時空を操るもの   作:旭姫

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まだ会場入りしてないのにも関わらず今六話までやってるんですね。

果たして九校戦編の完結はどれほどかかるのか…

心配です。

前作を越えなければいいのですが…(前作は確か30話超えだった気が…)

とりあえず九校戦編第六話です


九校戦編 第六話

会議室でのメンバー面会が終わり、翌日には壮行会が行われた

 

驚くことと言えばエリカ達が珍しく前の方に座っていたことだろう

 

そんな壮行会の翌日

 

達也に割り当てられた部屋には数人の女子がいた

 

彼女らは全員九校戦の選手である

 

ではなぜ男子がいないのか。

 

理由は単純であり、達也が憎いからである

 

深雪と話したい、お近づきになりたい、でも達也が近くにいる

 

達也は二科生と仲良くしている

 

それがいやだから男子メンバーは達也のエンジニアは拒否した

 

そんなわけで達也は1年の女子数人を担当することとなった

 

その中には達也と仲のいいメンバーもこぞって参加していた

 

「改めて、今回君達のエンジニアを勤めることになる司馬達也だ。よろしく頼む。この中には二種目ともを担当する人や一種目だけを担当すると言う人もいる。どちらも手を抜くつもりはないので安心して貰いたい。」

 

「よろしくお願いしますね、達也さん。」

 

「よろしくね、達也君。」

 

「早速だが、君達のCADを預からせて貰う。」

 

その言葉に達也と面識がほとんど無い生徒が顔をしかめた

 

何せ、CADは自分自身を写した鏡と良く言われているように、自分の得意魔法や、使用する魔法が、CADには含まれている

 

まさに自身の半身なのだ

 

その後、深雪やエイミイがCADをなんの抵抗もなく預けたことから多少怯えつつもCADを預けた

 

「ありがとう。さて、種目の確認には入ろう。」

 

今回達也が担当するのは新人戦女子の部のスピード・シューティング、アイス・ピラーズ・ブレイク、ミラージ・バットの3種目

 

バトル・ボードにも出場するほのかやクラウド・ボールに出場するスバルは一種目だけの調整となる

 

「いいな~雫。私は達也さんに1つしか調整して貰えないんだもん。」

 

「安心しろ、調整しない代わりに戦術を立てる手伝いはするから。」

 

「本当ですか!!」

 

「ああ、任せろ。ただし、ほのかの担当は中条先輩だから、中条先輩の指示を第一に考えるんだぞ。」

 

「はいっ!!」

 

「よし、じゃあ明日から練習を開始する。練習メニューは預かったCADを元に決めるからそのつもりで。解散!」

 

―――――――――――――――――――――

 

夜、FLTの修練所に達也と深雪の姿があった

 

「穂波、電気を消してくれ」

 

「はい。」

 

電気が消え暗くなった室内で達也が先日真田から貰ったスティック型のCADを用意する

 

「深雪、準備はいいな?」

 

「勿論です。いつでもいけます」

 

「じゃあ、始めるぞ!」

 

達也がスティックを振り上げると、2人の頭上に幾つかの光の玉が現れる

 

深雪がその場で『跳躍』を利用して飛び上がると、持っていた杖で光の玉を叩く

 

そう、今達也達がしているのはミラージ・バットの練習であった

 

師匠である八雲に頼めば同じことが可能なのだろうが、八雲が深雪を見て何をしでかすかわからないからFLTの修練所を利用して練習している

 

達也がしているのは『時空間操作』のうちの『空間操作』であり、修練所という空間に干渉して不定期に幾つかの光の玉を出すように魔法を使うという作業で

 

深雪は本番同様に現れた光の玉を『跳躍』を使って飛び上がって叩いている

 

試合時間と同じ長さを休憩をいれて4回程したところでこの日の修練を終了した

 

「深雪、どうだったか?」

 

「達也さんは性格が悪すぎます。」

 

「本番を想定したんだが…」

 

「本番はあんなに性格悪くありません!」

 

「そ、そうか…それはすまないな。だが、その実力なら新人戦では負けることはないだろうな。アイス・ピラーズ・ブレイクはほとんどの確率で深雪の勝ちだろうし」

 

「勿論、達也さんに両種目優勝を届けて見せます!」

 

「楽しみにしているよ。」

 

「はい!」

 

「じゃあ帰ろうか。」

 

―――――――――――――――――――――――

 

それからは達也の示した練習メニューに沿って選手達が練習を重ねていった

 

ある日、達也達との待ち合わせ場所でみんなを待っていた美月は突如目の違和感を感じ、その方向を向いてメガネを外した

 

見た先に()()()()が浮かんでいるのが見えた

 

気になった美月はその発生源へと無意識に進んでいった

 

たどり着いたのは薬学準備室

 

扉がすこし開いていたのでそこから覗き見るとそこにいたのは…

 

「吉田くん…?」

 

「誰だ!?」

 

魔法の練習中に意識外からの干渉があった場合どうなるか

 

答えは簡単だ

 

―魔法に向けた意識が乱れることで感覚が崩れる

 

この例にのまれずに、術者が練習中の魔法が乱入者へと暴発する

 

美月は自身に向かってくる幾つかの攻撃的な水色の塊を視認した

 

次の瞬間にはその玉が沈静化された

 

横にいたのは待ち合わせ相手の1人、達也

 

「よせ、幹比古。ここでやりあうつもりはない。」

 

「達也…それに柴田さんまで!?」

 

「それに、元はと言えば術者の意識を乱した美月が悪い」

 

「ふぇぇっ!?」

 

「柴田さんは悪くないよ。僕が意識を乱しちゃったことが原因だから…」

 

「酷いですよ!達也さん!」

 

「悪いな。だが、人払いの結界の中に入ってきたらさすがに驚くだろ」

 

「そんなことまで分かるなんて…さすがは総合1位を取った人間ってとこかな」

 

「まぁね。一応知識だけが取り柄なんでな。ところでこれは精霊……それも水霊か?」

 

「そうだよ。」

 

「俺にはただ霊子の塊が浮かんでいるようにしか見えないが…美月はどうだ?」

 

「ふぇ!?わ、私には水色の塊が浮かんでいるように見えました」

 

「色の違いが見えた!?」

 

「えっ!?あ、あの…!?」

 

幹比古が突如目の色を変えて美月の手を握る

 

その時体勢を崩したことで幹比古が美月の上に乗るような絵になってしまった

 

「同意の上なら外すが、それ以外なら問題だぞ?」

 

「あ、ご、ごめん…」

 

幹比古が美月の上から離れて美月を立たせると、頃合いを見計らって達也が疑問をぶつけた

 

「さっき色の違いがって話をしていたな。そんなにすごいことなのか?」

 

「すごいなんてものじゃないよ。下手したら柴田さんは命を狙われるレベルだ」

 

「えっ!?」

 

「どう言うことだ?お前達精霊魔法の使い手も色の違いを見れる筈だ。それが美月の目とどう違うって言うんだ?」

 

「確かに僕達精霊使いは精霊の違いが見える。だけど具体的ではないんだ。例えば水霊に関して言えば水の精霊だから水色や青色とかそういう系統の色だと仮に定義して大まかに分けているだけで、()()()()を見ることは出来ないんだ。」

 

「なるほど。」

 

「対して柴田さんの目はそんなあやふやに定義されていた精霊の色をはっきりと見える…いや、視ることが出来るといった方が正しいかな。これを僕らの界隈だと〝()()()〟という。一年前の僕なら殺してでも手に入れようと思ってしまう程に貴重な存在なんだ。」

 

「なるほどな。美月は精霊使い達にとって喉から手が出る程欲しい人材だと言うわけだな。…しかし安心したよ。もしここで美月を殺すと言っていれば今すぐにお前を殺していただろうな。」

 

「ふぇっ!?こ、殺す!?」

 

「つまり分かりやすく言うと幹比古達精霊使いは美月の精霊の色が見える目が欲しいんだそうだ。それこそ手に入れるためならばどんな手段だって使ってね。ならば美月の目についてはこの場のメンバー内での秘密ということで。それに何かあれば俺の権限で美月の保護も出来るが…」

 

「助かるよ。僕も出来る限り守ってみせる。」

 

「そうか。美月、命を大事に考えているならば今話したことはあまり他言しない方がいい。」

 

「わ、分かりました。」

 

「よし、じゃあそろそろ戻ろうか。皆集合場所についてる頃だろう。幹比古もそろそろ片付けた方がいい。」

 

「そうだね。じゃあまたあとで」

 

 




アンケートのご協力ありがとうございます

いつも通り結果は以下の通りです。

次回からは会場入りです。

ではまた次回

達也の交遊関係(三高編)

  • 一色愛梨のみ
  • 吉祥寺真紅郎のみ
  • 両方とも友人
  • 両方とも初対面
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