時空を操るもの   作:旭姫

34 / 50
一応、前回の補足として

達也は一高代表選手(エンジニア)として会場入りする予定でしたが、合流は現地で、先に仕事で会場入りしています

達也が深雪を連れだしたのは達也の気まぐれと敵が七草家であることを烈と確認するためです

さらに、達也が椎原辰也として懇親会に参加したのは七草の牽制であり、深雪という四葉の次期当主を後ろに従わせる事で、四葉家よりも上の立場であることを言外に示しています

ざっと、補足はこんな感じです




九校戦編 第十一話

日本魔法師界のツートップのいたずらという波乱が巻き起こった懇親会が終わり、達也は自室に戻っていた

 

「ふう。これでしばらくは安心かな(七草弘一が何を考えているかはわからんが、これに関しては動かないのが正解だからな。…さぁどう動く。)」

 

「達也さん、大丈夫ですか?」

 

「ああ。問題ない。ところで明後日から本番なんだが、深雪に合わせたい人がいるんだ。」

 

「それって我々の場所に気付いていた三高の女性ですか?」

 

「そうだ。一応俺の幼馴染だからな。この九校戦期間中に会う予定だったし、丁度いいから深雪と泉美を紹介しようと思ってな。」

 

「彼女は幼馴染だったのですね。道理で仲がよろしいようで、途中で幻影に切り替えてまで会っていたようですし…。」

 

「なんだ、気付いたのか?」

 

「当たり前です!私が気付かないとでも思っているのですか?」

 

「冗談だよ。ただやはり見つけてくれたのは正直嬉しかったからな。見破った報酬だと思ってくれればいいよ。それに、そろそろ完全契約を一色家とも結ぼうと思ってたんだ。それもあって好都合だ。」

 

「四葉家と一○一旅団としか正式契約を結ばなかったのはなぜですか?一色家は家同士の付き合いがあったのでしょう?」

 

「それは俺の当時の状況がアレだったからな。当時、父さんが亡くなった事で仕事に慣れる必要があった。それはFLTの社長業もそうだし、国防軍の人間としても、四葉のスポンサーにしても。全てに慣れるのに時間がかかったんだ。だからスポンサーとしての契約の見返りや自分の所属する隊の強化にしか手が回らなかったんだ。でもそれも最近になって落ち着いてきた。だから正式契約を増やす。といっても今のところ一色以外の選択肢は無いに等しいけどね。」

 

「そうでしたか。では私もご一緒します(ただでさえライバルが多いのにこれ以上増えては困ります!)」

 

「そ、そうか。(妙に張り切ってるな。)」

 

―――――――――――――――――――――――――

 

翌日、達也は深雪を連れてホテルのロビーで待っていた

 

その時、自分達を()()()()()()人間については無視を決め込んでいるし、話し始めれば遮音障壁を張るつもりなので気にしていない

 

そんなわけで待ち人はやってきた

 

「ごめんなさい、遅れたわ。」

 

「いや、気にしなくていい。呼び出したのはこっちだしな。」

 

「そう。ならその気持ちだけ受け取っておくわ。」

 

「そうか。さて、紹介しようか。俺のとなりにいるのは四葉深雪。うちのお得意様である四葉家の次期当主だ。深雪、こっちは一色愛梨。俺の幼馴染みで、一色家のご令嬢だ。」

 

「四葉深雪です。よろしくお願いします。」

 

「一色愛梨よ。よろしくね、四葉さん。」

 

「深雪で結構ですよ。」

 

「じゃあ私も愛梨でいいわ。…ところで、達也。呼び出した理由は何なの?」

 

「ああ、その事だが、少しだけ待って欲しい。」

 

達也は腕に巻いていた腕輪型CADを操作すると、障壁を張った

 

「あまり、外に聞かれるわけにはいかないのでな。遮音障壁と()()()()()()()の幻影魔法を使わせて貰った。これで、覗き見られることも盗み聞きされることもない。」

 

「それって…(やはりここを見られていた感覚に関すること…もしかしてこれは七草先輩の『マルチ・スコープ』)」

 

愛梨は分かっていないことを考えるにまだ詳細を知らないらしい

 

「さて、俺がこうして愛梨を呼び出したのは、お前に、いや一色家に用があるからだ。FLTとの専属契約を一色家と交わそうと考えている」

 

「それ本当!?」

 

「ああ、本当だ。」

 

「これで3か所目ですね。」

 

「そうだな。そしてこれには少し問題があるんだ。ここからは一色家当主殿も交えた上で話をしようと思う。だからとりあえずこれから一色家と専属契約を交わすつもりだということだけ知っておいて欲しい。それと、後日その話をしたいので空いてる日を御当主殿から聞いて欲しい」

 

「分かった、そのくらいならすぐ調べてみるわ。…ところで、達也が前に電話で言ってた泉美って子に会ってみたいのだけど…彼女は今どこへ?」

 

「すまないな。泉美にはまだやることがあってな。泉美とは競技開始後になる」

 

「そう。ならその時を楽しみにしているわ。」

 

「用はこれで最後だ。俺は離れるから2人で少し話しているといい。遮音障壁は維持しておく。終わったら連絡をくれ」

 

「わかりました。では、愛梨。少しお話をしませんか?」

 

「ええ、もちろんよ。これからじっくりと話しましょう。これからの事をね。」

 

達也が障壁を抜けると、2人は秘密の女子会を始めた

 

そして、障壁を抜けた達也は1人、歩いていた

 

正確にはさっきこっちを見ていたであろう人間のもとへ

 

「無様ですね。()()から言われたのでしょうか?それとも独断?だとしても俺が貴女の行動に気付かないわけがないじゃないですか。ねぇ、そうでしょう?七草先輩」

 

「司馬君!?」

 

「貴女の為に遮音障壁と幻影魔法を使ったんです。なので今でも監視しようとしている貴女に気付かれること無く話を終わらせ、なおかつ監視の犯人のもとに気付かれずに近づく。このくらい誰でも出来ますね。…いや、訂正します。貴女方のような魔法力至上主義の方々では出来ないかもしれませんね。」

 

「監視!?わ、私はそんなことはしてないわ。」

 

「では、何のために?わざわざ『マルチ・スコープ』まで使って何がしたかったのでしょうか?」

 

「それは…一高の代表メンバーが何をしているかを見回っていたらたまたま2人がロビーで人を待ってるように見えたから気になって…」

 

「(とっさに理由を考えたか。その機転の良さはさすが七草家の長女だと称賛すべきだな。)そうですか。ならばこれからはそのような行為は慎んで貰いたい。これで癖がついてこういう場所以外で魔法の不正使用があった場合、私は貴女を捕縛しなくてはならないのでね。その『マルチ・スコープ』も場所を間違えれば不正利用の対象ですよ。」

 

「そ、そう。忠告ありがとうね。」

 

「今回は見逃しますし、使用者が貴女だと言うことも気付いてました。ですが、もし次もやった場合、もしかしたら貴女を()()()()かもしれません。重要職に就いてる人間としてはプライベートは守りたいですから、盗撮・盗聴は防ぐのが基本です。では、忠告はしましたからね。ああそうそう。貴女の父親に伝えておいてください。『次はない』とね。では」

 

 





最後の話、真由美が達也を監視していたのは、九校戦に2人が参加することを知った七草弘一の指示で期間中の2人の監視する事を命じられました

なお、七草香澄にはただ十師族七草の力を見せつけろと命じています

さらに、七草弘一はFLTの監視をしようとしていますが、警備には森崎家の警備会社だけでなく四葉家の私兵が混じっているので上手く監視出来ていないという現状です

そして司馬家の方も監視しようとしていますが、そこには八雲の弟子がついていて、泉美が家にいるかどうかも掴めていません

一方の泉美は椎原辰也名義で取られた部屋にいて、穂波と響子が部屋の中で、部屋の前には独立魔装大隊の隊員が護衛として立っています

この対七草包囲網(仮)に対して、七草の運命や以下に

というわけで、次回は九校戦のもう1つの問題についてです

そのまま競技に入れたらいいなって思ってます

メモもいくつか更新しようと思っているのでそちらもチェックしていただけると嬉しいです

ではまた次回
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。