時空を操るもの   作:旭姫

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前回話した台詞の前に名前をつけるのは、五人を越えた時です。

あとは、名前がでていない人や、初出しの人には名前はつけません。


入学編 第六話

翌日、達也はいつも通り3人で登校していた

 

「昨日は一緒に行けなくて悪かったな。」

 

「問題ありません。それと、森崎君ですが、禁止用語の使用や法律違反未遂だったということで1ヶ月の謹慎処分となり、教職員推薦枠での風紀委員入りが取り消されたそうです。」

 

「そうか。まぁそうなる前に森崎は家から一週間の謹慎処分を受けているからな。それが延びたと考えるのが妥当だろう。」

 

「ところで、達也兄様。今日帰ったらCADの調整をお願いしたいのですが…」

 

「あ、私もお願いします!!」

 

「2人とも最後の調整は1ヶ月前だったな。わかった、やろう。」

 

やがて校門前まで辿り着くと、声をかけられた

 

「司馬君、司馬さん、四葉さん。」

 

「なんのようですか、七草生徒会長?」

 

声をかけてきたのは第一高校の生徒会長七草真由美だった

 

「一昨日の話を聞きたいので昼休みに生徒会室に来てくれないかしら?」

 

「その言葉、なにか別の目的もありませんか?言っておきますが、生徒会にも風紀委員にも入りませんので」

 

「…!?そ、そんなものはありませんよ。」

 

「本当ですか?」

 

「……」

 

「わかりました。俺も聞きたいことがあるので向かいましょう。」

 

「ほ、本当に!?」

 

「ええ。俺たち3人で向かいます。但し、勧誘だった場合問答無用で部屋からでますね。」

 

「わ、わかったわ。じゃあ、お昼休憩に生徒会室で。ちなみにお昼はダイニングサーバーが生徒会室にあるので持ってこなくても問題ないですよ。」

 

「生徒会室にダイニングサーバーがあるのですか?」

 

「ええ。2代ほど前の生徒会役員が仕事が多くてご飯を取りに行く時間がなかったことから設置されたのよ。」

 

「そうだったんですか…。わかりました、では後程。」

 

「ええ。待ってるわね。」

 

―――――――――――――――――――――

 

昼休み、達也達3人の姿は生徒会室にあった

 

「1-Bの司馬達也です」

 

「1-B四葉深雪です」

 

「…1-Eの司馬泉美です。」

 

「どうぞ~!」

 

生徒会室には達也、泉美、深雪の順番で入った

 

深雪が入る時に深雪の丁寧なお辞儀に部屋の中にいた人たちが一瞬固まっていた

 

そんなわけで、3人が席に座った

 

真由美「さて、お昼だけど、精進、肉、魚、どれが良いかしら?」

 

達也「では、精進で」

 

深雪と泉美も同じ物を頼むと、真由美がダイニングサーバーを操作した

 

それから1分もかからずに昼食が出され、3人がそれぞれ手に取った

 

真由美「まぁ理由も言わずに来て貰ったわけだけど、その前に自己紹介をするわね。ええと、右から摩利、りんちゃん、あーちゃんよ!」

 

「…会長、いつも言っていますが、りんちゃんは止めてください。」

 

「わ、私も後輩の前であーちゃんはやめてくださいよ!」

 

真由美「…仕方無いわね。左から副会長の中条あずさ、通称あーちゃん。真ん中は書記の市原鈴音、通称りんちゃんで、右側にいるのは一昨日も見たわね、風紀委員長の渡辺摩利よ。まぁ、摩利は生徒会役員じゃないけどね。あとは、ここにはいないけどもう1人副会長に服部君もいるわ。」

 

あずさ「2-Aの中条あずさです。間違ってもあーちゃんなんて呼ばないでくださいね!!」

 

(((あーちゃんだな。)))

 

鈴音「市原鈴音です。よろしく」

 

(((これは、鈴音さんだな。)))

 

達也「それで、俺たちはどうして呼ばれたんですか?」

 

摩利「一昨日の事を聞きたくてな。済まないが来てもらった。」

 

深雪「一昨日の事と言われましても、最初からいたではありませんか?何を聞くんですか?」

 

真由美と摩利はまさかバレてるとは思わずに一瞬固まった

 

真由美「確かにいたけど、詳しいことはわからないのよ。」

 

達也「知覚系魔法『マルチ・スコープ』。そういえば入学式の日も使ってましたね。この魔法なら多少遠くても視ることはできます。」

 

真由美「どうしてそれを!?」

 

達也「分析は得意なんで。それで、一昨日の事ですか。では、簡単に説明すると、森崎が二科生を禁止用語を使って侮辱し、挙げ句の果てには魔法の不正使用をしようとした。俺はそれを止めただけです。」

 

摩利「だが、あれはやり過ぎだと思うぞ。」

 

達也「関係ありません。それに、奴らにもいい薬になったでしょう。魔法なんてただの道具でしかないと。魔法だけでは戦闘で勝てないと。特にそれを実戦を営みとする森崎家の御曹司が証明してしまったんですから。」

 

深雪「達也さんの言う通りです。あれは全面的に一科性が悪いのですから。」

 

真由美「確かに、魔法は道具でしか無い。それはそうよ。でも、流石にこれはやりすぎよ。森崎君が再起不能になったらどうするの?」

 

達也「そんな低レベルな事を考えているんですか?やっぱり実戦経験のない師族の家は嫌いです。是非とも契約を解除したいほどに。ところで、一昨日の事、他言していないでしょうね?」

 

真由美「……。」

 

達也「言ったんですか…誰ですか?」

 

真由美「父に…」

 

達也「(七草弘一か、まぁ突っかかってきたら社会的に殺すか。はぁ面倒臭い)……ちっ。わかりました。もう他言はしないように。」

 

達也の舌打ちに生徒会室はどんどん空気を悪くしていた

 

真由美は完全に青ざめ、あずさも恐怖で顔を歪める

 

そんな空気を壊したのは摩利だった

 

摩利「…こほん。ところで、司馬達也君。君にお願いがある。」

 

達也「何でしょう?物によってはお断りしますが、」

 

摩利「君が忙しい理由も私は知っている。だから、風紀委員入りは打診しない。だが、四月というのは新入生争奪戦のために一時期風紀が荒れる。だから、助っ人として手伝ってくれないか?」

 

達也「答える前に、1つだけいいですか?」

 

摩利「なんだ?」

 

達也「校内でのCADの装着は許可されてないのでは?」

 

摩利「この時期は、九校戦の為の準備も兼ねて部活動の新入生獲得合戦が起こるんだ。九校戦は学校の威信をかけているからな。優秀な生徒の獲得の為のオリエンテーションとしてCADの携行が認められている。つまり、この期間は無法地帯となるわけだ。」

 

達也「なるほど。」

 

摩利「さらに、新入生の入試情報は秘密裏に回っている。だから、その時期にCADを持てるという利点はある。」

 

達也「期間は?」

 

摩利「ざっと1週間だな。」

 

達也「……わかりました。では、受け入れる代わりに1つだけお願いがあります。」

 

摩利「それを出来たら、受け入れてくれるのか?」

 

達也「ええ、もちろん。」

 

摩利「聞こう。出来るかどうかはその後だ。」

 

達也「では、魔法大学の秘密文献の閲覧優先権をください。」

 

摩利「……教員に聞いてみよう。そろそろ昼は終わりだ。放課後改めて話そう。」

 

達也「わかりました。では、失礼します。2人とも、行くぞ。」

 

「「はい」」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

達也達が部屋を出て、あずさも次の授業が実習だったので、いなくなった生徒会室では、真由美が固まっていた

 

「はぁ…司馬達也か。真由美の得意技を見抜いたその目を見込んで風紀委員へと誘おうと思ったが、」

 

「はぁ、私って駄目ね。完全に嫌われたわ。」

 

「あの、会長。司馬達也君は何者なんですか?」

 

「りんちゃんなら黙ってくれそうだし、大丈夫かな。彼はFLTの社長よ。」

 

「なるほど。会長が固まった理由がわかりました。確かにあの秘密主義を掲げるFLTの社長の正体を知らぬ間に他人に教えているわけですからね。」

 

「そうだな。さて、私は達也君の助っ人参加のための交渉をしてくるから。市原、真由美を任せた。」

 

摩利は交渉の為に生徒会室を後にした

 

「ねぇ、りんちゃん。私どうすればいいかな?」

 

「どうと言われましても。こればかりはなんとも…。それよりも私はFLT社長が掲げた研究テーマが気になっていたのですが、まさかこんな近くにいるとは思いませんでした。是非ともテーマについて語り合ってみたいです。」

 

「はぁ、にしても彼。十師族に何か恨みでもあるのかな?」

 

「そういえば司馬君はどうしてこの歳で社長をやっているのでしょうか?」

 

「なんでだろうね。何かそうなる理由があったのかも。」

 

「気になりますね。」

 

「気になるけど、これ以上嫌われたくないわね…。どうしましょう…」

 

 





後味悪っ。これはアンチじゃないんです。

そんなつもりはなかったんです!!

いつか回復することを願って、続きを書いていきます。

今作では達也を風紀委員に入れないと決めていたけど、達也がなんかしらの形で巡回をしていないと話が進まないと思い、助っ人参戦としました

次回から達也は働きます(たぶん)。

では、また次回
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