討論会終わりからの襲撃は達也の予想通りの展開となった
達也から促された警戒を意識して、正門前を十文字克人が守っていた為に侵入した賊の数は駐車場付近にいた者だけだった
そして、その侵入者も達也の予想通り図書館、そして実技棟へと向かっていた
達也の指示通り動いていた深雪と泉美は校内を走っていた
「泉美ちゃん、賊は?」
「今、図書館と実技棟のようですね。実技棟の方は収束するみたい。」
泉美が『精霊の眼』で確認しながら深雪に状況を話す
「なら、図書館に向かいましょう」
「そうですね。早く達也兄様の所に」
2人が進む道には賊が何人かいたが、深雪は魔法で、泉美は八雲直伝の体術で片っ端から倒していく
「2人とも!」
ふいに深雪達を呼ぶ声は上から聞こえた
「「達也さん(兄様)!!」」
達也が上から飛び降りてきたのだ
「2人とも無事か?」
「ええ。」
「問題ありません」
「よし、じゃあ図書館に行こうか。サポートはするが、メインは任せるぞ」
「「はい!」」
図書館に向かっている途中で、交戦中の友人を見付けた
すぐに深雪が加重魔法で賊を押し潰した
「レオ!!」
「達也か?これどういう状況だ」
「レオー!って終わってた?」
「いや、エリカもいるとは好都合だ。」
「それどういうこと?」
エリカはレオにCADを渡しながら聞いた
「賊が入った。狙いは図書館だろう。ついてくるか?」
「勿論!」
それから図書館にたどり着くと、達也は後ろを振り返った。
「深雪、泉美、先を進め。」
「「はい!」」
「私も行ってくるわ。」
「レオは残れ。興味が出てきた」
「おうよ!」
深雪と泉美、そしてエリカが図書館の中に入っていった
「さて、テロリストの諸君。ここから先は通行止めだ」
「うるせぇ!ぶっ殺す!」
テロリスト達がその言葉を合図に銃を向けた
「達也!」
「まぁ落ち着け。」
達也が指を鳴らすと放たれた銃弾が空中で停止した
「なっ!?」
「そうだな…この銃弾は返してやろう。ありがたく受けとれ」
達也が手を銃弾に向けると、銃弾が全てテロリストの方を向いて動き始めた
「グワッ!」
「うわっ!?」
「ギャァァ!」
本来の撃った速度そのままで返ってきた銃弾は容赦なくテロリスト達を射貫いていく
「レオ。俺はお前に期待をしている。さぁ、どんどん敵が湧いてくるぞ。」
「なんだあれは?」
「俺の魔法だ。詳しいことは言わないぞ。」
「だよな…よし、やってやるぜ『
レオが大きな声を出して突撃をする。
それを迎え撃とうとナイフを持った男達がレオに襲いかかる
しかし、ナイフはレオを貫通することはなく、皮膚にも触れずにナイフのみが壊れた
まるで、固い金属を殴っているかのように。
(逐次操作…十年前に流行った音声操作で魔法を使う技術。まさかこんなところでその使用者に会えるなんてな。)
数分も経てばレオが襲ってきた男達を蹴散らしていた
――――――――――――――――――――――
達也とレオが図書館の前の敵を撃退している時、図書館の中に入っていった深雪達は一時的に隠れていた
「泉美、わかる?」
「一階に2人、二階に4人。おそらく特別閲覧室にいる筈ですね。」
「へぇ~、泉美わかっちゃうんだ。泉美相手に不意打ちは無理かな」
「エリカ、無駄話はよして。」
「じゃあ下は私がやるわね。」
「そう、なら泉美ちゃん。私達は先にいきましょう」
「はい!」
深雪は『跳躍』の魔法を、泉美はその身体能力で二階へと跳び上がり、目的地である特別閲覧室へと向かっていった
「さすがの行動力ね。これが達也君の関係者って奴か。さて、貴方達の相手は私よ!」
―――――――――――――――――――――――
特別閲覧室には、魔法大学の文献へとアクセスできる特別な端末が置かれている。
魔法大学の文献は国家機密の代物。
その為、この専用端末以外では文献にアクセスすることはできない。
だからこそこのテロリスト―〈ブランシュ〉はここを狙った。
若干の予想外は幾つかあったが、無事当初の目的を達成することが出来そうだった。
―――壬生紗耶香は悩んでいた
これが、本当に魔法による差別の撤廃になるのか?と
ここまで〈ブランシュ〉を招いたのは紗耶香自身だ。
それは、剣道部の部長司甲の兄、〈ブランシュ〉リーダーである司一が示した差別撤廃への唯一の道
そう言われていた。
しかし、今やっていることはどうだろうか。
冷静に考えれば考える程、これがただの犯罪であることには気付き始める。
だが、こういう思考になるのは
悩んでいると何時も司一がいた。
そして、気付くとその悩みは
そうやって考え込んでいるとハッキングをしている人達がアクセスに成功したのか歓声を上げた。
その時、特別閲覧室の扉が外側から綺麗に切り取られたかのように自分達の方へと倒れた
いい感じにキリのいい場所が無かったのでここで切らせていただきました
おそらく次回かその次くらいで入学編が完結します。
九校戦どうしましょう…
では、また次回