時空を操るもの   作:旭姫

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九校戦編 第十三話

ついに九校戦が始まった

 

九校戦最初の試合は本戦スピード・シューティング

 

全体も含めたオープニングゲームを務めるのは【妖精姫(エルフィン・スナイパー)】七草真由美

 

このスピード・シューティングでは既に2連覇しており、今年も優勝候補筆頭とされている

 

達也は泉美と深雪を連れて、この会場に来ていたレオ達と合流した

 

「オープニングゲームは七草先輩か。まぁ、観客相手に魅せるにはそれが妥当か。」

 

「選手にとっては心穏やかじゃないけどね。」

 

「にしても、女性ファンが多いですね。裏では会長の同人誌なんかも出回っているらしいですし…」

 

「えっ?」

 

「美月…私貴女との友達付き合いを考え直そうかしら…」

 

「ふぇ?…え、あ、あの。」

 

「フフ。冗談よ。」

 

試合が始まると、七草真由美は圧倒的な実力をPERFECTというスコアで魅せつけた

 

「流石は十師族。それに、今の魔法は対戦形式で真価を発揮する」

 

「ん?どういうこと?」

 

「見たらわかるさ。さて、渡辺委員長の試合を見に行こうか。」

 

達也達は七草真由美の次の試合までの間に、バトル・ボードの会場にいた

 

バトル・ボードの会場に着くと、観客席は女性で溢れていた

 

「渡辺委員長は女子受けがいいのか。」

 

「悪趣味ね…」

 

「でも確かにわかります!渡辺先輩はお姉様って感じがするので。」

 

試合は、相手の自爆戦術から始まるが、摩利はそれに意を介さずに先に進んでいった

 

そのまま、特に見せ場もなく勝ち進みが決定した

 

「面白いな…。〈マルチ・キャスト〉、それも2種類だけじゃなく3種、いや4種ほど混ぜている。なるほど、硬化魔法の使い方が上手いな…」

 

「ん?硬化魔法?どこで使ってるんだ?」

 

「ボートと自分の相対位置の固定に使ってるんだ。言っておくが、固めているから硬化魔法って言うんじゃなくて、相対位置を固定するから硬化魔法なんだ。固まっているように感じるのは魔法の副作用のようなものだ。(うまく洗礼されている…これは使えるかもな)」

 

「へぇ〜」

 

―――――――――――――――――――――――

 

午後に入ると、達也は一人でホテルの中を進んでいた

 

やがて、護衛の兵士が立っているフロアにたどり着いた

 

「此処から先は立入禁止となっております。」

 

「関係者ですので」

 

達也は自身の階級証を見せつけた

 

「ああ、大尉!申し訳ありません。さぁ、こちらへ」

 

達也は護衛の一人に連れられて一つの部屋の前まで来た

 

達也がそこをノックすると、中から入れと声をかけられた

 

「失礼します。」

 

「よく来たな、大尉。掛けろ」

 

「では、お言葉に甘えて」

 

中にいたのは、達也の所属する独立魔装大隊の幹部たちとプラスで泉美と穂波だった

 

ここは大佐以上の階級を持つ人間しか使えないようになっているのだが、隊長である風間は少佐ながら、その隊の特性やその他諸々の事情から大佐クラスの待遇を受けているため、こういう場を使うことができていた

 

「泉美はやっぱりここにいたんだな。」

 

「響子さんがこの部屋に行くというので穂波さんとご一緒させていただきました。」

 

「なるほど、泉美を入れてくれてありがとうございます。」

 

「気にするな、泉美嬢ももうじき我が隊のメンバーになるし、何しろ彼女はお得意様の妹君だ。」

 

「それに学業に専念する達也君の情報も教えてくれるからね。一石二鳥さ。」

 

「真田大尉…それは知る必要があるんですか?」

 

「もちろん、あのFLTの社長さんのプライベートを知るいい機会だし。ところで、アレは使ってくれてるのかな?」

 

「ええ。最近は深雪の練習で使いました。やはり真田大尉の作ったハードは素晴らしいですね。どうですか、うちで働きませんか?」

 

「そうだね、この隊が無くなったら、そっちに行くかもね。」

 

「おい、真田。変なこと言うな。っと、久し振りだな、達也。ブランシュのとき以来か?」

 

「ええ、そうです。その節はお世話になりました。」

 

「礼なんていらねぇよ。第一あれも仕事のうちだ。」

 

「確かにそうですね。ところで、いつまで触ってるんですか?響子さん」

 

「久し振りの達也君を堪能してるの!だからしばらく待って!」

 

「ええ…」

 

「そのへんにしておけ、藤林。そろそろ本題に入りたいんだ。」

 

困ってる達也を見て隊長自ら助けに入った

 

流石に上官に言われては従うしかない響子は(イヤイヤながらも)達也から離れた

 

「さて、改めて久し振りだな。それと飛行魔法開発おめでとう。」

 

「ありがとうございます、風間少佐。そして、先日はどうも。」

 

「ああ、あれか。あれについてだが、やはり〈無頭龍〉だった。しかし、あれは組織の中でも下っ端だったようで、情報は掴めなかった。」

 

「そうでしたか…」

 

「ところで、達也君はあんな時間まで警戒してたの?」

 

「いえ、見つけたのはたまたまです。エンジニアの仕事をしてましたので…」

 

「そうか…しかし、かの有名な【シルバー】が高校生の大会のエンジニアか。知らないとはいえとんでもないな。」

 

「まぁ、出る気は無かったんですけどね。生徒会長がうるさくて。」

 

「七草か…。まぁ達也が楽観視してるならあんま気にする必要はないか。」

 

「楽観視はしてないんですけどね…。それに僕はこれでも学生ですので、出場資格は有してますよ?」

 

「そういう問題じゃないけどね…選手としては出ないの?」

 

「出ませんよ。なんでそんな面倒なことを」

 

「面倒って…」

 

「まぁそれが達也君ですから。」

 

「同感ね。でも一高いいな〜。私も達也君の調整で試合出たかったもの。」

 

「そうですか。ところで、泉美の軍属の件ですが」

 

「ああ、その件だが。先程話がまとまってな。()()()にも今後訓練に参加してもらう予定だ。まぁ師匠の教えを受けているなら我が隊でも下手な兵士には勝てるだろうな。魔法もあるし」

 

「そうですね。」

 

「それと、達也。もし選手になった場合だが、『時空間操作』の使用はなるべく控えてくれ。特に“時間”に関するものはな。」

 

「わかってますよ。あれは泉美のアレ同様、機密指定している魔法ですから。まぁそんな時が来ればの話ですし、“時間”を使う程の相手が魔法科高校生にいるかも怪しいですからね。」

 

「流石は大尉だ。それで、このあとはどうするんだ?」

 

「それが、幼馴染に呼ばれてまして。」

 

「そうか。我々はここに残っているから何かあったらここに来るか連絡を入れてくれ。対応できるものはしよう。」

 

「了解しました。では、失礼します」




次回は再び幼馴染さんの登場です

そこで1日目、プラスで2日目も終われたらなと思ってます

それと、泉美の偽名ですが、3つぐらい案が出ているので、アンケートで決めてもらいたいと思います

神白彩乃(かみしろあや)

大山玲那(おおやまれいな)

榛名結衣(はるなゆい)

アンケート回答締め切りは、いつも通り次回作登校日までです

作者が優柔不断な為に、ご協力よろしくお願いします

では、また次回

泉美の偽名

  • 神白彩乃
  • 大山玲那
  • 榛名結衣
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