時空を操るもの   作:旭姫

37 / 50
今回ですが、達也と真由美の仲があまり良くないので、クラウド・ボールの助っ人の話は無しです

不用意に近付けて悪化させるのはあまり望んでないので…




九校戦編 第十四話

風間達の部屋を後にした達也は一高の友人達が待つ所、ではなく会場の入り口付近に向かっていた

 

「あ、来たわね。達也、こっちよ!」

 

「すまない、愛梨。少し時間がかかってしまった」

 

「別にいいわ。じゃあ、行きましょう。」

 

「ああ。」

 

待ち合わせていた愛梨と合流した達也はスピード・シューティングの会場に来ていた

 

「午後からは対戦形式だ。まぁ、対戦だからこそ【エルフィン・スナイパー】の敵では無いだろうな。」

 

「でも七草真由美のあれは予選だからできる芸当よね?」

 

「見てたらわかるさ。七草真由美の『魔弾の射手』は対戦形式でこそ真価を発揮する」

 

お目当ての試合が始まると、早速七草真由美の狙うクレーが相手選手のクレーで隠れてしまった

 

しかし、()()()()()()()()ドライアイスの弾丸によってクレーが破壊された

 

「え!?後ろから?」

 

「『魔弾の射手』が、作るのはドライアイスの弾丸ではなく、その銃口だ。『マルチ・スコープ』で標的を調べて『魔弾の射手』で敵を射抜く。まさにスナイパーだ。」

 

「なるほどね。だから後ろからドライアイスの弾丸が飛んだのね。」

 

「そうだ。そしてこれをフル火力でぶっ放せば、敵は全滅する。これこそが最強の魔法師集団十師族というものだ。」

 

そのまま七草真由美は全試合パーフェクトで優勝を決めた

 

達也と愛梨は会場の近くにある売店で、色々買って近くの席で話しながら買ったものを食べていた

 

「流石ね。あ、これ美味しい。」

 

「【万能】にふさわしい試合だったな。」

 

「明日はクラウド・ボールの試合よね。やっぱり参考にするべきかしら?」

 

「その必要はないだろう。前回までの情報を見ればわかるとおり、愛梨と戦略というか戦い方が違うからな。」

 

「確かにそうだけど…」

 

「まぁもし対戦するとしたらどんな戦い方がいいだろうとか考える分にはいいんじゃないか?」

 

「そうね。明日も一緒に回る?」

 

「俺が予定なければそれでも構わないよ。」

 

「決まりね。じゃあ明日は朝からクラウド・ボールの会場の前で待ってるわ。」

 

―――――――――――――――――――――――――

 

翌日、達也は愛梨と合流すると、クラウド・ボールの会場で席を見つけて座っていた(その前に会場内の売店で飲み物を購入していた)

 

「今日はクラウド・ボールとアイス・ピラーズ・ブレイクの予選だな。それぞれの注目選手はクラウド・ボールは前年度王者七草真由美、アイス・ピラーズ・ブレイクは前年度で新人戦を優勝した千代田花音と前年度王者十文字克人。まぁ試合の面白さでは千代田花音が一番だろうな」

 

「確かに彼女の使う『地雷原』は見た目のインパクトが大きいものね。」

 

「そうだな。あ、そういえば今日の夜開いてるか?」

 

「夜?」

 

「『飛行魔法』を体験してみないか?」

 

「え?いいの?」

 

「ああ。今日の夜、宿舎の練習場に来てくれ。」

 

「わかった、空けておくわ。」

 

そして色々な選手を見ていると、ついにお目当ての七草真由美が登場した

 

七草真由美は小銃形態のCADを、対戦相手はラケットを持っている

 

ちなみに、達也達は見れていないが、初戦、2回戦をともに圧倒している

 

試合が始まると、相手の返してきた球を含めたすべての球を1つの魔法で打ち返している

 

「ベクトル反転…移動系系統魔法『ダブル・バウンド』か。」

 

「相性の悪い相手ね…速さでないと勝てないけど、試合の形態的に持久力勝負を強いられるから私では勝ち目ないわね。」

 

「良くて引き分けってことか?」

 

「さぁね。そこは戦ってみないとわからないわ。戦う前から諦めるなんてありえない。一色愛梨の名が廃るわ。」

 

「確かに、愛梨は昔から負けず嫌いだもんな。」

 

「貴方に負けてからだけどね。」

 

やがて、七草真由美が試合に勝利したことで彼女の準決勝進出が決まった。

 

お目当ての試合が終わったので、二人は昨日と同じように出店を回っていると、見知った顔と遭遇した。

 

「あれ?達也さん?」

 

「なんで三高の人と一緒に?」

 

「雫にほのかか。彼女は俺の幼馴染みでな、たまたま会ったから普通に話したり試合見たりしてたんだ。」

 

「あら、達也は私というものがありながらよその女に向かうの?」

 

「何言ってるんだ、愛梨。ただ学校の同級生と会ったから話してただけだよ。そんなやましいことはないから。」

 

「それは良かったわ。(これ以上ライバルを増やしてたまるもんですか!)」

 

「ところで、二人で一緒に回ってたのか?」

 

「さっきまで深雪がいたけど、エリカが連れてった。」

 

「そうか。」

 

「そういえば会場に泉美がいるって本当?」

 

「なぜそこで泉美の名前が出てるんだ?」

 

「なんか会長が、達也さんはいるのに泉美がいないのは珍しいって呟いてて…」

 

「ふーん。(七草が泉美を狙い始めたか?)他にはなんか言ってなかったか?」

 

「そんなに聞いてない。」

 

「なるほど。ならば無視していいだろう。俺には関係ない話だからな。あ、愛梨。これ食べてもいいぞ。」

 

「いいの?じゃあありがたく貰うわ。」

 

達也が食べかけのクレープを愛梨に渡した

 

「ふぇ!?た、達也さん!?それか、間接キスじゃあ…」

 

「そうだが、なんでそんなことを気にするんだ?こんなこと昔からやってたわけだし。」

 

「ふーん、なるほどね。君は達也のタラシにやられた口ね。確かに達也は昔から成績優秀でスポーツ万能だから人気だったからその気持ちはわからなくないわ。何回か告白されたってのも聞いたことがあるわ。」

 

すると愛梨はほのかの耳元に近付いて小さな声で呟いた

 

「達也のことを好きになるのは構わないけど、もう少し平常心を保たないと勝てないわ。早いこと諦めるのが吉よ。」

 

「ふぇ!?」///

 

「私だって達也を譲るつもりはないし、ましては深雪になんて絶対渡さない。勿論、貴女にもね。」

 

「おい、愛梨。俺はタラシじゃないぞ。」

 

「どの口が言ってるのよ!」

 

「達也さん1年女子から人気ですからね…担当した人が私物のCADを持ってきたっていうのは結構有名ですよ。」

 

「ふーん。流石タラシね。いっそ清々しいまであるわ。」

 

「あはは…」

 

 





アンケートの回答ありがとうございました

結果は以下の通りです

次回は原作通りの事故シーンと愛梨の飛行魔法体験の二本です。

ではまた次回

泉美の偽名

  • 神白彩乃
  • 大山玲那
  • 榛名結衣
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。