時空を操るもの   作:旭姫

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今回もアンケートがございますので、ご協力お願いいたします。


九校戦編 第三話

翌日、達也の姿は車の中にあった

 

目的地は学校ではなく、FLT第三課に与えられた研究室

 

何故今日FLTにいるのか、理由は遡る事2日前

 

期末テストの結果が出されて〈アイネ・ブリーゼ〉でパーティーを楽しんだ日の夜

 

達也は地下の自身の研究室にずっと籠っていた

 

部屋に籠って2時間が経った頃

 

「…出来た…遂に完成したぞ!!」

 

達也はすぐに穂波に連絡をいれて深雪と泉美を呼び出した

 

穂波は達也の行動の理由を理解しているが、2人はそうではない。

 

籠ってる理由を知らない2人はなんで呼ばれたのか、その理由を考えながら達也の研究室に入った

 

「達也さん。あれ、達也さん?どこにいるんですか?」

 

「達也兄様?」

 

すると、後ろにいた穂波が突然浮き上がった

 

それに驚いて後ろを振り返った2人はそこにいたもう1人の人物に驚いた

 

「達也さん!?何時から…それに穂波さんも浮いて…」

 

「もしかして『飛行術式』…」

 

「そうだ。俺は異能で飛ぶことが出きるが、誰もが使える魔法にするために研究していた。その結果がこれだ。」

 

横で穂波が自由に動き回る。

 

「なっ、す、凄い…」

 

「流石です、達也さん!」

 

「試してみるかい?」

 

「「勿論!!」」

 

達也は泉美と深雪に『飛行術式』専用CADを渡す

 

「いいか、このCADは〈ループ・キャスト〉じゃない別のシステムを使っている。そのシステムは〈ループ・キャスト〉と違って想子を自動吸引する。ボタン操作で想子の自動吸引のオンオフをする。だからペース配分は考えろよ。」

 

「はい!」

 

という感じで、泉美達も体験したこの『飛行術式』を第三課にいる相方へと渡しに行くのだ。

 

FLT第三課にたどり着くと、達也を慕う社員達が達也を出迎えた

 

「社長!」

 

「ようこそ、第三課へ!」

 

「牛山主任はどこですか?」

 

「研究室の中です。お呼びしますか?」

 

「じゃあお願いします。」

 

達也に呼ばれた牛山主任という男は、達也が最も信頼するエンジニアの1人で、彼と達也の2人のコンビを〈トーラス・シルバー〉という

 

「お呼びですかい、ミスター。いや、社長様かな?」

 

「やめてくださいよ、いつも通りで結構です。」

 

「やっぱりそれが一番ですね。ところで、今日はどのようなご用件で?」

 

「例のT-7の試作です。とりあえず、穂波と数名に試してもらいました。ですが、俺たちは普通の魔法師とは程遠いものでしてね…。」

 

「なるほど」

 

研究室に入ると牛山が1人のスタッフを呼び出した

 

「テツ、T-7の予備はいくつある?」

 

「10機です!」

 

「……馬鹿野郎!そんなんで足りると思ってんのか!?あるだけ全部コピーしてこい!……なんだと?テスターが全員休みだぁ!?今から呼び出せ!魔法史に残る偉業だぞ!首に縄巻いてでも連れてこい!」

 

「はっ!」

 

それから15分程経ち、テスターが揃ったことで実験が開始された

 

『実験開始』

 

一人のテスターがCADを起動してその場で上昇を始めた。

 

『離床を確認。上昇加速度の誤差は許容範囲内』

 

テスターがその場で停止する

 

『加速度減少ゼロ……等速。加速度マイナスにシフト……停止』

 

「ここまでは普通の移動魔法だな。……問題はここから。」

 

テスターが水平移動を始めた。

 

『水平方向へ毎秒1mで移動。停止。』

 

「テスターより観測室へ。……俺は飛んでる……自由だ。」

 

その言葉で観測室が成功を確認し、大喜びする。

 

また、他のテスター達が更に飛び始める。

 

―1時間後―

 

実験の成功によって完成へと近付いた『飛行術式』は、〖加重系魔法の三大難問〗に数えられている程の、研究者泣かせのテーマとされてきた

 

それが解決に向かっていると考えれば、それをいち早く使えるという喜びで興奮状態になったテスター達は想子の自動吸引があることを忘れて『飛行術式』を使って空中鬼ごっこを始めてしまったのだ。

 

「お前達は馬鹿なのか?……実験が終わったからって鬼ごっこを始めやがって。超勤手当出さねぇからな。」

 

『そりゃないすよ。主任』

 

牛山とテスターの言い合いを横目に達也は少しだけ悩んでいた

 

「ん?どうしたんですか?ミスター。」

 

それに気づいた牛山がその悩みを聞いた

 

「サイオンの自動吸引スキームをもっと効率化しないといけませんね」

 

「それは俺の方で考えますよ。タイムレコーダーも専用回路にしましょう」

 

「実は同じことを考えていました」

 

「そいつぁ光栄ですなぁ!」

 

それから試行錯誤を重ね、『飛行術式』は完璧へと近付いていた

 

()()()使()()()『飛行術式』の完成を目指して達也達は必死に研究を重ねた

 

そして、『飛行術式』の試作形の完成から1週間後、FLTから『飛行術式』が発表された

 

達也のもとには、達也の正体を知っている人間達が祝電を送っていた

 

例えば、四葉真夜だとか、佐伯広海だとか、北方潮を含む〈V.I.P.会議室〉のメンバー達から

 

特に佐伯広海からは独魔での『飛行術式』を導入した新たな戦闘スーツの作成をしてみてはどうか?という提案を受けた

 

達也と佐伯広海の話し合いにより、設計図を達也が作り、作成を真田大尉が主導となって行うことになった。





とりあえず『飛行魔法』が完成いたしました。

次回は、少しだけ寄り道してから九校戦の準備に戻りたいと思います。

なお、今回のアンケートは三高優等生キャラの登場についてです。

前回同様、次回投稿迄を期限とします。

投票よろしくお願いいたします

では、また次回

優等生キャラを出すかどうか

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