ありふれた転生者?で世界最強   作:ゲキ

3 / 3
遅くなりました!


覚悟の刃

~~八重樫道場内~~

 

水の呼吸(みずのこきゅう)玖ノ型(きゅうのかた)

 

水流飛沫(すいりゅうしぶき)(らん)

 

「!?が!?」

 

霞の呼吸(かすみのこきゅう)壱ノ型(いちのかた)

 

垂天遠霞(すいてんとおがすみ)

 

「だ!?」

 

花の呼吸(はなのこきゅう)弐ノ型(にのかた)

 

御影梅(みかげうめ)

 

「ぐ!?」

 

「そこまで!勝者南雲ハジメ!」

 

「ありがとうございます!」

 

ハジメは門下生と試合を連戦していた。

最初は門下の人間はハジメを認めていなかったが、ハジメの剣技や握手をしたときの手の剣タコが普通の十代の手ではなかったからだ。

 

「……」

 

ただ一人何かを考えている瞳で見ていた。

 

「南雲くん」

 

「?はい」

 

「次は、ワシと相手をしてくれんかの?」

 

「え?」

 

『!?』

 

師範である鷲三が試合をするなど滅多になく、ハジメや門下生、虎一、雫も驚いている。

 

「どうかの?」

 

「(何でいきなり、でもせっかくの機会だ)お願いします!」

 

ハジメは、鷲三の考えがわからなかったが、経験者の鷲三との手合わせできるチャンスだと思った。

だから、その誘いに応じた。

 

「両者構え!」

 

「「……」」

 

「始め!」

 

「ッ!!」

 

「!?(な、なんだこれ!?)」

 

鷲三はハジメに殺気をあびせた。

それも普通の人間なら耐えられないほどの殺気だった。

今ハジメは、何通りもの殺されるイメージが過った。

 

「ハァ、ハァ、ハァ」

 

「どうしたかな南雲くん」

 

「(なんだこれ、殺気なのか!?)」

 

「……」

 

ハジメは、鷲三の殺気により過呼吸により動けずにいる。

 

「(怖い、やだ、逃げたい!?)」

 

「(かなり怯えているね、さあどう動くかな?)」

 

ハジメは動けずに怯え、鷲三は静かに観察している。

 

「(別にこれは試合なんだ逃げて良いよな)」

 

ハジメは恐怖のあまり試合を放棄する考えをしていた。

それに気づいたのか鷲三は、

 

「南雲くん、連戦で疲れたろう。もうやめるかね?」

 

「(やめる?そうだここでやめれば)」

 

「南雲くん!!」

 

「!?」

 

「がんばって!!」

 

「!?」

 

鷲三の提案にハジメは乗ろうとしたが、雫の声に我にかえった。

 

「(何やっている!?もしこれが実戦だったらどうする!)」

 

「(ほう、雫の言葉で少し落ち着いたか)」

 

「(覚悟を決めろ南雲ハジメ!逃げるな!前を見ろ!心を燃やせ!)ふん!!」

 

『!?』

 

「見苦しいところを見せました。よろしくお願いします!!」

 

ハジメは自分の木刀で額を叩き喝をいれ、鷲三に挑もうとする。

 

水の呼吸(みずのこきゅう)拾ノ型(じゅうのかた)

 

生生流転(せいせいるてん)

 

ハジメは柔軟性のある水の呼吸の最大の技を鷲三に繰り出した。

 

「ウオオオオオオ!!」

 

カンカンカン

 

「(ほう、一撃一撃繰り出す度に威力が上がっておる)」

 

「(今の俺じゃ勝てないでも、全力で行く!)」

 

ハジメは今持てる全てを鷲三にぶつけていた。例え勝てなくても最後まで攻め続けようとしていた。

その時不思議な事が起きた。

 

~~???~~

 

そこは、ハジメが転生する時に訪れた場所、そこではハジメを転生させた神がハジメと鷲三の戦いを見ていた。

 

「まさかこんなに早く原作関係者に関わるなんて」

 

ハジメの早い原作関係者に関わるとは思っていなかったようだ。神も驚いていた。

 

「(少しお節介しましょうかね)」

 

神はハジメにあることをした。

それはまさに神のいたずらだろう。

 

~~八重樫道場内~~

 

「!?」

 

『呼吸だ』

 

『息を整え火之神に成りきるんだ』

 

「(今のは!?)」

 

ハジメは頭の中でまるで囁かれたような声が聞こえていた。

 

「(火之神に成りきるか、そうだよな弱い自分が誰に成りきったていいよな)」

 

スー!!

 

「!?(呼吸が変わった)」

 

「(いくぞ!)」

 

日の呼吸壱ノ型(ヒノカミ神楽)

 

円舞(えんぶ)

 

ハジメは水の呼吸から日の呼吸へと呼吸と技を変えた。

だが、

 

「(肺が痛くて熱い!呼吸を瞬時に変えただけでこんなにキツいのか!?)」

 

体が出来上がってないハジメには相当な負荷が掛かってしまう。

いくら転生特典壊れない身体とはいえ、壊れないだけで痛みや苦しみはある。

それでもハジメは木刀()を降っている。

 

「(止まるな!走り続けろ!最後まで振り続けるんだ!!)」

 

「(雫と同じ年なのにここまでやるとはのう、ならばこれはどうじゃ?)」

 

ピン

 

「!?(あれは糸!?)」

 

ハジメの攻撃を防ぐ鷲三は、わざと隙を見せハジメの様子を伺った。

その時、ハジメには鷲三の首に糸のようなものが見えた。

 

「(もしかしてあれが隙の糸)」

 

「(さあ、気づくかのう)」

 

「(鷲三さんが簡単に隙を見せないはず、誘いだとしても行くしかない!)ウオオオオオオ!!」

 

「(なんと!?これに気づいたか!)」

 

ハジメは鷲三がわざと隙を見せたのに気づいたが、あえてそれに乗った。

木刀()を糸に沿って振った。

瞬時に隙の部分に木刀()向けたハジメに鷲三は驚いた。

 

カン

 

ハジメの降った木刀《刃》を鷲三は防いだ。

 

「ウオオオオオオ!!」

 

「(見事じゃ、ハジメくん)」

 

ハジメはそのまま力を振り絞り、そんなハジメを鷲三は心の内で賞賛する。

だが、それも終わりを迎える。

 

バキッ

 

「!?」

 

ハジメの日の呼吸に耐えきれずに木刀が折れてしまったのだ。

 

「ハァ、ハァ、ハァ」

 

「南雲くん、見事じゃ」

 

「ありが‥とう‥ございます」バタン

 

「「ハジメ!?/南雲くん!?」」

 

ハジメが息を切らしていると、鷲三はハジメに賞賛の言葉を送った。

ハジメはお礼を言った瞬間、倒れて気を失ってしまった。

倒れたハジメに愁と雫はハジメに駆けつけた。

 

「ハジメ!ハジメ!!しっかりしろ!?」

 

「南雲くん!しっかりして!?」

 

「どうやら無理に呼吸を変えたせいで身体に相当な負荷が掛かったようじゃの」

 

倒れたハジメに駆け寄り声を掛ける愁と雫。

鷲三はハジメの容態を見た。

 

「虎一、南雲くんを隣の部屋に」

 

「はい」

 

「雫、南雲くんが目を覚ますまで側にいなさい」

 

「わかった!」

 

「南雲殿、少しやり過ぎてしまった申し訳ない」

 

「いえ、形はどうであれハジメには良い経験になったと思います」

 

鷲三は、虎一と雫に指示を出し、愁に謝罪をした。

こうして、南雲ハジメの初の対人戦が終わった。




改めて投稿が遅くなり申し訳ありません

実は、これとは別に投稿しようと考えている作品があります。
もし良かったらそちらもよろしくお願いします
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。