頑張って延命措置してます。大丈夫ですほんと大丈夫たぶんきっとなんとかなるはずうん……。
問13、最初は原作ルート的な未来(未来エレンが今辿ってる状況)があったってことだよね? リヴァイが記憶を思い出したせいにしてはエレンが始祖と組んで世界を滅ぼしてる状況ってこと? 成り代わりのこのリヴァイが動くにしてはやけに遅すぎない? 未来でリヴァイは何をやらかしたの?
問13、主にエレンのせいです。ヒントを言うと鶏卵論争。この1~13までの問答の中にもヒントはあります。ちゃんとした答えはまたいつかの物語でお楽しみに。
訓練兵編での暗躍はどっちを多めに書いてほしい?
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エレン
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リヴァイ